コロンと可愛く手のひらサイズの 松ぼっくり。
落ちているのを見るとついつい拾ってしまうんですよね。
でも、松ぼっくりって果実なのか、種なのか、それとも花なのか、正体を知っている人は少ないはず。
今回は松ぼっくりの時期や季節について詳しく調べてみました。
また、種類や拾える場所と工作などの飾りに使う方法もご紹介します。
目次
松ぼっくりとは?
松ぼっくりとはマツ科マツ属である松の植物の 果実です。
一般的には松かさと呼ばれますが、私たちが松ぼっくりと呼んでいるのは松陰嚢(まつふぐり)がなまって松ぼっくりと呼ばれるようになったそうです。
松ぼっくりにはウロコのようなヒダが周りに付いていますが、ヒダが開いているものと閉じているものがありますよね。
実は、松ぼっくりに水分が含まれているかどうかで変わるんです!
松ぼっくりには 雨の日は閉じて、晴れて乾いた日には開くという性質があります。
なぜなら、松ぼっくりの開いた隙間には松の種が入っているので、晴れの日は開いて種が飛んで行きやすいようにし、雨の日は閉じておくからです。
その性質は子孫を残そうという松の本能だということですね。
松ぼっくりの時期や季節はいつ?
松ぼっくりが木に実る季節は、 10月~12月頃の秋から冬にかけてです。
11月頃になると松ぼっくりがある程度の大きさに成長し、ヒダが開いて種を飛ばすと木から落ちます。
ただ、松ぼっくりの落下時期というものはないそうです。
風の強い日や台風の翌日なら落下しているものを見つけやすく、 年中拾えるそうですよ!
私たちが道端で何気なく見かける松ぼっくりですが、手のひらサイズの実に成長するには、約2年もかかるんだとか。
ゆっくりと時間をかけて実った松ぼっくりがなんだか愛おしく思えますね。
松ぼっくりは種類が豊富
一言で松ぼっくりと言っても、松ぼっくりには種類がたくさんあることがわかりました。
今回調べてみたところ、日本の松ぼっくりだけでもなんと 17種類もあったんです!
マツ科、スギ科、ヒノキ科などの樹がつける実のことを総称して松ぼっくりと言うので、それだけ種類がたくさんあるということですね。
樹の種類によって実る松ぼっくりは形が違ってきますが、どれも共通して茶色く固いヒダに覆われています。
松ぼっくりを拾ったときに、何の樹の松ぼっくりなのか調べてみたり、形の異なるものを集めてみるのも楽しいかもしれませんね。
松ぼっくりの種類・アカマツ
私たちがよく目にする、一般的な松ぼっくりはこの形ですよね。
アカマツの樹になる松ぼっくりで、山や内陸を中心に温かい気候のところに多く植えられているようですが、寒さにも強いため日本全国で見かけることかできます。
松ぼっくりの種類・大王松
こんなに大きな松ぼっくりがあるなんて!
松ぼっくりと言われて想像するモノと比べて5倍くらいの大きさがあるんじゃないでしょうか。
これは 大王松(だいおうまつ、だいおうしょう)という松の松ぼっくりで、松の中では世界一長い葉(20cm~30cm)を持っています。
ヒダが開いたときの形はアカマツの松ぼっくりとそっくり。
大王松はもともとは北アメリカに植えられていましたが、最近では日本でも見られるようになり、寒冷地以外であれば関東関西にも植えられているそうです。
松ぼっくりが拾える場所はどこ?
子供はもちろん、大人でも松ぼっくりを見かけると拾ってしまうんですよね。
季節や時期に関係なく拾える松ぼっくりですが、どこへ行けば拾えるのか気になる人も多いはず。
日本全国で松ぼっくりが拾えるスポットをいくつかご紹介します。
・まつぼっくり緑地(東京都杉並区)
園内には、その名の通り松が多く植えられていて、松ぼっくりがたくさん落ちています。
・座間公園プール(神奈川県座間市)
公園の中には、桜ポイント、どんぐりポイント、松ぼっくりポイントがあり、夏は水遊びも楽しめる施設です。
・松浜公園(兵庫県芦屋市)
芦屋駅から徒歩5分にある公園で、園内は松の木に囲まれているので松ぼっくりがたくさん足元に転がっています。
・兼六園(石川県金沢市)
日本三大名園で有名ですが、こちらにも松の木がたくさんあるので松ぼっくりを拾うことが出来ます。
・川合公園(長野県長野市)
周りは畑に囲まれていてとても静かな場所で、公園の入り口の松の木が松ぼっくりと一緒に出迎えてくれます。
上記に挙げた場所以外にも日本中の公園などに、松の木は植えられているので、お出掛けのときに松ぼっくりスポットを探してみるのも良いですね。
松ぼっくりは虫に注意!
松ぼっくりのヒダの中に虫が潜んでいることがあるんです。
家に持って帰ってきたときや何気なくポケットに入れたときに虫が一緒に付いてくるのは嫌ですよね。
そこで、松ぼっくりの虫を処理する方法をご紹介します。
松ぼっくりの虫を簡単に処理する方法・冷凍する
手間がかからず、とても簡単な方法です。
①ジップ付きビニール袋など、密封できる袋に入れて3日~1週間ほど冷凍します。
②天日干ししてしっかり乾燥させれば完了です。
冷凍することによって虫が死滅するんだそうです!
松ぼっくりの虫を簡単に処理する方法・煮沸する
参照元URL:https://youtu.be/A-MeLFYwki8
冷凍処理に比べて少し手間がかかりますが、確実に虫を処理できるので安心して松ぼっくりを家に置いておくことが出来ますよ。
①松ぼっくりの表面が汚れている場合は洗います。
②鍋に松ぼっくり全体が浸かるくらいの水を入れ、10分煮ます。
(鍋はいらない鍋や工作用を使用してください。)
③10分経ったら取り出します。
④乾かす方法は、2~3日天日干しにするか、急ぎの人はドライヤーかストーブの温風で乾かします。
⑤松ぼっくりが元の形に戻ったら完成です。
熱湯で虫は死滅しますので、是非こちらも試してみてくださいね。
松ぼっくりを使った工作や飾りをご紹介!
松ぼっくりが拾える時期や場所、そして虫の処理の仕方を理解出来ましたね。
せっかくなので、松ぼっくりを使った工作や飾り作りをやってみませんか?
お子さんでも簡単に出来ますし、マスターしてしまえば季節に合わせた飾りも作れちゃいます!
松ぼっくりリース
クリスマスの時期、玄関先に松ぼっくりを使ったクリスマスリースを飾ったことがある人もいますよね!
出来上がっているリースは雑貨屋さんやホームセンター、お花屋さんなどで購入できますが、価格が数千円となかなかのお値段。
そこで、リースの土台の ひげづるリースさえ買ってしまえばオリジナルのクリスマスリースが作れますよ。
松ぼっくりに接着剤を付けてペタペタと貼るだけ。
リボンや100円ショップで購入できる造花を付けるだけで、とっても可愛くなります!
もちろんクリスマスの時期以外にも、ハロウィンでも良いですし、お花やリボンの組み合わせによっては季節に関係なく飾れるインテリアにもなります。
ハロウィンに作りたいリースについては、下の記事にまとめましたのでこちらもどうぞ!
→ハロウィンリースの作り方!折り紙や100均アイテムで手作りしよう!
松ぼっくりツリー
こんなに可愛いクリスマスツリーがおうちにあったら自慢したくなっちゃいますね。
難しそうに見える松ぼっくりのツリーですが、これも簡単に作れますよ。
松ぼっくりの色付けは絵の具が安心です。
スプレーでも良いですが、小さいお子さんには難しく心配もあるので、絵の具をおすすめします。
色付けをしないでそのままの茶色でも充分オシャレ!
ヒダの上にビーズをちょこんと乗せればキラキラ感がアップしますし、てっぺんに星のビーズを乗せるのも可愛いですね。
植木鉢に見立てて土台を作ると更に可愛くなります。
松ぼっくりアート
松ぼっくりを使ったDIYの上級編ですが、オーナメントも作れちゃいます。
ビーズやアクセサリーなどを取り扱うパーツ屋さんに行くと、色々な飾りを買うことが出来ますよ。
松ぼっくりは逆さにして、ヒートンという小さなフックをペンチでねじ込みます。
そうすると、紐が通り松ぼっくりをぶら下げられるようになりますね。
あとはヒートンを隠すようにパーツを乗せて接着剤で貼っていけばオシャレなオーナメントの完成です!
おうちを華やかにしてくれますし、プレゼントにも喜ばれます。
松ぼっくりは通販でも販売されている
なかなか松ぼっくりを拾いに行けないという人、大きいサイズの松ぼっくりが欲しいときにおすすめなのは 通販での購入です。
通販で松ぼっくりを購入すれば、虫の処理もしてあるのでラクチンですよね。
こちらの商品は30gの詰め合わせになっていて、何個か入っているのが嬉しいです。
大王松のような大きい松ぼっくりは1個単位で販売しているようなので、チェックしてみてくださいね。
松ぼっくりの時期を知って工作を楽しもう
→ハロウィンのお菓子入れを手作り!牛乳パックや折り紙などで簡単な工作を!
→ハロウィンパーティーの飾り付けのアイディア!安くても可愛いアイテムは?
→蜘蛛の巣の作り方!ハロウィンで毛糸や折り紙、切り絵でリアルに手作り
松ぼっくりは季節問わず拾えることがわかりましたね。
お散歩のときに松ぼっくりを見つけたら、是非拾ってみましょう。
そして今回ご紹介した工作を楽しんでみてくださいね。
以上、「松ぼっくりの時期や季節は?種類や拾える場所と飾りに使う方法を紹介!」の記事でした。