三重県伊勢市にある伊勢神宮は、規模や格式、何れをとっても国内有数の神社であり、近頃はパワースポットとしても注目を集めていますよね。

ですが、そんな伊勢神宮の神様は何の神様でどんなご利益があるのかについては意外とご存じない方も多いのでは?

そこで今回は、 伊勢神宮の神様は何の神様かという事から始まり、内宮と外宮のご利益や正しい参拝方法等をまとめてご案内していきたいと思います。

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伊勢神宮ってどんな神社?

「お伊勢さん」として昔から広く親しまれる伊勢神宮は、どんな神社なのか簡単にご案内しておきましょう。

伊勢神宮は内宮と外宮からなる!

伊勢神宮は、大きく分けて内宮と外宮からなっていて、 全国各地にある神社の上にある非常に格式ある神社なんです。

伊勢神宮の内宮は約2000年、外宮は約1500年の歴史があり、昔から「お伊勢さん」として、身分の貴賎をとわず広く親しまれてきた歴史があります。

また、信心深いことの例えに「伊勢へ七度、熊野へ三度」ともいわれたように、昔から多くの人の信仰を集めてきた一大パワースポットとも言えますね。

伊勢神宮は皇室の氏神様をお祀りした由緒ある神社!

庶民にも広く信仰されてきた歴史を持つ伊勢神宮ですが、 皇室の氏神様をお祀りしている大変由緒正しい神社です。

そもそも、伊勢神宮は「神宮」が正式名称で、他の神宮とつく神社と区別するため、地名の伊勢を付け、伊勢神宮と通称的に使われているのだそうです。

因みに、神宮は歴代天皇や皇室にゆかりの深い神様をお祀りする神社だけが使える称号なのですが、特に伊勢神宮は別格扱いで、いわば神社中の神社な訳です。

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伊勢神宮にお祀りされている神様は何の神様?

という事で、いろんな意味で特別な伊勢神宮ですが、お祀りしているのは何の神様なのでしょうか。

伊勢神宮のメインの神様は天照大神と豊受大神!

さて、伊勢神宮の神様が何の神様かという事ですが、主祭神は2柱で、 天照大神(あまてらすおおみかみ) 豊受大神(とようけのおおみかみ)です。

尚、主祭神というのは、お祀りされているメインの神様の事で、神社が神様のお住まいとすれば、主祭神はその住まいのご主人といった感じになりますね。

伊勢神宮には先に触れたように内宮と外宮に分かれていますが、内宮には天照大神、外宮には豊受大神がそれぞれお祀りされています。

伊勢神宮には全部で125社の宮社がある!

ところで、天照大神と豊受大神の2柱の神様で、伊勢神宮の神様は終わりかというと、勿論、そうではありません。

伊勢神宮は、広大な境内を持つ内宮と外宮を中心に、別宮14、摂社43、末社24、所管社42の合計125社の宮社を抱えています。

尚、伊勢神宮では同じ神様が複数の宮社でお祀りされている場合もあるものの、各宮社には違った祭神がそれぞれお祀りされています。

そんな訳で、伊勢神宮は、いわば 神様のオールスターが勢ぞろいしているスポットという訳ですね。

伊勢神社にお参りする際の参拝方法や回り方とは?

※内宮、外宮を始め、遠隔地にある別宮など、各スポットの位置関係は上記の地図を参照してください。

内宮と外宮に分かれ、多くの宮社を抱える伊勢神宮では、ご利益を得るためにも正しく参拝することが大切なポイントです。

外宮→内宮の順で両宮とも参拝するのが大切!

参照元URL:https://youtu.be/VC7SU-1Swec

伊勢神宮の内宮(地図上①)と外宮(地図上②)は、約5㎞離れたバスで10分程の距離があるため、中にはどちらか一方だけ参拝するという方もいらっしゃるようです。

ですが、 両宮とも参拝するのが本来の伊勢神宮の参拝のマナーなので、時間が許せばなるべく両方お参りするのがおすすめです。

また、参拝方法は、 必ず外宮を先にお参りしてから内宮を訪れるのが昔からの仕来りで、逆に回るのはよくないとされているんです。

尚、どうしても時間的にどちらか一方しか参拝できない場合は、外宮ではなく内宮のみを参拝するようにしましょう。

伊勢神宮の参拝前には二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)へも!

所在地:三重県伊勢市二見町大字江575(地図上⑤)

伊勢神宮の参拝は外宮→内宮とお参りするのが正しい回り方ですが、その前に、 二見興玉神社をお参りするのが古くからの習わしなんです。

二見興玉神社は二見浦を臨む海岸沿いにある神社で、夫婦岩がある事でも有名なスポットですよね。

そんな観光名所でもある二見興玉神社では、伊勢神宮にお参りする前に禊をする「浜参宮」が古来より行われてきました。

尚、二見興玉神社は何の神様かというと猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)が祭神で、縁結びや夫婦円満、家内安全等のご利益があるといわれています。

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伊勢神宮の内宮の神様は何の神様でご利益は何?

それでは伊勢神宮の内宮にお祀りされている天照大神は、何の神様でどんなご利益があるか注意点も含め、ご案内していきましょう。

内宮の神様は神様の最高位に君臨する天照大神!

伊勢神宮の内宮の主祭神は、先に触れたとおり、 天照大神(天照坐皇大御神とも)で内宮の正宮である皇大神宮にお祀りされています。

尚、天照大神は何の神様かは、ご存知の人も多いでしょうが、 太陽を神格化した女神様で、皇室の祖先である神様としても知られていますよね。

天照大神は、日本神話に登場する沢山の神様の中でも、最高峰の絶大なパワーを持った日本の総氏神様と位置付けられています。

天照大神のご利益は見守り導いてくれる神様のご加護!

続いて、天照大神のご利益についてですが、内宮の皇大神宮の参拝者は、大きなパワーをもらえると昔からいわれています。

太陽の神様である天照大神は、お日様が地上の全てを照らすように、 参拝した人を優しく見守り、正しい道へと導いてくれるというわけですね。

また、正宮にお参りしパワーをもらう事で、他の神社でのご利益もまたアップし運気が総じて上がるともいわれています。

内宮の皇大神宮に参拝する際は私的な願いはNG!

最高位の神様がお祀りされた神社の中の神社である伊勢神宮ですが、だからこそ逆に、参拝の際は注意すべき重要なポイントがあります。

それは、天照大神がお祀りされた皇大神宮にお参りする際は、恋愛や学業、金運等々、 個人的なお願い事はしてはだめという事なんです。

というのも、天照大神は余りにも偉大なので、お願いも世界平和や国家安泰といったスケールの大きな事でないといけないのだとか。

また、公的なお願い以外であれば、皇大神宮では自分が生まれてきたことを神様に感謝することも相応しいとされています。

つまり、人々の幸福を願い、自分の生に感謝する事で、正しい道に導いてもらえ、幸せになれるというのが内宮の正宮でのご利益という訳ですね。

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伊勢神宮の内宮の別宮は何の神様でご利益は何?

伊勢神宮の内宮には別宮という宮社もありますので、何の神様でどんなご利益があるのかご紹介しておきましょう。

荒祭宮(あらまつりのみや):天照大神の荒魂をお祀りする別宮

参照元URL:https://youtu.be/zaT1zvLlLyE

内宮の境内にある 荒祭宮は、皇大神宮に次いで2番目に尊いとされている別宮です。

お祀りされているのは何の神様かというと、 天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらたま)、つまり天照大神の荒魂(あらたま)という事になります。

荒魂というのは、神様の中に存在する天変地異や争いを起こす荒ぶる魂の事で、神様の強大なエネルギーを秘めたマグマのような物と考えると理解しやすいですね。

因みに、正宮では私的なお願いはNGとされますが、地元のガイドさんによると荒祭宮では私的なお願い事ができるという事なのでご安心ください。

尚、荒祭宮でも、単に神頼みのお願いではなく「自分はこうなりたい」といった固い決意や覚悟を神様の前ですると、後押ししてもらえるご利益があるのだそうですよ。

瀧原宮(たきはらのみや):天照大神の御魂をお祀りする別宮

参照元URL:https://youtu.be/dJhYFRVPajM

所在地:三重県度会郡大紀町滝原872(地図上④)

瀧原宮は、内宮から約40㎞、自動車道を使い35分程の所にある内宮の別宮で、伊勢神宮の内宮ができる前に天照大神がお祀りされていたとの伝承もあるんです。

瀧原宮の神様は何の神様かというと、 天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)がお祀りされています。

つまり、天照大神の和魂(にぎたま)、慈悲深く平和的な魂の側面が御祭神という事で、瀧原宮も、個人的なお願いもしてOKとの事ですよ。

尚、瀧原宮には 前進するパワーがもらえ運気がアップするご利益があるといわれています。

伊勢神宮のミニチュア版のような瀧原宮は、別宮の中で最も離れているため、訪れる方は多くありませんが神聖な空気に満ちたパワースポットでもあります。

月読宮(つきよみのみや):月読尊(つくよみのみこと)を祀る別宮

参照元URL:https://youtu.be/FJYTrP4NA18

所在地:三重県伊勢市中村町742-1(地図上③)

月読宮は伊勢神宮の内宮から約2㎞、車で10分程の所にある内宮の別宮で、天照大神の弟神とされる 月読尊が主神としてお祀りされています。

月読宮には、他にも月読尊の荒魂、伊弉諾尊(いざなぎみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)をお祀りした4つの宮社があります。

主神である月読尊は、何の神様かというと名前の通り月の神様で、「潮が幾重にも重なる青海原」を統治することから海の神様、また夜の神様でもあるのだそうです。

また、同じ境内にお祀りされている伊弉諾と伊弉冉は、 国産みの神話でお馴染みの夫婦神で、天照大神や月読尊を生んだ神様になりますね。

尚、月読宮のご利益は厄除け、開運招福等で、夫婦神である伊弉諾と伊弉冉も境内にお祀りされているので、安産や子授け等のご利益もあるといわれています。

月読宮に参拝する際の注意点!

月読宮にお参りする際は参拝の順所が重要だといわれています。

回り方は、 月読宮→月読荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈弥宮の順番で、間違えるとご利益どころか逆効果になる危険もあるそうで要注意ですよ。

風日祈宮(かざひのみのみや):級長津彦命と級長十戸辺命を祀る別宮

風日祈宮は、内宮の境内にある別宮で、 級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長十戸辺命(しなとべのみこと)という神様がお祀りされています。

あまり聞きなれないお名前の神様ですが、何の神様かというと雨風をつかさどるとされる神様なんです。

元々は、格下の末社の神様でしたが、 元寇の時に神風を起こし、中国の侵攻から日本を守ったという事で別宮に昇格されたのだそうです。

尚、神風を起こして国難を救った神様という事で厄除け、また元々は雨風で作物を実らせる神様という事で五穀豊穣のご利益もあるといわれています。

内宮に参拝する際の注意点!
内宮の境内には皇大神宮を始め、荒祭宮、風日祈宮を始め多くの宮社がありますが、先に正宮にお参りしてから別宮にお参りするのが正しいとされています。
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伊勢神宮の外宮の神様は何の神様でご利益は何?

続いては、伊勢神宮の外宮の神様は何の神様かやどんなご利益があるのかご案内していきましょう。

外宮の神様、豊受大神は食べ物や産業の神様!

伊勢神宮の外宮は、先に触れたとおり、 豊受大神(とようけのおおみかみ)という神様が主神としてお祀りされています。

豊受大神が何の神様かについては、食べ物をつかさどる神様で、元々は丹波の国(今の兵庫県)にいらっしゃった神様なんです。

ですが、内宮の天照大神が「一人では安らかに食することができないので豊受姫を呼び寄せて!」とおっしゃるので外宮にお出でになる事になったのだとか。

という事で、日本の神様の最高峰である天照大神の食事のお世話をするため呼び寄せられたのが外宮の豊受大神というわけですね。

尚、豊受大神は、稲穂を両手に抱え持った姿でよく描かれていて、上のイラストの女性を若くして神様の格好をさせたイメージをしてみて下さい。

外宮でも願い事は正宮ではなく別宮で!

さて、外宮の主神である豊受大神は、食べ物を始め衣食住やあらゆる産業をつかさどる神様ですが、やはり内宮と同様、私的なお願い事は外宮の正宮でもNGなんです。

なので、正宮である豊受大神宮では、 日々、衣食住が足り生活させていただいていることへの感謝の気持ちをお伝えするといいですね。

尚、外宮の境内にある 多賀宮(たかのみや)は、豊受大神の荒魂を祀る別宮で、こちらでは私的なお願いをしても大丈夫です。

丁度、内宮の荒祭宮に相当する多賀宮では、お参りの仕方は内宮と同じく、お願いよりも決意や覚悟をお伝えすると、より一層ご利益が期待できるとのことですよ。

外宮に参拝する際の注意点!
伊勢神宮の外宮には、正宮、多賀宮の他、土宮、風宮の別宮が境内にありますが、お参りの順序は、 正宮→多賀宮→土宮→風宮と回るのが良いとされています。

ご利益のある伊勢神宮の神様にお参りしよう!

という事で、伊勢神宮の神様は何の神様かという事を中心に、参拝の際の周り方やご利益などをまとめご案内しましたが、いかがでしたか。

伊勢神宮は日本人の総氏神様であり、古来から広く信仰されてきた神様でもあるので、ぜひお参りの仕方にも気を配ってよいパワーを授けて頂いてくださいね。

以上、「伊勢神宮の神様は何の神様?内宮と外宮のご利益、参拝方法や回り方は?」を紹介しました。

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