お日様のにおいがするふかふかの布団で眠るのは、至福のひと時ですが、布団干しの時間や頻度の目安は、結構、あいまいだったりしますよね。
ですが、布団干しは、時間や干し方を自分流でしていると、効果的に干せていなかったり、布団を傷める原因になっていたりする事もあるんです。
そこで今回は、 布団干しの時間や時間帯、頻度等の目安について、 布団の種類別に正しい干し方をご紹介していきたいと思います。
目次
布団干しの目的やメリットって?
効果的な布団干しの時間や正しい干し方の前に、布団を干す目的とは、何なのかを先ずおさらいしておきましょう。
布団干しは湿気の除去が最大の目的!
布団干しをする最大の目的は、 布団にこもっている湿気を取り除く事です。
というのも、私たちが、毎晩、寝ている間にかく汗は200mlと言われていて、当然、布団は汗を吸収し、かなり湿気た状態になってしまいます。
湿気を含んだ布団をそのまま放置しておくと、ダニや雑菌がはびこったり嫌な臭いの原因にもなるため、布団干しの最大の目的は湿気を取り除いて乾燥させる事に他なりません。
布団干しは日光消毒のメリットも!
布団干しは、布団の湿気を取り除いて乾燥させる事以外にも、 日光で布団を殺菌して雑菌等がはびこるのを防ぐというメリットもあります。
因みに日光消毒は、科学的にもきちんと証明されていて、太陽光に含まれる紫外線には、雑菌やウイルスを不活性化させる作用があるんです。
なので、布団をお日様に当てて干すのは気持ちが良いだけでなく、感染症の予防にも効果がありおすすめですよ。
布団干しに適した日や時間の目安とは?
布団干しをより効果的にするには、干す日の条件や時間帯も大切なポイントですよ。
布団干しは天気の良し悪しより湿度が重要!
布団干しは、当然晴れた日にするものというイメージがありますが、先に触れた通り、布団を干す最大の目的は湿気を取り除く事です。
なので、 乾燥した日でないと、いくら外が晴れていても布団干しに適した条件とは言えないんです。
例えば、明け方まで雨が降っていて地面が濡れているような日は、地表近くの湿度が高くなりがちなので布団を乾燥させるには不向き。
また、梅雨の晴れ間なども湿度が高いため、布団干しをする事で余計に布団に湿気を含ませてしまうなんてことにもなりかねません。
逆に、薄曇りの天候でも湿度が低く、さらっとした天気であれば、除湿目的に布団を干すのもアリという事になります。
尚、布団干しの湿度の目安としては 大体40%以下が理想的な条件なので、おおよその参考にしてみて下さい。
布団干しは長時間が効果的な訳ではない!
布団干しは、長い時間干せば干すほど、日光消毒や乾燥が効果的にできそうと思われがちですが、実はそうではありません。
というのも、日光による殺菌は、素材にもよりますが片面30分から2時間程もあれば十分可能で、長い時間干す事で 布団の劣化を早めてしまう危険があるんです。
なので、布団干しは、季節や天候等の諸条件を考慮した上で、適切な時間や頻度でする事が重要ですね。
布団干しの時間帯や時間の季節ごとの目安は?
では、気になる布団干しに適した時間帯や大まかな時間の目安等をご案内していきましょう。
布団干しの時間帯は午前10時頃から午後2時過ぎまで!
重要なポイントなので繰り返し書きますが、布団干しは布団にこもった湿気をとって乾燥させるのが目的です。
なので、朝早くや夕方の湿度が高い時間帯は布団干しには適していません。
布団干しは、干す場所の日当たりや季節にもよりますが、太陽が昇って湿度がある程度下がる 午前10時ごろから干し始めるのが一つの目安の時間です。
また、折角、乾燥しても、夕方近くまで放置すると、布団がまた湿気を含んでしまうため、 午後2時から遅くとも午後3時位には布団干しを終えるようにするといいですね。
布団干しの時間は、夏は短く冬は長めに!
布団干しは、干す日の湿度や時間帯もポイントですが、 季節によって時間を調節する事も大切です。
夏のきつい日差しは、布団の劣化を早めてしまうので、夏は冬よりも短めに布団干しをするよう心掛けて下さい。
また、真夏のカンカン照りの日は、日光の最も強い時間帯の正午から午後2時位はあえて避け、朝イチで10時頃から布団干しを始めお昼頃に終えるようにするといいですね。
布団の種類別の布団干しの時間や頻度の目安は?
布団干しは、季節や時間帯の他、布団の素材によっても干す時間や頻度が異なるので、適切な干し方をする事が大切です。
布団の種類 | 頻度 | 冬 | 夏 |
木綿 | 週2回 | 3~4時間 | 1~2時間 |
合繊 | 週1回 | 2~3時間 | 1~1時間半 |
羊毛 | 月2回 | 約2時間 | 約1時間 |
羽毛 | 月1回 | 約1時間 | 約30分 |
上記は、冬と夏それぞれの布団の素材別の布団干しの頻度や時間の凡その目安になります。
尚、以下に、それぞれの素材の布団干しの注意点も詳しくご紹介していきますので、併せて参考にして下さいね。
木綿の布団の布団干しの時間や頻度、注意点!
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伝統的な布団の素材である木綿は、吸湿性に優れていて高温多湿の日本の気候に適していますが、湿気をよく吸い取るという事は湿気を含みやすいという事でもあります。
なので、木綿の布団は上の表にある通り、他の素材の布団より頻繁に、 可能なら週2日位は布団干しをするのがおすすめです。
また、布団干しの時間も木綿の布団は最も長く、夏場なら両面併せて2時間程、冬場は4時間程を目安にするといいですね。
因みに、木綿の布団は復元力にも優れているので、布団干しをする事で、ふかふかになるのもメリットなんです。
但し、木綿の布団は長い時間、布団干しをすると繊維に含まれる油分が乾燥して劣化原因になるので、干しすぎには要注意ですよ。
合繊の布団の布団干しの時間や頻度、注意点!
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合繊布団は、木綿とポリエステルが混ざった素材の布団の事で、木綿100%よりも軽くて弾力性に富んでいるというメリットがあります。
合繊の布団は、木綿に比べると吸湿性では劣りますが、その分、布団干しの時間も短くて済み、頻度も週1回程度で大丈夫です。
合繊の布団なら、冬場は裏表併せて3時間程、夏なら1時間半ほどの布団干しで、ふかふかになりますよ。
また、合繊の布団は、木綿と比べて布団に湿気がこもらないので、陰干しをするだけでも湿気を取り除く効果が期待できるのもメリットですね。
羊毛の布団の布団干しの時間や頻度、注意点!
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羊毛の布団は、保温性に優れているのが最大のメリットで、吸湿性は木綿には劣るものの、放湿効果が高く湿気をため込まないのも特徴なんです。
なので、羊毛布団は、 陰干しをするだけでもしっかり湿気を除去する事ができ、布団干しの頻度も2週間に1度程で済むのもメリットですね。
また、布団干しの時間も羊毛は、木綿や合繊よりも短く、冬場でも2時間、夏場なら1時間程度で十分ですよ。
尚、羊毛布団は天日干しにするのは月2度ほどでOKですが、 湿気を逃すため風通しの良い室内で陰干しをすると清潔に使用できおすすめです。
羽毛の布団の布団干しの時間や頻度、注意点!
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軽くて保温性に優れた 羽毛布団は、湿気が布団にこもりにくいという特徴もある事から、布団干しの頻度、時間とも少なくて済みます。
放湿性が各段に優れている羽毛布団は、布団干しは月一程度でも大丈夫で、干す時間も冬場で1時間、夏場なら30分程度で十分なんです。
また、天日干しは主に殺菌のための布団干しで、日常的には、羊毛布団と同様に、風通しの良い室内で湿気を取り除き乾燥させるといいですね。
布団干しの正しいやり方や注意点とは?!
布団干しの時間や時間帯、頻度は勿論大事ですが、正しい干し方をしない事には、効果も半減になってしまいます。
ですが、布団干しは、意外と当然と思っている事が間違っていたりするので要注意ですよ。
布団干しは布団カバーを付けたまま干す!
布団干しで、意外と勘違いしている人が多いのが 布団カバーに関する事です。
布団に直射日光を当てるため、布団干しの時間は、布団カバーを外しておいた方がいいと思っている人も少なくないですよね。
ですが、実は布団干しでは布団カバーをしたまま干すのが布団を傷めることがなくおすすめなんです。
カバーやシーツ等は勿論、定期的に洗濯して干す必要がありますが、布団干しとは別途するよう心がけるといいですね。
特に、羽毛布団の場合は、直射日光に長時間当たると傷みが激しくなるため、くれぐれも注意するようにしましょう。
布団干しでは布団の裏表をひっくり返す!
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当然といえば当然ですが、布団干しでは、 布団の表と裏、両面を日光に当てて干すのも大切なポイントです。
片側だけを日光に当てても、反対側にはまだ湿気が残っている状態で不完全になってしまうので、必ず布団干し出は途中で布団をひっくり返すようにしましょう。
尚、より湿気がこもっている布団の裏側(肌に触れている面)を少し長めに干すと、より効果的に布団を乾燥できおすすめですよ。
干した布団を布団タタキで激しくたたかない!
布団干しでは、布団タタキでパンパンと布団を叩いてホコリを取り除く事も大切だと思っている方も少なくないですよね。
ですが、 時間をかけて布団を入念に叩くのは実はNGなんです。
というのも、布団を叩くと出てくる一見、ホコリのように見える物は、実は布団の素材の繊維質がつぶれているためで、布団の劣化の原因にもなります。
なので、布団干しの時間に、布団を叩く場合は表面についたホコリを軽くとるつもりで、強く叩きすぎない事がとても重要ですよ。
布団干しの後の正しい布団の扱い方は?
布団干しをより効果的に行うには、干す時間や時間帯、干し方もさることながら、取りこんだ後も適切に扱う事が肝心ですよ。
布団干しの後は布団を直ぐに収納しない!
布団干しを終えた布団は、外気が湿り出す前に部屋に取り込むのが基本ですが、 そのまま押し入れに収納するのはNGなので要注意です。
というのも、太陽に温められた布団を、そのまま収納してしまうと、布団と押し入れの空気の温度差から結露ができる危険があるためです。
そうなると、押入れが湿気るばかりか、折角乾燥させた布団も結露で湿気てしまう可能性が高く、折角の布団干しの時間も無駄になってしまいます。
なので、布団干しの後は、取りこんだ布団を広げたまま、少しの時間、放置して太陽の熱を冷ます事が大切ですね。
干した布団を掃除機で布団を吸うとダニ対策に効果的!
参照元URL:https://youtu.be/VB-BfzJD5fo
布団干しは最初に触れた通り、ダニや雑菌等の対策も大切な目的ですが、実は、布団を干すだけではダニの対策は不十分です。
というのも、例え長い時間、太陽に当てたとしても 布団干しだけで100%、ダニを駆除するのは不可能なためなんです。
なので、布団のダニ対策をより効果的にするなら、布団干しの後、布団を掃除機で吸って、ダニやホコリなどの有害物質を取り除くのが有効ですよ。
因みに、布団に掃除機をかける際は、上の動画のようにビニールひも等を通常のノズルに巻き付けると、スムーズに掃除機をかけられおすすめです。
ですが、使う前にきれいに拭いたりしても部屋の床や畳等を掃除するノズルで布団に掃除機をかけるのに抵抗がある方もいるかもしれませんよね。
そんな場合は、 上記のパナソニックの掃除機用の布団用ノズルがあれば、布団専用で使える上、水洗いもできおすすめですよ。
ハウスダストやダニだけでなく、屋外での布団干しの後に気になる花粉等も効果的に除去できる布団用掃除機のノズルは何かと役立つ逸品です。
布団干しの時間を効果的にする道具のおすすめは?
という事で、布団干しの時間や時間帯、効果的な干し方など見てきましたが、最後に布団干しがより効果的にできる道具もご紹介しておきましょう。
布団干しの道具のおすすめ1
定期的にするのが大切な布団干しですが、干すのに適した時間帯は結構限られているため、より効果的に干すスペースを使う事も大切ですよね。
上記のオールステンレスの折り畳み布団干し4枚用は、限られたスペースを上手に使って布団が干せるアイテムでおすすめですよ。
参照元URL:https://www.rakuten.co.jp/
家族4人分の布団が一気に干せる布団干しは、お庭は勿論、ベランダ等の空いた空間に布団を干す事ができて大変便利なんです。
使わない時はコンパクトに折り畳んで収納場所をとらない機能性抜群の布団干しは、羊毛や羽毛布団の部屋干しにも使えるおすすめの逸品です。
布団干しの道具のおすすめ2
先に触れた通り、布団干しでは、カバーをしたままで布団を干しても効果が低くなる訳ではないので、花粉や化学物質、ホコリ等が気になる日は専用カバーを使うと便利ですよ。
上記の布団カバーは掛布団のシングルサイズ~敷布団のダブルサイズまで使える逸品で、春先や風の強い日等の布団干しに重宝しておすすめです。
参照元URL:https://www.rakuten.co.jp/
布団を中に入れてマジックテープで止めるだけの簡単仕様の布団袋は、使いやすさを重視した設計で、手間いらずなのも嬉しい逸品なんです。
季節によってはあきらめて部屋干ししていた布団が、一年中、太陽に当てられる便利な布団袋は、布団を清潔に保つには最適の便利な道具ですよ。
時間や頻度を理解して布団干しを効果的に!
→布団を干さないとどうなる?外に干せない場合の湿気やダニ対策を紹介
→布団干しの湿度で最適なのは?曇りや雨の翌日の効果や便利グッズを紹介
という事で、布団干しに適した時間や時間帯について、詳しくご紹介してきましたが、布団の正しい干し方について理解は深めて頂けましたか。
大切な日々の睡眠をサポートしてくれる布団なので、ぜひ効果的な干し方をマスターして、快適な寝心地の布団をいつもキープしてくださいね。
以上『布団干しの時間の目安!効果的な時間帯や頻度、種類別の正しい干し方!』の記事でした。