愛知県知多半島北東部にある半田市亀崎地区で毎年行われている海の男達の勇ましいお祭りが亀崎潮干祭です。
合わせて5台の山車が引き回され、海浜に曳きおろしされる様子を見ようと毎年多くの観光客がこの地を訪れます。
300年以上続いているこのお祭りは、2016年にユネスコに登録されることになりました。
今回はそんな世界でも認められている男のお祭り、亀崎潮干祭の日程や見どころをご紹介します。
亀崎潮干祭りがユネスコに登録
亀崎潮干祭がユネスコに登録されることとなったのは、「山・鉾・屋台行事」の項目です。
以前、ユネスコに登録されるものはすでに形のあるものばかりだったのですが、伝統的に続けられているものを考えますと形になるものばかりではありません。
特にお祭りは形があるものではなく、人々の間で受け継がれて長く続いているものですよね。
形はありませんが、ユネスコではこのお祭りに普遍的価値があるということを認めました。
そうして亀崎潮干祭はユネスコに登録。
世界でも知られているユネスコに登録されたことで亀崎潮干祭の存在は日本だけでなく世界中に知れ渡り、今後はさらに観客の数が増えそうですね。
亀崎潮干祭2017年の日程
亀崎潮干祭は、毎年5月3日と4日の2日間に渡って行われています。
2017年も5月3日(水・祝)5月4日(木・祝)に開催することが決定しています。(雨天順延)
山車の海浜曳き出しなど楽しみにしている方も多いでしょうから、2017年の巡行の流れをご紹介しておきますね。
8:50 山車曳き出し
9:30 旧大店坂手前で棒締め終了
9:35 国道横断開始
10:10 海浜曳き下ろし開始
10:50 海浜曳き上げ開始
11:45 祭り広場で人形技芸奉納開始
14:05 秋葉社で前人形奉納
16:10 尾張三社曳き込み開始
16:40 尾張三社 人形技芸奉納開始
9:45 神楽奉納終了後棒締め開始
12:00 秋葉社以西集合
13:50 海浜曳きおろし開始
14:20 山車曳き上げ開始
14:45 神前神社前で曳き回し開始
16:20 人形技芸奉納開始
18:05 町内巡行
亀崎潮干祭の見どころ
波しぶきに負けずに進む勇ましい姿
亀先潮干祭の一番の見所と言えば「海浜曳きおろし」です。
「海浜曳きおろし」は1日に1回ずつ行われているので、どちらの日に行っても男たちの勇姿を目におさめることができますよ。
曳き下ろし坂を一気に駆け下りていく5台の山車。
波打ち際で向きを変えた山車は、車輪を波にさらわれながらも進んで縦に整列します。
砂浜は平地のようには前に進むことができず進むのは至難の業。
それでも突き進む男たちの姿、そして美しい山車は壮観ですよ。
2017年の海浜曳きおろしの時間帯と開催場所は以下の通りです。
■時間:3日 10:10頃~・4日13:50頃~
■場所:亀崎海浜公園
見事な装飾から目が離せない!
亀崎潮干祭には合わせて5台の山車が登場。
それぞれ特徴があって装飾にもかなりの工夫が見られますよ。
一番車の「宮本」車は古事記を題材にして作られている装飾が見事で、潮干祭の山車の元祖とも言える山車。
「青龍」車は、青龍、朱雀といった四神に道教の「五嶽真形図」の装飾が施されています。
「力神」車は、諏訪の名工である立川和四郎冨昌の彫刻が美しく、知多型山車の元祖です。
そして壇箱彫刻が美しい神楽車、宮造り式の優美な彫刻が美しい花王車、一つ一つの違いを見ていると楽しいですよ。
山車の上で踊るからくり人形
亀先潮干祭の山車の上にはからくり人形が乗っています。
どのからくり人形の動きも凄いのですが、ひときわ目立つ動きをしているのが、神楽車の上にのっている舟弁慶です。
何が他とは違うか?いうと、船弁慶は人形が人形を操っているのです。
普通のあやつり人形でも「器用だな~」と思うのに、人形が人形を操るなんてことができるんですね。
田中組の「傀儡師」という演目では、最後に人形がやまねこを発射。
雰囲気がわかる動画がありましたのでぜひご覧ください。
■2010亀崎潮干祭~田中組傀儡師
その他の山車でも、宮本車の三番叟や青龍車の唐子遊び(逆立ち)など、それぞれの山車を見上げればからくり人形たちが踊っていますよ。
からくり人形の動きをよく観察して、お楽しみください。
駐車場はある?
無料駐車場が3カ所あります。駐車場の詳細はこちら!
●州の崎臨時駐車場
●潮風の丘臨時駐車場
●亀崎港臨時駐車場
ユネスコに登録されたことから観光客が急増すると予想されていますので、主催者はできるだけ公共交通機関での来場を進めております。
どれほどの混雑になるかは当日までわかりませんが、渋滞や駐車場が止められない可能性もあるかもしれません。
亀崎潮干祭で迫力の曳き回しは必見
装飾の施された美しい山車はどれも美しく見るだけ十分楽しめます。
迫力を間近で感じたいなら、一番の見どころである「海浜曳き回し」をぜひ見に行ってみてくださいね。
以上、「亀崎潮干祭2017、日程や見どころは?ユネスコにも登録!」について紹介しました。
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