ゼリーやムース、テリーヌ、プリンなど、様々な料理やお菓子に使われているゼラチン。
便利な食材ですが、上手く固まらない、固まる時間が分からない、と困った経験はないでしょうか?
ゼラチンが固まらない場合はどうすればいいのか、気になるところ。
今回はゼラチンが固まる時間、固まらない原因と対処法、ゼラチン料理におすすめのキッチングッズについて紹介します。
目次
ゼラチンが固まる時間の目安は?
冷蔵庫でゼラチンが固まる時間の目安はおおむね1~2時間
ゼラチンはおよそ15~20度で固まり始めます。
8度がゼラチンが一番美味しい温度なんだとか。
ゼラチンの性質として、固まるのはゼラチンが冷えた時。
冷蔵庫に入れてから固まるまでは、おおむね 1~2時間程度かかります。
ただし、入れたゼラチンの量や作るお菓子や料理によって前後します。
レシピに記載されている時間通り冷蔵庫に入れるのがベスト。
・ゼリー 2時間程度
・ムース 1時間程度
・プリン 2~3時間程度
ムースは比較的固まりやすいですが、ゼリーやプリンはもう少し時間がかかります。
入れたゼラチンの量や他の材料との比率にもよって時間は前後しますので、様子を見ながら時間を調整しましょう。
冷凍庫でゼラチンが固まる時間の目安は30分
ゼラチンを早く固めたいのなら、より温度の低い冷凍庫に入れるのがおすすめ。
早くゼラチンが冷えるので、固まる時間も 30分、冷蔵庫で固めた時の半分の時間で固められます。
一つ注意したいのが、ゼラチンを冷凍庫に入れっぱなしにしないこと。
ゼラチンが冷えすぎて凍ってしまいます。
更に困ったことに、ゼラチンは解凍すると液体に戻る性質があります。
折角固める時間を短縮したのに、また一からやり直しなんてハメにならないように注意しましょう。
氷水を使用しても冷凍庫と同様に、ゼラチンを早く固めることができます。
ゼラチンが固まらない原因とは?
ゼラチンが固まらない原因:沸騰させた
ゼラチンが固まらない原因の一つとして考えられるのが、 沸騰です。
どの料理・お菓子を作る場合でもゼラチンを溶かす温度は50~60度。
沸騰させてしまうと、たんぱく質を固める力が弱くなり、ゼラチンは固まらなくなってしまいます。
電子レンジでの加熱は途中で温度調節ができないので、避けた方がいいでしょう。
またゼラチンを火にかけている間は温度が上がりすぎないように、木べらでだまにならないように混ぜながら注意しましょう。
ゼラチンが固まらない原因:溶けていない
ゼラチンがよく溶けていないのも固まらない原因になります。
水にしっかりとゼラチンが溶けていないと、ゼラチンの凝固能力が落ちて、固まりにくくなるのです。
ゼラチンはあらかじめ、水によくふやかして溶かしておくようにしましょう。
ただし顆粒ゼラチンであれば、水にふやかす手間がかかりません。
ゼリー液に入れるだけで、簡単に固まります。
少しでも手間を省きたい人にはおすすめですね。
ゼラチンが固まらない原因:フルーツを入れた
ゼラチンゼリーによく使う フルーツも、実は種類によっては、ゼラチンが固まらない原因になりえるのです。
その要因はフルーツに含まれるペクチンや、酵素。
ペクチンや酵素は、ゼラチンの主成分であるタンパク質の水分を、絡めとる力を弱くしてしまうのです。
・イチゴ
・マンゴー
・パイナップル
・キウイ
・柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)
・いちじく
・パパイヤ
・パッションフルーツ
・梨
・メロン など
初心者の方はぶどうなど、ゼラチンが固まるのを阻害しないフルーツなどから始めた方が無難。
ゼラチンが固まらない原因:アルコールを入れた
ゼラチンと アルコールを混ぜた場合、ゼラチンが固まりにくくなることがあります。
アルコールの方が、ゼラチンのたんぱく質よりも、水と固まる親和性が高いためです。
水とアルコールが先に結びついてしまい、ゼラチンが固まりにくくなってしまうのです。
アルコールを含んだゼリーを作る場合は、ゼラチンの量を通常のゼリーよりも増やすか、アルコールの度数を控えるようにしましょう。
アルコールを加熱すれば、成分が揮発して度数が下がります。
ゼラチンが固まらない場合の対処法とは?
ゼラチンが固まらない場合の対処法:再加熱
ゼラチンが固まらない場合、一度ゼラチンの量を追加して、 再加熱してみましょう。
再加熱の前にしっかりとゼラチンを水に溶かすのも忘れずに。
再加熱したゼラチンを冷蔵庫に入れて様子を見ます。
ゼラチンの量不足や、ゼラチンが溶かしきれていないことが原因なら、再加熱とゼラチンの増量で解決します。
ただしゼラチンの量を増やすとゼラチン特有の風味が気になる場合があります。
再加熱とゼラチンの増量は味見をしながら、慎重に行いましょう。
ゼラチンが固まらない場合の対処法:缶詰のフルーツに
フルーツを入れてゼラチンが固まらない場合は、フルーツの酵素やペクチンに原因があります。
缶詰のフルーツを使うか、あらかじめフルーツを加熱してから使いましょう。
缶詰など、加工したフルーツは酵素やペクチンの働きが弱まるので、ゼラチンが固まりやすくなります。
フルーツをどうしても生で使いたい場合は、あとでゼリーの上に載せるなど、ゼラチンを固めることを優先しましょう。
カルピスなどのジュースも同様に、ゼラチンの凝固を邪魔する場合があります。
ジュースとゼラチンを混ぜる場合には、 一度ジュースを加熱してから混ぜるようにしましょう。
ゼラチンと混ぜる際には、ジュースの温度が高すぎないように注意。
今度はジュースの熱でゼラチンが固まりにくくなってしまいます。
ゼラチンが固まらない場合の対処法:粗熱をとる
もしゼラチンを沸騰させてしまったら、一度粗熱を取ります。
再度ゼラチンを適温である50~60度に再度熱すれば、固まるはずです。
それでも固まらない、ゆるいなど固まりにくいのであれば、冷蔵庫に一晩入れて様子を見てみましょう。
冷凍庫で1時間ほど一気に冷やしてみるのも手段の一つ。
あまり長く冷凍庫に入れておくと凍ってしまうので、必ず1時間経ったら取り出しましょう。
ゼラチン料理におすすめのキッチングッズを紹介
ゼラチン料理におすすめのキッチングッズ1
水にふやかす手間のない、 だまになりにくい顆粒ゼラチンです。
普段のお料理やお菓子づくりにぴったり。
顆粒ゼラチンを使って、冷凍庫で冷やし固めればあっという間にお子様のおやつも作れちゃいますね。
嚥下機能の低下した高齢者のお茶や水と混ぜて使えば、水分補給のサポートも簡単にできます。
450gとたっぷり入って安価なので、ゼリーの美味しい夏や高齢者施設では活躍しそうですね。
ゼラチン料理におすすめのキッチングッズ2
ゼラチンを溶かす際に活躍する 料理用の温度計です。
温度計で水やゼリー液の温度を測れば、正しい温度でゼラチンを溶かすことができます。
温度が高すぎてゼラチンが固まらない、間違えて沸騰させてしまった、なんて心配はなし。
湯せんの温度や、甘酒を発酵させる温度など、ゼラチン以外にも料理の様々な場面で活躍すること、間違いなし。
一家に一つ持っておいて損のない商品です。
ゼラチンが固まる時間を正しく把握しよう
→ハンドタオルの使い道!リメイクする簡単な作り方、アレンジする活用法は?
→ミョウバンの使い道や用途とは?消臭・風呂・洗濯・掃除での使い方!
ゼラチンを溶かす温度、固まる時間は決まっており、それさえ守ればゼラチンはゼリーやムース、テリーヌ、プリンなど、美味しいお菓子や料理に早変わり。
固まらない原因があっても対処法を知っていれば、焦ることはありません。
以上、「ゼラチンが固まる時間は?冷蔵庫に入れる目安、固まらない時の原因と対処法!」を紹介しました。