甘酸っぱく美味しいうえに見た目も可愛らしいラズベリーですが、庭に植えてはいけないという方もいるのをご存じでしょうか?
洋風のお庭ではよいアクセントにもなり、収穫した実もおいしく食べられるので一見良いことづくめのラズベリーですが、実は植える際には注意が必要。
今回は、 ラズベリーは植えてはいけないという説について、ダメな理由から地植えの対策、そして注意すべき他の果樹の種類までまとめてご紹介していきたいと思います。
目次
ラスベリーを植えてはいけないって本当?理由は?
繁殖力が強いため収拾がつかなくなる!
ラズベリーを植えてはいけないといわれる最大の理由は、 ラズベリーの繁殖力の強さが原因です。
ラズベリーは、害虫や病気に強いうえ、寒さ暑さにも比較的順応しやすいため、初心者でも育てるのがとても簡単。
しかし、育てやすさが災いして、放っておくと短期間で株が大きく増えすぎてしまい収拾がつかなくなってしまうというネックがあります。
ラズベリーは樹高も150㎝と比較的高く、地植えにすると地下茎でいたるところに芽を出し庭中ラズベリーだらけになる危険アリなんです。
特に、 コンパクトなお庭の場合、ラズベリーの茂みでジャングルのようになるため、最初から植えてはいけないといわれることも少なくない植物となっています。
トゲがあり意外と扱いづらい!
甘酸っぱい実が子供たちにも人気のラズベリーですが、 多くの品種は茎に小さいトゲが羽毛状についています。
小さくてもラズベリーのトゲは素手で触るととても痛いうえ、一度、皮膚や服などにささるとなかなか取れにくいのという困った特徴も。
衣類にひっかかると布地のほつれの原因になってしまうため、ラズベリーの世話をする際には注意が必要です。
小さな子供さんやガーデニングの 初心者には扱いづらい植物ともいえるので、植える際は品種のチョイスなどをよく考えることが大切。
繁殖力が旺盛なラズベリーは、定期的に枝を剪定してサイズを調整する必要があるため、トゲがあり扱いづらいのは、特にネックになりますね。
植えてはいけない…けどラズベリーを植えるときの注意点は?
庭のサイズを考慮して栽培方法を選ぶ!
植えてはいけないともいわれるラズベリーですが、やっぱりお庭に植えたいという方は、 庭のサイズとラズベリーの繁殖力を十分考慮して、栽培の方法を選ぶのポイントです。
地植えにすると収拾がつかなくなりそうなスペースの少ないお庭なら、最初から鉢植えにするのがおすすめ。
鉢植えなら基本的に鉢の中に納まってくれるので、お手入れも簡単でまとまりよくお庭のアクセントにすることが可能です。
ただし鉢植えの場合も、地面に直接鉢を置いておくと、鉢の底から地下茎を伸ばして庭に繁殖し始める危険もあるため注意が必要。
ラズベリーの鉢植えは、直接、土の上に置かず、パティオや台座などの上におくようにしましょう。
小ぶりにまとめやすい品種を選ぶ!
繁殖力が強く、収拾がつかなくなるので植えてはいけないといわれるラズベリーですが、 小ぶりな品種も存在していておすすめです。
広々としたお庭なら、おしゃれなアクセントにもなるラズベリーですが、限られたスペースならコンパクトサイズの品種を選ぶのと手入れが簡単になりますよ。
上記のラズベリーの苗木は マイラビットという矮性(わいせい)品種で、一般的なラズベリーより小ぶりにまとまるので小さな庭でも安心。
生でそのまま召し上がることは勿論、ジャムやジュース、果実酒などの材料にも使えるうえ、真っ赤な実は観賞価値も高く人気があります。
地植でも鉢植えでも楽しめる小ぶりのラズベリーをチョイスするのは、植えてはいけないとあきらめる前にトライすべきおすすめの対策です。
トゲなしの品種を選ぶ!
トゲなどの扱いづらさがラズベリーを植えてはいけない主な理由になるなら、 トゲなしの品種を選べば問題は解決。
ラズベリーの中でも上記の グレンモイはトゲがない品種で、小さな子供さんやガーデニング初心者の方でも手入れしやすくおすすめです。
赤く大きな実がなるグレンモイは、耐寒・耐暑性に優れた品種で繁殖力も旺盛なので、どなたでも育てやすい種類。
糖度10度前後としっかりした甘味があり、生食・ジャム・果実酒などバラエティ豊かな食べ方ができますよ。
通常、苗を植えてから 1~2年で実がつくので収穫の楽しみもすぐに味わうことができ、家庭栽培にぴったりのおすすめの品種となっています。
ラズベリーの他にも植えてはいけない果樹はある?
植えてはいけない果樹1:ブラックベリー
育てやすいことで知られる ブラックベリーは、繁殖力がラズベリーに負けず劣らず旺盛で、植えてはいけないといわれる果樹のひとつ。
土や肥料などにこだわらなくても丈夫でよく育つため、油断すると庭中がブラックベリーに占領されてしまう心配もあります。
ラズベリーと同じくブラックベリーもトゲのある品種が多いので、収穫の際に注意が必要なのも植えてはいけない理由。
品種にもよりますが、実も生食ではイマイチおいしくないという人が多いのも植えた場合はネックになりますね。
植えてはいけない果樹2:フサスグリ(レッドカラント)
レッドカラントとも呼ばれる フサスグリも繁殖力が強く、植えてはいけないとまでは言いませんが、注意が必要な果樹です。
フサスグリは春になると新しい幹が株からどんどん伸び、急速に成長するのでこまめに枝を切り、サイズコントロールするのが必須。
可愛らしい小さな赤い実をつけるので、お庭のよいアクセントにもなりますが、生食にはあまり向かない果実なのもネックです。
ジャムや果実酒にするととてもおいしいフサスグリですが、 加工の手間が面倒くさいという方にはおすすめではありません。
ラズベリーを含むベリー類は一般的に丈夫で育てやすい果樹ですが、繁殖しすぎる危険があるため要注意ですよ。
植えてはいけない果樹3:グミ
昔懐かしい味わいの グミも繁殖力が旺盛で、庭の手入れを頻繁にしたくないなら植えてはいけない果樹です。
初夏にサクランボに似た赤い果実をつけるグミは、毎年枝がぐんぐん枝を伸ばして成長します。
こまめに剪定しないと樹高が高くなりすぎて特に小さな庭の場合、収拾がつかなくなってしまう可能性も。
広く出回っていて大きな実をつけるびっくりグミは、 一本では実をつけないことが多いのもネックです。
結実をうながすために、近くに品種の違うグミの木をもう一本植えるか、薬品を使いジベレリン処理をする手間がかかります。
単一の木でもたくさん実がなる場合もありますが、ひと手間かかるのが面倒なら、植えてはいけない果樹の一つですね。
植えてはいけない果樹4:キウイ
ビタミンが豊富な美味しい実がなる キウイですが、繁殖力が強いため庭に植えてはいけないといわれることも。
キウイのツルは非常に強靭なため、他の樹木に巻き付いて枯らしたり、家の柱に巻き付き駆除に困ったりなんて話も珍しくありません。
キウイは雌雄2株を植えないと結実しないため、植える前に十分なスペースがあるかよく考えることも大切です。
結実しても、果実を間引かず放置すると味が落ちたり、実のサイズが小さくなったりなどするため意外と手間がかかります。
比較的育てやすいので植えたいという人も少なくありませんが、植えてはいけない果樹としてよく名前が挙がる植物であることもお忘れなく。
ラズベリーの栽培におすすめの便利グッズは?
おすすめの便利グッズ1:トゲに強いガーデニンググローブ
ラズベリーをはじめ繁殖力が強い果樹の種類には、鋭いトゲを持つ植物も多く、枝の剪定や果実の収穫のネックになることもあります。
その点、上記の ブラックスタリオンのヤギ革のグローブなら植物のトゲなどの鋭くとがった先端部に強く重宝する逸品なんです。
ラズベリーの他にもバラなどガーデニングで人気の植物のお手入れに役立つヤギ革の手袋は剪定や実の収穫などにもってこいの便利グッズですよ。
おすすめの便利グッズ2:誘引結束機
ラズベリーなど植えてはいけない果樹の中には、ツルや茎を支柱などに結び付ける必要がある種類も少なくありません。
とはいえ、トゲを持つ植物の場合は扱いづらいため専用の道具がひとつあると便利でおすすめです。
上記の マックス園芸用結束機は、軽くて使いやすいアイテムでツルを誘引して支柱などに結び付ける作業が飛躍的にラクにできるんです。
本体にテープが入れやすく詰まった針も取り出しやすい結束機なので、ガーデニング初心者の方でも何かと便利に使えること間違いなしですよ。
ラズベリーは植えてはいけない説は攻略可能!
→百日紅は植えてはいけない?ダメな由来や庭木で縁起の良い種類・悪い草木も紹介!
→ピオーネの皮は食べられない?栄養や剥き方、農薬の心配と美味しい食べ方も!
→柚子の使い道は?果肉や果汁の食べ方、ゆずを食べる以外の使い方も!
ということで、ラズベリーを植えてはいけない理由や対処法から、他にも注意すべき果樹も含めてご紹介しましたがいかがでしたか。
ラズベリーをはじめ、丈夫で育てやすい果樹は繁殖する力も人一倍強いことを考慮して計画的にお庭づくりを楽しんでくださいね。
以上、「ラズベリーは植えてはいけない?ダメな理由や地植えの対策、注意すべき他の果樹は何?」を紹介しました