熊野と書いて「ゆや」と呼ぶこの地名。
こちらで毎年行われる藤祭りは、地元だけでなく遠方からの観光客も訪れるほど人気のイベントとなっています。
なぜ熊野の藤祭りが有名なのか?
そこにはある人の存在が大きかったようです。
今回は、熊野の長藤まつりの開花状況やライトアップ情報について紹介していきたいと思います。
熊野の藤祭りとは?
熊野の藤祭りについてチェックしていきましょう。
まず、この名前の由来から簡単に説明していきます。
熊野というのは、人の名前。
その人の名前を熊野(ゆや)御前と言います。
こちらの藤はこの熊野御前が植えたとの説が有力として語り継がれています。
敷地内には熊野の長藤と呼ばれる5本の藤があり、そのうち1本は何なんと国の指定天然記念物に認定されているほど貴重な藤。
そして残り4本も県の指定天然記念物に指定されており、これが熊野の藤祭りのメインとなっています。
熊野の藤の樹齢は推定800年とされているので、まさに歴史の生き証人といえますね。
見頃の時期には長さが1m以上にもなる房が見事に咲き誇り、その姿はなんとも幻想的で優雅な雰囲気ですよ。
熊野の長藤まつり会場
熊野の長藤まつりの会場は、大きく分けて2か所。
行其寺と隣接する豊田熊野記念公園から成り立っており、藤の総数は40本以上になります。
その総面積も約1600平方メートルと広大な広さになります。
それぞれが1m以上ある花房を付けていているので、まるで薄紫の雲海の様に見えます。
辺りはほのかに甘い香りが漂っていますよ。
会場の雰囲気が分かる動画を見つけましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■「熊野の長藤」が素晴らしい
ゴールデンウイーク期間中には毎年、熊野御前の舞や能が行其寺の舞台で繰り広げられます。
また賞金ありの写真コンテストも開かれているので、ぜひカメラを片手にお出掛け下さいね。
熊野の長藤まつり・会場へのアクセスと駐車場情報
熊野の長藤会場へのアクセス方法についてです。
例年、まつり期間中にはJR豊田町駅からシャトルバスが出ているのでこちらが便利。
駅から会場間は約12分の乗車時間となっています。
駐車場の混雑や渋滞を考えると、シャトルバスで出掛けるのがおすすめ。
(シャトルバスの有無については、変更の可能性もあるため公式ホームページでご確認の上、お出かけください)
会場近くの天竜川河川敷に無料駐車場が100台ほど用意されているので、車でお越しの方はこちらを利用することができます。
■日程:4月中旬~5月上旬
■住所:静岡県磐田市池田332
■アクセス:東名浜松インターチェンジもしくは東名磐田インターチェンジより約15分
熊野の長藤の開花状況は?
熊野の長藤はゴールデンウイークにかけてが一番の見頃。
例年、見頃は4月中旬から咲き始め、5月上旬までとなっています。
ゴールデンウィーク中には様々なイベントが開催されますし、ちょうど見頃の時期と重なるので多くの人で賑わいます。
5月3日はこの藤祭りの起源となった熊野御前の命日なので、供養を兼ねた能が催されることでも有名。
なにか因縁めいた物を感じますが、この時期が満開でありながら段々と藤が散っていく時期は日本の美を感じることができますよ。
藤の開花状況はその年の天気や気温によって異なるので、チェックをしてからお出掛けするといいですね。
熊野の長藤の開花状況は磐田市のホームページで随時情報がアップされる予定です。
ただ毎日更新はされていないようなので、遠方から訪れる方やその日の開花情報が知りたい方は、直接主催者にお問合せ下さい。
熊野の長藤はライトアップも楽しめる
藤祭りといえばライトアップも必見。
例年、熊野の藤祭りでは夜9時頃までライトアップが実施されています。
昼間とはまた違った幻想的な雰囲気の中、下がり藤を眺めることができますよ。
この時間帯は昼間に比べても人出が少ないので、一番狙い目かもしれませんね。
シャトルバスの運行時間外ですので、ライトアップが目当ての方は車で来場しましょう。
ご家族でゆっくり見るのもよし、デートコースにも組み込んでみてもいいですね。
歴史を感じながら藤を楽しむ
→岡山和気藤祭り、開花状況や見頃は?ライトアップも楽しもう!
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最後に熊野御前について触れておきましょう。
熊野御前が生きた時代は平安時代末期。
池田宿に生まれ育ち、当時の権力者平宗盛に仕えます。
そこで、寵愛を受けた熊野御前。
逝去とともに行其寺が建立されたと言われています。
藤自体はそれ以前に植えたものと伝えられているので、樹齢800年というのも頷けます。
ちょっとした歴史や背景を知っておくと、藤の見方も変わってきますよね。
今年は、国の指定天然記念物に指定されている熊野の長藤を一度は見に行ってはいかがでしょうか。
以上「熊野の長藤まつりの開花状況や見頃は?ライトアップも楽しめる!」を紹介しました。