男の子節句と言えば、五月人形ですよね。
早いお店では、ひな祭りの後、直ぐに店舗で販売されていたりします。
飾るのが五月なのにそんなに早く販売しなくてもといつも思ながら眺めているのですが・・・。
でも、この五月人形って本当の意味で飾る時期はいつからなのでしょうか?
我が家も長男が生まれて初めての節句の時には、いつから飾るのか?
値段も高級なだけに本当に必要なのか?意味はあるのか?などといろいろ悩んだ経験もあったりします。
今回は、この五月人形の意味や飾る時期について紹介したいと思います。
五月人形を飾る意味
始まりは貴族の時代から武家の時代へと移り変わった頃。
武家は自分の身の安全を願う時に神社に金銭ではなく、兜などを納めた事から習慣になったと言われています。
五月人形を飾る事で、家族の長男(昔で言えば跡継ぎ)が健康に育って、一族が繁栄する様にと願う意味があったとされています。
昔、長男は絶対権力を持っていましたからね。
この跡継ぎが生まれない家庭は大変だとも聞いた事もありますが、時代と共に願いも少し変化。
現在の五月人形を飾る意味として多いのは、子どもが健康を願ってや強くてたくましい子どもに育ちます様にと言った願いも多くなってきています。
また、鎧兜の丈夫な作りから子どもを事故から守ってくれますようにと願う人も多いです。
五月人形はいつから飾るの?
飾る時期にもいろいろな説があったり、その家のしきたりによっても違う様ですが、一般的には、下記の時期がいいのではないかと言われています。
①早い時期から飾る。
②節句から数えた1週間前を目安として飾る。
③カレンダーの暦により、春分の日が終了してから飾る。
①~③を総合してみると、4月半ばの時期くらいから飾っておくのがいいでしょう。
おじいちゃんおばあちゃん世代の方は、節句が近付いた大安に飾るのが決まりという方もいらっしゃいます。
昔は仏滅などは縁起が悪いからですね。
縁起を気にする方は4月半ばの大安に五月人形を出すのがおすすめですよ。
五月人形はいつまで飾るの?
基本的には、5月5日(子ども日)までは飾っておいて、この日を過ぎればいつ片づけても良いとされています。
子どもの日を過ぎたら早く片付けないと!と気が焦る方もいるかもしれませんが、一般的に雛人形みたいに早く片付けないと「お嫁に行き遅れる」といった風習はありません。
書籍で調べてみるとわずかの人ですが、1年中出して飾っていると言う家もありました。
こういった家は、立派なお屋敷とかなんでしょうね。
1年に数日しか出さない五月人形はしまい方に注意が必要です。
夏はエアコン、冬は暖房や加湿器で湿気が溜まりやすくなっている日本の家事情。
なるべくなら天気の良い日に1度外で埃などを払い湿気を取り除いて、人形用の防虫剤などを入れてしまうと良いですよ。
高価なものですからカビが生えないように注意しましょう。
何歳まで飾るの?
五月人形を飾るのに年齢制限などはありません。
何歳まで飾ってもいいわけですが、調べてみると幼稚園卒業までは飾っている家が多いですね。
ただ小学校になると勉強机などを購入する家庭が多く、特に段飾りなどは飾る場所がなくなって出せなくなってしまうと言った意見がありました。
飾るスペースがなくなってしまい、箱に閉まってずっと保管しているなんて、ちょっともったいないですね。
ちなみにある地域では、20歳になって成人式を迎えたら自分の五月人形は人形供養の神社などに持って行くのが良いとされていました。
「20歳になると大人の仲間入りなので、子どもの時代を元気に過ごさせてくれて有難う」と人形供養をしてもらう意味があるそうですよ。
子供の成長を願って
五月人形を飾る時期や期間などのついては、はっきりとした日付的などは決まっていません。
今は共働きの家庭も多いので、本当に短い期間だけしか飾れない家庭も多いでしょうね。
それぞれの家の状況に応じて、五月人形を飾る時期も違うし何歳まで飾るかを決めるのも各家庭によって違いがあります。
ただ共通して言えるのは、今も昔も子どもの健やかな成長を願って五月人形を飾っているのはに間違いありません。
どの時代も子どもに対する親の願いは一緒なのですね。
以上、「五月人形を飾る時期はいつからいつまで?」について紹介しました。
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