みなさんは 生チョコを手作りしたことはありますか?
トローっと柔らかい食感が人気のスイーツなんですが、作ってみると結構難しいんです。
冷蔵庫に入れて冷やしているのに固まらないなんて声も。
今回はバレンタインの定番スイーツ、生チョコ作りについてのアドバイスをご紹介します。
生チョコが固まらない原因や冷やす時間の目安、再利用レシピも参考にしてくださいね。
目次
生チョコを冷やす時間の目安は?
生チョコを冷蔵庫で冷やす時の目安の時間は?
レシピによって書かれている時間は異なりますが、基本的に生チョコを冷蔵庫で冷やす時間の目安は 3時間です。
ちなみに、チョコは10分~20分程度、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
粗熱を取らないと、冷蔵庫が「温度の高いものが入ってきた!」と認識し、フル稼働しようとして電気代が一気にあがるんだそうです。
また、生チョコを熱々の状態で冷蔵庫に入れると、冷蔵庫の中で冷やされていた食品の温度が上がってしまい、味や品質の劣化になりかねません。
夏場なんかは特に危険なので、知識として覚えておいてくださいね。
生チョコを冷やして出来上がりの見極め方は?
生チョコは焼き菓子と違って、見た目ではなかなか出来上がりの見極めがわかりにくいですよね。
なので、目安は冷蔵庫で冷やす時間を守るということになります。
冷やす時間は 3時間程度。
生チョコの量や冷蔵庫のサイズによって前後することもあると思いますが、おおよそ3時間と覚えておきましょう。
生チョコは冷蔵庫と冷凍庫どっちで冷やすといい?
通常は冷蔵庫で冷やすだけで十分です!
ただ、あまりにも柔らかすぎる場合には冷凍庫で冷やすのがおすすめです。
生チョコは冷やしたあとにカットする作業がありますが、カットに時間をかけてしまうと室温で溶けてしまう場合があるんです。
少し柔らかいかな?と思ったときには冷凍庫に入れましょう。
冷蔵庫で冷やしたあと、追加で冷凍庫で冷やしても大丈夫ですよ。
慌てずに対応してくださいね。
生チョコが固まらない原因は?
生チョコが固まらない原因:生クリームの分量が多い
生チョコが固まらないときの理由として、一番に考えられるのが生クリームの分量が多いということです。
生チョコを作るとき、チョコレートと生クリームの分量の 割合は2:1です。
つまり、チョコレートが200gのときは100gの生クリーム。
生クリームの量が多いと固まらない原因となるので気をつけてくださいね。
ちなみに、生クリームを使うときは植物性ホイップではなく、生クリームを使いましょう。
生チョコが固まらない原因:冷蔵庫で冷やす時間が短い
生チョコを冷蔵庫で冷やしているときって、なんだかもどかしい気持ちになるんですよね。
早く冷えないかな、早くカットしたいな、という気持ちが先走って、完全に固まっていない状態なのに冷蔵庫から出したくなってしまうんです。
でも、 急がば回れです!
まずは冷蔵庫で3時間というのを冷やす時間の目安にしましょう。
冷凍庫で1時間と記載のあるレシピもありますが、冷凍庫の場合は霜や水分が付く可能性があるので、あまりおすすめはしません。
どうしても冷やす時間を短くしたい場合は、アルミ製のバットにチョコを流して冷やすと他の容器に比べて温度が下がりやすいですよ。
生チョコが固まらない原因:チョコレートが分離してしまった
生チョコを作るとき、チョコレートがやっと溶けるくらいの温度で溶かすのが滑らかに作るコツなんです。
その温度は 50℃前後です。
湯煎のときにチョコレートの温度が上がりすぎて、油分が分離してしまうとボソボソとしたチョコになり固まらない原因になってしまいます。
温度管理はしっかりしていたのに、という場合はおそらくチョコの中に水が入ってしまったのだと思いますよ。
水分はチョコの大敵で、1、2滴だけでも水分が入ってしまうとチョコは分離するので、気を付けましょう。
調理器具を洗ってから使う際はしっかり拭いてから使ってくださいね。
生チョコが固まらない原因:コーティング用チョコレートを使用している
生チョコを作るときどのようなチョコレートを使いますか?
板チョコやブロックのように塊になったチョコ、はたまたボタンのような形をしたチョコなど、色々な形のチョコがありますよね。
ただ、生チョコ作りで使ってはいけないチョコレートが1つだけあるんです。
それが コーティング用のチョコレート。
スポンジケーキのコーティングや手作りでエクレアなんかを作るときに上に掛けるチョコレートです。
一見普通のチョコレートのように見えるし、同じ売り場に並んでいるので間違えやすいんです。
でも、パッケージにはしっかりとコーティング用と記載があるので確認してくださいね。
生チョコが固まらない時の対処法は?
生チョコが固まらない時の対処法:チョコレートを追加する
生チョコをつくるとき、生クリームとの割合は 2:1が鉄則です。
生チョコが固まらない原因の1つに、生クリームの入れすぎが考えられます。
ということは、調和させるためにチョコレートを追加してみましょう。
一番初めに入れたチョコレートと生クリームの分量は覚えていますか?
生チョコをいったん耐熱ボウルに戻し、チョコレートと生クリームの割合が2:1になるよう計算して必要な分のチョコレートを溶かし入れます。
もし一番初めの分量を覚えていない場合は10g程度のチョコレートを溶かし入れます。
足りない場合は少しずつ追加となるので、少し時間と手間がかかる方法ですが頑張ってください!
お菓子作りは分量を守ることがとても大切な繊細なものなので、出来れば使った材料の分量はメモ等で控えておきましょう。
生チョコが固まらない時の対処法:冷凍庫に入れる
生チョコは冷蔵庫で固めることが出来るのですが、冷蔵庫の中に食材がたくさん入っていたりすると固まらないこともあるんです。
冷蔵庫も他の食材を冷やすことで忙しいんですね。
追加して冷蔵庫で冷やす時間を1時間程度とれば生チョコは固まると思いますよ。
ただ、時間の都合で急ぎたいときなんかは冷凍庫に入れちゃいましょう。
そのときはラップをかけたりして、霜や冷凍臭が付かないように気を付けてくださいね。
生チョコが固まらない時の対処法:ココアパウダーをかける
生チョコが固まらないということは、うまくカットすることも出来ない状況なんですよね。
包丁を入れてみたものの、隣同士のチョコがくっ付いてしまったり。
そんなときは ココアパウダーを全体に振りかけてみましょう。
ココアパウダーが生チョコと生チョコの間に入ってくれることで、くっつきを剥がしてくれる効果があります。
しかし、あまりにもベタベタしすぎている場合は生チョコを冷やす時間が短い可能性が考えられます。
ココアパウダーを使うのは数時間冷やしたあとの施策として考えておいてくださいね。
固まらない生チョコを再利用したレシピをご紹介
固まらない生チョコを再利用:生チョコプリン
生チョコがどうしても固まらない、そんなときは別のお菓子にアレンジしちゃいましょう!
手軽に作れる 生チョコプリンの作り方をご紹介しますね。
・再利用する生チョコ:150g
・牛乳:200cc
・砂糖(グラニュー糖):10g
・粉ゼラチン:5g
①粉ゼラチン以外の材料を鍋に入れ、弱火にかけます。
②フツフツとしてきたらゼラチンを加えて完全に溶かします。
③プリン液をカップに流し入れ、粗熱をとりましょう。
④カップにラップをして、冷蔵庫で2時間冷やしたら完成です!
プリンカップの代わりに小瓶などに入れたらオシャレなプレゼントになりますよ。
ホイップクリームやミントなんかをトッピングするのも良いですね。
固まらない生チョコを再利用:トリュフチョコレート
生チョコ作りで失敗してしまっても、諦めないで!
トリュフチョコレートに挑戦してみるのも良いかもしれません。
コロンと丸くて、ナッツやココアパウダーなんかでコーティングされているチョコレート菓子です。
ちなみに、生チョコとトリュフ、実は材料は何も違いがないんです。
大きな違いは生チョコは日本生まれ、トリュフはフランス生まれということ。
そして一般的には四角いものが生チョコ、丸いものがトリュフとされているんだそう。
材料が一緒なら、生チョコを手で丸めちゃいましょう!
コツはただ1つ、 温かい手で丸めないことです。
出来れば両手を氷水に10秒程度つけて、冷えた手で丸めないとベタベタとくっついてしまいます。
ある程度丸まったら、ナッツやココアパウダーが広げられたバットの上に転がしましょう。
形が一定でなくても、むしろその方が手作り感があって喜ばれると思いますよ。
固まらない生チョコを再利用:生チョコマフィン
マフィンは生クリームを使わないレシピが多いのですが、固まらない生チョコを再利用する方法なので、生クリーム入りということになりますよね。
実はコレ、通常のマフィンよりも美味しく作れちゃうんです!
なぜなら生クリーム入りだから。
しっとり感がたまらない、 生チョコマフィンの作り方をご紹介します。
・再利用する生チョコ:150g
・薄力粉:100g
・卵:1個
・砂糖:70g
・ベーキングパウダー:小さじ1
・チョコチップ:適量
①オーブンは180℃で予熱しておきます。
②再利用する生チョコをトロトロに溶かし砂糖を加え、馴染んだら卵を入れます。
③薄力粉とベーキングパウダーはふるいにかけながら加えてゴムベラで混ぜ、粉っぽさがなくなったらチョコチップを加えて混ぜます。
④マフィン型に流し込みましょう。
膨らむのでカップの8分目あたりまで。
⑤180℃のオーブンで10~15分くらい、串を刺して何もつかなかったら出来上がりです!
チョコチップは生地の中に入れましたが、焼く前に上に生地の上にトッピングするのもOKです。
しっとりふわふわのマフィンが作れるので、生チョコ作りで失敗しても落ち込まないでくださいね。
アレンジ次第で素敵なバレンタインの贈り物になりますよ!
生チョコ作りに便利なアイテムは?
生チョコ作りに便利なアイテム1
生チョコ作りに ステンレス製のバットは必須です!
プラスチックでも構わないのですが、ステンレスの方が熱を吸収しやすいので、生チョコを冷蔵庫に入れたときすぐに冷やすことが出来るんです。
冷やす時間が短く済むのは助かりますよね。
しかも、蓋付きなのが嬉しいポイント。
冷凍庫に入れたときも霜や匂いを防げますし、生チョコ作り以外に普段の料理にも使える優れモノです。
生チョコ作りに便利なアイテム2
湯煎のときに使う耐熱ボウルって、コレと決めたものがない人は毎回どれを使おうか悩むんですよね。
私もお菓子作りのとき、食器棚の中からあれこれと引っ張り出しています。
そんなとき、この手付き目盛付きの片口ボウルがとても便利なんです。
チョコレートや生クリームの計量をしながらそのまま湯煎にかけられますよ。
普段の料理でも活躍すること間違えなしなので、1つは持っておきたいアイテムですね。
生チョコが固まらなくても焦らずに
→生チョコが分離した!元に戻す方法や原因、再利用できるレシピは?
→生チョコのラッピングで箱以外なら?大人数へ渡す時のオシャレな包み方
→自分チョコの人気ブランドやおすすめの高級チョコレートを紹介!
いかがでしたか?
意外と難しく繊細な生チョコ作りですが、原因とコツさえ把握しておけば大丈夫。
アレンジ方法も参考にしてみてくださいね。
以上、「生チョコが固まらない!冷やす時間の目安と原因や固め方、再利用レシピも」の記事でした。