夏休みの宿題の中でも、特にどうやって手を付ければよいか、書きやすいテーマで悩むのが人権作文ですよね。
人権作文の適当なテーマが見つからず、なかなか手が付けられないなんて人も多いのでは?
今回は、 人権作文のテーマの一覧やそれぞれのテーマで小学生・中学生・高校生に書きやすいネタの具体例を挙げてご紹介していきたいと思います。
目次
人権作文の書きやすいテーマの一覧
人権作文でよくテーマに取り上げられる代表的なネタの一覧は以下のとおりです。
小学生・中学生・高校生別の 書きやすい度合いも◎・〇・△で表示しているので参考にしてください。
テーマ | 小 | 中 | 高 |
いじめ | ◎ | ◎ | ◎ |
戦争 | △ | 〇 | ◎ |
障がい者 | 〇 | ◎ | ◎ |
性差別 | △ | 〇 | ◎ |
人種差別 | 〇 | 〇 | 〇 |
病気差別 | 〇 | ◎ | ◎ |
災害関連 | ◎ | ◎ | ◎ |
高齢者 | ◎ | ◎ | ◎ |
環境問題 | △ | 〇 | 〇 |
人権作文で書きやすいテーマは、年齢により題材の選び方や書くときの視点も変わってきます。
引き続き、テーマの扱い方や書き方のポイントを紹介しますが、一覧の書きやすさの目安も参考に役立てて下さい。
人権作文の書きやすいテーマ1:いじめ
・自分の体験を盛り込む!
・いじめのきっかけ・周囲が止められない原因は?
・教師や学校・自治体が果たせる役割は?
・自分が取り組めることはある?
いじめは、人権作文のテーマで最も身近で、実際の経験を盛り込める書きやすいテーマです。
小学生は、いじめはダメだという内容に加え、自分に何ができるかを考える内容にするといいですね。
中学生・高校生の場合、 いじめのきっかけや周囲がいじめを止められない原因などを掘り下げ、防ぐ方法を考える内容にすると書きやすいでしょう。
生徒視点だけでなく、教師・学校・自治体の教育機関の取り組みに言及するのもおすすめです。
いじめは学校内で起こっている問題ですが、現場だけでは対応しきれていないのも事実。
欧米の学校のいじめ撲滅の取り組みをネットで調べ、比較してみるのもいいですね。
人権作文の書きやすいテーマ2:戦争
・戦争自体ではなく戦時中の人権に注目!
・日本の過去の戦時中の人権問題に注目!
・戦争難民や亡命者への差別の実態とは?
戦争は誰もがもつ 「安全に生きる」という大切な人権を人々からうばう行為です。
一覧で示した通り小学生には少し難しいテーマですが、8月15日が日本の終戦記念日なので、戦争関連のドラマや特集番組を参考にすると書きやすいでしょう。
中学生・高校生は、世界の紛争地域に暮らす人々や戦争による難民に注目するのもおすすめです。
戦時下の非常事態が引き起こす狂気を掘り下げ、国家や地域の紛争が個人の人権を奪っている事実を、次世代が担う課題と捉えてみましょう。
人権作文なので、戦争はいけないではなく、戦争中に人々の人権がうばわれる具体例に注目してみて下さい。
人権作文の書きやすいテーマ3:障がい者
・障がい者への差別体験
・自分の中に差別意識はある?
・学校や社会の取り組みの現状は十分?
・これからの課題と自分にできることは?
障がい者は大きく分けて、 精神的な障がいと肉体的な障がいに分けられます。
両者とも健常者と比べ、社会的に弱い立場に置かれており、様々な取り組みが行われていますが、課題が多いのも実情です。
小学生から高校生まで、身近に存在する差別問題として書きやすいテーマなので、自分の障がい者への意識を振り返りつつ書くといいでしょう。
学校や社会の取り組みから、一人一人の意識まで、個人の問題としてとらえるといいですね。
人権作文の書きやすいテーマ4:性差別
・身近な性差別の具体例や体験
・受験や就職での性差別の現状と課題とは?
・LGBTに対する偏見と社会が抱える問題とは?
・差別のない社会のため自分ができることは?
男女差別やLGBTといった性差別は、一覧でも示した通り小学生には少し難しいものの、身近なテーマでもあります。
将来就きたい職業や進路を考えている中学生・高校生なら、大学受験や就職での性差別を取り上げても書きやすいでしょう。
日本や世界の女性解放運動の歴史や今後の課題に言及してもいいですね。
性差別では、より多様化する社会を背景に LGBTの問題もおすすめのテーマです。
LGBT関連の書籍やコラム記事などを参考に、性的マイノリティーが生きづらい現代社会が抱える問題に着目すると書きやすいですよ。
人権作文の書きやすいテーマ5:人種差別
・在日外国人に対する身近な人種差別の現状とは?
・黒人やユダヤ人など人種差別の歴史とは?
・人種差別の今後の課題や自分にできる取り組みは?
人種差別は日本を含む多くの国で存在する人権問題で、中学生・高校生だけでなく小学生にも比較的書きやすいテーマです。
例えば、最近増えている在日外国人への差別も身近な問題なので、日常の中で、差別を見た経験があれば取り上げてみましょう。
人種差別の人権作文では、 ユダヤ人への人種差別も書きやすいテーマです。
「アンネの日記」や「杉原千畝」を参考に、第二次大戦とからめナチスのユダヤ人の迫害について書いてもいいですね。
自分にできる取り組みを考え、今後の課題として人権作文に盛り込むと書きやすいでしょう。
人権作文の書きやすいテーマ6:病気の差別
・ハンセン病やエイズの患者への差別問題の実態は?
・がん患者の社会との関わりや差別はある?
・自分にできることはある?
病気に対する差別は、根深い問題ですが、小学生から高校生まで書きやすいテーマでもあります。
病気関連の差別では、ハンセン病やエイズが代表的な例ですが、具体例を本やネットで調べてみるとよいヒントになるでしょう。
現代、身近にある病気への差別としては、がん患者と社会との関わりも課題の多い問題です。
病気に対する偏見だけでなく、病気になることで 就職や結婚など様々な社会的差別を受ける可能性に注目すると書きやすいでしょう。
人権作文の書きやすいテーマ7:災害関連
・災害は誰でも経験する可能性がある身近な問題
・被災者が見舞われる差別の具体例とは?
・行政・個人のレベルで取り組めることは何?
大きな災害による被災者は、住む場所や仕事を失い、社会的にとても弱い立場に立たされることになります。
代表的な例では、東日本大震災での福島からの避難者への心無い差別も存在しています。
日本は地震をはじめ大きな災害と隣り合わせなので、誰にでも起こる可能性のある問題としてとらえ人権作文に書いてみましょう。
被災者が置かれる住居や仕事の問題から、避難先での差別に対してできる事を行政と個人、両方のレベルで考えてみるといいですね。
人権作文の書きやすいテーマ8:高齢者問題
・困っている高齢者に接した実体験
・老老介護や高齢者の貧困など社会問題を調査
・身近にある高齢者への差別や自分ができることは?
高齢者問題は、 小学生から高校生まで身近にある差別で、現代日本が抱えている深刻な社会問題です。
高齢化が進む中、お年寄りが直面している色々な困難を具体的に考えてみましょう。
普段の生活の中で困っている高齢者に出会ったことはないか振り返ってみて下さい。
身近な例から社会が抱える問題と取り組みを掘り下げると人権作文で書きやすいテーマですよ。
人権作文の書きやすいテーマ9:環境問題
・環境問題自体ではなく人権という視点で考える
・日本や世界の郊外や環境汚染や住んでいる人の実態は?
・環境問題が原因で起こる差別や人権の侵害とは?
・自分ができることは何があるか考える!
人権作文で環境問題をテーマにする場合、 環境破壊が原因の人権の侵害や差別の視点で書くのがポイントです。
人権作文では、環境問題にフォーカスしすぎると論旨がずれるため、公害による差別や環境汚染に苦しむ人々の人権に注目しましょう。
環境問題は多くが、私達の快適な生活が原因になっている側面があります。
私たち一人一人ができる取り組みを人権作文の中に盛り込むと書きやすいでしょう。
書きやすいテーマを選んで人権作文を攻略しよう!
→人権作文の題名!書き方の例やいじめ・高齢者問題などテーマ別の決め方のコツ
→人権作文の書き方!中学生・小学生・高校生が構成とテーマで差をつけるコツ
→人権作文の書き出しの例!障がい者やいじめ、戦争などテーマ別の書き方
という事で、人権作文の書きやすいテーマについて、小学生・中学生・高校生向きの書き方も含めまとめてご紹介しました。
人権作文は色々な題材があるので、自分が書きやすいテーマを選ぶ参考にしてくださいね。
以上、「人権作文のテーマで書きやすい例の一覧!中学生・高校生・小学生向け題材を紹介!」の記事を紹介しました。