夏休みの宿題の中でも面倒で後回しにしがちな人権作文ですが、まず題名からしてつまずいてしまうことも珍しくないですよね。
良い案がひらめかないとペンが止まる原因となる人権作文の題名ですが、 決め方のコツさえ分かればすんなりアイデアが思い浮かぶはずです。
今回は、 人権作文の題名について、テーマ別の具体的な例や決め方のコツ、そして題名の書き方も併せて分かりやすく紹介していきたいと思います。
目次
人権作文の題名の書き方の例は?
最初に人権作文の題名の書き方について、原稿用紙をどのように使うかをおさらいしておきましょう。
人権作文の題名は、上の画像のように、原稿用紙の一番右の行に、 上から2~3マスあけて書くのが基本です。
題名を書いたら改行して、2行目に、あなたの学年と組、氏名を書いていきましょう。
2行目の書き方は、学年・組と苗字の間を1マス、苗字と名前の間を1マス、行の最後を1マス、それぞれあけるのがポイントです。
学年・組・氏名を書き終えたら、改行して本文になりますが、一番上のマスをあけて書き始めるようにしましょう。
人権作文の題名の決め方のコツやポイントは?
人権作文の題名の決め方のコツ1:深く考えすぎない
人権作文の題名は、原稿用紙を手に取った人が最初に目にする大切な部分ですが、 余り深く考えすぎるのはNGです。
作文の内容と合致していれば、かっこいい言葉や凝った題名でなくても、先生や選考委員の評価が大きく変わることはありません。
「いじめについて」「環境問題と人権について」など、自分の人権作文のテーマに沿った題名をつけるといいでしょう。
人権作文の題名の決め方のコツ2:本文を書いてから題名を決める
人権作文は題名、学年と氏名、本文という流れが、原稿用紙に書く順序ですが、思いつかない場合、 本文から書き始めてみましょう。
題名が思いつかない原因は、作文の内容をきちんと自分の中で煮詰められていないからかもしれません。
実際に、人権作文を書き始めてから、内容を確認し、最後に題名をつければ意外とすんなり仕上がりますよ。
人権作文の題名の決め方のコツ3:本文からキーワードを探す
人権作文を書きあげても題名が思いつかない場合、作文中に何度も出てくる言葉がないか読み返してみましょう。
あるテーマで作文を書いたとき、何度も出てくる言葉はその 文章のキーワードなので、そのまま題名に使うことが可能。
もし、題名にメッセージ性を持たせたいなら、本文の中から最も伝えたい部分を抜粋する作り方もおすすめです。
人権作文の題名の決め方のコツ4:過去の入選作をチェック
人権作文は、過去の優秀作品・佳作などの入選作をネット上で閲覧することができます。
「人権作文 入選作品」で、ネット検索すれば、法務省の公式HPで内容も含め、過去の入選作の情報がチェック可能です。
見てしまうと真似したくなる心理もありますが、題名の決め方で行き詰っているなら参考に見てみるといいですね。
人権作文の題名の決め方のコツ5:仮の題名をひとまず決めて提出
あなたの書いた人権作文が内容的に優れている場合、題名の出来不出来にかかわらず、きっと先生の目にとまるはずです。
題名が思いつかないなら、仮の題名をひとまず書いておき、コンクールに応募する際に 先生にアドバイスをもらってもいいですね。
「いじめについて」「環境問題を考える」など、分かりやすい題名でひとまず出し、先生に題名が気に入らないと相談してみましょう。
人権作文の題名の例1:いじめ
いじめは人権作文の中では最も身近なテーマなので選ぶ人が多いジャンル。
具体的な題名の例と注意点をあげて、わかりやすくポイントを説明していきましょう。
「いじめ問題への取り組み」
いじめをテーマに人権作文なら、シンプルな題名ですが、ストレートに内容が伝えることができおすすめです。
「いじめによる人権侵害」
人権作文では、当然、 いじめを人権と絡めて考察することがポイント。
いじめの何がどのように人権侵害に当たるのかを掘り下げた内容ピッタリの題名です。
「行動しないという罪」
いじめは自分に害が及ぶのを恐れて見て見ぬふりをしてしまう場合も少なくありません。
いじめを傍観してしまう心理的葛藤(かっとう)を掘り下げた作文におすすめの題名です。
「今、私ができること」
いじめに対し自分がとるべき態度や対処法など、打開策を中心テーマにした人権作文におすすめの題名です。
女子なら「私が…」ですが、男子なら「僕が…」に変えるといいですね。
「学校というコミュニティの中で」
学校という集合体の中で起こる人権問題であるいじめ、という観点で書く人権作文におすすめの題名です。
人権作文の題名の例2:高齢者問題
高齢者問題も、日本の社会が抱える大きなテーマなので、人権作文の題材に選ぶ人が増えています。
以下に具体的な題名の例とポイントをご紹介しておきましょう。
「高齢者が直面する差別」
高齢者がどういった生活を送り、どんな差別が存在するかを掘り下げる人権作文の題名としておすすめです。
「気づくことの大切さ~高齢者の人権~」
高齢者問題は、中学生など若い世代とは接点が少ない人権問題でもあります。
気づく、知るということから始め、高齢者問題の実態を学び、課題を検証する内容の人権作文に使える題名です。
「差しのべるべき手」
高齢者への差別に関する実際のエピソードを交えた人権作文におすすめの題名です。
人権作文の題名の例3:環境問題
環境問題の人権作文は、最近、選ぶ人が増えているテーマなので、内容を反映した題名を考えてみましょう。
「環境権という人権問題」
環境問題を人権作文のテーマに選ぶ場合、人権から焦点がぶれがちになります。
人権問題の観点から 問題意識をそらさないためにも、題名に明記しておくのも一つの手ですよ。
「地球の未来を私たちが担う」
人権作文では、 メッセージ性のある題名の付け方をするのもおすすめです。
環境汚染に焦点を当てた人権問題における課題という形で未来志向の題名も使えますね。
人権作文の題名の例4:障がい者問題
障がい者に対する差別や人権侵害も人権作文で扱う人の多いテーマ。
障がい者の人権作文におすすめの題名のアイデアをご紹介しておきましょう。
「健常者と障害者の間にある壁」
障がい者が抱える日常的な苦労や差別など、健常者が見落としがちな問題を取り上げた人権作文におすすめ。
「障がいを個性と捉えられる社会に」
障がい者問題では、障害を特別視するのではなくそれぞれの個性として尊重できる社会が理想。
今後の取り組みや課題などに言及した人権作文におすすめの題名ですよ。
人権作文の題名の例5:性差別(男女・LGBT)
男女差別やLGBTなど性別に関する差別も 近年注目される新しい人権問題なので、タイトルのアイデアをご紹介しておきましょう。
「自分らしさとは~LGBTについて学んだこと~」
メインの題名の後「~○○~」のようにサブタイトルをつけるのもわかりやすい書き方で、おすすめのアイデアです。
「ジェンダーレス社会の理想と現実」
中学生の人権作文では、若い世代ならではの論旨を展開するのに、英語のフレーズを題名に盛り込むのもいいですね。
人権問題の題名の書き方をチェック!
→人権作文の書き方!中学生・小学生・高校生が構成とテーマで他と差をつけるコツは?
→人権作文の書き出しの例!障がい者やいじめ、戦争などテーマ別の書き方を徹底解説!
という事で、人権作文の題名について、書き方や題名の決め方のコツなどをご紹介しましたがいかがでしたか。
人権作文の内容に負けない、とっておきの題名を考えるヒントにお役立てくださいね。
以上、「人権作文の題名!書き方の例やいじめ・高齢者問題などテーマ別の決め方のコツを紹介!」を紹介しました。