暖冬傾向が強い昨今ですが、まれに大寒波に見舞われ、普段、積雪のない地域で雪が積もると、雪かきのタイミングに悩む人も多いですよね。
そこで今回は、東京や大阪、名古屋など、 普段は雪が積もらない地域で積雪があった場合の雪かきのタイミングやコツについて、注意点なども含めご案内していきたいと思います。
目次
雪かきが必要か判断する目安やタイミングは?
雪の積もらない地域で大雪になると勝手がわからずとても不安ですが、先ず雪かきが本当に必要か考える事も重要です。
天気予報や翌日の予定で雪かきの必要性を判断!
雪国では欠かせない雪かきですが、普段、雪の積もらない地域なら、積雪のタイミングや翌日の天気次第では、雪が自然に溶けて、雪かき自体が必要ない可能性もあります。
先ずは、 天気予報で今後の積雪予報や温度の推移を確認し、雪かきが本当に必要なのかを冷静に判断するといいですね。
また、雪が普段積もらない地域で大雪になると、電車やバス等の公共の交通機関の運転が軒並み見合わせになる可能性もあります。
なので、折角、雪かきをしても翌日は結局、お家で足止めを食ってしまうなんて事もあるため、 翌日の予定も考慮して雪かきの必要性を判断しましょう。
慣れない積雪の中の作業は危険が伴う事も!
普段、積雪のほとんどない地域で、急に大雪になると、降り続く雪に少なからずパニックになるのも当然ですが、 慣れない作業には危険がつきものなのも事実です。
今現在、すでに雪が積もっていて更に降り続いているからといって、焦って雪かきをするのがベストとは必ずしも言えません。
慣れない積雪の中での雪かきの作業は、 足を滑らせ転倒する危険もあるので、状況次第では不要な外での作業は避ける方が賢い場合もあります。
なので、本当に必要性がある場合だけ、最も安全で効果的なタイミングを見計らって、雪かきの作業に取り掛かるといいですね。
雪かきを始めるタイミングの目安は?
では、いよいよ雪かきが必要と判断した場合の最適なタイミング目安をご紹介していきましょう。
雪かきは雪が5~10㎝積もったタイミングで!
雪かきは、本当に必要なタイミングで効果的にすることが大切ですが、 5~10㎝程積もった頃が量的な目安になります。
5㎝以下で雪が降り止んだ場合、今後の天気にもよりますが、太陽の光や気温の上昇で溶ける可能性が高いため、放置するのもアリな状況なんです。
とはいえ逆に、雪かきを何度もするのが面倒だからと10㎝以上積もるまで放っておくと、雪の重さで作業が大変になるので、ためすぎも勿論よくありません。
なので、雪かきをするタイミングは積雪量が少なすぎず多すぎない5~10㎝を目安にするのが慣れていない方にはおすすめです。
雪かきは雪のやみ間のタイミングで!
雪かきのタイミングは、トータルで何センチの積雪量が予想されているかにもよりますが、 できれば雪がやんでいる間をねらうのがおすすめです。
積もり始めたら固まらないうちに早めに雪かきを、という意見もありますが、普段、慣れていない人が雪の中で作業するのは想像以上に大変なんです。
また、吹雪になると視界も悪い上、路面も滑りやすく危険なので、雪がやむか小ぶりになったタイミングで雪かきする方が安心ですね。
雪かきはなるべく日中のタイミングで!
繰り返しになりますが、慣れない積雪の中での雪かきは、足元も悪いため、大雪になると 滑って転倒しけがをする人が後を絶ちません。
なので、雪かきをする時は、外での作業の安全性にも十分に配慮する事が大切ですよ。
夕方以降気温が下がると、路面が広範囲にわたって凍る事もあるので、できるだけ明るいうちに終らせておくのが理想的ですね。
夜降りやむ予報なら夕方のタイミングで!
日中、雪が降っていて夜には降りやむなら、夕方のタイミングで雪かきをしておくのがおすすめです。
というのも、通常、夜間は気温が下がるので積雪をそのままにしておくと、翌朝にはカチカチに凍っている可能性が高いからなんです。
柔らかい雪なら、雪かきの作業も比較的楽ですが、凍って固くなった雪だと作業も大変になるので、できれば雪が凍らないタイミングで対処しておく方がいいですね。
雪かきの効率のいいやり方やコツ、注意点は?
では、実際に雪かきをするときに注意したい点や効率的に雪かきをするコツについても、簡単にご紹介しておきましょう。
雪かきは最も使う場所から優先的に!
当然といえば当然ですが、雪かきは安全に通る事ができる通路を確保することが目的なので、 歩く頻度の高い場所から優先的に行う事も大切です。
なので、外出時に絶対通る 玄関先やカーポートから公道までの雪かきを最優先で行いましょう。
また、車を使う予定がないなら、雪かきは人が一人通れる余裕があれば最低限の用は足りるので、家の周りを全て雪かきする必要はありませんよね。
雪かきは、かなりの重労働なので、必要な場所を重点的に、最小限の労力を使ってやる事も大切ですね。
お湯をかけて雪を溶かすのはタイミングに要注意!
大雪が降って除雪が必要な場合、 お湯をかけて雪を溶かすのも有効ですが、お湯を使う時はタイミングややり方に注意が必要です。
先ず、タイミングですが、夕方や夜間など、今後、気温が下がるタイミングでお湯で雪を溶かすと、溶けた雪が再び凍ってしまい、とても危険なんです。
なので、一見、効率のいい方法に思えるお湯ですが、使うタイミングによっては逆効果になってしまう事があります。
尚、スコップ等の雪かきに適当な道具がなく、お湯を使う場合は、 溶けた雪を放置しない事も大切です。
ほうきや庭用ブラシ等で、溶けた雪を溝や地面等に掃き出して、なるべく路面が凍らない対策をしておくといいですね。
住宅街では作業時間や集めた雪の置き場所も考慮!
お家の敷地内だけでなく、家の周りの公道の雪かきをする場合、ご近所さんのメリットにもなる訳ですが、タイミングややり方によっては迷惑になる可能性もあります。
まず、雪かきのタイミングですが、住宅が密集しているエリアでは、 作業の音が気になるなんて苦情も出ないとも限りません。
なので、住宅街での雪かきは なるべく午後9時以降はやらない方がいいですね。
また、雪かきのトラブルでは、雪の置き場所に関する物も多いので、かためた雪を他のお家の前に放置したりするのは絶対にやめましょう。
雪は溶けるから少しくらいいいだろうと思うかもしれませんが、積み上げられた雪は溶けるまでに時間がかかるので置き場所にも注意が必要ですよ。
雪かきをするのにふさわしい服装や靴は?
雪かきを安全に効率いい方法でするためには、服装や装備も万全にしておく必要があります。
雪かきをするときは、滑らない靴を!
雪かきをする際に最も重要なのは、 足元の装備ですね。
どのタイミングで雪かきをするかにもよりますが、雪かきをする状況では、普段より足元が滑りやすくなっている場合がほとんどです。
なので、玄関先や家の前だからと油断せず、防水加工されていて、靴底に滑り止めのついたレインシューズ等に履き替えて雪かきをするようにしましょう。
家の周辺を少し雪かきするだけだからと、普段の感覚で、 スリッポンやサンダル履きで雪かきをするのは大変危険なのでご注意くださいね。
また、寒い中での作業では足元が冷えやすいので、靴下を二重にはいたり、靴用ホッカイロを入れる等しておくのもおすすめですよ。
雪かきでは手袋の防水・防寒対策も重要!
雪かきでは、足元と同様、 手元の防水及び防寒対策も大切なポイントです。
素手で雪かきをするのは、手がかじかんで効率が悪い上、雪がかかってとても冷たいので、雪かきの際、 手袋は必須アイテムですよ。
また、雪かきの時の手袋は、雪がしみ込んでこないように防水仕様の物を着用するといいですね。
その他、スコップ等の道具を使う事を想定し、グリップ力が弱くならないほど良い厚さで滑りにくい素材の手袋がおすすめです。
動きやすく吸汗速乾性の高い服装で!
雪かきの服装は、寒い屋外での作業になるため防寒ばかりに注意がいきがちですが、実は汗ばむほどの重労働なんです。
なので、ヒートテックなど保温性の高い服装だと汗が乾かず体を冷やす危険があるため、雪かきは、 吸汗性・速乾性の高い服選びもポイントですよ。
また、雪がまだ降っているときは勿論、雪がやんだ後も、雪かきでは濡れる事を前提に、防水加工されている上着を羽織るようにしましょう。
作業時間の長さにもよりますが、慣れない雪の中での作業で怪我したり、体調を崩したりしないよう、服装や装備にも注意するといいですね。
雪かきの効率のいいやり方とは?
雪かきのタイミングや効率のいい方法や注意点、服装等を踏まえた上で、最も一般的なスコップを使う雪かきのやり方のコツをご紹介していきましょう。
雪かきのやり方のコツ1:スコップの持ち方
参照元URL:https://youtu.be/qxju_d9be20
先ほど触れた通り、雪かきは大変な重労働なので、なるべく力が要らない楽なやり方で作業を進める事が大切です。
先ず、雪かきする際のスコップの持ち方は、動画のように スコップの下部を持つ方の手を下向きにするのがポイントなんです。
スコップは、手のひらが上にむくように持とうとする人が大半ですが、そうすると腕だけに負担がかかるため直ぐに疲れてしまいます。
なので、雪かきをスコップでする際は、手のひらを下向きにして持つ持ち方をして、体全体を使って雪かきするようにしましょう。
雪かきのやり方のコツ2:スコップでの雪のすくい方
参照元URL:https://youtu.be/mXy3Ldio29Q
雪かきをするタイミングで、積雪量が5~10㎝位が目安と触れましたが、積もった雪をスコップですくう場合は、すくい方も工夫するのがおすすめです。
普段、雪の降らない地方での大雪は、大抵、水分を多く含んだ重い雪なので、一度に沢山すくおうとすると重みですぐに疲れてしまう可能性大なんです。
なので、上の動画のように、 先に雪に切り込みを入れてからスコップですくうと適量がすくえて、効率もよくおすすめです。
尚、積雪量が多い場合は、雪の重みを考慮して一度にすくう量を加減することも大切ですね。
雪かきのやり方のコツ3:雪をすくう時の姿勢
参照元URL:https://youtu.be/XkZCFvPONA4
慣れない人が雪かきをする場合、一番注意したいのが 雪をスコップですくう時の姿勢です。
というのも、重い雪をすくって捨てるという動作は、足腰に負担がかかるため、雪かきで腰を痛めてしまう人が続出するからなんです。
腰をしっかりかがめずに腕だけで雪をすくおうとすると、背中や腰に負担がかかり、腰痛やぎっくり腰の原因にもなりかねません。
なので、雪かきでは、腰をしっかりおとした低い姿勢で作業することも重要なポイントになりますね。
雪かきにおすすめの道具をご紹介!
それでは最後に、より効率のいいやり方で雪かきができるおすすめの道具もご紹介しておきましょう。
雪かきにおすすめの道具1
雪かきは、雪をスコップですくって捨てるという動作の繰り返しなので、 強度が高くて軽量な雪かき用のスコップがおすすめです。
上記のポリカスコップは、耐久性に優れたポリカーボネート素材の雪かきに最適な逸品なんです。
組み立て式でオフシーズンはコンパクトに収納できる雪かき用のスコップは、一つあるといざという時大変重宝しますよ。
雪かきにおすすめの道具2
雪かきはスコップが最も一般的な道具ですが、雪をすくって捨てる動作が負担になる年配の方や女性は 雪を押して除雪できる道具もおすすめですよ。
上記のダブル・プースコは、持ち上げることなく雪を押して除雪する雪押しとスコップの2通りの使い方ができる人気の道具なんです。
スコップの先端は先金補強されているので、効率よく雪かきができ、玄関先や駐車場の除雪にはもってこいの道具となっています。
雪かきにおすすめの道具3
大雪で除雪したいのはやまやまでも、雪かきは重労働すぎるという場合は、 凍結防止剤を利用して雪を溶かすのも一つの方法ですね。
上記の融雪剤【無氷地帯1㎏4袋セット】は、炭酸塩が主成分の動植物に影響の少ない凍結防止剤なんです。
赤粒入りで散布した箇所が一目でわかる融雪剤は、散布後分解し無害な物質に変化するので、金属の腐食やコンクリートの浸食なども少ないおすすめの逸品ですよ。
雪かきはタイミングやコツを押さえ効率的に!
→カーポートの雪下ろしの方法や道具は?不要な目安と倒壊を防ぐ対策!
→雪だるまの作り方!簡単に作るコツや道具と顔の例、サラサラの場合は?
という事で、雪かきのタイミングやコツから始まり、注意点や服装、効率のいいやり方等をまとめてご紹介しましたがいかがでしたか。
雪が普段は積もらない地域だと、突然の大雪では、あたふたしてしまうのも当然ですが、ぜひ安全で効率のいいやり方で雪かきをしてくださいね。
以上、「雪かきのタイミングやコツ! 効率のいいやり方と道具のおすすめは?」を紹介しました。