古くから健康に良いといわれ、人々に親しまれてきた梅。
中でも塩やアルコールを含まない 梅シロップは、年代を問わず楽しめて夏にぴったりな飲み物です。
梅というと疲れに効くというイメージがありますが、それだけでなく他にもたくさんの効能があることをご存知ですか?
今回は、梅シロップの持つ効能やいろいろな楽しみ方、梅シロップを作った時に残った梅の使い道について紹介したいと思います。
梅シロップの効能
疲労回復・梅シロップの効能
運動などで体を動かすと、疲労物質である乳酸が溜まり、疲れやだるさを感じるようになります。
梅に含まれる主成分「クエン酸」は、疲れの原因となる乳酸を分解し、 疲労を軽減して回復させてくれる効能があるんですよ。
梅シロップはエネルギー源となる糖分も同時に摂れるので、夏バテ予防やスポーツドリンクとしてもぴったりですね。
抗酸化作用でアンチエイジングに期待大・梅シロップの効能
梅には「リオニレシノール」と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれ、 活性酸素の発生を抑えたり体が酸化するのを防ぐ効能があります。
活性酸素とは、酸素を吸って代謝を行う過程で必ず発生するもので、増えすぎるとシミやシワ、白髪などの老化現象の原因に。
また、免疫力が低下して病気になりやすくなってしまうんですよ。
梅シロップを美味しく飲みながら、アンチエイジングができるなんて嬉しいですよね。
カルシウムの吸収を高める・梅シロップの効能
梅の主成分「クエン酸」は疲労回復だけでなく、 カルシウムの吸収を高める効能もあります。
また、カルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐ働きも。
育ち盛りのお子さんや妊産婦さん、高齢の方には特に嬉しい効能ですよね。
梅シロップなら、アルコールが飲めない方や塩分を控えている方も安心して飲めるのでおすすめですよ。
殺菌作用で食中毒予防・梅シロップの効能
梅に含まれるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、 強い殺菌作用を持っています。
細菌の繁殖を抑え食べ物の腐敗を防ぐ効能があり、食中毒予防にぴったりです。
また、肝機能を強化して解毒作用を高める効能も。
昔から、保存を良くするためにお弁当やおにぎりに梅干しを入れるのは、理にかなった方法だったんですね。
夏にぴったりの梅シロップの飲み方と食べ方
手作りの梅シロップの飲み頃は、ちょうど夏真っ盛りですね。
ここでは、夏にぴったりな梅シロップの楽しみ方を紹介したいと思います。
水で割ってソフトドリンクに・梅シロップの飲み方
最もオーソドックスな梅シロップの楽しみ方です。
濃さはお好みですが、梅シロップ1に対して水5倍くらいで薄めるのがおすすめですよ。
梅には唾液の分泌を促して、食欲を増進させる効能もあります。
夏バテで食欲がない時にぴったりですよ。
炭酸で割って梅ソーダに・梅シロップの飲み方
夏の暑い日には、炭酸で割って飲めばスッキリ爽やかな気分になりますよ。
氷をたっぷり入れて楽しんでくださいね!
実は炭酸水にも、疲労物質である乳酸を抑制する働きがあるんですよ。
夏バテ予防や疲労回復に、梅シロップと炭酸水は最強の組み合わせですね!
牛乳で割ってヨーグルトドリンク風に・梅シロップの飲み方
意外かもしれませんが、梅シロップは牛乳と相性が良いんですよ。
とろみがついて、飲むヨーグルトのようにまろやかな美味しさが楽しめます。
梅シロップにはカルシウムの吸収を高める効能がありますから、牛乳のカルシウムを効率良く取り込んでくれるんです。
ヨーグルトにかけてジャム代わりに・梅シロップの食べ方
梅シロップは薄めて飲むだけでなく、いろんなアレンジで活用できます。
ジャムや砂糖代わりに、梅シロップをヨーグルトの上にかければ、さっぱりと味わえますよ。
牛乳で割って飲むのと同じく、ヨーグルトのカルシウムを効率良く吸収できます。
毎年手作りの梅シロップを楽しむ方は多いと思いますが、ヨーグルトメーカーを使えばヨーグルトも簡単に手作りできるんですよ。
こちらのヨーグルトメーカーは、牛乳パックに牛乳と種菌を入れてセットするだけで、簡単にヨーグルトが量産できちゃうんです。
さらに、甘酒や納豆などの発酵食品まで作れる優れもの。
健康志向で節約もできて、おすすめの一品です。
さっぱりとドレッシングに・梅シロップの食べ方
梅シロップの甘酸っぱさは、サラダとの相性抜群でドレッシングにぴったりなんですよ。
簡単なドレッシングの作り方を紹介しますね。
・梅シロップ・・大さじ3
・レモン果汁・・小さじ3
・オリーブオイル・・大さじ3
・塩こしょう・・適量
材料を全て混ぜてサラダにかけるだけの手軽さで、とっても美味しくさっぱりと食べられちゃうんですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
梅シロップの残った梅の使い道
梅シロップを作った時、残った梅の使い道に悩んでしまいますよね。
しわしわに固くなってしまった梅の実でも、アレンジ次第で美味しく食べられるんですよ!
甘露煮・残った梅の使い道
手軽にできる甘露煮の作り方を紹介します。
そのまま食べても美味しく、梅ソーダに入れても爽やかでおすすめです!
・残った梅・・500g(生梅で約1kg分)
・砂糖・・250g
・水・・梅がかぶるくらいの分量
(作り方)
①鍋に残った梅と砂糖を入れ、梅がかぶるくらいの分量の水を入れます。
②鍋にフタをして弱火にかけ、時折かき混ぜながら20~30分煮ます。
③粗熱がとれたら完成です。
ペースト状にして調味料に・残った梅の使い道
残った梅の種を取り、フードプロセッサーでペースト状にしてフリーザーバッグに入れておくと、いろんな料理の調味料に使えちゃいます。
先ほど紹介したドレッシングの材料の中に入れても美味しいです。
煮豚や魚の煮付けを作る時に入れれば、ふっくら柔らかく仕上がるんですよ。
手作り梅シロップの賞味期限
手作りの梅シロップには保存料が入っていないので、どれくらい持つのか心配になりますよね。
上手に保存すれば、長く美味しく楽しめるんですよ。
でき上がった梅シロップを加熱処理して、密閉性の容器に入れておけば、 1年は持ちます。
しかし開封して少しでも空気にふれた梅シロップは、冷蔵庫に保存して 半年くらいで使いきりましょう。
冷凍保存すれば賞味期限を 1~2年に延ばせますよ。
手作り梅シロップの保管方法
梅シロップを加熱処理して、密閉させておけば冷暗所で保管できますが、基本は 冷蔵庫での保管をおすすめします。
大きな容器に入れておくと、どうしても空気にふれて酸化してしまうので、小分けの容器に入れかえると良いですよ。
できるだけ密閉性の高いガラス容器がおすすめです。
風味や香りが長持ちする効果もあるんですよ。
下の記事では、梅シロップを保存するのにおすすめな容器を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
→梅シロップの保存容器のおすすめ!プラスチックやペットボトルはOK?
梅シロップの効能のまとめ
→梅シロップの時期は?おすすめの梅の種類や初心者でも簡単な作り方!
→梅シロップのカビが出た時の対処法や原因は?飲めるかどうかの見極め方
→梅シロップに泡が出た原因は発酵?飲めるようにするための対処法は?
ここまで、梅シロップの持つ効能やいろいろな楽しみ方、残った梅の使い道について紹介してきました。
体に嬉しいたくさんの効能がある梅シロップ。
美味しく味わいながら、暑い夏を元気に乗りきりたいですね!
以上、「梅シロップの効能!夏に美味しい食べ方や飲み方と残った梅の使い道!」について紹介しました。