デパートのお総菜コーナーで一際目を引くのが ローストビーフ。
クリスマスや年末年始に手作りする人も多いのではないでしょうか?
手作りのローストビーフって包丁で薄く切るのがとっても難しいんですよね。
せっかくの美味しいお肉が、切り方ひとつで台無しになってしまうなんてことも。
今回はローストビーフの切り方と包丁で薄く切るコツや柔らかくなるカット方法についてご紹介します。
目次
ローストビーフを薄く切る理由は?
ローストビーフとは、イギリスの伝統的な料理の1つです。
牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにし、焼きあがった後は薄くスライスしてグレイビーソースをかけて食べるのが主流です。
私もローストビーフが大好きですが、「ガッツリ食べたいのになんであんなに薄いんだろう」と毎回思います。
しかし、それにはきちんと理由がありました。
ローストビーフを分厚く切ってしまうと、牛肉の繊維が残って 固く感じてしまうんだとか。
そのため、2mm~3mmがローストビーフを美味しく感じる薄さに適しているんです。
ステーキと違って、ローストビーフがうまく噛み切れないという経験は少ないのではないでしょうか?
それは、薄く切られているおかげだったんですね。
ローストビーフを切るタイミングはいつ?
ローストビーフはただ薄くスライスすれば良いというわけではないんです。
出来立てアツアツのままはうまく切ることが出来ず、反対に冷凍の状態もNGです。
ローストビーフを切るには、 お肉を常温に戻しましょう。
手作りで出来立てのローストビーフの場合は常温でしばらく置いておき、手で触っても熱さを感じないくらいになればOKです。
最近では通販でもローストビーフを買うことが出来ますが、届いたときは冷凍で来ることがほとんどだと思います。
冷凍の場合は冷蔵庫で一晩かけて解凍します。
そして切る1時間前には冷蔵庫から出して常温になったら切る準備が完了です。
ローストビーフの切り方のコツ:準備編
ローストビーフを薄く切るためには、包丁の準備も大切なんですよ。
包丁にもこだわってみましょう。
包丁を研いで切れ味をよくする
包丁の切れ味が悪いとローストビーフはもちろん、野菜や果物すらうまく切ることが出来ません。
包丁研ぎというとプロの料理人さんが持っているような大きい研ぎ石をイメージする人もいると思いますが、こちらのロールシャープナーは 家庭用のお手軽包丁研ぎ器です。
使い方はとっても簡単で、包丁をミゾにはめて押して引いてと約10回前後させるだけ。
普段使わないときはキッチンの引き出しに閉まっておけるスマートな作りも嬉しいですよね。
定期的に研ぐだけで、常に切れ味の良い包丁を使うことが出来ます。
力を入れずにスーッと切れると気持ちいいですし、切り口が綺麗なので食材の味も全く違うんですよ!
ケーキ用ナイフやパン切り包丁もおすすめ
ケーキ用ナイフやパン切り包丁の特徴を知っていますか?
通常の包丁と違い、 歯がギザギザになっているんです。
このギザギザの包丁がローストビーフを綺麗に薄く切るのに向いています!
パンやローストビーフは外側が固くて中が柔らかいので、普通の包丁だと刃がすべって外側が切れにくいんですよね。
しっかり切ろうとして力を入れると押さえつけるようになってしまうため、せっかくの柔らかさ潰してしまうことがあります。
普通の包丁に対しパン切り包丁のギザギザの刃は、中身に影響を与えず固い外側を切ることができるのです。
ローストビーフの切り方のコツ:実践編
包丁の準備が出来たら、実際にローストビーフを切るコツをご紹介します。
2〜3mm程度の厚さに切る
ローストビーフの厚さの目安は 2~3mmほど。
あまり厚過ぎると噛み切れない場合があるんです。
2~3mmというとかなり薄いように思いますが、切れ味の良い包丁やギザギザの歯の包丁を使えば難なくスライスできますよ。
ローストビーフの繊維に逆らうように切る
まず、ローストビーフを用意したら、切る前に 肉の繊維を確認しましょう。
ローストビーフは、繊維の方向に逆らうようにしてスライスしないと綺麗に切ることができません。
繊維が残るとローストビーフの柔らかい食感を感じることが出来なくなってしまいます。
なので、まずはお肉の繊維の方向をチェックしてから切る向きを決める必要があるんです。
お肉の表面を見るとシワ状に見えるのが繊維なので、このシワの向きと交差するように切っていきます。
イメージとしては、繊維を断ち切りながらスライスするといった感じです。
包丁は細かく動かす
ローストビーフを押し付けないように気を付けながら、 包丁を前後に細かく動かしましょう。
大きく動かすような切り方ではお肉の身が崩れてしまい、ボロボロになって見栄えと共に食感も悪くなってしまうので注意してくださいね。
ローストビーフのキレイな盛り付け方は?
薄くスライスしたローストビーフはどのように盛り付けると綺麗に見えるのでしょうか?
ローストビーフを薔薇に見立てて豪華に
参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=ScMivT71XDU
ローストビーフを 薔薇に見立てた盛り付けがされているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?
お店で出てくるイメージがあるので、家庭でやるのは難しそうですよね。
でも実際は意外と簡単に出来るんですよ!
是非こちらの動画をマネしてみてください。
◆ローストビーフを薔薇に見立てた盛り付け方法
①お皿のフチなぞるように大き目なお皿にスライスしたローストビーフを並べていきます。
②円を描くように並べ、真ん中は空けてお皿が見えるようにしておいてください。
③ローストビーフを4枚縦に並べます。
並べるときは後から並べるお肉が1cmほど乗り重なるようにします。
④奥からクルクルと巻き上げると4枚のローストビーフが薔薇の軸になります。
⑤軸をお皿の中心に乗せたら残ったローストビーフでお皿が見えないように埋め尽くします。
最初に並べたローストビーフが花びらの様に見え、薔薇の盛り付けが完成です。
お皿の大きさやローストビーフの量によって薔薇の大きさは調節してくださいね。
ローストビーフ丼にする
ローストビーフ丼は知っている人が多いのではないでしょうか?
どんぶりにご飯を盛り、その上にローストビーフを惜しげも無くたっぷり乗せた丼です。
一枚ずつズラして乗せていき、真ん中に卵の黄身をチョコンと。
ワサビを添えるのも良いですね。
赤く綺麗なローストビーフを花びらに見立て、中央の黄身のお陰でまるでお花のようですね!
お一人様ランチにもピッタリです。
フライドポテトと一緒に盛り付ける
イギリスの伝統的な料理であるローストビーフはイギリスの主食、ポテトとの相性バツグンです。
ローストビーフの盛り付けはこだわらなくても、赤いローストビーフと黄色いポテトの組み合わせだけでオシャレ感UPです!
フライドポテトではなく、マッシュポテトやポテトチップスでも合いますよ。
さらにグレービーソースを別の容器に入れてお皿に乗せれば更にオシャレです。
木で出来ているプレートやアカシア食器に盛り付けるのがオススメです。
ワンプレートディッシュにする
1枚の大きなお皿にご飯とサラダ、メインが盛り付けられているのが ワンプレートディッシュです。
オシャレなカフェなんかでよく見かけますよね。
高級なフレンチレストラン等は大きなお皿に対して食事がチョコンと乗せられている事が多く、お皿の面積が広く見えるのですが、ワンプレートディッシュはほとんどお皿が見えないんです。
こちらもお一人様ランチにオススメですよ。
しかも、洗い物が少なくて済むのも嬉しいポイントです!
ローストビーフサラダにする
グリーンレタスにアボカド、オレンジの人参ラペ、赤いトマトに囲まれたローストビーフという 彩り豊かなサラダにしてみるのはいかがですか?
ローストビーフがうまくスライスできなかった場合にも、周りの野菜たちがカバーしてくれるので失敗もバレません!
最後にマヨネーズドレッシングをかけたり、半熟卵を乗せるのも色のコントラストが良いですよね。
上級者向けの盛り付けは、サラダの周りにグレービーソースでラインを引くところです。
是非マネしてみてください。
バケットに乗せてカナッペにする
フランスパンをカットして軽くトーストした バケットにローストビーフと少しのお野菜を乗せてみてください。
もちろん、サンドイッチにするのもOKですが、せっかくのローストビーフなので見えるようにバケットの上に乗せて、 カナッペにすることをオススメします。
クラッカーやトーストしたベーグルの上に乗せるのも良いですね。
お子さんの好きなものと組み合わせてみたり、大人のお酒のおつまみにしてみたり。
パーティーに喜ばれること間違えナシです!
ローストビーフケーキにする
最近、SNS映えすると話題の 肉ケーキ。
焼肉屋さんなんかでも、このような肉ケーキの盛り付けでサプライズのお祝いサービスがあるようです。
家族や友人のお祝いに、自宅でローストビーフケーキを作るのはいかがですか?
薔薇に見立てた盛り付けをして、ロウソクや花火を刺してみてください。
まさか自宅でのお祝いにローストビーフのケーキが出てくるなんて!
素敵なお祝いになって盛り上がりますよ。
ローストビーフの切り方をマスターしよう
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いかがでしたか?
自宅でローストビーフを食べる際は今回ご紹介した切り方や盛り付け方法を参考にしてみてくださいね。
以上、「ローストビーフの切り方!包丁で薄く切るコツ、柔らかくなるカット方法」の記事でした。