ハワイのガイドブックやハワイ特集のテレビ番組で、「 ロコに人気!」や「 ロコおすすめの◯◯!」という言葉を見かけたり、聞いたりしたことがありませんか?
「ロコ」ってどういう意味だろう?と思いつつも、紹介されている食べ物や場所をチェックしているうちに忘れてた…っていうことがあると思います。
そこで、今回はロコの意味や使い方、ハワイアンとの違いやロコに人気なオススメの食べ物を紹介していきます。
ロコの意味とは?
「ロコ」とは、ハワイ生まれ、ハワイ育ち、ハワイ英語を第一言語とする人たちを指します。
厳密にはハワイで生まれ育った、白人以外の人々のことなんだそうです。
英語のLocalが由来と言われています。
日本人発音だと「ローカル」ですが、ハワイのアクセントで「ロコ」なんです。
と言うことは、「ロコおすすめ!」は「ハワイっ子おすすめ!」となりますね。
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ハワイアンとの違いは?
「ロコ」=ハワイっ子ってことは、「ハワイアン」も同じ意味だよね?って思いますよね。
でも、 「ロコ」=「ハワイアン」じゃないんです。
諸説ありますが、ハワイの人々の祖先はポリネシア人と言われています。
海洋民族である彼らは星や月、潮の流れなどを利用した航海術を使って航海をしていました。
島から島へと旅をし、紀元500年頃にはタヒチやマルケサス諸島から最初のポリネシア人がハワイに渡ったと考えられています。
そして、彼らのことをネイティブ・ハワイアン、つまりハワイアンと呼ぶようです。
その後、1700年頃から様々な国からの移住者が増え、現在のように国際色豊かな土地となりました。
ハワイの有名な私立学校には祖先にネイティブ・ハワイアンがいることが入試条件(!)というところもあるようですよ。
見た目ではご先祖様までは確認できないので、ハワイに住んでいる人は「ロコ」と呼んだ方が良いかもしれませんね。
ロコはアメリカではスラングなの?
ところがこの「ロコ」、同じアメリカでもハワイ以外ではスラングになるようです。
でも、由来が異なります。
「Loco」はスペイン語で、『馬鹿、キチガイ』と言う意味らしく、スラングでは誰かを中傷したいときにしばしば用いられるそうです。
最近観た映画の曲の歌詞に「You make me un poco loco」とありました。
直訳は「君が僕をおかしくする」という意味になりますが、相手に恋こがれるあまり気が変になりそうだ、という表現になるんだそうです。
この表現ならスラングとして使われても嫌な気分にはならなさそうですね。
しかし、スラングは意味や使い方が分かっていないと相手に誤解される可能性がありますし、発音が英語のLocalと殆ど一緒なので 十分に気を配る必要がありそうですね。
ロコの使い方は?
では、どのように使ったら良いのでしょうか?
「ロコ」は地元の人、ハワイっ子と解釈して使うのがベストかなと思います。
実際にハワイ発祥の水着のお店に「ロコ・ブティック」というところがあるんですよ。
ロコモコとロコは関係がある?
有名なハワイのご飯の一つにロコモコがありますよね。
白いご飯のうえにハンバーグと目玉焼きを乗せ、グレービーソースをかけたものが基本のスタイルです。
最近では照り焼きチキンや白身魚を使ったアレンジ系も出回っている、ハワイの定番グルメです。
グレービーソースとは肉汁をもとに作られた、イギリス由来のソースのこと。
肉を焼いたあとに残った肉汁にワインや水とスパイスを合わせ、炒めた小麦粉や片栗粉でとろみをつけたお手軽ソースです。
現在でいうところのブラウンソースのようなもので、シェフによってそれぞれレシピが違います。
このロコモコ、ハワイ発祥の食べ物ですが 日本のご先祖様が関係しているそうなんです!
1949年、ハワイ島のヒロという地域でレストランを営んでいた、日系人のイノウエ夫人によって考案されたと言われています。
安価でボリュームのあるメニューを出すため、ファストフードの代表格であるハンバーガーのパティと日本伝統の丼スタイルを融合させたのが始まり、という説が有力のようです。
アルファベットで表記すると「Loco Moco」。
ネーミングにも諸説あるようで、ロコ(Loco)の地元(Local)、モコ(Moco)の入り乱れる、まざるという意味や「安くてすぐに食べられるメニューを作って欲しい」とリクエストした、手持ちの少ない常連の高校生のあだ名が「Loco」で、その後ろに語呂の良い「Moco」をつけたとかあるようですよ。
いずれにしても ロコモコを作られたのが日系人なので、私たちが好きになるのも無理はありませんよね。
ハワイでロコに人気な食べ物を紹介
ロコモコの誕生由来を書いていたら、お腹が空いちゃいました。
ということで、ハワイのロコに最近人気な食べ物をご紹介していきます。
もっとお腹空いちゃいそうですが…。
アサイー・ハワイでロコに人気な食べ物
3、4年前からハワイのヘルシーブームから人気となったアサイーボウルは、今やアメリカ本土だけではなく、日本でも広まってきました。
原材料のアサイーベリーはブラジル発祥のスーパーフード。
ポリフェノールを多く含む抗酸化食品で、必須脂肪酸も理想の割合で入っているため、乾燥や老化予防など美肌作りにも期待ができそうですよ。
ジュースでも豆乳でも撹拌できるので他の成分も摂取できますし、シリアルを入れればこれから暑くなる季節の朝ごはんとして食べられそうですね。
季節のフルーツを可愛く盛り付けてインスタ映えしちゃいましょう。
マカダミアナッツ・ハワイでロコに人気な食べ物
ハワイの定番お土産の一つにマカダミアナッツがありますよね。
実は 宇宙飛行士たちが宇宙でおやつに食べるというほど、 栄養価が高いんです!
脂質が多いのも事実ですが、多くのものがオレイン酸やパルミトレイン酸と言った、身体に良い脂肪酸なんです。
おやつでもおつまみでも楽しめるようにフレーバー付きのものも人気ですよね。
丸ごと食べて食感を楽しむのも良いですが、砕いてアイスやサラダのトッピングなどしてみるとますますバリエーションが増えそうですね。
コーヒー・ハワイでロコに人気な食べ物
マカダミアナッツと並んだロングセラー商品にコーヒーがあります。
アメリカ合衆国で唯一のコーヒー生産地がハワイです。
ハワイ島のコナという地区で栽培されたコーヒーがコナコーヒーと呼ばれます。
コナコーヒーの生産は世界のコーヒー生産量の1%以下で、かなり希少なんだそうです。
ホワイトハウスの公式晩餐会では毎回コーヒーがふるまわれます。
アメリカでコーヒーを生産しているのはハワイ州だけなので、そのホワイトハウスの公式晩餐会では必ずコナコーヒーが提供されるそうですよ。
コーヒーの香りには脳をリラックスさせる作用があり、香りを嗅ぐ事でリラックス状態の脳に現れるα波が増加するそうです。
ノンフレーバーでコーヒーそのものの香りを楽しむもよし、フレーバーコーヒーで自宅に居ながらハワイのロコ気分を楽しむのも良さそうですね。
ロコの意味のまとめ
ここまで、ロコの意味やハワイのロコに人気の食べ物をご紹介してきました。
こうやっていろんな事を知っていくと ハワイにグッと近づいた感じがしますよね。
ハワイ発祥やブームの火付け役となった美味しいものを食べて、ご自宅でロコ気分を味わってくださいね。
以上、「ロコの意味や使い方は?ハワイアンとの違いやロコモコとは関係ある?」について紹介しました。