日本の祭りでは様々なお神輿が担がれますが、これほどまでに巨大な人形が担がれるのは珍しいかもしれません。
石川県白山市で秋に行われるほうらい祭りでは、「つくりもん」と呼ばれる巨大人形を担いで街中を練り歩きます。
今回は、ほうらい祭りの祭り歌や日程・交通規制について紹介します。
ほうらい祭りとは
ほうらい祭りは石川県白山市にある金劔(きんけん)宮の秋の例大祭です。
800年以上前に起こった白山事件に由来していると言われていて、平家物語にも記述が残されています。
白山事件というのは加賀の国司・近藤司高の暴挙に白山衆徒が対立し、処罰を求めるため白山衆徒が神輿を担いで京へ上ったという事件。
警護により放たれた矢が神輿に当たるなど混乱しましたが、結局訴えは聞き入れられ事件は収束に向かいました。
金劔神社の神輿も京へ上って訴えに参加したものの奇跡的に唯一戻ってきたため、ほうらい祭りではこの神輿の帰還と五穀豊穣を願う祭りとなりました。
このような歴史を知って祭りに参加すると、また違った楽しみ方ができますね。
2017年の日程や基本情報
ほうらい祭りは毎年10月上旬に行われていて、2017年は10月7日(土)・8日(日)に開催が決定しています。
この時期に雨が多い地域なのですが雨天決行なので、悪天候の場合は雨具の準備して行きましょう。
ほうらい祭り2017
■日程
10月7日(土)・8日(日)
12:00~22:00
■会場
旧鶴来市街地周辺■問合せ先
金劔宮
TEL 076-272-0131
アクセスと交通規制は?
■車の場合
北陸自動車道白山ICから国道157号線南に約30分
市内には臨時の無料駐車場150台がほど用意されています。
・白石市役所鶴来支所
・鶴来公民館
・金劔宮
※市内では交通規制が行われます。
■電車の場合
北陸鉄道石川線・鶴来駅より徒歩10分程度
ほうらい祭りの見どころ
つくりもんがすごい!
ほうらい祭りの見どころは「つくりもん」と呼ばれる巨大な人形です。
大きさは5m以上もあり、青年団が2か月以上かけて制作。
各町から毎年工夫を凝らした「つくりもん」がお披露目され、それを神輿の上に乗せて市内を練り歩きます。
戦国武将や歌舞伎の演目を題材にしたもの多く、最近では「つくりもん」から煙を吐く演出もあり観光客を驚かせていますよ。
2015年には織田信長や花咲か爺さん・道成寺の般若など、趣向が凝らされたものが披露されていました。
写真で見ると「つくりもん」の大きさがよくわかりますね。
【石川・ほうらい祭り】<10月2日直近の土曜、日曜>金剱宮の五穀豊穣を祝う秋祭り。神輿、獅子舞と「造り物」と呼ばれる高さ5mのリアルな張子人形を載せた山車が作物と共に町内を練り歩く。祭り唄に放送禁止用語が含まれるものがある。 pic.twitter.com/Gymr3DqlJx
— 奇祭ファン倶楽部(KFC) (@clubkisai) 2016年6月5日
祭り歌の歌詞がすごい
つくりもんは「ヨーホーライ」という掛け声とともに男たちによって担がれていきます。
もう一つこの祭りで特徴的なのは、祭り歌です。
伝統ある祭り歌は、正調歌と替え歌の2種類。
正調歌は五穀豊穣や繁栄を願った歌、そして替え歌は放送禁止用語が入った歌で合計25以上もあるんだとか。
そのためテレビで放送される時には、音声を差し替えられて放送されることが多いそうです。
なぜこのような祭り歌を歌いながら「つくりもん」を担ぐのか理由は分かりませんでしたが、800年以上もの伝統の1つでもあるのかもしれません。
地元の人はこの歌がなければ、ほうらい祭りではないと言うほどだそうですよ。
以上、「ほうらい祭りの祭り歌の歌詞がすごい!日程や交通規制も調査!」についてまとめました。