梅の爽やかな酸味と甘味が美味しい 梅シロップ。
保存料など添加物を一切使っていないから、お子さんにも安心して飲ませることができるんですよね。
しかし無添加だからこそ、その保存方法が気になりませんか?
せっかく美味しく作れたら、長く楽しみたいですよね。
そこで今回は、梅シロップの保存方法について、保存容器や注意点、保存期間などをご紹介したいと思います。
目次
梅シロップの保存容器選びのポイント
梅シロップを長く美味しく楽しむには、保存容器選びがとても大切。
選ぶポイントをまとめると、
① 食品用の保存容器であること
② 酸や熱に強い
③ 中の様子が見える
④ 密閉性がある
⑤ 大きすぎず出し入れしやすい
⑥ 注ぎ口がある
これらの条件が揃った保存容器がおすすめです。
それぞれ説明しますね。
①食品用の保存容器であること
容器にもいろいろ種類がありますが、 食品用と明記されているものを選びましょう。
特にガラス容器の場合、花瓶や雑貨用などは透明度を上げるために鉛が含まれていることがあります。
これらは鉛が溶け出す恐れもあるため、長期保存には向きません。
②酸や熱に強い
金属製品は酸に弱く、容器が錆びたり梅シロップが変色したりするおそれがあるので、避けた方が良いです。
また、保存容器に梅シロップを入れる前に煮沸消毒をする場合は、耐熱性のある容器がおすすめです。
③中の様子が見える
手作りの梅シロップは添加物が入っていないため、色の変化など中の様子がこまめにチェックできると良いですよ。
④密閉性がある
梅シロップは、密閉性のある保存容器に入れてできるだけ空気にふれさせないことで、長期保存が可能になります。
梅シロップをすぐに使いきるのではなく、長く楽しみたい方は、密閉性があるものを選びましょう。
⑤大きすぎず出し入れしやすい
でき上がった梅シロップは 冷蔵保存が基本。
大きくて重い保存容器だとかさばるし、出し入れが不便なんです。
また、何度も容器を開閉すると、それだけ梅シロップが空気にふれることに・・。
冷蔵庫の飲み物コーナーに入れられるくらいのサイズがおすすめですよ。
⑥注ぎ口がある
梅シロップは材料に砂糖を使っているので、強い粘り気があります。
注ぎ口がある保存容器なら、液だれやベタつきを気にせず使うことができますよ。
梅シロップの保存容器のおすすめは瓶
梅シロップの保存容器選びのポイントをいくつか挙げましたが、それらのポイントを押さえていて最もおすすめな容器は、 ガラス瓶です。
耐熱ガラスであれば殺菌効果の高い煮沸消毒ができ、プラスチックなどの素材と比べて遮熱性があり傷みにくく、長期保存にぴったり。
小さめの瓶をいくつか用意し小分けにすると使い勝手が良いですよ。
食品保存用のガラス瓶はバリエーション豊かで、冷蔵庫で保存しやすい少なめの容量の物もあります。
梅シロップの保存容器はプラスチックでもいいの?
例えばお茶を入れておくような、プラスチック製の保存容器でも梅シロップを入れておくことはできますが、いくつか注意点があります。
プラスチックで保存する時の注意点
プラスチックにもいろいろ種類があり、耐熱性があるものとないものがあります。
梅シロップを入れる前に煮沸消毒をする場合は、耐熱温度が100度以上のものを選びましょう。
また、プラスチック製の保存容器は密閉性がなく空気にふれやすいため、長期保存には向きません。
容器へのにおい移りや、プラスチックに含まれる化学物質が溶け出すおそれもあるため、早めに使いきる方が良さそうです。
梅シロップの保存容器はペットボトルでもいいの?
ペットボトルは小分けにできて注ぎ口があるので、梅シロップを保存するのに使い勝手が良い容器ですが、いくつか注意点があります。
ペットボトルで保存する時の注意点と消毒方法
ペットボトルは、ガラス容器と比べて空気の透過性があるため、どうしても梅の香りや風味が抜けやすくなってしまいます。
また、熱に弱いため煮沸消毒をすると変形したり化学物質が溶け出すおそれも。
ペットボトルにおすすめな消毒方法を2つ紹介します。
・保存容器を洗剤で洗い、完全に乾かす
・食品用アルコールを全体に吹きかけて、清潔な布巾で拭く
・ペットボトルに重曹小さじ1杯とぬるま湯を入れ、1晩つけ置きする
・フタをして上下に振る
・水洗いして、完全に乾かす
これらの消毒方法に加えて、「地洗い」という日本料理の手法を使うと保存が良くなりますよ。
・ペットボトルに梅シロップを少量入れ、フタをして振り全体になじませた後捨てる
・残りの梅シロップをペットボトルに入れる
ペットボトルもプラスチックと同じく、気密性の高いガラス容器と比べると長期保存には不向き。
早めに使いきる予定ならば、使い勝手の良いペットボトルはおすすめしたい保存容器です。
梅シロップの保存容器に入れる前の消毒方法
梅シロップを保存容器に入れる前には、 必ず保存容器を消毒しましょう。
耐熱性のあるものなら、殺菌効果の高い煮沸消毒がおすすめです。
・鍋の底に布巾を敷き、保存容器を入れ、容器全体が浸るくらいの水を入れる
・加熱して沸騰後、5分くらい煮沸する
・トングや菜箸で取りだし、布巾の上に逆さまにして完全に乾かす
熱湯を使った作業になるので、手元に十分気をつけて行ってくださいね。
耐熱性のない保存容器の場合は、ペットボトルの消毒方法でご紹介したアルコール消毒や、重曹を使った消毒がおすすめです。
梅シロップの保存場所は?
できた梅シロップを加熱処理し、保存容器に密閉した状態であれば、 冷暗所での保存が可能です。
開封して少しでも空気にふれたものは、 冷蔵庫に保存することをおすすめします。
短期間で使いきる予定がない場合は、あらかじめ小分けの容器に保存すると良いですよ。
また、梅シロップを製氷皿で凍らせ、フリーザーバッグに入れて 冷凍保存する方法もあります。
梅シロップの保存期間はどれくらい?
加熱処理をして密閉された状態の梅シロップならば、保存期間の目安は 1年くらいです。
開封して空気にふれたものは、冷蔵庫に保存して 半年くらいが目安。
冷凍保存なら 1~2年くらい保存できます。
保存の状態によっても期間は変わってくるので、梅シロップの状態を確かめながら使うようにしてくださいね。
梅シロップの保存容器のおすすめ①
梅シロップを長く美味しく楽しむなら、やはりガラス容器がおすすめです。
こちらの保存容器は2Lの梅シロップが入れられて、しかも冷蔵庫のドアポケットに収まるサイズ。
注ぎ口があり、液だれしにくいのもポイントです。
外蓋と内蓋の二重構造で密閉性が高く、長期保存にぴったり。
容量があるので、梅シロップを作る容器としても使えます。
耐熱ガラスではないので、アルコールなど煮沸消毒以外の方法で消毒すると良いですよ。
梅シロップの保存容器のおすすめ②
こちらは900mlの容量でコンパクトな保存容器。
作った梅シロップを小分けして保存するのにぴったりな容器です。
注ぎ口や容器の側面には持ちやすいくぼみもあり、とても使い勝手が良いんですよ。
冷蔵庫のドアポケットに収まり、角型のデザインはシンプルでありながらスタイリッシュ。
こちらも耐熱性がないため、煮沸消毒以外の消毒方法をおすすめします。
梅シロップの保存容器のまとめ
ここまで、梅シロップの保存方法について、保存容器や保存期間などをご紹介してきました。
手間ひまかけて作った梅シロップには、愛着も湧いてきますよね。
手仕事の総仕上げとして、ぜひ保存方法にもこだわって、梅の味わいを楽しんでくださいね。
以上、「梅シロップの保存容器のおすすめ!プラスチックやペットボトルはOK?」について紹介しました。