天の川は、七夕の日に織姫と彦星が一年に一度だけ会える場所。

切なくもロマンチックな伝説に思いを馳せながら、私たちは星々に願い事をします。

街灯などの影響でなかなか星を見る機会が少ない現代ですが、今年の七夕は家族や大切な人と天の川を見ようと計画している方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、天の川は肉眼でも見えるの?といった疑問や、綺麗に見える条件や場所、おすすめの持ち物について紹介したいと思います。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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天の川は肉眼でも見えるの?

天の川 肉眼

天の川というと、七夕の時期だけ見えるというイメージがあるかもしれませんね。

しかし、条件がそろえば一年中どこからでも肉眼で見ることができるんですよ。

天の川とは一体何なのかというと、 「銀河系」を内側から見た姿だといわれています。

「銀河系」とは、およそ2,000億個もの星の集まりでできていて、円盤のような形をしているんですよ。

そして、私たちの住む地球や太陽もこの銀河系の一部なんです。

地球(=銀河系の内側)から銀河系を見ると、円盤を真横から見る形となり、星々の集まりが帯状の川のように見える、というわけですね。

天の川を構成する一つ一つの星を見ることはできませんが、密集することで淡く煙るように見えるんです。

遠い星々の集まりではありますが、環境や季節など条件をそろえれば、くっきりと肉眼で見ることができますよ。

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天の川が見える方角は?

天の川 肉眼

天の川は、空のどの方角を探せば見つかるのでしょうか?

条件がそろえば一年中見られる天の川ですが、七夕の時期ならば 南~東の方角に見えます。

時間帯は、19~22時頃が特に良く見えておすすめ。

一年の中でも夏は、天の川が最も明るく良く見える時期なんですよ。

天の川を見つける目印として、 「夏の大三角形」を探すと分かりやすいと思います。

「夏の大三角形」とは、東の空に見える明るい3つの星

・こと座のベガ(織姫)

・わし座のアルタイル(彦星)

・白鳥座のデネブ

を指し、これらの星を直線で結ぶと見える三角形のことをいいます。

この三角形の中を川のように流れている星々こそが、天の川です。

織姫の星にあたるベガが最も明るいので、まずベガを見つけてから他の2つを探すと良いですよ。

ちなみに白鳥座のデネブは、日本では「かささぎ」という鳥の星座。

天の川を架ける橋となって、織姫と彦星を出会わせてくれたというロマンチックな伝説があります。

天の川は、ぜひ夏の大三角形とともに見たいですね!

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天の川が肉眼で見られる条件

天の川 肉眼

天の川は夏の東の空に良く見えると紹介しましたが、夏ならばいつでも肉眼で見られるわけではありません。

せっかくなら、ベストな環境で綺麗な天の川を見たいですよね!

天の川がより綺麗に見える条件をいくつか紹介します。

できるだけ暗い場所で

天の川はもともと雲のように淡く見える星々です。

都心など光の多い場所では光に遮られてしまい、残念ながら肉眼では見ることができません。

私は、沖縄の西表島と波照間島で天の川を見たことがあるのですが、周りに光が全くない状態で眺める星空は圧巻です。

まさに星が降ってくる、といった感覚で、天の川ももちろん肉眼ではっきりと見えました。

人工的な街の光を避けて 暗い場所で見れば、天の川だけでなく他の星々もより綺麗に見られるんですよ。

月明かりのない日や時間帯に

天の川は人工的な光だけでなく、月明かりにさえも遮られてしまいます。

都心ではなく周りに光のないような場所でも、例えば満月の日に見ようとしたら見られないこともあるんですよ。

天の川を肉眼で見る時は、できるだけ月の光の影響を受けない日や、時間帯を選ぶと良いでしょう。

ベストなタイミングは、月が地球から見えない 「新月」の日。

空に月の光が及ばないため、くっきりと天の川が映し出されますよ。

夏の新月を狙って見に行くのもおすすめです。

できれば旧暦の七夕の日に

現在の暦の七夕は7月7日ですが、この日は全国的にまだ梅雨明けしておらず、雨模様の日が多いようです。

もともと七夕は旧暦の行事で、現在の暦よりも1ヶ月くらい後なんですよ。

2018年の場合、現在の暦で計算すると、旧暦の七夕は 8月17日(金)にあたります。

この日の前後であれば、梅雨明けもしており晴れている確率が高く、肉眼で綺麗な天の川を見ることができるでしょう。

今後の旧暦の七夕については、こちらのサイトを参考にどうぞ。

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天の川が肉眼で見られるおすすめの場所

天の川 肉眼

ここからは、天の川が肉眼で綺麗に見られるおすすめの場所を紹介したいと思います。

天の川を肉眼で見るなら長野県阿智村

長野県と岐阜県の県境に位置する 阿智村は、環境省が「日本一星が輝いて見える場所」に認定した有名な観光地です。

標高500~2000mの山間部に位置し、周囲を山々に囲まれているため、都市の光が遮られ、美しい星空が見られるのだそうですよ。

また、湿った空気も山々に遮られているため、空気が澄んで遠くまで空を見渡せるのも美しさの理由。

毎年4~10月にかけて 「天空の楽園 日本一の星空ツアー」というイベントが開催されており、シーズン中なんと約15万人もの観光客が訪れるんですよ。

ゴンドラに揺られて山頂まで進み、20時に周囲の照明が一斉に消されると、幻想的な星の世界が広がります。

天の川も肉眼ではっきり見えますよ。

スターコンシェルジュによる解説の他、バンドによる生演奏やトークショーなど日によって様々なイベントが楽しめちゃいます。

恋人や友だちと、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

天の川を肉眼で見るなら神津島

伊豆諸島の一つである 神津島は、透明度の高い海が有名で、ダイビングや釣り、キャンプなどが楽しめる人気の島。

都会のように星空が光に遮られることなく、どこから見てもプラネタリウムのように綺麗なんです。

アクセスが良く、東京からジェット船で3時間40分、セスナ飛行機なら40分で行けちゃうんですよ。

星空観光スポットは「赤崎遊歩道」、「三浦湾展望台」、「よたね広場」、「ヘリポート」の4ヶ所。

特に「三浦湾展望台」は南の水平線が望め、視界が開けているため肉眼で天の川を観測するのにおすすめです。

どの場所もかなり暗いため、足元や周りに十分気をつけて楽しんでくださいね。

海も山も星も楽しめる神津島は、特に家族での旅行におすすめですよ。

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天の川を肉眼で見るなら乗鞍岳

長野県内には、阿智村だけでなく他にも星空観測スポットがあります。

もう一つおすすめしたい場所が 乗鞍岳。飛騨山脈の南部にある23の山々で、標高2,000mを超える場所から見上げる星空は、息を飲むほどの美しさなんですよ。

6~9月かけては、のりくら観光協会主催の 「スターライトツアー」が開催されます。

開催日は新月になるべく近い土曜日なので、天の川を肉眼で見られる絶好のチャンスですよ!

ガイドさんや星景写真撮影講師も同行するので、綺麗な星々を写真に収めることもできちゃいます。

星空だけでなく、釣りやサイクリング、温泉などが楽しめる環境で、夏の旅行にもぴったりの場所なんです。

天の川を見るのにおすすめの持ち物①

天の川を見に行くなら、欠かせない持ち物が レジャーシート。

長時間立ったままでは疲れてしまうし、ベンチなどがある場所は少ないんです。

こちらのレジャーシートは折り畳んでマジックテープで留めるだけの手軽さで、コンパクトに持ち運べます。

スポンジ入りで地面のでこぼこや冷たさが気にならないのが嬉しいですね。

136cm✖178cmもの広々サイズ。

ぜひ、座って見るのではなくごろんと寝転んで見てみてください。

星空全体が眺められて吸い込まれそうな気分になりますよ。

天の川を見るのにおすすめの持ち物②

天の川を肉眼で見るために、星空が良く見える標高の高い場所に行く方は多いと思います。

標高の高い山などは、普段過ごしている場所よりも気温がずっと低く、風も強いんです。

あまりに寒くて天の川を楽しめないのでは残念ですよね。

こちらの ウインドブレーカーは、とても軽くてコンパクトに折り畳めるので持ち運びが楽なんですよ。

しっかり寒さと風を防ぎ、さらに表面に撥水加工が施されているため、観測中に夜露で濡れる心配もありません。

季節は夏でも、しっかり寒さ対策をして天の川を堪能したいですね。

天の川を見るのにおすすめの持ち物③

天の川や星空は肉眼で見えても、高機能の一眼レフでないと撮れるはずがないと思うかもしれません。

が、シャッタースピードや絞りなど星空撮影に必要な性能を持つデジカメならば、綺麗に写せるんですよ。

三脚は星空を撮るための必須アイテム。

こちらの三脚は、脚の1本1本がくねくねと動かせていろんな場所に固定できるんですよ。

例えば枝や柱などに巻きつけて使うこともでき、あらゆるシーンで活躍してくれそうです。

ぜひ、天の川撮影にチャレンジしてみてくださいね!

天の川は肉眼でも見える?のまとめ

ここまで、天の川について肉眼で見えるための条件やおすすめの観測スポットなどを紹介してきました。

今年の夏はぜひ、七夕にまつわるエピソードとともに、幻想的な星々の世界を味わってくださいね。

以上、「天の川は肉眼でも見える?綺麗に見える条件やおすすめの場所や持ち物」について紹介しました。

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