今回紹介する善峰寺は京都にあるお寺ですが、清水寺や金閣寺、銀閣寺、建仁寺など修学旅行でも訪れるような場所とは一線を画した雰囲気のある場所です。
善峰寺は代々天皇に守られながら現代まで受け継がれてきました。
自然の中にある善峰寺は、春には桜やボタン、夏にはさつきや紫陽花、秋には紅葉、冬には椿や雪景色と四季折々の楽しみ方ができます。
中でも梅雨の季節に咲くあじさいは見事!
霧の中に浮かび上がるあじさいは幻想的なんですよ。
今回は善峰寺のあじさいの開花状況や見頃について紹介していきたいと思います。
善峰寺とは
善峰寺は西国33所の20番札所。
JR東海のコマーシャル「そうだ京都へ行こう!」シリーズにも登場したことにより、全国的にも知名度が上がりました。
山の中にある善峰寺はなだらかな斜面に沿って建立されていて、高台からは比叡山も一望出来るため隠れた観光スポットとして人気を集めています。
もちろん修学旅行でも訪れる学校はほとんど無いようですし、いわゆる京都ツアーのコースにもなりにくいお寺。
しかし国宝の多宝塔(五重塔の小さいバージョン、二重の塔)や、樹齢が600年以上の松「遊龍の松」(龍が這っているような姿)があり見どころも満載です。
善峰寺。
遊龍の松。
樹齢600年以上。全長37メートル以上。
カメラに収まりきれないほどのすごい松でした。 pic.twitter.com/CWdGWggID9— こと (@fromytotl) April 4, 2015
歴史も古く1034年の後一条天皇から「良峰寺」の称号を経た後、後鳥羽上皇に引き継がれました。
その後も京都の青蓮院門跡から多くの法親王が入山した為、天皇の別荘的な役目も果たした歴史あるお寺。
ちなみに「門跡」とは天皇の住居を意味していて、今では紅葉や桜の季節になると夜間ライトアップした拝観ができる人気のあるスポットです。
ちょっと横道に逸れてしまいましたが、天皇に愛された善峰寺は役目を果たした後、明治の廃仏毀釈も免れ、現代でも西国の札所としての役目を保ちながら、ひっそりと京都西山に鎮座しているお寺と言えますね。
善峯寺のあじさいの開花状況や見頃は?
■【関西お出かけスポット】 善峯寺 遊龍松とあじさい苑
あじさいの見頃には約20種類・1万株のあじさいが満開になります。
山門をくぐってテクテク歩くこと約10分。あじさい苑が見えてくると色鮮やかな紫陽花がいっせいに目に飛び込んできます。
歩道は整備されているので、なだらかな石段を散策しながらゆっくりとあじさいを楽しむことができますよ。
また天気が良いと京都市内が一望できるので、あじさい+京都の街並がセットで楽しめます。
善峰寺のあじさいの開花状況は、毎年おおよそ5月下旬から6月上旬にかけて咲き始め、6月中旬から7月初旬が見頃になります。
参考までに2016年のあじさいの開花状況をまとめましたので参考にしてみてくださいね。
●6月3日 色付き始める
●6月8日 5分咲き
●6月10日 満開で見頃
●6月28日 見頃
●7月上旬 見頃は過ぎる
桜とは違ってあじさいは2週間ほど見頃が続きます。
7月に入ると見頃が過ぎている場合もありますので、遅めに行く方は開花状況をチェックしてからお出掛けするといいと思いますよ。
善峰寺の見どころ
大きな山門が必見の善峰寺。山寺の山門らしからぬ立派な山門が待ち構えています。
やはり天皇の別荘的な役割もあったため立派で大きな山門が必要だったのでしょう。
その山門をくぐり抜けると「遊龍の松」が見えてきます。
全長37mもあるこの大きな松は、臥龍の遊ぶ様に見えることから「遊龍の松」と命名され国の天然記念物にも指定されています。
約400年ほど前に建立された多宝堂も国の天然記念物に指定されているので、あじさい観賞の前に立ち寄ってみてくださいね。
また境内には「文殊寺宝館」があります。
中には善峰寺ゆかりの宝物約300店が保存されており、追加の入館料無しで見ることが出来ます。
善峰寺・車や電車でのアクセス
電車ではJR向日町線または、阪急京都線長岡天神駅からタクシーで約20分。
JR向日町駅または阪急京都線東向日駅から阪急バス約30分乗った後、「善峰寺」で下車徒歩約8分。
車では京都縦貫道大原野ICまたは沓掛ICから約20分。
ここ数年、渋滞したり駐車場待ちはほとんどないようですから車でのアクセスが一番おすすめです。
■住所:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
■拝観時間:8:00~17:00 (16:45で受付終了)
■拝観料:大人500円 高校生300円 小中学生200円
■問合せ先:075-331-0020
善峯寺は山寺ならではの楽しみ方も
善峰寺は山寺ですのでヒールが高い靴は避けて、歩きやすい靴やスニーカーで出掛けるといいですね。
なるべく軽装で山寺ならではの雰囲気を味わいながら紫陽花を楽しみましょう。
京都市内ですがアクセスがあまり良くないため、市内に比べると観光客の方も比較的少ないので穴場スポット。
有名どころではなく善峰寺でゆっくりあじさいを愛でるのもおすすめですよ。
以上、「善峰寺のあじさい、開花状況や見頃はいつ?」について紹介しました。