街で見かけることの多い鳥、カラス。

黒くて大きい姿は近づきがたいイメージですが、カラスの赤ちゃんや子供が可愛いのはご存知でしょうか。

中々見る機会はありませんが、それはなぜなのでしょうか。

今回はカラスの赤ちゃんや子供の生態・飼育の可否について紹介します。

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カラスの赤ちゃんや子供が可愛い!

卵から孵ったばかりの カラスの赤ちゃんはとても小さく、まだ羽根も生えていません。

その姿は初めはカラスとは思えないほど。

目もまだ開いておらず、クチバシも小さい状態です。

やがて生えてきた羽根も、まだ柔らかく心もとない産毛で、見た目はまるで黒いヒヨコのよう。

卵から孵って一週間ほどしてくると、少しずつ黒い羽毛が生えて、段々とカラスらしくなってきます。

クチバシもしっかりしてきますが、まだ飛べずに歩くのも、よちよちとした足取り。

ヒヨコのような丸いフォルムで、よちよちと歩くカラスの赤ちゃんは可愛いですね。

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カラスの赤ちゃんや子供を見ない理由は?

カラスの赤ちゃんや子供を見ない理由1

見た目が可愛いカラスの赤ちゃんや子供ですが、街ではあまり見かけませんね。

どうしてなのでしょうか。

その理由の一つは「 ヒナでいる時間の短さ」です。

カラスの卵は、2週間ほどで孵化します。

孵化してから1か月ほどで、大人のカラスと同じ見た目になります。

ほんの限られた短い期間にしか、カラスの赤ちゃんや子供はいないので、私たちが見かける機会も自然と少なくなるのでしょう。

カラスの赤ちゃんや子供を見ない理由2

カラスの巣の場所も、カラスの赤ちゃんや子供を見ない理由の一つです。

カラスは通常木の上や電線の上など、高い位置に巣を作ります。

外敵からヒナを守るためです。

また木の枝やハンガーなどを使って、巣を外から見えにくいようにしているので、余計にカラスの赤ちゃんや子供の姿を見るのは難しいでしょう。

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カラスの赤ちゃんや子供の疑問を一気に解決

カラスの赤ちゃんや子供の疑問:繁殖期

カラスの繁殖時期は 3~7月ごろ。

特に4~6月は繁殖期が一番活発で、巣にいるカラスの赤ちゃんや子供を守ろうという本能から、成鳥はいつにもまして攻撃的になります。

カラスの縄張りは巣を中心とした半径50~100m以内。

公園の木などに巣を作っていることも多く、公園で遊んでいただけでカラスに威嚇された、なんてことも。

成鳥のカラスは身体が大きく、クチバシも鋭いので、体当たりされるだけでも非常に危険です。

巣の近くを通っただけで威嚇されることもあるので、この時期にはカラスには気を付けましょう。

カラスの赤ちゃんや子供の疑問:エサ

カラスの赤ちゃんや子供は、何を食べるのでしょうか。

まだ飛ぶどころか、歩くのもよちよち歩きのため、カラスの赤ちゃんや子供は親カラスが運んできたエサを食べます。

カラスは 雑食のため、基本的になんでも食べます。

都会だと生ゴミが多いため、そこから食料を手に入れることも多いそう。

つまり人間と同じものを食べているのです。

生ゴミの日のゴミ捨て場が荒らされているのも、カラスが食料探しにきた証拠。

犬や猫などのペットのエサを持って帰ることもあるんだとか。

山の中では、昆虫や木の実なども取ってカラスの赤ちゃんや子供に与えています。

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カラスの赤ちゃんや子供の疑問:鳴き声

カラスの赤ちゃんや子供の鳴き声は、大人のカラスとは違うのでしょうか。

大人のカラスは、ご存知の通り「カアカア」と鳴きますが、カラスの赤ちゃんや子供はまだ鳴き方も半人前。

上手く鳴けずに「カ、カァツ」や「ク、クエー」と少し細切れに鳴きます。

少し下手くそなところが、また可愛いですね。

身体が大きくなるにしたがって、鳴き声も成鳥のカラスと同じような「カアカア」という、私たちが聞き慣れたものになります。

カラスの赤ちゃんや子供の疑問:巣立ち

カラスの赤ちゃんや子供の巣立ちは、一体いつごろなのでしょうか。

卵が孵ってから1か月経ったころには羽根も生えそろい、大人のカラスと同じ体格になります。

そのころが、カラスの巣立ちの時期です。

ただし巣立ちとは言っても、しばらくは親カラスの元で飛ぶ練習や、エサを獲る練習など、生きていくための技術を身に着けます。

最初は枝と枝の間を飛び回るだけですが、時々木から落ちてしまうことも。

大人と変わらない見た目なので、つい知らずに近付くと危険。

赤ちゃんや子供を守ろうと、親カラスに威嚇されたり、襲われたりします。

特に夏はカラスの赤ちゃんや子供が飛ぶ練習をしている季節。

カラスの子供である可能性があるので、地面に落ちているカラスには、触れないようにしましょう。

カラスの赤ちゃんや子供の疑問:懐くのか

カラスの赤ちゃんや子供が懐くことはあるのでしょうか。

既に巣立ちしたカラスは警戒心が強く、懐くことはありません。

しかし、カラスを赤ちゃんや子供のころから飼育していれば話は別。

本来カラスは人に懐きやすい鳥

飼い主のそばを離れようとせず、絶えず一緒に行動するほど懐いてくれます。

慣れてくれば、手から直接エサを食べたり、頭や腕に自発的に止まってくるほど。

毎日スキンシップをしたり、話しかけたりして信頼関係を構築すると、懐いてくれる可能性が高いようです。

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カラスの赤ちゃんや子供は飼える?

「飼育」のためのカラスの赤ちゃんや子供の捕獲はNG

可愛いカラスの赤ちゃんや子供を飼いたいと思った人もいると思います。

しかし、いくら可愛いと言っても、「飼育」のための カラスの赤ちゃんや子供の捕獲は「鳥獣保護法」で禁止されているのです。

無許可でカラスを捕獲・飼育した場合は、違法行為とみなされます。

違反した場合は、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金を請求されることも。

ただし、例外として狩猟免許を持っていれば、狩猟期間中に許可された方法でカラスを捕獲することができます。

狩猟期間は、カラスの子育てが始まる前の秋から春ごろにかけてであることが多いです。

しかし、自治体によって細かい狩猟期間に差がありますので、確認が必要。

狩猟期間であれば、狩猟免許を持っていなくても、「素手」であればカラスの捕獲は可能。

しかし、素早く身体の大きいカラスを素手で捕まえることは難易度がかなり高いので、おすすめはしません。

ごくまれにペットショップでカラスを扱っている場合があるので、そちらから譲り受けた方が無難。

カラスの赤ちゃんや子供の「保護」にも許可が必要

ケガをしたカラスの赤ちゃんや子供を放ってはおけない、と保護したくなる気持ちも分かります。

その際には、自治体に必ず申請をし、許可を受けましょう。

カラスを飼育するには、 「鳥獣保護管理法の捕獲等の特別許可」が必要です。

この許可は鳥獣の保護を目的とした特別策で、具体的には「巣から落下したカラスの赤ちゃんや子供を保護する」という目的の元に許可されます。

許可証の取得は難しくはなく、環境省に必要事項を提出すればOK

無許可での保護・飼育は罰則の対象です。

カラスの赤ちゃんや子供を保護する場合には、必ず許可証を得るようにしましょう。

カラスの赤ちゃんや子供は可愛い!

カラスの赤ちゃんや子供は黒いヒヨコのようでとても可愛いですが、見られる期間と機会は限られています。

無理に見ようとすると親カラスから威嚇を受けることも。

万が一保護・飼育する際には、必ず自治体に申請・許可を受けることをお忘れなく。

以上、「カラスの赤ちゃんや子供が可愛い!雛の鳴き声や繁殖期、懐くことはある?」を紹介しました。

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