敬老の日に合わせ自治体や高齢者施設で行われる 敬老会では、来賓や主催者、子供からの言葉や乾杯の音頭など様々な挨拶が存在していますよね。
毎年恒例の行事ではあるものの、実際にスピーチを頼まれると相応しい挨拶を考えあぐねてしまう方も多いはず。
今回は、 敬老会の挨拶について、来賓・子供・主催者のスピーチや乾杯の音頭、主賓側からの謝辞、そして 挨拶の注意点も例文でご紹介していきたいと思います。
目次
敬老会の挨拶の注意点は?
高齢者・お年寄などの言葉を使わない!
敬老会の主賓の方々は、当然、高齢者やお年寄りと呼ばれる年齢層ですが、挨拶での言葉の選び方には注意が必要です。
高齢者・お年寄り、ご老人などの表現は、例え事実であっても当事者にとって余り気持ちの良いものではありません。
年は取っても体も健康で気持ちも若い高齢者だと、年寄り扱いされるのは心外だとおもう人達も沢山存在します。
敬老会の挨拶では「本日の主賓の皆さま」「参加者の方々」など、お年寄りに失礼のない言葉を選ぶことをお忘れなく!
誰にでも理解できる内容を心がける!
敬老会の参加者は、主賓のお年寄りの年齢も様々、来賓や子供たち、主催者など色々な人が集まっています。
大勢の人の前での挨拶というと堅苦しく考えがちですが、 参加者全員に理解できる分かりやすい挨拶を心がけることも大切です。
特に来賓や主催者は、立派な挨拶にしなくては、と色々な文例を探して、ともすれば凝った内容にしてしまいがち。
ですが、高齢のお年寄りや場合によっては子供たちも参加する敬老会では、 わかりやすく暖かい言葉での挨拶が最も喜ばれますよ。
挨拶は長くなりすぎない!
敬老会の挨拶は、 大体1分程、文字数にして400~600字を目安にスピーチが終えられる内容にしましょう。
挨拶が長すぎると高齢者の方たちの集中力が続かず、負担にならないとも限りません。
あれもこれもと欲張りせず、最も伝えたいポイントを要領よくまとめて短めの挨拶に仕上げることが大切ですよ。
頑張るなど激励の言葉を使わない!
敬老会の主賓であるお年寄りたちは、 長い人生の中で、既に十分に頑張ってきた人たちです。
多くの挨拶では、「頑張ってください」「更なる活躍をお祈りします」などの表現がよく使われますが、 敬老会の挨拶では例外的に相応しくないため注意が必要。
もう十分に頑張ってきた方々に、さらに頑張れというのは失礼ですし、お年寄りの気分を害さないとも限りません。
「ゆっくりと健やかな日々をお過ごしください」など、老後を快適に楽しんでもらいたいという気持ちがこもった言葉を選ぶようにしましょう。
敬老会の挨拶の例文~来賓編~
敬老会の来賓の挨拶は、 主賓のお年寄りへのお祝い、主催者に対する感謝の言葉などを盛り込み、わかりやすい内容を心がけましょう。
敬老会の来賓の挨拶の例文1
ただいまご紹介にあずかりました〇〇区議員の○○(名前)と申します。
本日は、○○(施設・地域名等)の敬老会にお招きいただき、誠にありがとうございます。
朝晩は過ごしやすくなったものの、まだまだ残暑が続いておりますが、先ほどより皆さまのお元気なご様子を拝見し、大変嬉しく思っております。
本日、皆さまが、お健やかに敬老の日をお迎えになられたこと、先ずは心よりお祝い申し上げます。
今日、この敬老会にご参加いただいたお一人、お一人は、当地域社会において長きに渡り多大なご貢献を頂いております。
現代の豊かで平和な暮らしは、皆様方のたゆまぬご尽力のたまものに他なりません。
この場をお借りいたしまして、今一度、心より御礼申し上げます。
本日は、○○の園児の皆さんのお遊戯やその他様々な企画が用意されていると伺っておりますので、皆様、ぜひ楽しいひとときをお過ごしください。
また、このように盛大な敬老会を企画準備してくださいました主催者の方々にも深く御礼申し上げます。
皆様のお健やかな毎日を祈念し、簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。
来賓の挨拶は、お年寄りへの感謝と尊敬の念をメインに構成し、要領よくまとめるのがポイントですね。
敬老会の来賓の挨拶2
こんにちは。〇〇自治会を代表致しまして一言ご挨拶を申し上げます。
先ほどから皆様のご様子を拝見するにつけ、本当にどなたもお元気ではつらつとなさっていて、私の方が圧倒されそうです。
本日は、このような素敵な集いにお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
今日、ここにお集まりの皆さまには、長年、この地域の発展に一方ならぬご貢献を頂戴してまいりました。
私も、○○で生まれ育ちましたので、この地域がいかに安全で暮らしやすい街であるか、よく理解しております。
そして何より、○○の今日の姿があるのは、ここにいらっしゃる皆さまのご尽力があってこそです。
敬老の日をお祝いする会の場をお借りし、心よりの敬意を表するとともに、深く感謝の気持ちをお伝えいたします。
簡単ですが、皆さまのご長寿とご多幸をお祈りし、私からの挨拶とさせていただきます。
評価されることに喜びを感じる高齢者は多いので、挨拶の中にも盛り込むのもおすすめですよ。
敬老会の挨拶の例文~子供編~
続いては、ダンスなどの催しや花束、プレゼントの進呈などで 地域の子供たちが敬老会に参加する際の短い挨拶のアイデアをご紹介しておきましょう。
敬老会の子供の挨拶の例文1
おじいちゃん、おばあちゃん、敬老の日おめでとうございます。
私達(僕たち)は、今日の日に向けて「○○」のダンスと「○○」の合唱を練習しました。
みんなで、一生懸命練習したので、今日はその成果を発揮できるよう、おじいちゃん、おばあちゃんへの感謝の気持ちを込めて頑張ります。
どうか、楽しんでください。(一礼)
子供の挨拶は、 出し物の前か後に一言スピーチを入れる場合が多いので、状況によって使い分けるといいですね。
敬老会の子供の挨拶の例文2
おじいちゃん、おばあちゃん、敬老の日おめでとうございます。
今日は、私達の出し物「○○」を笑顔で楽しんでくれて、ありがとうございました。
いつも私達を優しく見守ってくれているおじいちゃん、おばあちゃんと楽しい時間が過ごせて、とても嬉しかったです。
いつまでもお元気で長生きしてください。今日はありがとうございました。(一礼)
子供の挨拶は、シンプルで子供らしい表現を心がけ、親しみのある挨拶をするのがポイントですね。
敬老会の子供の挨拶の例文3
おじいちゃん、おばあちゃん、敬老の日おめでとうございます。
今日の敬老会、子供会を代表して、お祝いの花束をプレゼントします。
いつまでも元気で長生きして、僕たち(私たち)を見守っていてください。
~プレゼントを主賓のお年寄りに手渡す~
子供代表がプレゼントを手渡す場合も、一言心のこもったスピーチがあると喜ばれますよ。
敬老会の挨拶の例文~主催者編~
敬老会の主催者の挨拶は、 お年寄りへのお祝いの言葉と参加者への集いに出席してくれたことの感謝などをメインに伝えるといいですね。
敬老会の主催者の挨拶の例文1
本日は○○(地域・施設名等)の敬老会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。
本年度もこのように沢山の方々にお集まりいただき、敬老会が開けましたことを大変うれしく思っています。
昭和、平成、令和と時代は移り変わっても、今、私達が暮らす平和で豊かな社会の基盤は、皆さま方が共に手をたずさえ築き上げてこられたものに他なりません。
日頃からの感謝の気持ちをお伝えするため、敬老会の集いという形で、本日まで準備を進めてまいりました。
本日は地元の子供会にも協力していただき、ステージでの出し物やゲームなど様々な催しも予定しております。
みじかい時間ではございますが、アットホームな雰囲気で皆さん楽しんでいただければ幸いです。
簡単ではございますが、皆さまの末永いご健康とご多幸をお祈りして、私のご挨拶とさせていただきます。
来賓や子供の挨拶同様、 敬老会の主役であるお年寄りの方に感謝を伝え、ねぎらいの言葉をかけるのがスピーチのポイントですね。
敬老会の主催者の挨拶の例文2
本日は、○○(地域・施設名等)の敬老会にようこそお集まりくださいました。
今年の夏はことのほか猛暑でしたが、本日、皆様方のお元気そうなお顔を拝見することができ、安心いたしました。
お健やかに敬老の日をお迎えになられましたこと、先ずは心よりお喜び申し上げます。
日本が世界屈指の長寿国というのはよく知られていますが、健康寿命もまた世界一であります。
皆様方の長年の社会へのご貢献により、今、このように豊かで健康的な生活を私たちが享受できております。
本日は、常々の感謝の気持ちとして、心ばかりではございますが、敬老会の催しを企画いたしましたので、ごゆっくり楽しんでいってください。
皆さまのご多幸とご長寿をお祈りし、私からのご挨拶とさせていただきます。
高齢者の方々へのご挨拶は、 ゆっくりと大きな声でわかりやすく話すよう心がけるのもポイントですよ。
敬老会の挨拶の例文~乾杯の音頭編~
敬老会の挨拶では、来賓や主催者が音頭を取って、参加者全員で乾杯をするのが恒例です。
乾杯の挨拶をする場合は、主賓へのお祝いと長寿を願う言葉などを短くまとめて、乾杯の音頭に添えるといいですね。
敬老会の乾杯の挨拶の例文1
それではここで、本日の敬老会にご参加いただきました皆様のご健康とご長寿をお祈りし、乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、どうかこれからもお元気で健やかな毎日をお過ごしください。乾杯!
乾杯の挨拶は、長くなると場がしらけるので、2~3文程で短くまとめるのがコツですよ。
敬老会の乾杯の挨拶の例文2
本日は、皆さまのお元気なお姿を拝見でき、わたくしもパワーを頂きました。
ではここで、皆さまのご長寿とご多幸を心より祈念し、乾杯の音頭を取らせていただきます。
それでは、乾杯!
堅苦しい挨拶ではなく、簡潔にわかりやすく挨拶するのがポイントですね。
敬老会の挨拶の例文~主賓の謝辞編~
敬老会では、最後に主賓である 老人会の代表の挨拶が求められるのが定番の流れです。
主賓の挨拶は、敬老会を開いてくれたことに対する感謝を簡単にコメントするといいですね。
主賓の謝辞の挨拶の例文
本日は、心のこもった敬老会を開いていただき、誠にありがとうございました。
このような場で、来賓の方々をはじめ、大勢の人に敬老の日のお祝いをしていただき、とても感謝しています。
子供会の皆さんも素晴らしい余興を披露してくれありがとう。
とても楽しませていただきました。
また、本日、このように盛大な敬老会を主催して下さった○○(地域・施設名等)の皆様方にも心より御礼申し上げます。
簡単ではございますが、老人会を代表し、私からの挨拶とさせていただきます。
主賓の挨拶は、来賓、主催者、出し物を行った子供たちへのお礼の気持ちを伝えることがメインなので、短くまとめれば大丈夫ですよ。
素敵な挨拶で敬老会を盛り上げよう!
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という事で、敬老会の様々シチュエーションの挨拶について、注意点や具体的な例文をまとめてご紹介しました。
大勢の方の前での挨拶では、あれこれ考えすぎてしまいがちですが、善意で行われる敬老会なので、堅苦しく考えず心のこもった挨拶を心がけて下さいね。
以上、「敬老会の挨拶の例文!来賓・子供・主催者のスピーチや乾杯の音頭、謝辞まで総まとめ!」を紹介しました。