日本でも冬を代表するイベントであるクリスマスですが、本場のアメリカやヨーロッパのクリスマス休暇は、日本人が考えるクリスマスとはかなり勝手が違います。

そんな訳で、長い伝統や宗教的背景もある欧米のクリスマス休暇を日本の感覚でとらえているとビジネス面で戸惑うことも少なくありません。

という事で今回は 、アメリカやヨーロッパのクリスマス休暇のとらえ方やいつからいつまでの期間かなど、詳しくご案内していきたいと思います。

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アメリカやヨーロッパのクリスマス休暇って?

先ずはアメリカやヨーロッパのクリスマス休暇のとらえ方を日本と比較しつつ、簡単にご紹介しておきましょう。

クリスマス休暇はアメリカ・ヨーロッパでは大イベント!

アメリカやヨーロッパのクリスマス休暇は、例えて言うなら 日本のお盆とお正月がいっぺんに来たようなとても大きなイベントです。

最近は、宗教的な意味合いはアメリカやヨーロッパでも薄れていますが、やはりクリスマスが特別な行事という事には変わりありません。

なので、日本人にはイマイチぴんと来ないクリスマス休暇も、欧米人には、非常に思い入れの強い行事だという事を理解しておく必要がありますね。

アメリカやヨーロッパではクリスマス休暇は家族で!

日本では子供や若い人が盛り上がるイメージが強いクリスマスですが、欧米ではかなり勝手が違っています。

アメリカやヨーロッパでは、長期のクリスマス休暇を 家族とゆっくり過ごす習慣があり、先に触れたとおり、日本のお盆やお正月に近いイメージがあります。

なので、家族や親せき、友人などの親しい人たちと美味しい物を食べて楽しい時間を過ごすのが定番のクリスマス休暇という人が多いですね。

アメリカやヨーロッパでは有給消化は当然の権利!

さて、長期のクリスマス休暇が一般的なアメリカやヨーロッパですが、それぞれの有給休暇を使って休みを取るのが普通です。

因みに、アメリカやヨーロッパでは、翌年度に持ち越せる分を除き、有給休暇を完全に使い切る人が多く、給の消化率がとても高い環境なのも特筆すべき点ですね。

国によって、法で定められた有給の日数は異なりますが、有給の一部を使って長いクリスマス休暇をとるのは、とても一般的な事です。

尚、クリスマス休暇は、家や実家で過ごす人も多いですが、長期の休みを利用して 家族や個人で旅行に出る人も少なくありません。

特に、寒さが厳しい地方の人だと、避寒を兼ねて暖かい地方でクリスマスのバカンスを楽しむなんて人も結構いるようですね。

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アメリカのクリスマス休暇はいつからいつまでの期間?

という事で、日本とはかなり勝手の違う欧米のクリスマス休暇ですが、まずはアメリカの事情から期間なども含めご案内しておきましょう。

アメリカでは有給を使い長期休暇を取るのが一般的!

まず、アメリカのクリスマス休暇の事情ですが、 12月20日前後から1月1日頃までが一般的な休暇の期間になります。

日本のように正月三が日を休む習慣は、アメリカにはないため、年が明ければ早々に通常に戻るのも大きな違いのひとつですね。

一方、アメリカのクリスマス休暇で公的な祝日は12月25日と1月1日の2日間だけで、株式市場も12月31日を加えた3日間のみ休みになります。

なので、アメリカ人は通常有給を使っての長期休暇になり、いつからいつまでという期間は、 会社や個人によってかなり差があるのも事実です。

とはいえ、やはり小さな子供がいる人は、学校が冬休みなこともあり、クリスマス休暇を長くとる人が多い傾向がありますね。

また、サービス業など常時、人員が必要な業種では、独身の人や若い従業員がクリスマス休暇中の人の穴を補う事も少なくありません。

なので、 会社自体は営業していても、担当者不在である事も多く、この時期は業務が滞ることもしばしばです。

クリスマス休暇の間は仕事の効率がかなり下がる!

さて、会社や個人により差はあるものの、やはりアメリカでは長期のクリスマス休暇を取る人が少なくありません。

クリスマスシーズンは、 長期休暇をとり里帰りをする人も多く、人手が少なくなる時期で、仕事の消化率もその分、当然悪くなります

エグゼクティブと呼ばれる幹部になると、休暇はクリスマスと大晦日、元旦だけの人も珍しくありませんが、全体での仕事の効率は悪くなる事は否めません。

また、アメリカでは、11月23日のサンクスギビング(感謝祭)が過ぎれば、多くの人がクリスマス休暇で浮足立つ期間になります。

勿論、12月前半はアメリカも通常業務な訳ですが、休暇をまたぐプロジェクト等は、クリスマス休暇を考慮しておくことが大切ですね

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イギリスのクリスマス休暇はいつからいつまでの期間?

まずはアメリカのクリスマス休暇の事情でしたが、続いては類似点・相違点ともに結構存在するイギリスの休暇事情を実体験も交えつつご案内していきましょう。

イギリスも長期のクリスマス休暇を取る人が多数!

さて、アメリカ同様、 イギリスもまた、クリスマス休暇は里帰りをしたり、ゆっくり家族と過ごしたりが定番で、長期休暇を取る人も沢山います。

因みに、イギリスでは、12月25日のクリスマスだけでなく 26日もボクシングデイという祝日で連休になります。

そのため、業種にもよりますが、有給を使い12月20日頃から年明けまで長いクリスマス休暇取るという人も多いですね。

アメリカ同様、イギリスも12月27日から31日は平日ですが、この期間はスムーズに仕事が進まない事は覚悟しておく方がいいかもしれません。

あくまでも個人的見解ですが、イギリス人は公私の切り替えがはっきりしていて、仕事が中途半端なままでも、休暇はきっちり楽しみます。

なので会社が営業していれば、担当者が休暇でも、話を進められるのでは?と思うかもしれませんが、仕事が引き継がれている可能性はあまり高くないでしょう。

また、公的な手続きなどが必要な場合は、 お役所関連もクリスマス休暇中は開店休業状態なので、遅々として手続きが進まないなんて事もよくある話ですね。

スコットランドでは新年の休暇が長いのが特徴!

一口にイギリスといっても、イギリス北部の スコットランドでは、クリスマス休暇の事情がイングランドと少し異なっています。

というのも、スコットランドは伝統的に新年を盛大に祝う習慣があり、1月1日に加え 2日も祝日になるからなんです。

なので、同じイギリスでもイングランドでは2日が一般的な休暇明けですが、スコットランドは3日から通常業務に戻る所が多いですね。

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ヨーロッパの北中部のクリスマス休暇はいつからいつまで?

では引き続き、イギリス以外のヨーロッパの北中部のクリスマス休暇についても簡単にご紹介しておきましょう。

ヨーロッパ北中部もクリスマス休暇は半月ほど!

ドイツやフランス、北欧など、イギリス以外の ヨーロッパ北中部の国々もまた、クリスマス休暇を長くとる習慣があります。

クリスマス休暇は、ヨーロッパ北中部の国々でもアメリカ、イギリス同様、家族とゆっくり過ごすのが定番で、家族と離れて住んでいる場合は里帰りする人もたくさんいます。

因みに、ヨーロッパは、EU圏内の違う国で普段働いている人も多いので、長いクリスマス休暇を取って故郷に帰省する人も多いですね。

また、ヨーロッパ中北部のクリスマス休暇の期間も、アメリカやイギリスと同様に 12月20日過ぎ位から1月1日頃までが一般的になります。

クリスマスマーケットはすでに終わっている街が多数!

ところで、ヨーロッパのクリスマスシーズンというと、本場のクリスマスマーケットが有名ですが、クリスマス当日までやっている所はごく少数なんです。

クリスマスマーケットで働く人達も、クリスマスの時期は当然休暇に入るため、12月24日、25日は驚くほど街が静かになるのが常ですね。

また、クリスマスイブとクリスマス当日は、 公共の交通機関も間引き運転をすることが多いので、この時期、商用などでヨーロッパを訪れる場合は要注意ですよ。

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ヨーロッパの南部のクリスマス休暇はいつからいつまで?

では最後に、祝い方が多少異なるヨーロッパ南部のクリスマス休暇の事情も併せてご紹介しておきましょう。

ヨーロッパ南部のクリスマス休暇は20日過ぎから!

スペインやイタリアなど、 ヨーロッパ南部は、敬虔(けいけん)なカトリック教徒が多い地域でもある事から、クリスマスは重要な行事です。

アメリカや他のヨーロッパ諸国同様、欧州南部の国々も長いクリスマス休暇が一般的で、学校が休みに入る12月20日過ぎからがホリデーシーズンになります。

因みに、ヨーロッパ南部は、特に家族の結びつきが強いお国柄なので、クリスマス休暇も家族単位の重要な行事といえますね。

そんな訳で、クリスマス休暇は早い人なら12月22日頃から始まり、24日には多くの人がクリスマス休暇をスタートさせます。

因みに、元々、キリスト教の聖日であるクリスマスなので、クリスマスイブに深夜のミサに行く習慣がある人も本場では多いようですね。

ヨーロッパ南部のクリスマスは1月6日まで続く!

ヨーロッパ南部のクリスマス休暇は、スタートは他の国と変わりませんが、 1月6日まで続くことが大きな特徴です。

というのも、スペインやイタリアでは、東方の三博士がキリストの誕生を祝福した事を記念する1月6日の公現祭がとても重要な日に位置付けられているからなんです。

なので、ヨーロッパ南部では、12月25日と1月1日に加え、 1月6日が祭日の国が多く、山車などが出て盛大なお祝いが行われます。

という事で、1月6日を絡め長いクリスマス休暇を取る人も多く、より長い休みとなる事も少なくないようですね。

アメリカやヨーロッパのクリスマス休暇事情を理解しよう!

という事で、アメリカやヨーロッパのクリスマス休暇の事情を詳しく見てきましたが、いかがだったでしょうか。

日本とはかなり違うクリスマスのとらえ方ですが、歴史的な背景がある大切なイベントなので、ぜひこの機会に理解を深めてみてくださいね。

以上、「クリスマスの休暇はアメリカやヨーロッパではいつからいつまでの期間は?」を紹介しました。

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