梅シロップを作っておけば、炭酸で割ったりカキ氷にかけてみたり、様々な楽しみ方ができますよね!
お料理の調味料としても使うことができ、幅広く使えるとあって初夏に梅が出回る時期になると手作りに挑戦する方も多いです。
ですが、初めて作る方は上手くいくのか不安もあると思います。
不安が的中し、作っておいた梅シロップのフタを開けると 謎の白い泡が…そんなことが手作り梅シロップには度々起こってしまうんです。
なぜ泡が発生したのか?また泡が発生しても場合飲むことができるのか?気になりますよね。
そこで今回は、梅シロップに発生する泡の原因や対処法を中心に紹介していきたいと思います!
目次
梅シロップに泡が出るのは発酵が原因
手作りしている最中の梅シロップを見てみると、そこには白い泡が…。
せっかく漬けた梅シロップが、そんな事になったらショックですよね。
何故こんな泡が発生するのかというと、梅シロップの瓶の中で発酵が起きてしまったからなんです。
ではなぜ発酵が起きてしまうのか?について詳しく説明していきたいと思います。
梅シロップに泡が出て発酵した原因は?
先ほど、梅シロップに泡が発生するのは発酵が原因だとお伝えしましたが、なぜ発酵が起きてしまったのか気になると思います。
せっかく時間をかけて作った梅シロップですから、なんとか美味しく飲めるようにしたいところ。
なぜ発酵によって泡が梅シロップに発生したのかというと、 4つの原因が考えられます。
ここからは、その4つの原因を詳しく紹介していきますね。
梅や瓶の洗浄不足・梅シロップに泡が出た原因①
梅シロップに泡が出た原因として考えられる4つのうちの1つ目は、梅や瓶の洗浄不足です。
梅シロップを作る時に雑菌が活動しやすい環境の場合、発酵が起きやすくなってしまうのです。
瓶に入れる前に、梅と瓶を洗う工程がありますが、これをしっかりやっておかないと、発酵が起きてしまいます。
そんな事態を防ぐためには、瓶をしっかりと消毒し、梅を綺麗に洗う事が大切。
さらに、水気をしっかりと拭き取る事も梅シロップの泡の原因である発酵を防ぐ大事なポイントとなります。
また、瓶の中の砂糖を早く溶かす事も、発酵を防ぐコツです。
梅シロップを作る際、氷砂糖を使用する方が多いですが、発酵を防ぐには お砂糖のほうが早く溶けるのでおすすめです。
何故かというと、瓶の中の糖度濃度が高まるスピードが早いほど、発酵を遠ざけられるためです。
氷砂糖で上手くいかなかった方はお試しくださいね。
直射日光で保管・梅シロップに泡が出た原因②
2つ目に梅シロップに泡が出た原因として考えられるのは、直射日光が当たる場所に保管したことです。
常温で保存する場所は、必ず直射日光が当たらない場所を選ぶ事がポイント。
日光が当たることにより、瓶の中の温度が高くなってしまうと発酵が進んでしまう可能性が高くなるためです。
常温で梅シロップを保存する場合は、日差しが当たらない 冷暗所に保管してくださいね。
ただ、飲むためにフタを1回でも開けた場合は冷蔵庫に保存するのがベターです。
全体が混ざっていない・梅シロップに泡が出た原因③
3つ目に梅シロップに泡が出た原因として考えられるのは、全体がよく混ざっていなかったことです。
梅シロップは梅干と違って重しがなく混ざりにくいため、全体的によ~く混ぜることが大切。
毎日揺すって、底の液体が梅にかかるようにすることが大事なんですよ。
砂糖が溶けるまで、底のほうに沈殿しがちなので、できれば 1日2回程度は混ぜたほうがいいでしょう。
梅からエキスが出るように、こうして手助けすることで、梅シロップの泡の原因である発酵を防止することに繋がります。
1日2回はちょっと面倒かもしれませんが、発酵による泡を防ぐためにしてみてくださいね。
氷砂糖が溶けない場合の対処法については、下の記事をご覧ください。
梅選びを失敗した・梅シロップに泡が出た原因④
4つ目に梅シロップに泡が出た原因として考えられるのは、 梅が完熟していたことです。
完熟した梅でも梅シロップを作ることはできるのですが、熟していないほうが梅エキスが出やすく発酵しにくいのでおすすめです。
また、未熟すぎる梅も梅エキスが少なく、砂糖が溶けにくいため避けるのがベターでしょう。
梅シロップを作るには、完熟でも未熟でもない梅を選ぶのがベストです。
発酵して泡が出てしまうのを防ぐためには、 梅選びから気をつけてみてくださいね。
梅シロップに泡が出て発酵したら飲めない?
せっかく手間をかけて作ったのに、ある日泡が出ていて発酵してしまった…こうなったら、捨ててしまう方も中にはいるようですが、例外を除いてまだ飲むことができます。
ただ、次のような状態になっている場合は、諦めてまた別の梅シロップにチャレンジしたほうがいいでしょう。
■青いカビ、赤いカビが生えている
■アルコールの匂いがする
■明らかにおかしい匂いを放っている
■澄み切っていたシロップがにごっている
■色が変になっている
■漬けてすぐでエキスが充分に出ていないうちに白カビが出ている場合
上の項目と梅シロップの状態を照らし合わせて、1つでも当てはまるようであれば、梅シロップは失敗してしまったため飲むことができません。
逆に上記の状態になっていない場合は、 まだ復活させて飲むことができるのです。
捨てる前に、よく梅シロップの状態を確認してみてくださいね!
また、梅シロップに泡が出たうえに梅が シワシワになっている場合もあります。
シワシワになっていない状態で泡が出ているのも心配ですが、シワシワの場合は見た目が作りたての時と大きく違うので、大丈夫なのか余計に不安になるのではないでしょうか。
そこで次の項目では、梅の状態別に復活させるための対処方法をまとめてみました。
梅シロップが発酵して泡が出た時の対処法
梅シロップに泡が出て発酵した場合、手間はかかるものの、また復活させて飲むことができます。
対処法は、梅の状態によって少し変わってきますので、まとめてみました。
梅がシワシワ状態で泡が出た場合の対処法
漬けてしばらくして梅シロップを見てみると、泡が出て、しかも青かった梅が茶色っぽく シワシワになってる!
一瞬失敗したと思うかもしれませんが、砂糖がしっかり溶けて梅エキスが出ていて、さらに漬け込んですぐじゃなければ(10日以上経過して入れば)しっかり対処することで梅シロップを飲むことができます。
シワシワになっていて発酵した梅シロップへの対処法は、こちらになります。
■梅がシワシワになっている場合の対処法
①白い梅が入っていれば、まず取り除き梅と液体を分けます。
お玉を使って、丁寧に液体に浮かんだ白い泡を取り除いていきます。
②液体だけを鍋などに入れ、弱火の70度で5分~10分間加熱殺菌します。
ここで強火にしてしまうと、梅シロップの醍醐味である良い香りや風味が消えてしまうので注意してくださいね。
(この時使用する鍋は、梅の酸によって変色することのない、ホーロー鍋やステンレス鍋や土鍋がおすすめです!)
アクが出てくるので、綺麗に取り除いてくださいね!
③梅シロップをしっかり冷ましてから冷蔵庫で保存すればOK。
梅は液に戻さずにジャムなどにして食べてくださいね。
梅シロップを復活させるには、ちょっと手間がかかりますが、美味しい梅シロップを味わうために頑張ってくださいね。
シワシワの梅は、捨てないで ジャムにしてお召し上がりくださいね!
ここで、美味しいジャムのレシピを1つ紹介しておきます。
■材料
・梅 15個
・三温糖 大さじ5
①取り除いたシワシワ梅を鍋に入れて、三温糖と、梅がひたる量の水を入れ、コトコト煮込みます。
②柔らかくなったと思ったら種を取り除きます。
③好きな硬さになるまでさらに煮れば出来上がり!
簡単で美味しいので、作って10日以上経った梅シロップに泡が出た時には、挑戦してみてくださいね!
パンに塗ったり、紅茶に入れたり、お料理に使ったり、様々な楽しみ方ができますよ。
梅がシワシワになっていなくて泡が出た場合の対処法
次に、梅がシワシワになっていなくて泡が発生した場合の対処法を紹介します。
■シワシワになっていない場合
①白い梅が入っていれば、まず取り除き梅と液体を分けます。
丁寧に、白い泡をお玉で取り除きます。
②液体だけをホーロー鍋などに入れ、弱火の70度で5分~10分間加熱殺菌します。
アクはお玉で綺麗に取り除いてくださいね。
③しっかり液体を冷ましたら、梅を戻して冷蔵保存します。
梅がシワシワになっているのを見ると、一瞬駄目になったように見えますが、一手間かければまた飲める状態になるんですよ~。
梅シロップを割るなら強炭酸水
梅シロップ1と、炭酸水4で割れば、スカッと美味しい炭酸梅ドリンクの出来上がりです。
こちらはメジャーな梅シロップの飲み方なのですが、普通の炭酸ではなくこちらの強炭酸水で作ることをおすすめします。
ガツンと喉に来る今までに無い感覚を楽しむことができるんですよ~。
このドリンクを美味しく飲むには、よく強炭酸水を冷やすことが大事です。
また、作る時にはグラスのほうを傾けて、強炭酸水を泡立てないようにすれば、炭酸を弱らせることがありませんので、お試しくださいね!
梅シロップに泡が出た時のまとめ
梅シロップに泡が出てしまった原因やその対処法を中心にまとめてみました。
自分で手作りした梅シロップは本当に美味しいですよね!
暑い日やお風呂上りに飲む梅シロップの炭酸割りは 最高です。
梅シロップの発酵による白い泡が出てしまうと、復活させるために一手間かかってしまうので、なるべく出ないようにしたいものです。
白い泡ならまだいいですが、カビが生えてしまったら捨てるしかなくなりますので、作る段階から気をつけたいですね…。
また、きちんと保存されていれば、長くて3年程度保存することができますので、長く楽しむために保管場所にも気をつけないといけません。
この記事が、泡の出ない梅シロップを作る時の参考になれば幸いです!
以上、「梅シロップに泡が出た原因は発酵?飲めるようにするための対処法は?」を紹介しました。