思った時に手軽に涼を取り入れられる 扇子は、1つは持っておきたいアイテム。
実用的ですし、持っているだけでおしゃれな雰囲気に見せてくれる不思議な魅力を持っていますよね。
浴衣や着物を着る時に、扇子を持つだけで魅力がさらにアップすることでしょう。
ですが、持ち方や開き方や閉じ方をを少し間違えるだけで、残念な印象になってしまうんですよ。
意外と知らない方が多いようで、残念なな持ち方や開き方&閉じ方をしている方をたまに見ます。
せっかくなら、正しい使い方を身につけてかっこよく扇子を使いこなしましょう!
この記事では、男女別の扇子の持ち方や、開き方や閉じ方のマナーや作法を紹介していきたいと思います。
扇子の持ち方は男性と女性で違う
最近は気軽に涼を感じるためたけでなく、もしくはおしゃれの一部として扇子を取り入れている方が多く見られます。
おしゃれなだけじゃなく、 コンパクトで持ち運びも簡単なところも人気を集めている理由の1つでしょう。
着物店や雑貨店で豊富な種類の扇子がズラリと並んでいて、見ているだけで楽しい気持ちになります。
扇子といえば、着物=女性のイメージをお持ちの方が多いようですが、最近はクールビズが定着しており、暑さ対策のために男性も扇子を持っている方が増えているんですよ。
お店には、男性専用の扇子も豊富に取り揃えられています。
扇子を使う時に知っておきたいのが、扇子の持ち方は男性と女性で違う、ということです。
このことを知らずに女性が男性の持ち方、男性が女性の持ち方をしていたら、知らないうちに恥ずかしいことになってしまいます。
そんなことになったら、せっかくお気に入りの扇子を持っていても、その姿が台無しになってしまうかもしれませんね。
ですが、男女それぞれの持ち方を知っておけば、自分が実践できるだけでなく、この事を知らないお友達や家族にも教えてあげられますよ。
ここからは、覚えておきたい 男女別の扇子の持ち方を、まとめていきたいと思います。
男性の扇子の持ち方
まずは、男性の扇子の持ち方を紹介します。
男性と女性の扇子の持ち方の大きな違いについてですが、人に親指が見えているかいないかです。
男性が扇子を持つ場合、扇子を親指以外の指を使って要の部分を握り、親指は立てます。
人から見た時に、扇子を持つ親指が見えているのが 正しい男性の持ち方になります。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、何回か繰り替えしていると、だんだん慣れてきてその姿も様になるでしょう。
正しい扇子の持ち方は、あなたをより素敵に見せてくれるので、是非身につけてくださいね。
次に、女性の扇子の持ち方について見ていきましょう。
女性の扇子の持ち方
女性が扇子を持つ時は、まず親指以外の指を全部真っ直ぐ伸ばします。
親指で扇子を挟み、人に手の甲側を見せるようにして持ちます。
人から見た時に、扇子を持っている親指は見えていないのが、女性の正しい扇子の持ち方になります。
男性の持ち方はややワイルドな印象ですが、こちらは女性らしい優雅な印象ではないでしょうか。
自分の性別に合った正しい扇子の持ち方をマスターしたら、開き方と閉じ方にも気をつけたほうがいいでしょう。
次に 正しい扇子の開き方と閉じ方をそれぞれ解説しますので、参考にしてみてくださいね。
扇子の開き方のポイント
参照元URL:https://youtu.be/MZ4lT6QxUWw
扇子の開き方ち閉じ方についてですが、言葉でがわかりにくいので、動画と共に紹介します。
①まず、親骨が上になるようにして扇子を持ちます。
②次に、左手で下部分、右手で上のほうの親骨を持ちます。
③左手の親指の内側を使って、上の親骨、次に中骨と1本ずつ丁寧に開いていきます。
④最後の3本くらいを残し、そのままにしておきます。
扇子を全部開いて持っている方をたまに見かけますが、全部開かないというのが正しい開き方になります。
決して紙の部分を雑に掴んだり、一気に開くことはおすすめしません。
ざっと一気に開くと、がさつなイメージになってしまうので、注意してくださいね。
紙の部分を触らずに、ゆっくりとした動作を意識して開くと、 優美な印象を持たせることができておすすめですよ。
扇子の閉じ方のポイント
先程正しい扇子の開き方を解説してまいりましたが、次は閉じ方のポイントです。
基本的に扇子を閉じる時は、左手の中指と人差し指を使って中骨→親骨と1本ずつ丁寧に先程の動作を遡っていきます。
開く時と同じく、ゆっくりと優雅な動きを意識すれば、扇子を持つ姿が素敵に決まりますよ!
もう1つ、 おしゃれな扇子の閉じ方がありますので、紹介します。
①まずは扇子の端部分を親指と人差し指で持ちます。
②上側に向かって振り、振りきる前に次は下に向かって迎えにいくようなイメージで軽く扇子を振ります。
③親指と人差し指で閉じれば完了です。
扇子の骨を1本ずつ閉じていく方法も素敵ですが、こちらはさらっと扇子を使いこなしている雰囲気を出せるでしょう。
正しい持ち方に加えて、正しい開き方と閉じ方を身につければ、上品な印象になりますし、扇子を傷めることもありません。
慣れればそんなに難しくないので、是非覚えておきたいものです。
扇子の正しい扇ぎ方
扇子の正しい持ち方と開き方と閉じ方をマスターしても、NGな扇ぎ方をしただけで、全てが台無しになってしまうかもしれません。
せっかく上品な格好をして、それに合う素敵な扇子を持っていても、扇ぎ方が下品だと一気にイメージダウンです。
扇子を使いこなすには、 正しい扇ぎ方も合わせて身につけることをおすすめします。
というわけで、こちらでは正しい扇ぎ方をまとめていきたいと思います。
扇子の正しい扇ぎ方のポイント
自宅で扇子を使うだけなら、思うがままにバタバタと扇いでも構わないでしょう。
昔のドラマの中で、刑事がばたばたと雑に扇子を持って顔の上から風を送る…といった場面を見た事があるかもしれませんね。
そういう扇ぎ方を目にすると、「これもありなのかな?」と思われるかもしれませんが、実は正しい扇ぎ方ではありません。
人がいる場所や、お茶会などの改まった場所で使用する場合は、 正しい扇ぎ方を知っておいたほうがいいかもしれませんね。
扇子の正しい扇ぎ方を一言で言うと、「自分のために扇ぐ」ということです。
つまり、周りにいる人に自分が扇いだ扇子の風がかかってはいけないのです。
実際この間、電車でばたばたと隣の人に明らかにあたるように扇いでいた方がいて、隣の方は迷惑じゃないのかな?と冷や冷やしたものです。
幸いトラブルになることはありませんでしたが…。
このように無意識のうちに周囲の人に迷惑を掛けている可能性があるので、扱い方には注意したいですね。
人にそんな不快な思いをさせることのない扇ぎ方のポイントをまとめてみましたので、ご覧ください。
■扇子を顔の下のほうから静かに扇ぐ
■人が近くにいる場合、自分の身体を少し傾けるなどの工夫をすると◎
■周りに人がいる場合、50センチは距離をとる
■バタバタと下品な音がならないように気をつける
以上のポイントを守れば、自分自身も充分涼をとることができるでしょうし、周りの人を不快にさせることもなくなりますよ。
ゆっくり動かすことで、上品な雰囲気を出すこともできます。
扇子を使う時は、以上のポイントを意識してみてくださいね!
扇子にぴったりな和小物をご紹介
扇子を持つなら、他の小物にもこだわりませんか?
扇子の雰囲気に合った小物もあれば、より 魅力がアップすることでしょう。
ここからは、扇子にぴったりな和小物を紹介していきたいと思います!
扇子にぴったりな和小物1
こちらは、7種の和小物のカテゴリーから、好きなものを3つ選べるという嬉しい福袋です。
福袋といえば、必要ないものが入っていることが多いですが、自分で必要なものばかりを選べるので、無駄になりません。
例えば選べるカテゴリーの中に、着物を着る際使う半襟があるのですが、いつものものと変えるだけでも、雰囲気がガラリと変わっておすすめですよ。
細かい部分だからこそ、おしゃれにこだわりたいですよね。
他にも、おしゃれなデザインの足袋や、額縁に入れて飾るという使い方もできる綺麗な柄の風呂敷など豊富に揃っています。
それぞれ柄も豊富に揃っているので、きっとお気に入りが見つかるかと思います。
お気に入りの扇子とその他の小物を身につけて、楽しい時間を過ごしてくださいね!
扇子にぴったりな和小物2
次に、扇子にぴったりな小物として紹介するのは、有名日本画家竹久夢二の作品が施された 「小風呂敷」です。
どれも素敵な柄ばかりで、選ぶ時迷ってしまいそうです。
お弁当を包む時に使ってもいいですし、部屋に飾って扇子で涼をとりながら、お気に入りの柄を楽しんでもいいでしょう。
様々な使い道があるので、1つ持っておいて損は無いと思いますよ。
扇子と合わせて持つことで、より和の雰囲気を楽しむことができるのではないでしょうか。
和小物を検討している方は、是非取り入れてみてくださいね!
扇子の持ち方や開き方のまとめ
→浴衣の下は何を着る?肌着やインナーのおすすめとメンズの場合は?
→浴衣が透ける時の対策!透けない色とおすすめのインナーや代用品は?
→浴衣の収納方法!100均グッズやハンガーなどで保管するアイデアを紹介
→金魚すくいのコツとやり方!ポイの選び方や使い方、狙う金魚の種類は?
扇子の正しい使い方や、扇子にぴったりな和小物を紹介してまいりましたが、いかがでしたか?
1度使うと、和が持つ独特な魅力とその便利さに、手放せなくなってしまうことでしょう。
日本ならではの文化を扇子という形で取り入れるのは、さり気ないけれど個性を感じられてとても素敵だと思います。
是非正しい使い方をマスターして、お気に入りの扇子をかっこよく、かつ上品に使いこなしましょう!
以上、「扇子の持ち方は男性と女性で違う?開き方や閉じ方のマナーや作法は?」を紹介しました。