マテ貝って少しマイナーな貝ですが、歯ごたえが良くて美味しい貝なんです!
自宅でも調理してみたいと思い、スーパーでマテ貝を購入してみたのですが、よく考えたら下処理のやり方を知りませんでした。
これからの時期に潮干狩りでマテ貝を採る人も多くなると思うので、自宅でできるマテ貝の砂抜きの方法を調べてみました。
今回は簡単な下処理のやり方や保存法、おすすめの食べ方もご紹介します。
目次
マテ貝の砂抜きや塩抜きは必要?
マテ貝は細長い形をしていて薄い殻を持ち、成貝は10センチ程度です。
アサリなんかに比べると認知度は低いかもしれませんね。
でも潮干狩りでは採れることが多く、味も美味しいので積極的に食べてもらいたい貝類の1つです。
マテ貝は潮干狩りで砂を掘ってみると数10cm~1mほどの深さのところに住んでいるので、砂が混ざっていることがあります。
潮干狩りで採ったものも、スーパーで購入したものも、 砂抜きはした方が良いでしょう。
ネットやテレビなんかで「マテ貝は砂抜きが不要」という情報をよく耳にするのですが、万が一食べたときに砂のジャリジャリ感があったら嫌ですよね。
美味しく食べるためにも砂抜きはしておくのがおすすめです。
💡砂抜きと塩抜きの違いって?
砂抜きとはマテ貝など貝類を調理する前に数時間~1日ほど塩水に漬けておき、砂を吐かせること。
ジャリジャリとした食感にならないようにするための工程ということです。
それに対し 塩抜きとは、マテ貝など貝類の塩分を抜く作業のこと。
砂抜きのときの塩水を吸い込んでいてそのまま調理するとしょっぱくなってしまうので、調理する前に水からあげておくだけでOKです。
マテ貝の砂抜きのやり方~基本編~
参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=OcuSF4X_DcA
砂抜きの方法はとっても簡単なんです。
せっかく美味しいマテ貝なのに、食べたときにジャリジャリとした食感がしたら残念ですよね。
そんなことにならないよう、ちょっとひと手間かけて砂抜きをしましょう。
◆マテ貝の砂抜きのやり方◆
①平らなトレイにマテ貝を広げ、マテ貝が被るくらいの塩水(5%)に浸します。
②途中で吐いた砂をまた含まないよう、何度か水を変えながら一晩程度浸しておきます。
③マテ貝がピュッと水を吐くので、周りが濡れてしまうのを防ぐために新聞を被せておきましょう。
また、新聞紙を被せることで暗くする効果もあるので、砂を吐き出しやすくなります。
④一晩たつと、ヌメリや砂、汚れが取れます。
⑤軽く流水で洗い流します。
マテ貝の殻は柔らかいので優しく洗ってくださいね。
動画上で砂抜きの工程は最初の3分程度の部分を参考にしてみてください。
砂抜きは冷蔵庫の中ではなく、 常温でおこないましょう。
水温が低いとマテ貝が眠ってしまい、うまく砂を吐き出してくれないんです。
マテ貝の砂抜きのやり方~時短編~
砂抜きをするには塩水の交換をしたり一晩浸して置いたり、少し 時間がかかってしまうのが難点。
マテ貝は砂抜きが不要とは言われているものの、食べたときにジャリっとしてしまうのは避けたいですよね。
そんなとき、時短で砂抜きが出来たらとってもラクじゃないですか?
時短で出来るマテ貝の砂抜き方法、その名も 50度洗いです。
なんと、50度程度のお湯にマテ貝を15分くらい浸すんだそう。
マテ貝が死んでしまいそうと思いますが、50度はマテ貝にとってストレスがかかり死なない程度の温度なんです。
浸しておくとだんだん水が濁り、砂が出てくるのがわかりますよ。
50度洗いの注意点は以下の2つです。
①15分以上浸さないようにする。
②50度以上にならないようにする。
50度洗いを失敗してしまうとマテ貝が死んでしまう可能性があります。
そうすると砂抜きが出来なかったり、味が落ちてしまいます。
時短で出来るマテ貝の砂抜き方法もあるので、マテ貝を手に入れてすぐに食べたい人は試してみてくださいね。
マテ貝の塩抜きのやり方は?
砂抜きのときにマテ貝が塩水を吸い込んでしまうので、 塩抜きが必要になります。
ただ、塩抜きというほどの工程は特になく、しっかり洗えば基本的には問題ありません。
少しの塩味も調理する上で旨味に感じられますよ。
◆マテ貝の塩抜きのやり方◆
①砂抜きしたマテ貝を流水で洗います。
マテ貝同士をこすり合わせるように洗うのがポイント。
※マテ貝のからは柔らかいので優しく洗ってくださいね。
②ザルやバットの上にしばらく置いておけば塩抜き完了です。
マテ貝は繊細な貝なので、あまりのんびりと洗っていると死んでしまう可能性があります。
テキパキと洗うように心掛けてくださいね。
マテ貝の下処理のやり方は?
参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=ov2V-2q7YGQ
貝特有の磯の香りやマテ貝を刺身で食べる場合には内臓の処理をするのが必要です。
動画で見るのが苦手な人は下記参考にしてみてくださいね。
◆マテ貝の下処理のやり方◆
①マテ貝が生きたまま殻を開きます。
殻は薄く柔らかいので、包丁ではなくカッターの方が扱いやすいかもしれません。
②殻から身を外したら、胴体とヒモで切り分けます。
③胴体の真ん中から包丁で開き、内臓を取り除きます。
④内臓を取ったマテ貝を塩もみします。
⑤塩をキレイに洗い流し、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。
塩揉みすることで貝特有の香りがなくなるので食べやすくなりますが、洗いすぎると旨味も流れてしまうので気を付けましょう。
塩抜き後のマテ貝の保存方法や賞味期限は?
塩抜き後のマテ貝は冷凍保存がおすすめ!
マテ貝に限らず、貝類は生のままでも冷凍保存することが可能なんです。
ただ、解凍が面倒だったり貝特有の香りが強くなってしまう可能性があるので、一度火を通して 加熱処理してから冷凍保存することをおすすめします。
冷凍保存する前の処理は少し面倒ですが、このひと手間で美味しい状態で日持ちさせることが出来ますよ。
①マテ貝の砂抜きをします。(上記◆マテ貝の砂抜きのやり方◆を参照)
②マテ貝の塩抜きをします。(上記◆マテ貝の砂塩抜きのやり方◆を参照)
③マテ貝の内臓処理をします。(上記◆マテ貝の下処理のやり方◆を参照)
④水と料理酒1:1にして沸騰させ、その中にマテ貝を入れて茹でます。
水のみでも構いませんが、料理酒を入れた方が臭みが消えますよ。
マテ貝の身は小さいので、1~2分程度で茹で上がります。
⑤茹でたマテ貝をザルに上げ、冷ましたらキッチンペーパーで水分を拭き取り、ジップ付きのビニール袋に入れて冷凍保存します。
ジップ付きのビニール袋だけでは不安という人は茹で上がったマテ貝の粗熱を取ったあと、ラップで包むのも良いと思います。
マテ貝の茹で時間はあくまでも目安なので、サイズに合わせて調整してみてくださいね。
ただ、調理での際に再加熱するので、茹で時間をそこまで長くする必要はありません。
塩抜き後のマテ貝の日持ちは冷凍庫で1ヶ月!
茹でて加熱処理をし、しっかりと密閉した状態で冷凍されていればマテ貝は 1ヶ月ほど日持ちするんです。
冷凍保存は真空の状態であるほど日持ちの期間は長いと言われているので、良い状態で冷凍保存されていれば1ヶ月以上日持ちすることもあるようです。
とは言っても、貝は食あたりになると大変なので、出来れば早めに食べるようにしましょう。
くれぐれも密閉度の低いタッパーにポンと入れただけの状態は控えてくださいね。
マテ貝の食べ方のおすすめは?
マテ貝のおすすめの食べ方1
参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=S1ZkPmjEixY
最もシンプルでマテ貝を味わえるおすすめな食べ方は バター焼きです!
下処理が済んだマテ貝をバターで焼くだけ。
5分もあれば出来上がる簡単な料理で、お酒のお供にピッタリです。
貝が好きなお子さんだったら夕飯のおかずとしてもパクパクと食べてくれますよ。
マテ貝のおすすめの食べ方2
ランチにもおすすめなマテ貝の食べ方は パスタです。
アサリのパスタってよく見かけますよね。
それと同じようなイメージをしてみたら、パスタにマテ貝を入れて合わないはずがありません!
マテ貝のダシとベーコンの塩味が良い旨味を出していて、味付け自体は薄くてOK。
キノコなんかを入れても美味しいですよ。
マテ貝のおすすめの食べ方3
なんと、マテ貝が ラーメンの中に!
こちらはマテ貝のダシが出た白湯ラーメンです。
自宅で作るのは難しいのでは?と思った人もいるかと思いますが、安心してください。
インスタントラーメンでも作れちゃいます。
自宅でインスタントラーメンを作るとき、トッピングとしてマテ貝を入れれば良いだけ。
マテ貝入りのラーメンを作るときは 塩ラーメンが相性良いですよ。
砂抜きして美味しくマテ貝を楽しもう!
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潮干狩りで採れたマテ貝の味は格別なはずです。
一見面倒に思えるマテ貝の砂抜きですが自宅で簡単にできるので、美味しく料理をしてみてくださいね。
以上、「マテ貝の砂抜きや塩抜きの方法!簡単な下処理のやり方や保存法、食べ方のおすすめも!」記事でした。