さくらんぼを食べたあとに残る種ですが、「この種をまいたら家でもさくらんぼが食べられるようになるのでは?」と思ったことはありませんか?
美味しかったさくらんぼを自分で育てて食べることができたら最高ですよね。
食べたさくらんぼを種まきするならどうしたらよいのでしょうか?
またさくらんぼの種には毒があるとよく聞きますが、それは本当なのでしょうか?
今回は食べたさくらんぼの種まきの方法について紹介していきたいと思います。
目次
食べたさくらんぼを植えたら発芽する?
食べたさくらんぼの種を何度も植えてみたけれど発芽したことがない!
そういう話はよく耳にします。
子供たちが食べたさくらんぼの種を「芽が出ますように!」と願いを込めて土に植えたけれど、待っても待っても芽が出ないのはかわいそうですよね。
その原因はさくらんぼは非常に発芽率が悪いから。
食べた後のさくらんぼを少し植えたぐらいでは発芽まで至りません。
しかもさくらんぼは蒔いたらすぐに発芽するわけではなく、発芽までにはかなり時間がかかります。
食べた後ですぐに蒔いても、発芽するのは次の年の2月~5月、またはその次の年の2月~5月。
1年ほどは待たなければならないので、芽が出る頃には自分が蒔いたことを忘れてしまっている方も多ようです。
さくらんぼの種まきの方法は?
さくらんぼは発芽率が悪いですから、蒔いても蒔いても芽が出ないことは多いです。
種の数が少ないとそれだけ発芽率が悪くなるだけなので、事前に種は多めに用意するようにしてください。
それではさくらんぼが発芽する確率を高める方法を紹介していきたいと思います。
①水につけて良い種を選別する
発芽しないような種ばかりを蒔いても意味がありませんから、まずは良い種の餞別から始めましょう。
食べてすぐのさくらんぼの種はまだ身が残っていてヌルヌルしているので、きれいに洗ってからコップに水を張り中に入れてください。
後は1日そのままで待つだけ。
次の日になったら、さくらんぼの入ったコップをよく見てください。
浮いている種と浮いていない種があると思います。
良い種は沈んでいる種です。
中身が少ない種は浮いてしまうため、浮いている種は捨てましょう。
②低温湿層処理で種に冬を覚えさせる
素人ではちょっと難しい行程ですが、低温湿層処理にチャレンジしてみましょう。
さくらんぼの種は冬の寒い時期を自ら経験させなければ芽を出してくれません。
さくらんぼに冬の季節を知ってもらうために行われる処理が体温湿層処理です。
低温湿層処理では5℃以下でちょうどよい感じの湿り気のある土の下で3ヶ月ほど置きます。
低温で保つだけではなく難しいのが湿度の管理。
冬の季節は特に乾燥しがちなので、気がついたら土がカラカラになっていることも。
そうなるとさくらんぼの種は発芽しなくなってしまうのでご注意ください。
③2月になったらプランターなど育てたいところに種を蒔き直す
2月になったらいよいよ種を蒔き直しますが、そのときに発芽率を上げる方法についてご紹介します。
さくらんぼの殻は非常に固く、新しい芽が出てこようにも出てこられないということはよくあります。
せっかく芽が出ようとしているのに殻が邪魔していて芽が出れなかったとしたら可哀想ですよね。
芽を出やすくするためには、殻を少し割ってあげることをおすすめします。
毒があるって本当?
さくらんぼの種は食べると毒だとよく言われますが、実際に種には毒があるのでしょうか?
さくらんぼを食べているとうっかり種を飲んでしまうことがあります。
毒があると聞いてしまうと、さくらんぼの種を飲んだら自分の体がどうにかなってしまうのでは?と不安でいっぱいになりますよね。
でもご安心ください。
ちょっと飲んだぐらいでは種はそのまま便と一緒に出てくるので問題はありません。
さくらんぼの種の中にはアミグダリンという有毒な物質が含まれていることは事実です。
アミグダリンは消化器官で分解されれば青酸が発生。
ですが大量にしかも噛み砕いて種を食べたならばまだしも、人間が少量、さくらんぼの種を飲み込んだぐらいの量では何の問題もありませんよ。
芽が出るまでは長い時間の待ちが必要!
多くの植物は、種を植えて1週間ぐらいすれば芽が出てきますが、さくらんぼはかなり待たなければ芽が出てきません。
しかも発芽率が低い植物ですから、毎日気をつけてあげても芽が出るかはわかりません。
待ち時間が長すぎて蒔いたことすら忘れてしまうかもしれませんが、忘れた頃に芽が出るかも?
冬の間は乾燥しないように常に土を湿らせておくなどのお手入れは必要ですが、さくらんぼの芽が出るのを期待して食べた後蒔いてみませんか?
以上、「食べたさくらんぼの種まきの方法!毒があるって本当?」について紹介しました。