様々な宴会のクライマックスには、 一本締めをすることがよくありますが、挨拶やセリフがとっさに出てこないと雰囲気も台無しですよね。

とはいえ、急に一本締めを頼まれた場合、何も準備していないとあたふたしてしまう事もあるので、振られる可能性がある方は予めスムーズなやり方を確認しておきたいものです。

という事で今回は、一 本締めのやり方について、挨拶やセリフの例文を中心に掛け声や「ご健勝」など定番の言葉の使い方も含めご紹介していきたいと思います。

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一本締めの挨拶やセリフ、やり方の注意点は?

では先ず、一本締めをする際の挨拶やセリフ、またやり方のコツについて、基本的な注意点などをご紹介しておきましょう。

一本締めの挨拶やセリフは簡潔、掛け声は明朗に!

一本締めの挨拶でまず注意したいのは、 長々と話さず、1分程度で納めるという事です。

というのも、宴会が盛り上がっているタイミングで行う一本締めなので、雰囲気に水を差すような長い挨拶は敬遠されがちなためなんです。

また、会合の規模にもよりますが、会話が盛り上がっている中、全員の注目が集まる手締めなので、大きな声で話す事も大切です。

シチュエーションに相応しい言葉を選び、簡潔かつ明朗に挨拶をすることが一本締めを任された時のポイントになりますよ。

一本締めか一丁締め(関東一本締め)かを明確に!

参照元URL:https://youtu.be/JKGHik4iLjs

ところで、一本締めを頼まれた際、ぜひ注意したいのが、 通常の一本締めか、関東一本締めとも呼ばれる一丁締めかを明確にするという事です。

一本締めは、通常であれば上の動画のような掛け声の後、三拍、三拍、三拍、一拍の拍子なりますが、地域によっては下の動画の一丁締めを指す場合もあります。

参照元URL:https://youtu.be/E6E5w4pzfQs

一本締めの醍醐味は、全員できれいに手締めのリズムを合わせることが重要なので、 具体的に何をするかを伝えておくことも重要です。

「私が、イヨーと掛け声をかけた後、皆様、ご一緒に三、三、三、一の手拍子で、一本締めをお願いいたします。」

といった具合に、どんな手締めをするか誤解のないようにしておくこともお忘れなく。

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一本締めの挨拶で「ご健勝」の正しい使い方は?

さて、一本締めの挨拶の基本ややり方の注意点を押さえたところで、言葉の選び方を中心に、気を付けるべきポイントもご紹介しておきましょう。

ご健勝は、ご多幸やご活躍と一緒に使うとしっくりくる!

忘年会や新年会、送別会、歓迎会など、様々なシーンで一本締めをする際、よく耳にするのが 「ご健勝」という言葉ですよね。

また、「ご健勝」と同じく「ご多幸」「ご活躍」などもお馴染みの表現ですが、それぞれどういう意味合いで使うかを理解しておくのがおすすめです。

因みに、それぞれの言葉の意味を辞書で引くと以下のように説明されています。

健勝・多幸・活躍の意味

健勝…体が丈夫で元気なさま。すこやか。多く書簡などで用いる。

多幸…非常に幸福なこと。良いことが多くあること。またそのさま。多福。

活躍…大いに活動すること。勢いよくはねまわること。

出典:三省堂・大辞林第三版

という事で、今現在の健康や幸福を祝い、また今後のさらなる幸せや成果を願う一本締めの挨拶では、これらの言葉を並べて使うのがおすすめです。

具体的な、例文としては、

「皆さま方のご健勝とご多幸を祝し、一本締めで締めさせていただきたいと思います」

あるいは、

「○○さんのますますのご健勝とご活躍を祈念し、一本締めを行いますので、皆さまよろしくお願いいたします」

といったような挨拶がオーソドックスなやり方ですが、ピシッと締まりおすすめです。

「ご健勝」は個人には使えても会社や団体にはNG!

ところで、一本締めの挨拶のやり方で特に気を付けたいのが 言葉の選び方の基準です。

というのも、お祝いや祈念の対象が人なのか会社等の団体なのかによって言葉の選び方が変わってくるためなんです。

例えば、ご健勝、ご多幸、ご活躍などは、人が対象なら個人、複数を問わず使えますが、会社や団体に使うのは間違った表現になります。

なので、もし一本締めの挨拶で、社名や部所などを具体的に言う際の挨拶としては、「○○社○○部の更なる発展を願って、一本締めを…」という風な表現がふさわしくなるので、使い方を混同しないよう注意が必要ですね。

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一本締めの挨拶のやり方や掛け声のかけ方の流れは?

という事で、一本締めのやり方の注意点や言葉の選び方など、基本を踏まえ、挨拶から始まる一連の流れについて、おさらいしておきましょう。

①簡単に自己紹介をする

一本締めで宴会を締める場合、まず、一本締めの音頭を取る事の挨拶もかね、簡単に自己紹介をするようにしましょう。

具体的には以下の例文のようなやり方で大丈夫でしょう。

「ただいま、幹事様よりご指名に預かり、僭越ながら一本締めの音頭を取らせていただきます○○と申します。」

 

②一本締めのやり方を具体的に説明する

先ほどの注意点でもご案内した通り、手締めは色々なやり方があるので、一本締めの具体的なやり方を説明しておくようにしましょう。

関東一本締めと混同されないよう、挨拶の中で明確にしておくなら、

「それでは、わたくしがイヨーと掛け声をかけますので、その後、パパパン、パパパン、パパパン、パンとお願いいたします。」

といった具合に説明しておくと、誤解を招くことなく、参加者全員できれいに一本締めをすることができますよ。

③お祝い、祈願などの言葉を簡潔に述べる

自己紹介と一本締めのやり方の確認がすめば、いよいよお祝いや祈願などの言葉を述べ挨拶を締めくくりましょう。

この部分については、次項から詳しく例文を上げ、ご案内しますが、ポイントとしては、会合の趣旨に合った言葉を選ぶ事になりますね。

④掛け声をかける

一本締めの挨拶がすんだら、両手を広げて前方にだし、会場を見渡して音頭を取ります。

「それでは皆様お手を拝借」と、聞き取りやすいよう大きな声で言い、参加者の用意が整ったのを確認してから「イヨーッ」と掛け声をかけるといいですね。

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一本締めの挨拶やセリフの例文~忘年会・新年会~

忘年会や新年会では、これまでの功績をねぎらう言葉と今後一層の発展を願う言葉を組み合わせて挨拶を締めくくるのがおすすめです。

忘年会の一本締めの挨拶の例文

忘年会や仕事納めは、多少改まった言い回しがピシッと締まりおすすめです。

「本日、この場にいらっしゃる方々の今年一年のご功労に心から敬意を表すとともに、来る年のより一層のご健勝とご多幸を願い、一本締めで忘年会を締めさせていただきたいと思います。」

また、業績が芳しくない場合も、挨拶は以下のように 希望をもって前向きに締めくくると、一致団結することができていいですね。

「本年度は順風満帆な時ばかりではありませんでしたが、ともに困難を乗り越え結束が固まるという収穫もありました。

来年度の当社の巻き返しと皆さまのご健勝、ご多幸を祈念し、一本締めで本会をお開きとさせていただきます。」

終わりよければすべてよしとも言いますので、一本締めでも、気持ちの良い挨拶の言葉を心がけるのがポイントですよ。

新年会の一本締めの挨拶の例文

新年会の一本締めの挨拶では、新しい年の始まりのという事で 新たなスタートを強調し、希望溢れる挨拶をするといいですね。

「昨年度は大変な事もありましたが、新しい年に、皆さんの元気な顔を見ることができとてもうれしく思っています。

それでは、本年の皆さまのますますのご健康と本社の発展を願い一本締めで、この新年会をお開きとさせていただきます。」

また、新年会では、以下の例文のように、 その年の干支にちなんだ話題を挨拶に盛り込んでみるのもいいですね。

「今年は干支がイノシシという事で、更なる目標を達成すべく、猪突猛進の精神で、邁進(まいしん)してまいりましょう。

では、わが社のますますの繁栄を祈念するとともに、皆様方のご健康とご多幸を願い、一本締めで締めさせていただきます。」

干支によって、様々な諺や慣用句などがあるので、あらかじめネットで検索するなどしてチェックしておくといいですね。

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一本締めの挨拶やセリフの例文~送別会・謝恩会~

送別会や謝恩会といった共に時間を過ごした方との別れでは、今までの感謝とともに、別れる相手へのエールも添えると素敵な挨拶になりますよ。

送別会の一本締めの挨拶の例文

送別会では、 別れを惜しむとともに、前途に幸多からん事を願う事で贈る言葉とすると素敵な挨拶になりますね。

「この度、〇さんが新しい道を進まれる事になり、メンバー一同、非常に寂しく、名残惜しさは尽きませんが、〇さんのご健勝と更なるご活躍を祈り、一本締めをし、エールに代えさせていただきたいと思います。」

また、定年退職をされる方への挨拶なら、これまでの功績等に触れ、ねぎらいの言葉も添えるといいですね。

「〇さん、〇年という長きにわたり、皆を思いやり、時に厳しくご指導いただいた事、一同、心より感謝しております。

〇さんの第二の人生のご多幸、そしてますますのご健勝をお祈りし、名残は尽きませんが、一本締めにて本送別会を締めさせていただきたいと思います。」

退職される方との思い出などを簡単に盛り込むのも、感動的な挨拶になりおすすめですよ。

謝恩会の一本締めの挨拶の例文

謝恩会で一本締めを最後に行う場合は、例文のように、 先生方への感謝とともに、出席者一同の今後の活躍を願う言葉を付け加えるといいですね。

「〇年間、先生方には温かいご指導を賜り今日という日を無事迎えられたこと、卒業生一同、心より感謝しております。

〇(学校名)の更なる発展と先生方並びに卒業生のますますのご健勝とご多幸を願い、一本締めで、謝恩会をお開きとさせていただきます。」

謝恩会は、恩師に感謝の気持ちを伝えるのが趣旨なので、先生へのお礼の言葉は、挨拶でも欠かせませんね。

一本締めの挨拶やセリフの例文~結婚式・歓迎会~

結婚式や歓迎会は、共に人生の新しいスタートという節目なので、始まりと今後の多幸の祈念を盛り込んだ挨拶をするのがおすすめですね。

結婚式の一本締めの挨拶の例文

結婚式に一本締めの挨拶をする場合は、 「ますます」「次々」といった重ね言葉や忌み言葉などを避けることもポイントになりますね。

「〇君と〇さん、お二人の末永いご健康とご多幸を願い、一本締めでお開きとさせていただきたいと思います。」

因みに、結婚式の手締めで、繰り返し拍手をするのは問題ないのか、と心配する方もいらっしゃいますが、問題ないのでご安心ください。

というのも、一本締めの3回、3回、3回、1回の最後の拍手は丸を表していて、すべてを丸く収めるという意味があり、おめでたい席で行っても差し支えありませんよ。

歓迎会の一本締めの挨拶の例文

歓迎会の一本締めの挨拶は、 新しい仲間を迎えた喜びと、新メンバーの活躍に期待する趣旨の挨拶が一般的ですね。

「この度、新たに〇さんを仲間として我が社(課・チーム等)に迎えられたこと、メンバー一同大変うれしく思っております。

では、〇〇(社名、課名等)の更なる発展と、〇さんの今後のご活躍を祈念し、一本締めで締めとさせていただきます。」

また、以下の例文のように、歓迎会の主役とともに参加者一同の幸多い前途を願うという形も、気持ちが一つになるおすすめの挨拶ですよ。

「では最後に、〇さんの今後のご活躍を祈念するとともに、皆さまのより一層のご健勝とご多幸を願い、一本締めを行いたいと思います。」

シンプルな挨拶でも、要点をしっかり押さえておけば、ピシッと決めらることができますね。

一本締めをする宴会でおすすめのグッズをご紹介!

という事で一本締めの挨拶について、様々な状況の挨拶を具体的にご紹介してきましたが、最後に、一本締めがより盛り上がるおすすめのグッズもご提案しておきましょう。

一本締めをする宴会でおすすめのグッズ1

歓送迎会や謝恩会、結婚式など、主役がいる会合で一本締めをする場合は、ユーモアたっぷりのタスキがあるとより盛り上がりおすすめですよ。

上記のゆうもあタスキは「本日の主役」と大きく書かれた遊び心満載の宴会グッズで、一本締めの際、対象となる方にかけてもらうというアドリブをすればウケる事間違いなしですよ。

一本締めをする宴会でおすすめのグッズ2

色々な宴会の一本締めでは、参加者の注目が集まりますので、思い切り派手な宴会グッズで華やかな幕引きをするのもおすすめですよ。

上記のNEWパーティータキシードは、真っ赤なタキシードと蝶ネクタイのセットで、一本締めを行う際、さっと羽織ればインパクト大で盛り上がること請け合いです!

また、うちわの宴会なら、無礼講という事で、一本締めの挨拶をお願いする上司に羽織ってもらい、その場を盛り上げるのもいいアイデアですね。

一本締めには素敵な挨拶を添えて!

という事で、一本締めの挨拶に焦点を当てて、注意点や具体的な例文も含めご紹介しましたが、いかがでしたか。

ピシッときまると気持ちも自然と引き締まる一本締めなので、ぜひご紹介した例文を参考に、素敵な挨拶で会合を締めくくってくださいね。

以上、「一本締めの挨拶やセリフの例文!掛け声のやり方、ご健勝の使い方は?」を紹介しました。

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