私達が住む日本には、四季がありその季節に応じて様々な楽しみ方がありますよね。
春、夏、秋、冬それぞれの季節の特色を生かしながら、上手に付き合う事でその季節に趣きを感じることが出来ます。
中でも、花の存在は特になじみ深いものではないでしょうか。
春には桜、夏にはひまわり、秋には紅葉、冬には梅など。
代表的な花以外にも今回紹介する「あじさい」もそんな季節の花のひとつ。
特に梅雨のジメジメした季節に、あじさいが咲き誇るのを見ると心も洗われる感じがします。
「どうせ見るならあじさいの名所で見たい!」そんな方の為に、今回は関東のあじさいの名所である本土寺を紹介します。
本土寺とは
千葉県松戸にある本土寺。
元々は源氏の名門平賀家の屋敷跡でした。
今から約700年前の1277年(建治3年)領主であった曽谷教信の後押しで、領内の地蔵堂を移したのが起源とされています。
そして日蓮上人により長谷山本土寺と称されました。
境内には様々な貴重な仏像資源があったのですが、明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動により今の形だけ残ります。
現在でも1651年に建立された本堂をはじめ、表玄関となる仁王門、鐘楼、五重塔など…明治の廃仏毀釈運動の被害から逃れられた建造物も残っているので必見。
特に真っ先に目に入る「赤い仁王門」は有名です。
また日蓮上人ゆかりのお寺である証しとして、上人直筆の書「諸人御返事」や「大学三郎御書」がそのままの状態で保存されています。
この2つの書は国の重要文化財に指定されている貴重な物。
実際に境内の宝物殿で見られるので、あじさい以外にも見どころが満載ですね。
本土寺のあじさいの開花状況や見頃は?
■あじさい寺 本土寺
本土寺のあじさいの見頃は、例年6月中旬~7月上旬です。
本土寺ならではのサービスとして「開花状況確認ダイヤル」があります。
6月のあじさいの時期と11月の紅葉の時期のみの限定で、見頃の情報を音声自動案内サービスで提供してくれます。
開花状況を確認して是非、見頃の時期にお出掛け下さいね。
047-341-0405
本土寺のあじさいの見どころ
本土寺の見どころは何といっても6月に咲き乱れる紫陽花。
境内には3万株以上あると言われるあじさいが6月下旬から満開になり7月上旬まで楽しめます。
「あじさい寺」と呼ばれるほどで、その数は日本最大級といっても良いでしょう。
毎年、あじさいの季節になると混雑は必至。
そのあじさいと競い合うように咲く6000本もの花菖蒲。
この2つの花が咲き乱れる様子はココでしか見られない光景なので毎年見に来られる方もいらっしゃいます。
若い方でも気軽に行きやすいので、ちょっと変わったデートコースで楽しめそうですね。
日蓮上人の書状も宝物殿で年中見ることが出来るので、お時間に余裕がある方はぜひ立ち寄ってみてください。
本土寺・車や電車でのアクセス
お車でお越し方は常磐自動車道流山ICから流山街道、国道6号線経由で約30分。
ただし本土寺の駐車場はかなり少ないので、周辺の有料駐車場などを利用しましょう。
電車でお越しの方は、JR常盤線北小金駅北口から徒歩10分。
やはり期間中は混雑が予想され、ピーク時の土日には既に駅から出てから混雑が始まっている場合があります。
歩きやすい靴や突然の雨に備えて折り畳み傘を用意された方がいいですよ。
■住所:千葉県松戸市平賀63
■拝観時間:8:00~17:00(16:30受付終了)
■拝観料:大人(中学生以上)500円 小学生以下は無料
■問合せ先:047-346-2121
本土寺のあじさいの見頃時期と混雑状況は?
あじさいのシーズンの土・日は例年大混雑します。
車の場合は北小金駅横のJR跨線橋周辺が渋滞し駐車場探して疲れてしまうので、できるだけ公共交通機関の利用がおすすめ。
土日の人が少ない時間帯にゆっくと周りたい方は、朝8時から10時頃に行くと混雑を少しは回避することができます。
平日であれば土日ほど混雑はしていません。
本土寺のあじさいで梅雨を楽しむ
お寺の境内は砂利などで敷き詰められていたりするイメージがあるのですが、本土寺はバリアフリーに改良されています。
車いすの方でも安心して楽しむ事が出来るのです。
もちろん京都などの有なお寺ではこのような施設を見る機会も多くなって来ましたが、園内バリアフリ-の普及はまだまだなような印象を受けます。
それだけ日頃からあじさいや紅葉の時期に限らず参拝して欲しいと願う、日蓮上人の心意気の表れかもしれません。
ご家族でもデートでもどんな場面でも気軽に行ける本土寺。
今年は本土寺のあじさいで梅雨の時期を楽しんでみてはいかがでしょうか?
以上、「本土寺のあじさい、開花状況や見頃はいつ?」について紹介しました。