現代の日本では、平成、昭和などの元号と西暦が併用されていますが、元号が新しくなる前後のタイミングは、プロセスも複雑で、ともすれば混乱しがちですよね。

また、西暦を使うことが多くなってきている昨今では、 平成は何年までだったか思い出せないなんて事も少なくありません。

ということで今回は、 平成は何年までかということを中心に、新元号への移行の経緯や背景なども含め、詳しくご紹介していきたいと思います。

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平成は何年まで?西暦なら何年から何年までになる?

ではまず、平成は何年までかや西暦では何年から何年までが平成という時代かを、おさらいしておきましょう。

平成は31年4月30日まで!

まず、平成は何年までにするかという事は、天皇陛下が皇太子に位を譲る、譲位(じょうい)の意向を受けて時期が議論されました。

その結果、最終的に日程が平成31年4月30日に決定し、 平成は31年までという事になりました。

因みに、平成を何年までにするかを機論した際、切りの良い平成30年12月31日までを平成とする案も、有力候補としてあったのだそうです。

その場合、2019年1月1日に新天皇が即位し、平成は30年までになる予定でしたが、諸々の事情により、4月30日の案が採用され、平成は31年までになった訳ですね。

平成は西暦でいうと1989年から2019年まで!

さて、そんなわけで平成という時代は、天皇陛下の譲位により31年までになる訳ですが、 西暦でいうと何年から何年までが平成かも併せてご紹介しておきましょう。

まず、昭和天皇の崩御により、 平成は1989年1月7日にスタートました。

そして、平成31年は西暦では2019年なので、 平成という時代は1989年から2019年までということになりますね。

バブルが弾け、経済の不透明感が漂った平成は、阪神大震災や東日本大震災をはじめ、多くの災害に見舞われた時代でもありました。

一方、スマホやネットにIT技術が飛躍的に発達したおかげで、日常生活が劇的に便利になった事も平成という時代の特筆すべきポイントですね。

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平成以前の近年の元号は何年まであった?

ということで、平成は何年までかの答えは31年までですが、平成以前の近代の元号はそれぞれ何年まであり、どんな時代だったのでしょうか。

昭和は何年まででどんな時代だったか

先ず、平成の前の元号の 昭和は何年までだったかですが、なんと 64年まであり、歴史上、最も長い元号なんです。

尚、昭和は西暦では、1926年12月25日に始まり、1989年1月7日までということになります。

昭和といえば、初期の軍国主義、太平洋戦争から昭和20年の終戦を経て、戦後の復興、高度経済成長からバブル景気へと向かった時代でもあります。

1989年1月7日に天皇崩御に伴い、平成になるまでの62年と14日間という長期間続いた昭和は、実に波乱万丈な歴史がありました。

大正は何年まででどんな時代だったか

昭和の一つ前の元号の 大正は何年までだったかというと、昭和よりかなり短く 15年まででした。

西暦でいうと1912年7月30日から1926年12月25日までが大正時代で、期間的には短いものの、様々な大事件があった激動の時代でもあります。

大正時代は大正デモクラシーといわれるように、現代へとつながる民主主義の基盤が形成されました。

また、大正時代は女性の社会進出が飛躍的に進んだ時代でもあり、洋服を颯爽と着こなす女性たちはモガ(モダンガール)と呼ばれたのだそうです。

一方、大正時代には、日本は直接参戦しなかったものの、第一次世界大戦が勃発した他、米騒動、関東大震災などの劇的な出来事があった時代でもあります。

明治は何年まででどんな時代だったか

日本が近代国家としての第一歩をスタートさせた明治時代が何年まであったかですが、 明治は45年まであった時代です。

明治時代は、西暦1868年1月25日から1912年7月30日まで約44年と6カ月余りの期間続いた時代で、明治天皇の即位により始まりました。

江戸時代の終焉始まった明治時代は、江戸が東京と改名されて天皇中心の国家体制が築かれ、長い鎖国の後、鹿鳴館に代表される日本の西洋化が始まった時代でもありました。

また、明治時代には、新政府が進めた版籍奉還、廃藩置県などの改革により、劇的に社会構造が変化するとともに、軍国化も急速に進みました。

1894年の日清戦争、1902年の日露戦争という外国との戦争も経験し、近代日本は、様々な問題を抱えつつも、列強国の仲間入りを果たすことになった訳ですね。

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平成が何年までかが決まった経緯は?

さて、平成と平成以前の各元号が何年までかはここまで説明したとおりですが、平成が終わり新しい元号に改まるに至る経緯もご紹介しておきましょう。

天皇の生前退位により元号が改まることに!

平成が31年4月30日で終わることになったのは、前述のとおり 天皇の生前退位に伴うものです。

現代の日本の法律では、一世一元制というシステムが採用されていて、平成、昭和などの元号は「皇位の継承があった場合に限り改める」と定められています。

つまり、 新しい天皇が即位すると元号も新しくなるというわけですね。

尚、平成は天皇が生前に退位して皇太子に位を譲ることで改元となりましたが、明治、大正、昭和に関しては天皇の崩御に伴い皇位が継承されました。

因みに、生前退位は、平成以前では江戸時代後期の1817年、光格天皇が行われたのが最後で、今回、約200年ぶりの出来事なのだそうですよ。

日程の決定は他の行事との兼ね合いの影響!

さて、平成が何年までかを決定する際、退位と即位のタイミングで考慮されたのが他の行事との兼ね合いです。

先に触れた通り、当初、平成を何年までにするかについては、平成30年12月31日に天皇退位、翌1月1日に新天皇即位が有力だったんです。

もしこの案が採用されていた場合、平成は30年までになる予定でした。

ですが、年末年始は皇室の行事が続くため、宮内庁が不適当として、翌年の3月31日退位、4月1日即位が代替案として出されました。

ですがその後、3月に予算審議案、4月に統一地方選挙があることから、二転三転した結果、最終的に他の行事のない 2019年4月30日退位、5月1日即位に落ち着いたという経緯があります。

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平成が何年までかの決定に関連した休日とは?

ところで、平成が終わることで、直接、私たちの生活に関連してくるのは、やはり天皇誕生日や即位関連の祝日ですよね。

ということで、平成が何年までかの決定に関連した2019年の祝日事情もご紹介しておきましょう。

2019年の天皇誕生日は国民の祝日ではない!

平成を何年までにするかについては、最終的に2019年4月30日に決定しましたが、一年の途中で元号が変わり、新しい天皇が即位ことから天皇誕生日の扱いが気になるところですよね。

ところで、2019年5月1日即位の新天皇徳仁親王の誕生日は2月23日ですが、2019年は、まだ即位していないタイミングのため 祝日にはなりません。

また、平成の天皇誕生日であった12月23日も、2019年はすでに退位以降の日程になるため、祝日にはならないとのことなんです。

ということで、2020年以降は2月23日が新しく天皇誕生日になるものの、 2019年は天皇誕生日が祝日にはならない年ということになりますね。

因みに、旧天皇誕生日は、昭和天皇の誕生日の4月29日が昭和の日、明治天皇の誕生日の11月3日が文化の日としてそれぞれ祝日になっています。

ということで、平成の天皇誕生日の12月23日は祝日ではありませんが、世論や経済効果などの諸事情を鑑みつつ、祝日になる可能性もあるようですね。

2019年のGWは新天皇の即位で10連休に!

ということで、天皇誕生日がなく、通常の国民の祝日が1日少なくなる2019年ですが、新天皇の即位の礼がある5月1日が祝日。

そして、現行の法律では 祝日に挟まれた平日は国民の休日にするという決まりがあるため、2019年のGWのカレンダーにこれを当てはめた場合、以下のようになります。

2019年のGWのカレンダー

4月27日(土)

28日(日)

29日(月) 昭和の日

30日(火) 国民の休日

5月 1日(水)  即位の礼

2日(木) 国民の休日

3日(金) 憲法記念日

4日(土)  みどりの日

5日(日)  こどもの日

6日(月) 振替休日

ということで、天皇誕生日はないものの、即位の礼により5月1日が特例の祝日となることで、 2019年は超大型連休がGWに出現する運びになった訳ですね。

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平成の次の新元号の決め方とは?

という事で、2019年は天皇の生前退位に伴い、平成が終わって新しい元号が始まる一つの節目の年ですが、新しい元号の決め方も気になりますよね。

新しい元号は元号選定手続きを経て制定される!

さて、新しい元号の決め方ですが、 元号選定手続きというものにのっとって進められていくのだそうです。

尚、元号選定手続きは、以下に説明している通り、かなり多くのプロセスを踏んで決定されます。

①漢文・国文学に精通した複数の大学教授らが候補のアイデアを出す

②官房長官が更に候補を数個まで絞る

③様々な分野の有識者が新元号の各候補について協議する

④衆参両議院の議長に意見を尋ねる

⑤これら全てを踏まえて閣議で最終的に決定される

そんなわけで、時代の顔ともいえる元号は、専門家や有識者により、しっかりと協議、検討されて制定される非常に重要な決定事項なわけですね。

新しい元号の選定で考慮されるポイント!

ということで、多くのプロセスを踏まえて決定される元号ですが、元号を選定する際には、いくつかの約束事項もあるので併せてご紹介しておきましょう。

・漢字二文字(過去に漢字四文字の元号も存在したが現行では不可)

・国民の理想としてふさわしい良い意味を持つもの

・書きやすく読みやすい漢字であること

・これまで元号やおくり名で使用されていないもの

・人名、地名、商品名、企業名などで俗用されていない

また、選定手続きの中には、正式に明記されていませんが、 中国の古典の中からの引用である事 明治(M)・大正(T)・昭和(S)・平成(H)の頭文字以外、という2点も元号の選定で考慮される点なのだそうです。

平成は何年までかや元号について理解を深めよう!

ということで、平成は何年までかを中心に、元号についてや、改元に関連する事柄をまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

一世一元の制度の下では、そうそうある事ではない改元ですが、歴史ある日本の伝統的慣習でもあり、ひとつの時代の節目でもので、ぜひこの機会に理解を深めてみてくださいね。

以上、「平成は何年まで?西暦ではいつからいつまでなのかと新元号の決め方は?」を紹介しました。

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