お菓子作りでは出番が多くなる メレンゲ。
卵白から作られているもので、泡立ててお菓子作りに使うと滑らかな食感になったり、膨張剤としての効果も発揮してくれるんです。
でも、メレンゲを作ろうとしてもうまく泡立たないという人もチラホラ。
今回はメレンゲが泡立たない時の復活方法や原因とコツ、失敗作を再利用するレシピについてご紹介します。
目次
メレンゲが泡立たない原因と対処法は?
メレンゲが泡立たない原因と対処法1:砂糖を一気に多量入れている
メレンゲを使ってお菓子作りをするとき、必ずと言っていいほど 砂糖を加えます。
メレンゲに砂糖を入れて混ぜていくのですが、その砂糖の入れ方がポイントなんです。
〇g入れるとレシピに記載があると思うのですが、それを一度にすべて入れてしまうとメレンゲは泡立たないんですよ。
3回くらいに分けて、 少量ずつ入れていきましょう。
砂糖を一度入れてはメレンゲを混ぜ、ある程度混ざってから二度目、そしてもう一度混ぜてから残りの砂糖を投入する、といった感じですね。
このひと手間でふわふわなメレンゲが出来上がります!
メレンゲが泡立たない原因と対処法2:泡立てが足りない
とても単純な原因として考えられるのが、メレンゲを 泡立てる時間が短いということです。
特にハンドミキサーを使わずに手動で泡立てようとすると、かなりの時間と労力が必要になります。
そこで、ハンドミキサーを持っていない人でも簡単にメレンゲが泡立てられるちょっとした 裏ワザをご紹介します!
参照元URL:https://youtu.be/PkhYMLfRpD8
なんとたった1分卵白を泡立てるだけで、ふわふわのメレンゲができちゃうんですよ。
簡単なメレンゲの作り方は以下の通りです。
①まずは、ボウルに卵白のみを入れます。
②卵白の入ったボールごと冷凍庫で凍らせます。
③卵白がカチカチになったら、自然解凍またはレンジでシャーベット状になるまで解凍します。
(私は自然解凍しましたが、レンジを使う際の目安は200Wという超微力で40秒〜1分程度でOK)
④この卵白を普段通り泡だて器でシャカシャカ混ぜるだけで、メレンゲの完成です。
手動ではなかなか泡立たないメレンゲもこれであっという間に出来てしまうので、是非試してみてくださいね。
メレンゲが泡立たない原因と対処法3:油分・水分が混ざってしまった
メレンゲを泡立てるとき、油分や水分が1滴でも混ざってしまうと泡立たないので気を付けてくださいね。
お菓子作りはとても繊細です。
チョコレートの湯煎や生クリームの泡立てのときも同様で、油分や水分が混ざるだけで失敗の原因になってしまいます。
お菓子作りの前に調理器具を洗う人もいると思いますが、水滴が残っている場合はしっかりと拭き上げてから使うようにしましょう。
また、調理でバターやオイルを使用する場合は調理器具から遠ざけて、飛び散らないように心掛けます。
油分や水分が付いたまま器具を使用してメレンゲが泡立たない場合、対処する方法は難しいので作り直しになってしまうんです。
材料も時間も勿体ないですし、ガッカリ度は大きいので気を付けてくださいね。
失敗しないメレンゲの作り方のコツは?
ただ混ぜるだけで出来ると思われがちなメレンゲ作りですが、かなり 繊細な作業なんですよ。
ちょっとしたことが原因で泡立たないなんてことも。
失敗しないメレンゲの作り方のコツは以下の6点です!
①砂糖は3回くらいに分けて入れる。
②綺麗な道具を使う。(洗浄したあとは水滴が残らないように拭きあげる。)
③卵黄が混ざらないようにする。
④ハンドミキサーを使う。
⑤卵は出来るだけ冷蔵庫から出したばかりの物を使う。
⑥賞味期限が近い卵や古い卵は使わない。
1つ前の項目、「メレンゲが泡立たない原因と対処法」でもご紹介したように、砂糖をメレンゲが入ったボウルの中へ一気に入れてしまったり、油分や水分・卵黄が入ってしまうとメレンゲは泡立たないんです。
なので、①、②、③は気を付けるだけで簡単に失敗を防げますよ。
④のハンドミキサーを使うという点についても「メレンゲが泡立たない原因と対処法」でご紹介しましたが、手動よりもはるかに楽で速くメレンゲを泡立てることが出来ます。
泡立てが足りないとメレンゲが泡立たない原因になるので、できればハンドミキサーを使ってメレンゲ作りをすることをオススメします。
そして⑤、⑥に関してはメレンゲ作るのコツというより、卵そのものに問題がないか確認しましょう。
お菓子作りには常温に戻した卵を使うとよく言いますが、メレンゲは 冷たい卵でなくちゃダメなんです。
また古い卵の場合、白身のコシが落ちてメレンゲを作っても泡立ちにくくなることがあります。
賞味期限が切れてない卵であれば使うことは出来ますし、食べられるものを粗末にすることは出来ませんが、メレンゲ作りには不向きということを把握しておいてくださいね。
メレンゲが失敗したかどうかの見極め方は?
メレンゲをしばらく混ぜても泡立たず、 サラサラと水の状態であれば失敗といえます。
メレンゲは卵の白身から作りますよね。
卵の白身は半透明のような色をしていますが、混ぜていくと次第に白っぽくなってきます。
それと同時にとろみが付き始め、サラサラ感がなくなってくるんです。
そしてとろみが付いてからは変化が早く、あっという間に真っ白なメレンゲになります。
真っ白なメレンゲは フワフワの泡状で、ハンドミキサーを止めて持ち上げてみると ツノが立つはずです。
いつまで経っても半透明色をしていたりサラサラしていたり、ツノが立たない場合は失敗だということを知っておいてくださいね。
ちなみに混ぜる時間の目安としては5分~10分、長くても15分程度で泡立つので、それ以上かかる場合も失敗でしょう。
メレンゲを泡立たせて復活させる方法はある?
プロのパティシエさんでも、油分・水分が入ってしまったメレンゲは復活させることは不可能だそうです。
でも捨ててしまう前に1つ試してほしいことが!
油分も水分も混ざっていないのにメレンゲが泡立たない場合は、いったん 冷蔵庫で冷やしてみましょう。
もしかしたら卵が温まってしまっていたのかもしれません。
温まった卵白はメレンゲには不向きなので、30分程度冷やしてからもう一度混ぜてみてください。
復活する可能性もあるので、試してみる価値はありますよ。
メレンゲが泡立たず失敗したらラングドシャに再利用
クッキーよりも薄くてサクサク感がある ラングドシャ。
子供から大人まで好きな人は多いですよね。
ラングドシャって手作りするイメージがあまりないかもしれませんが、泡立たない失敗したメレンゲを使って作ることが出来るんですよ!
・失敗したメレンゲ:卵白4個分
・砂糖:30g
・小麦粉:30g
①オーブンは170℃に予熱しておきます。
②失敗したメレンゲ(すでに砂糖30gを入れたもの)に小麦粉を振る入れ、切るように混ぜます。
③スプーンで生地をすくい、クッキングシートを敷いた天板に丸く成形しながら落とします。
薄い方がサクサク感が強いラングドシャになりますが、スプーンの裏で擦り付けるように成形すると焼いている最中に割れる恐れがあるので薄すぎは要注意。
④オーブンに入れて、13~15分程度焼いたら完成です。
少し焦げ目がつくくらいが美味しいですよ。
サクサクと軽やかな食感やクッキーとは違って口の中でとろけるような舌触りが 卵ボーロを思い出させるような、どこか懐かしい味です。
小さなお子さんでも食べやすいラングドシャですが、卵と小麦粉を使用しているのでアレルギーがある場合は注意が必要です。
本来は材料も少なく簡単に作れるので、バレンタインやちょっとしたギフトなんかでも喜ばれると思いますよ。
メレンゲ作りに役立つアイテムをご紹介
メレンゲ作りに役立つアイテム:ハンドミキサー
メレンゲ作りに役立つアイテムといえば ハンドミキサーです!
手動でかき混ぜるのは大変ですし、メレンゲが泡立たないということも起こり得ます。
ハンドミキサーを使えばスピードの調整も出来るので助かりますよね。
重量は1,2kgなので、大人であれば片手でも持てる重さですよ。
メレンゲ作り以外にも卵を混ぜたり、お菓子作りの材料を混ぜたり生クリームのホイップ作りにも役立つアイテムです。
メレンゲ作りに役立つアイテム:ゴムベラ
ふわふわに泡立てたメレンゲを生地と混ぜ合わせたり、クッキーの場合は絞り袋に入れたりしますが、そのとき何を使ってメレンゲをすくいますか?
ズボラな私はスプーンを使っていたのですが、実はこの方法NGなんです。
繊細なメレンゲは優しくすくわないとふわふわな泡が台無しになってしまいます。
そこで役に立つアイテムが ゴムベラです。
ゴムベラはボウルの形に沿ってくれるので、ふわふわ感を残しながら優しくメレンゲをすくってくれますよ。
そしてメレンゲを生地の中に入れたら、そのままゴムベラで切るようにして混ぜることができます。
また、絞り袋の中にも難なくメレンゲを入れられますし、お料理にも活躍してくれるので、1つは持っておきたいですね。
メレンゲが泡立たない原因を知って再挑戦
→生クリームが泡立たない、固まらない!原因と復活させる方法や対処法
→生チョコが固まらない!冷やす時間の目安と原因や固め方、再利用レシピも
→ガトーショコラが生焼けに!失敗の見分け方や原因と固まらない時の対処法
いかがでしたか?
メレンゲが泡立たないときの見極めのポイントを知っておけば慌てることなく対処できますよ。
また、再利用レシピも参考にしてみてくださいね。
以上、「メレンゲが泡立たない時でも復活できる?原因やコツ、失敗作を再利用するレシピは?」の記事でした。