中華圏だけでなく、チャイニーズニューイヤーとして世界中でお祝いされる中国の旧正月、春節ですが、2019年はいつになるのでしょうか。
日本でも中華街を中心に盛大にお祝いされる中国の旧正月(春節)なので、季節のレジャーとしても要チェックですよね。
そこで今回は、 中国の旧正月について、2019年の日程や休みの期間、そして飾りや食べ物等の楽しみ方もまとめ、詳しくご案内していきたいと思います。
目次
2019年の中国の旧正月(春節)の期間はいつからいつまで?
2019年の中国の旧正月(春節)は2月5日(土)!
中国の旧正月(春節)は、年によって日付が異なるため注意が必要です。
というのも、旧正月(春節)は月の満ち欠けによって算出される旧暦(太陰暦)の日程でお祝いされるためなんです。
2019年は2月5日が旧暦の1月1日になりますが、旧正月(春節)の時期は、年によって最大1カ月近い開きが出る事があるのでご注意くださいね。
2019年の旧正月(春節)の休み期間は2月4日~10日!
中国の旧正月(春節)は、例年、 旧暦の元日だけでなく大晦日から始まる7連休の長期休暇になります。
という事で、2019年は旧暦の大晦日にあたる2月4日からの10日までの1週間が旧正月(春節)の休みの期間になる訳ですね。
尚、旧正月(春節)の休みの期間は、毎年12月上旬に中国政府の国務院から翌年の連休が正式に発表されていて、国が定める祝日になっています。
因みに、興味深い事には、中国では休み期間の前後には代替出勤日という平日扱いの土日が設けられる点で、通常、旧正月(春節)では2日間あります。
2019年以降の中国の旧正月(春節)はいつ?
続いて、2019年以降の中国の旧正月(春節)はいつなのかについてですが、旧暦の1月1日は以下のような日にちになっています。
2020年 1月25日
2021年 2月12日
2022年 2月1日
2023年 1月22日
2024年 2月10日
尚、2019年以降の旧正月(春節)の休みの期間については、正式な日程はまだ未定ですが、元日前日の大晦日からの1週間が休みになる事が多いので、おおよその目安にできますね。
余談ですが、中国の旧正月(春節)の2000年~2050年の元日の日にちは、 最も早い年が1月22日、最も遅い年では2月19日となる予定です。
2019年の中国の旧正月(春節)の楽しみ方:どんな行事?
中国の旧正月(春節)は故郷で家族と過ごすのが伝統!
中国、香港、台湾は勿論、韓国やベトナム、そして世界中の華僑の人々がお祝いする旧正月(春節)は 故郷に帰って家族と過ごすのが伝統で、日本のお正月と近い感覚がありますね。
そんな訳で、世界中で中華民族の大移動が発生する旧正月(春節)の時期の帰省ラッシュ、Uターンラッシュは、日本の比ではない大スケールの混雑となります。
という事で、うっかりして春節ラッシュに巻き込まれてしまうと、大変な思いをする可能性が高いので、くれぐれもご注意くださいね。
最近は家族で国内外への旅行も増加中!
伝統的には、故郷で家族と過ごすのが中国の旧正月(春節)の習慣ですが、最近はかなり様相が変化し、 長期休暇を利用して家族と旅行に行く人も増加中なのだそうです。
行き先としては、北京や昆明、成都など世界遺産にも登録されている国内の観光地や、シンガポール、韓国、日本なども人気の渡航先とのことです。
尚、当然ながら中国国内では、この時期、旅行費用が高騰しますが、新年を祝う様々なイベントがあり、エキサイティングなホリデーシーズンになります。
2019年の中国の旧正月(春節)の楽しみ方:飾りの意味
「福」の字が逆になった飾り「倒福」
中国の旧正月(春節)には、赤、金、黄色といった色鮮やかな飾りつけが街角を彩りますが、 逆さの福の字の飾りを見た事がある方もいらっしゃるのでは?
実は、この福の字は決して上下を間違って飾り付けたのではなく、倒福と呼ばれる旧正月(春節)の飾りで、ちゃんと意味があるんです。
中国語では「倒」と「到」は同じ発音なので、「福の字を逆さまにする=福が倒れる→福が到る(訪れる)」となり、縁起を担いでいるわけですね。
もし2019年に新年を祝う中華街などに足を運ぶことがあれば、福の文字の向きをぜひチェックしてみて下さいね。
極彩色の中国ランタンの飾り
中国の旧正月(春節)では、中華街などでよく見かける赤や黄色のとてもカラフルな 中国ランタンも定番の飾りの一つですよね。
ランタンは、旧暦の1月15日の元宵節(げんしょうせつ)という日本の小正月にあたる行事が由来の飾りで、世界各地で小正月にあわせランタンフェスティバルが開かれ人気を博しています。
ところで、旧正月(春節)にランタンを飾る理由には諸説ありますが、 仏教、または道教が由来となっているという説が有力とのことです。
・仏教では小正月に仏舎利に参拝し灯明を仏様に捧げる習慣がある事から
・道教では1月15日の天の神(天官)の誕生日を祝う習慣から
と、それぞれもっともらしい説ですが、その詳細は不明とのことです。
その他、赤いランタンは一家団欒の象徴ともされていて、中国の旧正月(春節)には欠かせない飾りになっています。
家の門や入口に貼る春聯(しゅんれん)
中国の旧正月(春節)では、 春聯という飾りつけも定番で、上の画像のような赤い紙に漢文のようなフレーズが書かれているのを目にした事がある方もいるのではないでしょうか。
家の門や入口に対にして貼られる春聯は、桃の木で作られた厄除けの桃符が由来とのことで、新年を祝う縁起の良い言葉が記されています。
尚、旧正月(春節)の飾りでは、年画という色鮮やかな版画も春聯とともに、よく見かける新年の縁起物の飾りになっていますね。
鉢植えの金柑や水仙
中国の旧正月(春節)には、倒福やランタンといった人工の飾りだけでなく、 縁起の良い植物も飾り付けられます。
例えば、広東語圏では、金柑の鉢植えがポピュラーで、「金柑」の発音が「金吉」と同じであることから富と幸福をもたらす縁起の良い植物とされているそうです。
また、水をはった陶磁器の皿に砂利を引いて球根を植える水仙の鉢植えも、旧正月(春節)の頃に花が咲くことから運気が上昇する縁起物とのことですよ。
2019年の中国の旧正月(春節)の楽しみ方:食べ物やお菓子
年年有魚
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旧正月(春節)を翌日に控えた大晦日の夕食には、中国では 魚料理を食べる習慣があります。
というのも、お金が沢山あるという意味の縁起の良い中国語に「年年有余」というのがあり、「年年有魚」と発音が同じだからなのだそうです。
という事で、縁起を担いで食べる魚料理は中国の旧正月(春節)には欠かせない定番の食べ物になっています。
餃子
日本でも中華料理の人気メニューの 餃子ですが、中国北部では、旧正月(春節)にも欠かせない食べ物になります。
餃子は、清の時代まで使われていた貨幣に形が似ていることから、新年に食べると 金運が上がると考えられています。
また、餃子(チャオズ)という発音が、子供を授かるという意味の「交子」と似ているので、 子孫繁栄の意味もあり、大変縁起の良い食べ物とされています。
という事で、大晦日の夜に家族みんなで餃子を作って、12時食べるというのが中国風の年越しなのだそうです。
2019年の旧正月(春節)は、中国の伝統にあやかって、美味しいお取り寄せの餃子で餃子パーティーをするのも楽しそうですね。
年糕(ネンガオ)
参照元URL:https://youtu.be/Cn0r_rBqV-g
中国の旧正月(春節)の定番の食べ物には、 年糕という中国のお餅もあり、縁起物とされています。
年糕は、「糕」の発音が「高」と同じなので、新しい年に仕事や生活が向上するようにとの願いが込められた縁起物なのだそうです。
米粉を使った甘いお餅、年糕は、蒸したり揚げたり色々なバージョンがありますが、中華圏で広く食べられるポピュラーな新年の食べ物になります。
尚、比較的、簡単に作れるので、上の動画を参考に、中華街などで材料を調達して、ご家庭で作ってみるのもおすすめですよ。
春巻
日本でも中華料理の定番メニューの 春巻ですが、春餅とも呼ばれ中国の旧正月(春節)に広く食べられる縁起物なんです。
肉と野菜が中に包まれた春巻きは、頭から尾まで全て食べられるため、中国では終始一貫という意味で縁起の良い食べ物とされているのだそうですよ。
因みに、春巻はその名の通り、中国では春を象徴する食べ物でもあるそうなので、2019年の旧正月(春節)に縁起を担いで食べるのもいいですね。
尚、上記の山盛り春巻は、 横浜中華街の味をぎゅっと詰め込んだ本格派なので、旧正月(春節)に合わせ、お取り寄せで手軽に本場の味を楽しむ事ができおすすめですよ。
湯圓(タンユエン)
もともとは、元宵節の代表的な食べ物だった 湯圓という白玉団子ですが、最近では旧正月(春節)に食べる人も多い新年の行事食です。
湯圓は、白玉団子の中に餡が入った伝統的な中国のデザートで、特に、中国南部では家族円満を願って新年や小正月に食べられる縁起の良い食べ物なんです。
湯圓には、煮る、蒸す、揚げる等様々なバージョンがあり、地域によって特色が異なりますが、最近は簡単に調理できるインスタントが中国でも広く出回っているのだとか。
上記の五仁湯圓は、熱湯に入れて5分程茹でるだけで手軽に作れるので、2019年の旧正月(春節)にトライしてみてはいかがでしょうか。
2019年の中国の旧正月(春節)の楽しみ方:中国語の挨拶
中国の旧正月(春節)の挨拶1:新年快乐(シンニィェンクァィラ)
新年快乐は、「よいお年を」という意味で、丁度、日本語の「あけましておめでとうございます」のような最もスタンダードな新年の挨拶のフレーズです。
尚、「新年快乐」は「来る年が良い一年でありますように」という意味でもあるので、年が明ける前にも使えるお祝いの言葉でとても便利なんです。
因みに「新年快乐」と並んで定番な挨拶は、「新年好(シンニィェンハオ)!」で、シンプルで覚えやすいので、2019年の旧正月(春節)でも実際に使ってみて下さい。
中国の旧正月(春節)の挨拶2:春节快乐(シュンジェクァィラ)
「新年快乐」は、旧正月(春節)だけでなく新暦の正月でも使える表現になりますが、旧正月(春節)を強調するなら、
「春节(春節)快乐」も広く使われるおすすめの表現です。
また、新年の代わりに「新春(シンチェン)」という言葉を使って「新春快乐」と言っても、旧正月(春節)に相応しい挨拶ですね。
どれも短い挨拶なので、旧正月(春節)のメッセージや挨拶にぜひ使ってみて下さい。
2019年の日本の中華街での旧正月(春節)のイベントは?
横浜中華街の旧正月(春節)のイベント
参照元URL:https://youtu.be/Y-2-0QTjnjg
中国の旧正月(春節)は、日本各地の中華街でも盛大にお祝いされますが、特に 横浜中華街では、2週間にわたり様々なイベントが開かれ人気なんです。
新年を祝う横浜中華街では、爆竹があちらこちらで鳴り響いてエキサイティングな雰囲気が漂い、関帝廟や媽祖廟には、お参りする人の長い行列ができます。
また、土日には、華僑の人達や中華学校の子供達による中国の獅子舞や龍舞のパレードが通りを練り歩き、お祭り気分を盛り上げてくれますよ。
尚、横浜中華街は、春節イベントが行われる土日を中心にメインストリートが歩けないほどの大混雑になりますので、お目当ての店がある方は予約をお忘れなく!
神戸南京町の旧正月(春節)のイベント
参照元URL:https://youtu.be/ZUMpsRaUjXo
横浜、長崎と並び日本の三大中華街のひとつ 神戸の南京町でも、毎年、旧正月(春節)を祝う南京町春節祭が開催され大勢の見物客でにぎわうんです。
南京町の春節祭でも、土日に獅子舞や龍舞が披露される他、元日には 中国史人游行というパレードも行われ春節祭のハイライトになっています。
劉備、曹操、孔明など三国志の英雄から、玄宗皇帝と楊貴妃、項羽に虞姫など、中国を代表する人気キャラクターが一同に会すパレードは一見の価値ありですよ。
尚、旧正月(春節)の頃は、丁度、全国的に冷え込みが厳しい時期なので、ぜひ防寒対策をしっかりして見物にお出でになってくださいね。
長崎新地中華街の旧正月(春節)のイベント
参照元URL:https://youtu.be/Z-Hh0Yokxy0
新地中華街がある長崎市では、旧正月(春節)から元宵節までの15日間、街をあげて ランタンフェスティバルというイベントが開催され人気を集めています。
新地中華街を始め、市内中心部に15000個ものランタンが飾り付けられる長崎の春節祭では、中国提灯の他にも大型のオブジェが登場し、灯りがともされる夜は特に幻想的なんです。
また、市内数カ所にあるランタンフェスティバルの会場では、中国雑技や龍踊り、二胡の演奏等のパフォーマンスも楽しめ、大変盛沢山ですよ。
2019年の中国の旧正月(春節)を楽しもう!
→旧正月・春節の2020年の期間はいつ?中国・台湾・韓国の過ごし方!
→台湾の旧正月(春節)2019年はいつ?旅行で楽しむイベントや注意点は?
という事で、中国の旧正月(春節)について、2019年はいつかという事から始まり、代表的な飾りや食べ物から挨拶、中華街のイベントまでまとめてご案内いたしました。
一見、よその国の出来事のようなですが、日本を含む世界中でお祝いされていますので、2019年はぜひ気軽に春節祭を楽しんでみて下さいね。
以上、「中国の旧正月(春節)2019年はいつ?飾りや食べ物と中華街のイベントも!」を紹介しました。