人権作文のテーマも決まり書き始めようと机に向かっいけれど、書き出しが思い浮かばず、いきなりつまずくことってありますよね。
過去のコンテストの全国や県大会の優秀賞や佳作は、ネットで閲覧可能ですが、参考に見ると意識して余計に書けなくなることも。
とはいえ、人権作文にばかりかかりきりだと、他の宿題に割く時間が削られるためサクサクっと進めたいものです。
今回は、 人権作文の書き出しの書き方について、障がい者・いじめ・戦争などテーマ別の書き出しのコツを具体例をあげつつ紹介していきたいと思います。
目次
人権作文の全体の構成と書き出しのポイントは?
書き出しは起承転結の「起」の部分であることを意識!
人権作文の書き方では、全体の流れを以下のように意識して書き出しを考えましょう。
起 | 人権作文のテーマを選んだ理由やきっかけ |
承 | 具体的な体験や事実などを詳しく掘り下げる |
転 | 「承」の内容をうけて自分の考えをのべる |
結 | これからの課題と全体のまとめ |
体験談の入れ方でも多少、構成は変わりますが、 書き出しでは特定のテーマを選んだ理由やきっかけが内容のメインです。
作文のどの部分で何を書くかを最初に意識しておくと、書き出しから結びまでスムーズに文章を続けることができますよ。
人権作文の書き出しはテーマを選んだ理由を具体的に書く!
人権作文の書き出しでは、 特定のテーマを選んだ理由を読者に分かりやすく説明しましょう。
・障がい者・いじめなど人権問題の どんなテーマを書くか明確にする
・テーマを選んだ理由について「いつ・どこで・何が」 きっかけになったかを説明する
・テーマについてこれまで 自分が抱いていた印象や考え方も盛り込む
人権作文の書き出しは、「承」でテーマを掘り下げる前の導入部に相当します。
何について書かれた作文かを明確にして、読者がきちんと理解しながら読み進められるような構成を心がけましょう。
人権作文の書き出しの部分は一枚以内におさめる!
人権作文の書き出しは、メインの部分につなげる導入部なので、 だらだら書くのはNG。
人権作文の対象となる作品は、400字詰め原稿用紙5枚以内なので、長くても原稿用紙1枚を目安に書き出しの部分をまとめましょう。
「起」が長くなると、「承転結」の内容を掘り下げて書けなくなるので、バランスを考えて簡潔な書き方をすることがポイントですね。
人権作文の書き出しの例1:障がい者がテーマの書き方
障がい者をテーマに人権作文を書く場合、一般的概念から入る書き出しや具体例から入る書き出しがおすすめです。
●一般的概念から入る書き出しの例
一般的な事実からはいる書き出しにする場合、何のテーマについて書くか、読者がすぐわかるように 単刀直入に要点を切り出すのがポイントです。
●具体例から入る書き出しの例
具体例から入る書き出しは、読者の興味を引いて、読み進められるような一文から始めるのがコツです。
人権作文の書き出しの例2:いじめがテーマの書き方
いじめをテーマにした人権作文の書き出しは、いじめに対する自分の認識や具体的エピソードから入るのがスムーズな展開です。
●いじめに対する自分の認識の書き出しの例
いじめの問題は、自分の見解と共に、 実際のいじめ事件など考えるきっかけになったエピソードを盛り込むのがおすすめです。
●具体的なエピソードの書き出しの例
いじめは身近に起こるテーマなので、周りでいじめがあった経験がある人なら、書き出しで実体験について触れてもいいでしょう。
人権作文の書き出しの例3:戦争がテーマの書き方
戦争は直接的な体験を書くのが難しいため、人権作文で扱う場合、年長者の体験談や戦争のニュースなど、興味を持ったきっかけを書き出しにするといいでしょう。
●年長者から聞いた体験談の書き出しの例
家族や親せきの中に戦争体験者がいれば、当時の話を聞いて題材にし、書き出しでも触れてみるといいですね。
●戦争のニュースの書き出しの例
戦争をテーマに人権作文を書く場合、 戦時下の人権問題にフォーカスする内容で書きだすことがポイントです。
人権作文の書き出しの例4:性差別がテーマの書き方
性差別がテーマの人権作文は、男女差別とLGBTの問題で切り口が異なるので、書き出しで明確にしておきましょう。
関連するニュースや身近な疑問から入るとスムーズな書き出しになりますよ。
●男女差別のニュースの書き出しの例
時事ネタを取り入れた書き出しは人権作文では定番ですが、導入部で読み手を引き込む使い方ができて効果的です。
●LGBTの身近な疑問の書き出しの例
LGBTの差別は多くの課題を抱えるテーマなので、 疑問を投げかける形の書き出しも説得力がありおすすめです。
人権作文の書き出しの例5:人種差別がテーマの書き方
人種差別は、 外国人に対する差別の具体例や人種差別の一般概念、または関連ニュースなどを取り上げ書き出しにするとスムーズです。
●外国人差別の具体例の書き出しの例
身近な例で問題提起をする書き出しは、読み手の共感を得やすくなりおすすめです。
●一般概念からの書き出しの例
人種差別は多くの紛争の原因でもあり全世界が抱える人権問題なので、 書き出しで問題提起するのもいいですね。
人権作文の書き出しの例6:高齢者がテーマの書き方
高齢者をテーマにした人権作文の書き出しでは、自分の心情や現状への問題提起などを取り上げるのがおすすめです。
●自分の心情を顧みる書き出しの例
高齢者への差別問題を人権作文で書く場合、 自分自身を振り返り心情をつづると身近な問題としてとらえていることが読み手に伝わります。
●問題提起の書き出しの例
大きな社会問題となっている高齢差別は、メディアでも多数取り上げられています。
目についたニュースを書き出しの部分で言及することで、 問題を提起する形もおすすめです。
書き出しのコツをつかみ人権作文を攻略しよう!
→人権作文のテーマで書きやすい例の一覧!小・中・高向け題材を紹介!
→人権作文で体験談がないときの書き方!書きやすいテーマやネタの例は?
→人権作文の書き方!中学生・小学生・高校生が構成とテーマで差をつけるコツ
→人権作文の題名!書き方の例やいじめ・高齢者問題などテーマ別の決め方のコツ
という事で、人権作文の書き出しについて、テーマ別に書き方のコツをご紹介しましたが、いかがでしたか。
例文はそのまま書き写すと問題があるため、自分の言葉でアレンジして書き出しの参考にしてくださいね。
以上、「人権作文の書き出しの例!障がい者やいじめ、戦争などテーマ別の書き方を!」を紹介しました。