9月下旬から10月頃、街中でイチョウの木の近くに行くと臭いと感じたり、靴で 銀杏を踏んで臭くなってしまった経験はありませんか?

食べるととっても美味しい銀杏ですが、この臭いの原因はいったい何なのでしょうか

臭いを消す方法があるなら知りたいですよね。

さらに銀杏は食べ過ぎると中毒になって危険とも言われているので、それらについて紹介していきたいと思います。

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銀杏が臭い成分とは?

銀杏のあの異臭は、 酪酸(らくさん) エナント酸という物質の臭いです。

酪酸は特有の不快臭を持っていて、揮発性が低い物質です。

建物の壁や柱に染み付くとリフォームを施してもなかなか臭いが取れないんだとか。

一方、エナント酸は腐敗物のような悪臭を持つ油状液体で、タバコの添加物のひとつでもあるそうです。

銀杏の熟した強烈な臭いは動物たちも食べようとしないくらい臭いそう。

この酪酸とエナント酸は人間の足の悪臭の原因とだと言われています。

銀杏の臭いは人の足の臭いとほぼ同じということなんですね。

銀杏が臭い理由は?

銀杏の臭いの成分については紹介しましたが、そもそも臭い理由は何なのでしょうか。

銀杏は動物たちも食べようとしないほど強烈な臭いと先述しましたよね。

実はそれが理由だったのです!

つまり、 動物に食べられないようにするために悪臭を放っているということです。

イチョウが世界古来の樹木の一つであるのは、動物に食べられずに臭いを放つ事で身を守っているからです。

銀杏の臭いはいわゆる防衛本能だったんですね。

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銀杏の臭いを消す方法をご紹介

無意識のうちに銀杏を靴で踏んでしまったり、触って手に臭いが付いてしまうこともあるかと思います。

そんな銀杏の臭いを消す方法があるので、ご紹介していきますね。

手についた銀杏の臭いを消す方法

銀杏を触るときはゴム手袋を着用して調理したり、軍手をして銀杏拾いをすることが望ましいですが、素手の方が指先も動くし処理しやすいですよね。

手や指に臭いが付いてしまったときは 消臭効果のある成分で洗いましょう。

オレンジやグレープフルーツの皮を臭いの部分に擦り付けたり歯磨き粉で手を洗うのも効果的です。

爪の中に臭いが入ってしまうと厄介なので、銀杏を触るときは爪は短く切っておいた方が良いですね。

靴についた銀杏の匂いを消す方法

銀杏並木を歩いていると、避けてはいても銀杏の実をを踏んでしまうこともありますよね。

かなり強烈な銀杏臭がするので、気がついたらすぐに取り除きましょう。

そして靴の底を中性洗剤でゴシゴシ洗い、水ですすぎ乾かします。

それでも銀杏の臭いが残っている場合は、 重曹を靴の裏にふりかけて3時間程度おき、洗い流して消臭します。

ちなみに、重曹は靴の消臭予防にもなるんですよ。

お茶用の不織布パックを2枚重ねて重曹を入れ縛り、靴の中に入れておけばお財布にも優しい重曹の消臭剤の出来上がりです。

銀杏がついた靴に直接重曹を振りかけるのに抵抗がある時は、この重曹の消臭剤を靴の中に入れておくのもおすすめ。

効果は2〜3ヶ月でなくなってしまいますが、使用した重曹はお掃除に再利用できるので、普段から靴の臭いに悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。

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食べるときに銀杏の臭いを軽減する下処理

参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=Iqa_9KoaFjQ

殻に覆われていて処理が面倒くさそうなイメージの銀杏ですが、実は家庭で簡単に臭いを取ることが出来るんです。

銀杏の旬を迎える前に知っておくと、とても役に立ちますよ。

準備するもの

・銀杏

・ゴム手袋

・バケツ

 

①バケツを用意し、指で銀杏を潰して中の種だけを取り出します。

②種の入ったバケツに見ずを入れザブザブ揉み洗い、水に何も浮かなくなるまで何度も何度も水を替え種を洗います。

※種に付いている実が綺麗になればOK。

③よく日に当たり場所で2~3日乾燥させたら下処理は出来上がりです。

数日置く必要がありますが、手間はかからず簡単に臭いを取ることが出来るので、是非やってみてくださいね。

銀杏の臭いを軽減させる調理方法・電子レンジ

参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=U79QdawOVyI

銀杏の下処理の方法について記載しましたが、まだまだ銀杏の臭いは取れていません!

殻の状態でも結構キツイ臭いがするんですね。

そして銀杏は天日干しして乾燥したそのままの状態では食べられないので、殻を割って中身を取り出す必要があります。

手間をかけず簡単に調理するのは 電子レンジを使った方法です。

準備するもの

・銀杏20個くらい

・紙袋もしくは茶封筒

・耐熱皿(ない場合は電子レンジ対応のプラスチックパック)

 

①紙袋に銀杏を入れます。

②銀杏を入れた紙袋を耐熱皿に乗せて電子レンジに入れます。

600Wで1分ほど加熱していきます。

④加熱しているとポップコーンのように銀杏が割れる音がしてきて、紙袋が膨らみ始めます。

⑤入れた銀杏の数くらいポンポン音がしたら完成です。

紙袋から出る蒸気はとても熱いので注意してくださいね。

たまに殻が割れていない銀杏もありますが、中まで火は通っているのでそのまま食べられます。

臭いも無くなって美味しく食べられますよ。

銀杏の臭いを軽減させる調理方法・フライパン

参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=F6lfytJ9-Ec

電子レンジを使って銀杏を調理すれば放っておくだけで手軽に食べられる状態になり、臭いがなくなります。

実は電子レンジ以外に、 フライパンを使って銀杏の臭いを消す方法もあります。

銀杏をフライパンで煎る方法をご紹介する前に、銀杏は事前に少し割れ目を入れておきましょう。

力がいる作業になりますので、銀杏専用のカラ割り機を使うことをおすすめします。

銀杏専用のカラ割り機は、ネット通販や100円ショップでも販売されていますよ。

ペンチの穴の空いてるところに銀杏を縦に挟んで軽く握ればパカッと簡単に割れます。

準備するもの

・銀杏10個

・フライパン

・あら塩一掴み(40~50gくらい)

 

①割った銀杏と一掴みしたあら塩ををフライパンに入れ、中火にかけます。

②フライパンの温度が上がるまで放置します。

③温度が上がってきたらフライパンをゆすって銀杏と塩を煎ります。

④弱火の強くらいに火を落とします。

⑤塩がサラサラになってきたら塩をフライパンの端に寄せて、その上に銀杏が乗るようにします。

⑥たまにフライパンをゆすって、また塩と銀杏を端に寄せる動作を繰り返します。

⑦しばらくすると銀杏が焦げ目のように茶色く色づいてきます。

⑧殻の色を目安に、割と黒っぽくなるまで煎ります。(時間にすると6分程度)

銀杏を食べる際、煎ったときに使った塩をほんの少しつけても美味しいですよ。

フライパンを使って塩で煎ることにより、銀杏にじんわりと火が入るので風味や旨味が増すようです。

銀杏はしっかり火を通した方が美味しいので、ちょっと手間がかかる方法ですが、やってみてくださいね。

銀杏を食べすぎると中毒になって危険?

おつまみとしても人気のある銀杏ですが、 銀杏中毒というのがあることを知っていますか?

銀杏中毒になってしまう原因は食べ過ぎだそうです。

銀杏に含まれる4-O-メチルピリドキシンが、ビタミンB6の働きを妨害することによって引き起こされるそうです。

つまり、銀杏中毒とは ビタミンB6の欠乏状態を意味します。

主な中毒症状は腹痛・嘔吐・下痢・頻脈・消化不良などの食中毒のような症状が出るほか、ひどい場合にはふらつき・痙攣・呼吸困難・意識消失・ショックなどを引き起こします。

大人と子供で銀杏中毒になる危険性が高まる摂取数が違い、大人は40個程、子供は7個程度だそうです。

銀杏自体は食物繊維ビタミンCマグネシウム、カロテン、カリウムなどを豊富に含んでおり 栄養満点の食材なので、数に気を付けながら食べましょう。

犬が銀杏を食べると中毒になる可能性も

愛犬の散歩中に銀杏を食べてしまったり、家で銀杏が落ちてしまい食べてしまうシュチュエーションが考えられますよね。

犬には食べさせないことが一番大切なのですが誤って食べてしまった場合は、水をたくさん飲ませることが効果的です。

間違って食べてしまった場合でも、吐き出してケロッとしていれば中毒の可能性は低いですが、元気がない・嘔吐している・呼吸が乱れているなどの症状がある場合は、かかりつけの動物病院に連れて行きましょう。

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銀杏でかぶれた時の対処法

銀杏がなる樹、イチョウにはギンゴール酸、ビロボール、イチオールなどといった 皮膚炎起こす成分が含まれています

素手で何度も触ると数日後にヒドイかぶれを起こすことがあるようです。

かぶれてしまった場合にまず気を付けなければいけないのが、決してかゆいところを引っかいたり、強くこすったりしてはいけないということです。

かぶれた箇所は水で洗い流すことで応急処置になりますが、腫れたりブツブツが出来てしまった場合は自分で判断せず、すぐに皮膚科へ行きましょう。

銀杏が臭い理由のまとめ

銀杏はキツイ臭いだけではなく、中毒性やかぶれる原因もあるとはなかなかの厄介者だったんですね。

でも、モチモチとした触感で栄養価も高い銀杏は、旬の時期食べずにはいられません!

今回ご紹介した内容は是非覚えておいてください。

以上、「銀杏が臭い理由は?臭いを消す方法や食べ過ぎると中毒になって危険?」の記事でした。

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