てるてる坊主に顔を書くと雨に？由来や効果、作り方と処分方法は？

てるてる坊主は日本人なら誰でも知っている身近な存在ですが、 顔を書くと雨になるという言い伝えがあるのをご存知でしょうか？

小さい頃に誰もが一度は作った事のあるてるてる坊主は、意外にも歴史ある伝統的な風習で、顔を書くと雨になるとの言い伝え以外にも興味深い点が沢山あるんです。

という事で今回は、てるてる坊主に顔を書くと雨になるという事の由来や効果的な作り方と吊るし方、そして処分方法も合わせ詳しくご案内致しますので、ぜひ参考にお役立てくださいね。

てるてる坊主に顔を書くと雨になる由来とは？

ではまず、 てるてる坊主に顔を書くと雨になるという言い伝えの由来について、てるてる坊主自体の由来も含め、言い伝えが生まれた背景などをわかりやすく紐解く事から始めて参りましょう。

てるてる坊主は中国が起源の晴天のおまじない！

てるてる坊主の起源ついては 中国の『掃晴娘』という紙人形との類似点が広く指摘されていて、てるてる坊主の原型になったのではないかと考えられています。

中国版のてるてる坊主は漢字から推測できるように、雨雲や悪い気を払うホウキを手に持ち赤い服を着た女の子で、日本に伝わった後に女の子が男の子に変わったようなんです。

なお、中国のてるてる坊主は、現在はほとんど残っていないため、今では日本特有の風習として認識されている事も珍しくありません。

ちなみに、てるてる坊主が日本に伝わったのは平安時代とも江戸時代ともいわれますが、平安時代に書かれた『蜻蛉（かげろう）日記』という本の中に、てるてる坊主らしき描写が見られ、古くから存在していたのは間違いない模様です。

日本のてるてる坊主は晴天を祈願する神事の道具が起源！

さて、中国生まれが濃厚なてるてる坊主ですが、日本版の方は 晴天を神様に祈願する際の道具として使われていた人形が起源と考えられています。

一般の風習というよりは、神様に使える神職の人たちが儀式で用いていた願掛けのアイテムで、天候の良し悪しが大きく生活に影響した時代には、とても重要な役割を担っていたようですね。

尚、晴天祈願の神事では、儀式をとり行った後、人形が南天の木に吊るされていたとの事で、今でも私達がてるてる坊主を軒下に吊るすという習慣との共通点がここにも見られますよね。

因みに、女の子が男の子に変わったのは、 てるてる坊主の形がお坊さんに似ていたのが由来との事で、箒や赤い服といった要素もいつの頃からか省略されていった模様です。

てるてる坊主に顔を書くと雨になる由来は？

さて、元々は晴れを願う祈祷で使われる願掛けだったてるてる坊主は、顔のない状態で吊るされ、 晴れて願いが叶った時に初めて顔が書かれていたと伝わっています。

願いが叶った後に顔を書くというのは、ダルマの目入れにも共通するものですが、願いを聞き届けてくれたてるてる坊主に対する感謝の気持ちが顔を書くという行為に繋がっているのかもしれませんね。

なので、てるてる坊主に顔を書くと雨になるという言い伝えの背景には、本来、顔は願いが叶った後に書くべきものだから、という考え方が存在している模様です。

この事からも、晴れにしてくれるはずのてるてる坊主に、先に顔を書いてしまうと 願掛けのやり方があべこべになってしまうという事がわかりますよね。

という事で、てるてる坊主の 顔を先に書くと本来の効果が薄れてしまい、雨になってしまうという言い伝えができたというのが真相のようです。

てるてる坊主の効果的な作り方や処理方法とは？

という事で、てるてる坊主に顔を書くと雨になるという由来の真相が分かった所で、続いては、てるてる坊主の効果的な作り方や吊るし方、また処理の方法等についても、まとめてご紹介しておきますので、併せて参考にしてみて下さいね。

てるてる坊主の作り方は顔を書かず吊るすのがより効果的！

さて、願いが叶った後に顔を書き加えるのが本来の作り方のてるてる坊主なので、より効果を強くしたいのなら、 顔を書かない作り方がおすすめで、晴れて願いが成就して初めて顔を書いてあげるのがやはりベストです。

また、てるてる坊主の作り方では、 白い布や紙を使うのもポイントで、黒い布や紙だと効果が薄れてしまうという言い伝えもあるのだそうです。

ちなみにこれは、奈良時代に晴天を祈願する時には白い馬、逆に干ばつで雨ごいする時には黒い馬を奉納した事に由来しているのだそうで、晴れて欲しいなら白と覚えておくといいですね。

尚、てるてる坊主にまつわるジンクスには、逆さに吊るすと雨になるというものもあり、やはりあべこべな事をすると効果が薄れるといったところでしょうか。

てるてる坊主に顔を書くと雨になるという言い伝えと考え併せても、何かを祈願する時には、本来と逆の事をしてしまうと効果が薄れるという考え方が根本的にあるようですね。

てるてる坊主に顔を書いた後はお酒をお供えし感謝してから処分を！

という事で、願いが叶って晴れたら顔を書くのが効果的なてるてる坊主ですが、願掛けのアイテムという性格もあるので、 処分方法も気にかかるポイントですよね。

先ず晴れた場合ですが、感謝の気持ちを込めて当日に顔を書いた後、 お神酒をお供えしてから川に流したというのが江戸時代の文献に見られるてるてる坊主の正式な処分方法になります。

因みに、お神酒をお供えする以外にも、てるてる坊主をお酒に浸してから処分したり、川に流すのではなく燃やして再び天に返すという処分方法もあるようです。

但し、川に捨てるのは、現代では環境的にも良くないため、願いが叶ったら顔を書いて、その後 燃やして天に戻す方法が一番良いかもしれませんね。

尚、生憎、てるてる坊主の効果がなく雨になってしまった場合は、顔を書かずにそのまま処分しても問題ないようですよ。

てるてる坊主の効果がなく雨の時におすすめのアイテムは？

という事で、顔を書くと雨が降るという言い伝え以外にも、様々な言い伝えが存在するてるてる坊主ですが、願いが届かず雨になってしまった時におすすめの便利アイテムも最後にご案内しておきましょう。

てるてる坊主の効果がない時のおすすめアイテム1

雨の日が続くと気分も沈みがちになりますが、そんな時こそ逆転の発想で、嫌な天気を逆手にとり楽しめるアイテムがあると憂鬱な気分を少しでも晴らす事ができておすすめですよ。

上記のおもしろ雑貨のライフルアンブレラは、ライフル型をしたユニークなアイテムで、銃口や銃床の部分といった細部まで作りこまれた本物そっくりのハンター気分が味わえる逸品なんです。

おもしろライフル傘は、 トリガーを引くと傘が開く仕組みで、石突部分は銃口、持ち手もライフルのデザインな上、専用ケース付きで肩に背負う事までできてしまう大変本格的ななおもしろアイテムなんです。

てるてる坊主の効果がなく、生憎の雨になってしまった場合は、雨空に銃口を向けてライフルを発射する真似をすれば、良い憂さ晴らしになるかもしれませんよ。

但し、余り気持ちを込めすぎて職務質問な度を受けてしまう事のないよう、くれぐれもTPOをわきまえて雨の日をお楽しみ下さいね。

てるてる坊主の効果がない時におすすめのアイテム2

雨続きだと気分が沈みがちなのは勿論ですが、部屋干しの洗濯物がどんどんたまっていくのも困りものですよね。

そんな時におすすめなのが 上記の洗濯物保護カバーで、雨が降ったりやんだりしている日に少しでも外で洗濯物を乾かしたいというニーズにぴったりのアイテムなんです。

両側がメッシュ素材になった洗濯物カバーは、雨の侵入を防ぎつつ 風を通して効果的に洗濯物を乾かすことができ、竿に取り付けるだけで簡単に使える大変便利なアイテムですよ。

梨地フィルムを採用したカバーは、雨は勿論ですが、花粉や黄砂などの有害物質が洗濯物に付着するのも防げるので幅広く活用できるおすすめのアイデアグッズとなっています。

てるてる坊主の効果がない時におすすめのアイテム3

てるてる坊主に晴れをお願いするシチュエーションでは、心躍る七夕の日が晴れますようにと願う方も少なくないでしょうが、やはり雨になってしまう場合もありますよね。

ですがそんな時に 上記のプロジェクタードームがあれば、天気を気にせずお家で手軽に本格的な星空を楽しむ事ができ、雨の日の沈んだ気持ちをリフトアップするにも最適のアイテムですよ。

白は北半球、グリーンは南半球の星座が見られるおしゃれなスタープロジェクターは、 防滴仕様なのでお風呂場で使う事もでき、ロマンチックなバスタイムを楽しんでリラックスするにもぴったりなんです。

美しい星座を部屋の中で眺めながら癒しのひと時が手軽に楽しめるプロジェクターは、コスパにも優れた気軽に取り入れられる雨の日に大変おすすめのアイテムとなっています。

てるてる坊主の顔は書かず効果的にお願いを！

という事で、てるてる坊主に顔を書くと雨になるという言い伝えの由来や作り方、処理方法などもまとめてご案内しましたが、いかがだったでしょうか。

日本人にとってはとても身近なてるてる坊主ですが、実は結構、奥が深い存在なので、本来の意味も理解して、より効果的にお天気を願ってみて下さいね。

以上、『てるてる坊主に顔を書くと雨に？由来や効果、作り方と処理方法は？』について紹介しました。