静岡県森町・極楽寺のあじさい、開花状況や見頃はいつ？

日本各地にはあじさいの名所と呼ばれる観光地が多いですが、今回紹介する名所は意外と知られていない穴場的な存在ではないでしょうか。

極楽寺。

鎌倉ファンなら、あの極楽寺を思い浮かべる方も多いでしょう。

実は今回紹介するのは静岡県にある極楽寺で、地元の方のみならずシーズンには県外からも賑わいを見せるスポットです。

それでは静岡県森町・極楽寺のあじさいの開花状況や見頃について紹介していきたいと思います。

極楽寺とは？

まずは静岡県森町にある極楽寺について簡単に紹介しましょう。

ちょっと見つけるのが難しい極楽寺。

その理由は極楽寺の境内に行くまでに、あじさいをはじめ様々な緑に囲まれているからです。

まさに山の中に佇む古寺名刹と言わんばかりの雰囲気をかもしだしていますが、その歴史は古く西暦717年の養老年間にまで遡ります。

実はこお寺は「行其」という偉い和尚さんが開きました。

教科書にも載るほどの人物なので歴史好きな方は聞いたことがあるのではないでしょうか。

極楽寺には行其が作ったとされる御本尊「阿弥陀如来」が祀られています。

行其が「極楽へ行く人の乗る紫の雲の色なるあじさいの花」と詠んだことにちなんで、境内にあじさいが植えられたと言われています。

まさに極楽浄土を参拝者の方達に味わって頂きたいという行其の想いが伝わってくるよう。

その後は平安時代、江戸時代と時代は進み、現代まで生き延びてきたのが極楽寺。

1300年以上も長い歴史があるなんてちょっとビックリですよね。

極楽寺のあじさいの開花状況や見頃は？

■【あじさい寺】13000株の紫陽花が咲き誇る 実谷山 極楽寺

 

静岡県森町の極楽寺に咲くあじさいは6月中旬から7月上旬にかけて見頃を迎えます。

こちらのあじさいの咲き方は鎌倉のようなある意味「整然とした咲き方」というよりも、自由奔放な咲き方をしているあじさいといった雰囲気。

境内に辿り着くまでの緑の多さに驚かされ、6月中旬ごろに満開を迎えあじさいの絨毯と言わんばかりに咲き誇ります。

13000株以上、約30種類も咲き誇るため通称「あじさい寺」とも呼ばれているほどなんですよ。

極楽寺の見どころは？

12年に1度の御開帳

極楽寺の本堂に着くとすぐに目に入るのが隣の建造物。

「子安延命堂」と呼ばれる御堂なのですが12年に一度訪れる申年の6月の1ヶ月間だけ御開帳されます。

天井には絵馬が描かれており遠州地方では最古と言われている逸品。

この時期を狙って行くのは難しいでしょうから、豆知識としてしっておくだけでも見方変わりますよね。

遠州の小京都で食も楽しむ

極楽寺のある静岡県周智郡森町は「遠州の小京都」と言われるほど趣がある場所。

袋井ICより約20分の所にある「ことまち横町」ではソフトクリーム、ぬれおかき、かりん糖などお土産を購入することができます。

あじさい散策の帰りにちょっと一息入れるにはもってこいの憩いのお店ですよ。

お茶を味わう

静岡県と言えばお茶の名産地ですよね。

森町の太田茶屋では喫茶スペースがありお茶を使用したスイーツを食べることができます。

お茶屋のパフェ・大福・ほうじあんみつ・ほうじ茶のロールケーキなど・・・美味しいお茶とスイーツを頂くのもいいですね。

有形文化財で蕎麦を頂く

「百々や」は天竜浜名湖鉄道の遠江一の宮駅の駅舎内のお蕎麦屋さんです。

鉄道ファンにはちょっと有名。

お品書きはシンプルで、田舎そば・ざるそばのみ。

もちろん手打ちで美味しい！のですが、実はこの駅舎、昭和初期の国鉄時代の物で国の有形文化財なのです。

ちょっと横道にそれながら、ゆっくりと極楽寺周辺を散策するのも楽しみの1つですよね。

極楽寺へのアクセス

【電車の場合】
新幹線も停車するJR掛川駅から天竜浜名湖鉄道に乗り換え、「遠江一宮」駅下車より徒歩20分です。

アクセスは簡単ですが駅からは歩きなので軽装で訪れるといいですね。

あじさいの季節は突然雨が降ることもあるので雨具をお忘れなく。

【車の場合】
東名高速道路　袋井ICから約25分
新東名高速道路　森掛川I.Cから約15分

極楽寺の基本情報

開祖行其だからこその格の高さを誇ると言われている極楽寺。

東の鎌倉院、西の奈良寺と肩を並べるくらいのお寺として昔からその存在を誇示してきたようです。

行其が極楽浄土を願って建造したお寺に咲くあじさいは、何百年の歴史の一歩一歩を表しているようにも見えますね。

お茶どころ静岡県ならではの楽しみ方もありますので周辺をブラブラしながら日帰り旅行気分でお出掛け下さい。

以上、「極楽寺のあじさいの開花状況や見頃はいつ？」について紹介しました。
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