毎年初夏の訪れを感じる時期になると、スーパーなどで青々とした梅の実が並びます。

この梅を使って梅酒や梅シロップを手作りすることを、 「梅仕事」というんですよ。

今年は梅シロップ作りに挑戦してみたい!という方や、興味はあるけれど難しそう・・という方も多いでしょう。

そこで今回は、梅シロップを作る時期や、炊飯器を使った失敗なしの簡単な作り方をご紹介したいと思います。

ぜひ梅仕事の参考にしてみてくださいね。

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梅シロップの時期はいつからいつまで?

梅シロップ 時期 作り方

収穫された梅が手に入るのは、一年のうちでほんのわずかな期間です。

手作り用の梅がスーパーなどの店頭に並び始めるのは、5月下旬から。

まず青々とした若くて新鮮な梅が並び、6月中旬頃からは少し黄色くなった梅や完熟梅が出回ります。

5月下旬~6月下旬あたりが梅シロップ作りに適した時期といえるでしょう。

梅シロップは、梅の品種や熟度によって味や出来が変わってきます。

好みの梅がいつ頃売られるのか、あらかじめチェックしておくと良いですよ。

梅シロップにおすすめの梅の種類

梅シロップ 時期 作り方

一口に梅といっても、その種類は食用と観賞用を合わせると300種以上もあるそうです。

実の特徴によって、梅干し向き、カリカリ梅向き、梅シロップ向きなどがあります。

梅シロップにおすすめの梅の種類をいくつか紹介します。

種類別に作って、飲み比べてみるのも面白いですね。

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古城梅(ごじろうめ)

実の形が美しく青々としていることから、通称「青いダイヤ」ともいわれています。

実が硬く引き締まっているため、崩れにくくエキスがたくさん出て、梅本来の酸味が楽しめます。

収穫時期は5月下旬~6月上旬。

白加賀梅(しろかがうめ)

皮が厚くて果肉が多く、エキスがたくさん出ます。

香りが良く、透明感のあるさっぱりした仕上がりです。

収穫時期は6月中旬~下旬。

南高梅(なんこううめ)

ブランド梅でその名は全国的に知られていますね。

大粒で皮が薄く、果肉が柔らかいのが特徴です。

芳醇な香りでまろやかに仕上がります。

収穫時期は6月中旬~6月下旬。

豊後梅(ぶんごうめ)

杏との交配種で、あんず梅ともいわれています。

実が大きく、肉厚でフルーティーな仕上がりです。

収穫時期は6月下旬。

梅シロップ用の梅の熟度はどれくらい?

梅シロップ 時期 作り方

梅シロップの梅は、一般的には、早い時期の青々とした硬めの若い梅が向いているといわれています。

青梅だと、梅のエキスがたくさん出て酸味のしっかりした梅らしさを楽しめるんですよ。

しかし、あまりに未熟すぎる梅はエキスが出にくく、砂糖が溶けにくく失敗しやすいので避けた方が良いでしょう。

完熟梅で作ると、香り豊かで酸味は弱め、まろやかな仕上がりになります。

ただ、発酵しやすく、梅シロップができる途中で泡が出るなどの現象が起こりやすいため、作り方にコツが必要です。

初めて梅シロップを作る方には、熟していない青梅がおすすめですよ。

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梅シロップ用の梅は傷があってもいいの?

梅シロップ 時期 作り方

梅や氷砂糖を準備し、いざ梅シロップを作ろうと梅を手に取ってみたら、傷がついていた・・ということは案外多いと思います。

傷のある梅を使っていいのかな?、どれくらいの傷までなら大丈夫かな?と悩んでしまいますよね。

細かい傷や凹みは気にせず使っても問題ありませんよ。

ただ、穴が開いていたり変色しているものは、カビや発酵、濁りの原因になるので避けた方が良いでしょう。

炊飯器で梅シロップを作るのに必要なもの

梅シロップ 時期 作り方

梅シロップの作り方といえば、「大きなガラス容器に梅と氷砂糖を入れて、でき上がりを待つ」イメージですよね。

ここでは、炊飯器を使ってもっと手軽に美味しくできる作り方を紹介したいと思います。

通常の作り方だと完成するのに2週間近くかかるのですが、炊飯器を使えばたった1日でできちゃうんですよ。

作ってみたいけれど、失敗しないか心配・・という方は、まずはこの作り方を試してみてください。

必要なものを紹介しますね。

冷凍梅・梅シロップの材料

梅シロップを作る時は、生の青梅を使う方法と冷凍梅を使う方法があります。

生の青梅で作ると梅の香りや風味がより味わえるのですが、エキスを抽出するのに時間がかかり、発酵しやすいのが難点。

冷凍梅の場合、梅を凍らせることで実の細胞が破壊されてエキスが出やすくなるんですよ。

また、長期保存ができるので、時期を問わず梅シロップ作りが楽しめるのも魅力です。

氷砂糖・梅シロップの材料

梅シロップ作りに欠かせないのが、 氷砂糖。

グラニュー糖やてんさい糖など、いろんな砂糖を使った作り方もありますが、初めての方やスタンダードな梅シロップを楽しみたい方には氷砂糖がおすすめです。

クリアな味で、梅の酸味と甘味のバランスが良いんですよ。

もちろん、他の砂糖を使ってもOK。

定番の氷砂糖を使った梅シロップと飲み比べてみるのも楽しいですね。

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炊飯器・梅シロップの道具

今回紹介する梅シロップ作りで、総指揮者的な仕事をしてくれるのが 炊飯器です。

最近の炊飯器はとても進化していて、ただご飯を炊くだけでなくいろんな機能を持っていて驚かされますね。

こちらの炊飯器は、なんと31もの銘柄のお米を最適な火力と時間で炊き上げてくれるんですよ。

また、肉じゃがやシチューなどの煮込み料理、シュウマイなどの蒸し料理にも対応。

炊飯器一つで、料理の幅がぐんと広がりますね!

保存容器・梅シロップの道具

無事に美味しい梅シロップができたら、長く楽しむためにもしっかりした容器で保存しましょう。

梅と氷砂糖のみでできた無添加の梅シロップですから、できるだけ空気にふれない状態で、冷蔵庫に保存するのが理想。

こちらの 保存容器は、密閉性のあるガラス瓶で900mlの小ぶりなサイズ。

冷蔵庫のドアポケットに収まり、注ぎ口もあるのでとても使い勝手が良いですよ。

梅シロップの保存容器のおすすめについては、下の記事も参考にしてくださいね。

→梅シロップの保存容器のおすすめ!プラスチックやペットボトルはOK?

じょうご・梅シロップの道具

梅シロップは砂糖を材料に使っているため、強い粘り気があります。

たくさん作った梅シロップを小分けの保存容器に移しかえる時、 じょうごを使うと液だれせず便利ですよ。

醤油などの調味料や飲み物の移しかえなど、じょうごはキッチンに一つあると大活躍してくれます。

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炊飯器を使った梅シロップの簡単な作り方

梅シロップ 時期 作り方

それでは、炊飯器を使った簡単な梅シロップの作り方を紹介します。

材料
・冷凍梅・・1kg

・氷砂糖・・1kg

炊飯器は、5.5合炊き以上が目安です。

手順①梅を洗い、ヘタを取って水気をきる

冷凍梅は解凍せずに使います。

手順②梅、氷砂糖を交互に炊飯器に入れる

一番上に氷砂糖をかぶせるように入れます。

手順③炊飯器の 「保温」にセット

でき上がりは8~12時間が目安です。

途中様子を見て、砂糖が溶けきれていなければゴムべらなどで優しく混ぜてください。

ざるなどで濾したら、梅シロップの完成です!

その後、鍋に入れて弱火で15分くらい加熱殺菌してから容器に入れると保存が良くなりますよ。

ホーロー鍋や土鍋など、酸に強い鍋を使ってくださいね。

梅シロップの時期と作り方のまとめ

ここまで、梅シロップを作る時期や炊飯器を使った作り方を紹介してきました。

意外なほど簡単に、手作りの美味しさが味わえる梅シロップ。

一年のうちで限られた期間にしかできない梅仕事、ぜひ楽しんでくださいね。

以上、「梅シロップの時期は?おすすめの梅の種類や初心者でも簡単な作り方!」について紹介しました。

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