選手交代やバッターの紹介をする甲子園のウグイス嬢。

野球中継などで、一度はウグイス嬢の声を耳にしたことがある人も多いと思います。

ウグイス嬢はその特徴的な声が印象的ですが、なぜあのような声なのでしょうか。

また全国が注目する甲子園のウグイス嬢は誰が担当しているのか、気になりますよね。

今回は甲子園のウグイス嬢について紹介していきます。

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甲子園のウグイス嬢のイントネーションが特徴的な理由は?

甲子園のウグイス嬢が特徴的な理由:騒がしい中でも聞きやすくするため

甲子園のウグイス嬢といえば、独特のイントネーションが特徴的ですよね。

甲子園のウグイス嬢がアナウンスをするのは 試合中

各校の応援合戦の声や、売り子の声、ブラスバンドの演奏などあちこちで大きな声や音が出ている状況です。

盛り上がっている甲子園では、普通の声だと場内に届きません。

たとえ喧騒の中でも、 選手や試合の情報をはっきり伝えるために、あえてイントネーションを変えているのです。

同じような方法では、電車の車掌さんの声が挙げられます。

車掌さんのイントネーションや声の出し方も独特ですよね。

車掌さんもウグイス嬢もお客さんの耳に残るよう、イントネーションを工夫しているのです。

その工夫が、甲子園のウグイス嬢の特徴的なアナウンスを生み出したのです。

甲子園のウグイス嬢が特徴的な理由:先輩から受け継いできた伝統

 「先輩がそうアナウンスしていたから」というのもウグイス嬢の声が特徴的な理由の一つです。

いきなりウグイス嬢のアナウンスが変わってしまったら、選手も観客も驚きますよね。

甲子園のウグイス嬢としてのアイデンティティを保つためにも、先輩から代々受け継いできたものを継承しているとのこと。

ウグイス嬢はアナウンスで甲子園の伝統を守っているのです。

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甲子園のウグイス嬢が特徴的な理由:マニュアルに従っている

甲子園のウグイス嬢には独特の 放送マニュアルというものがあります。

研修時はマニュアルを元に、甲子園のウグイス嬢独特の話し方やイントネーションを学びます。

甲子園のウグイス嬢はマニュアルに従ってアナウンスをするので、同じような特徴的な声になるんですね。

甲子園のウグイス嬢が特徴的な理由:関西訛り

甲子園のウグイス嬢の独特のイントネーションは、 関西訛りが関係しているともいわれています。

例えば「タナカ」を発音する場合、標準語であれば特にイントネーションはつきませんが、関西弁ですと真ん中の文字、つまり「ナ」が高くなります。

甲子園のウグイス嬢も同じようなイントネーションでアナウンスをします。

甲子園が関西圏である兵庫県西宮市にあることから、関西訛りも関係しているといえます。

甲子園のウグイス嬢が特徴的な理由:選手名に「君」がつくから

甲子園のウグイス嬢が選手をアナウンスする際、 名前に「君」をつけます。

どの選手にも「君」がつけられるので、抑揚がなく流れるように喋ると、選手の名前が聞き取りにくくなってしまいますよね。

苗字や名前が同じ選手がいると余計に混乱を招きます。

選手名が聞き取りやすいように、「君」の直前の発音を変えてアナウンスしています。

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甲子園のウグイス嬢が選手名を君付けする理由は?

プロ野球の試合では君づけはせず、選手名だけをアナウンスします。

甲子園でプロ野球の試合が行われる場合も、ウグイス嬢は選手名だけをアナウンスします。

選手名に君をつけるのは、高校野球だけの文化。

甲子園のウグイス嬢は、なぜ高校野球の時だけ選手をアナウンスする際、「君」をつけるのでしょうか。

それは全国高校野球連盟が作成した、 高校野球アナウンスマニュアルに理由があります。

高校野球選手権では、高校野球アナウンスマニュアルに従ってアナウンスをすることになっています。

マニュアルには、「選手名に君をつけてアナウンスすること」が定められているのです。

予選など甲子園球場以外の試合の場合は、別のウグイス嬢がアナウンスをします。

試合や出場校によってアナウンスの仕方が異なると、選手や観客が混乱してしまいますよね。

アナウンスの仕方を統一して聞きやすくするため、選手名に君をつけて呼び出しをしているんですね。

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甲子園のウグイス嬢は誰が担当してる?

現在のウグイス嬢は窪田真子さん

甲子園には専属のウグイス嬢が複数名います。

その内の一人が 窪田真子さん。

2018年には山梨県の高校で出張アナウンス講習をしています。

聞き取りやすいアナウンスをするため、平常心を保つようにしているという窪田さんですが、サヨナラのゲームなどは、感情移入してしまいそうになるんだとか。

常に変わらぬ美しい声でアナウンスを担当するウグイス嬢も、心を揺さぶられるプレイがあるようです。

窪田さんをはじめ、何名かのウグイス嬢がローテーションでアナウンスを担当しているんですよ。

過去のウグイス嬢は水谷佳世さん

かつて甲子園でウグイス嬢を務めていたのが 水谷佳世さん。

水谷さんは元々高校野球のマネージャーでした。

高校時代、甲子園のウグイス嬢のアナウンス講習に参加した水谷さんは、その講師のアナウンスに感動

甲子園でバイトをしながらウグイス嬢の欠員を待ち、見事面接に合格して甲子園のウグイス嬢になったのです。

水谷さんは15年間ウグイス嬢を務めたのち、産休のためマイクを置きました。

高校野球の地方大会はマネージャーが担当

甲子園のアナウンスは専属のウグイス嬢が行いますが、高校野球の地方大会には決まったウグイス嬢はいません。

そこで 野球部のマネージャーや、放送部員がアナウンスを行います。

地方大会でも選手名に「君」をつけるなど、高校野球マニュアルに従ってアナウンスしますが、ウグイス嬢のように特にイントネーションについてのマニュアルはありません。

地方大会でアナウンスをしてウグイス嬢に興味を持ち、甲子園のウグイス嬢を目指すマネージャーもいるとのこと。

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甲子園のウグイス嬢の募集の有無やなるには?

甲子園のウグイス嬢になるには、どうすればいいのでしょうか。

甲子園のウグイス嬢の募集は 定期的に行われてはいません。

またハローワークや求人誌など、一般的な求人広告にも求人は載っていません。

ウグイス嬢の所属である甲子園の放送係に欠員が出た際に、 職員と面談してウグイス嬢に転属するというケースが多いとのこと。

今のウグイス嬢たちも最初からウグイス嬢になったわけではなく、売店の売り子や広報係として働きながら、ウグイス嬢の欠員を待っていたんだとか。

ウグイス嬢の定員は2~3名ほどで、欠員が出ること自体あまりないとのことです。

一般募集があったとしても高い倍率の狭き門といえるでしょう。

欠員が出れば誰でもウグイス嬢になれるのではなく、ウグイス嬢として美しいアナウンスに必要な、重要な滑舌や、発声の良さを持っていることが条件になります。

また野球のルールやスコアシートの付け方を理解しておく必要もあるのです。

甲子園のウグイス嬢のまとめ

甲子園のウグイス嬢のアナウンスは、美しいアナウンスで高校野球に華を添える存在です。

彼女たちの伝統的なアナウンスは甲子園の代名詞にもなっています。

今年の高校野球は甲子園のウグイス嬢のアナウンスにも注目して観戦してみてはいかがでしょうか。

以上、「甲子園のウグイス嬢のイントネーションが特徴的な理由は?担当は誰?」を紹介しました。

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