世界遺産に登録されている歴史ある春日大社には、国内外から一年中多くの観光客が訪れます。
どの季節にも訪れたい歴史名高い場所なのですが、特にお勧めしたいのはなんといっても藤の花が見事な春!
春日大社は藤の名所として知られており、藤の美しい季節には特に多くの方が藤をめでようと訪れます。
藤の花を見るならやっぱり見頃の時期に行きたいですよね。
春日大社の藤の見頃や開花状況はいつ頃なのでしょうか?
今回は美しい藤を見にぜひ旅の予定に組み入れたい春日大社の藤についてご紹介します。
藤の花言葉
春日大社の藤をご紹介する前に、藤の花言葉について調べました。
藤の花言葉は以下の4つです。
・優しさ
・決して離れない
・恋に酔う
・歓迎
決して離れない、恋に酔うとは、けっこう激しい恋愛をイメージさせますね。
藤を女性に、そして松を男性に、日本では古くから例えてきました。
しっかりと根を据えた男性に、からみつくようによりかかる藤。
そう考えると藤は何とも色っぽいですね。
また藤は日本的なイメージの強い花。
歓迎という意味があることから、海外のお客様を迎えるときにも藤は使われるようですよ。
春日大社の藤の見頃と開花状況
春日大社の藤は例年、4月下旬から5月初旬に見頃を迎えます。
早咲き、中咲き、そして遅咲き、合わせて20種類200本の藤が咲くので、長く藤を見ることができるスポット。
ただし藤の見頃はその年の天候によってかなり左右されます。
2016年は藤の開花が平年よりも1週間ほど早かったため、藤の終わりの時期も通常よりも早くなりました。
開花が早い年の場合は例年の見頃に合わせて予定を立てますと、お目当ての藤はすでに終わってしまっている可能性があります。
特にこの春日大社の藤の種類を見てみますと、珍しい品種のものは早咲きのものが多いです。
詳しい藤の開花状況については公式ホームページなどでチェックしてからお出かけするようにしてくださいね。
砂ずりの藤は必見
■藤の花 春日大社神苑 万葉植物園
春日大社には200本もの藤があるのですが、その中でも最も有名なものが砂ずりの藤です。
砂ずりという名前が付いた由来は、花房が地面につきそうなほど長く垂れ下がるから。
長さが1m以上にもなる砂ずりの藤が風に揺られる姿は非常に美しいです。
砂ずりの藤は慶賀門を入ったところにあります。
「春日権現験記」にもこの藤についての記述があり、樹齢はなんと700年以上!
摂関近衛家からの献木だそうです。
見頃は例年ゴールデンウィーク中となっているので、ゴールデンウィークのお出かけ先の一つとして、砂ずりの藤を入れてはいかがでしょうか。
春日大社の見どころ
春日大社には、藤以外にも見どころがいくつかあります。
その中から藤を見に行ったら、こちらもぜひ訪れていただきたい見どころをご紹介します。
全部形が違っておもしろい!
■春日大社
一ノ鳥居から続く並木道には石灯籠が並んでいます。
石灯籠の数は2000基ほど。
たくさん並んでいるのですが、一つ一つ見てみますと絵柄や形が全部違うそうです。
間違え探しではありませんが、違いを見ながら並木道の散歩をするのは楽しいですよ。
このあたりには野生のシカが住んでいるのだとか。
散歩をすると野生のシカに偶然会えるかもしれないところもお楽しみです。
色鮮やかな朱色に圧倒される
表参道を進んでいくと本殿の前に大きな重要文化財の門、南門があります。
朱色一色の色鮮やかな南門の高さは12m。
立派で美しい門を見ると圧倒させられますよ。
これこそ春日大社のシンボル
■3千基の灯籠が生む感動の幻想的世界 奈良・春日大社
春日大社の本殿に入りますと、ずらっと並んでいるのが釣灯篭です。
古いものは平安末期ですし、武将の直江兼続が奉納したものもあるとか。
時代を超えて、金色だった釣灯篭は青みを帯びていきます。
灯篭がともされるのは、2月3日と8月中旬だけですが、釣灯篭は火がともされていなくても歴史の重みを感じられて素敵です。
春日大社・藤の花で春を楽しもう
関西地域には歴史あるスポットがいくつかありますが、歴史があるだけでなく藤の花がとても美しい春日大社。
藤の花の中でも特に砂ずりの藤の優雅さは見逃すことはできません。
ゴールデンウィーク中がもっとも美しいと言われていますから、今年のゴールデンウィークに関西に足を運ぶ予定がある方は、ぜひ訪れてください。
そして藤だけではもったいないですから、ゆっくり時間をかけて春日大社の散策を楽しみましょう。
以上、「春日大社の藤の見頃と開花状況!砂ずりの藤は必見!」について紹介しました。