皆さんは「晦日祓い」をご存知でしょうか?

大晦日は親しみがある言葉ですが、晦日祓いを良く知らない方もいらっしゃいますよね。

今回は、晦日祓いのやり方や意味、そして晦日そばの由来について紹介したいと思います。

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晦日の意味とは

まず「晦日」とはどういった意味があるのでしょうか?

月の最後の日のことを「晦日」といいます。

1月の晦日から12月の晦日まで1年の間に12回の晦日があり、特に一年の最後の晦日である12月31日は大晦日と呼ぶわけです。

十日を「とおか」、二十日を「はつか」と同じように三十日のことを「みそか」と読んでおり、それが転じて三十日に晦日の字を当てるようになりました。

日本の旧暦は30日だったため本来は30日目を意味しますが、現在では29日や31日であっても月の最後の日を晦日としています。

30日を三十日(みそか)という言葉は明治に入ると廃れてしまいましたが、スーパーなどでは「晦日市」と銘打って月末に朝市を行ったり特売するところもあるので現在でも使われている言葉でもあるんですよ。

晦日祓いのやり方

晦日祓い やり方

晦日祓いは「みそかっぱらい」とも言われている行事です。

悪いものを家の外に追い出して知らない間にたまってしまった悪い気を追い出したり、一年の厄や災いをお祓いし新年を迎えられるように行われるもの。

晦日祓いは大掃除をし神棚の掃除を終えた大晦日に行います。

やり方は神棚にお供えした祓え串で神棚をお祓いし清め、家の代表者が祓え串で家中のすべての部屋そして最後に家族をお祓いします。

神棚、部屋、家族の順にお祓いをするわけですね。

お祓いの方法は左・右・左と祓え串で三度振り、地域によっては「みそかっぱらい、みそかっぱらい」と言いながらする風習もあるんだとか。

すべてを終えたら祓え串を家の外の鬼門の方向である北東もしくは南東の土に立て、そのまま片付けないのが習わしとなっています。

これは祓い串についた悪いものを外に出す「鬼門除け」の意味があるんだとか。

ただ最近はコンクリートの道路が多く地面にさすことできないので、神社へ持っていきお焚き上げしてもらう人もいらっしゃるようですよ。

地域や家庭によってもやり方が違うようですが、神社ではなく家族でお祓いをする昔からの習わしです。

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晦日そばの由来

江戸時代には月末の晦日に蕎麦を食べる習慣があったそうです。

元々は商売人が月末は集金や棚卸で忙しく食事もままならなかったことから、出前をとってそばを食べたことが由来しているんだとか。

昔も今も月末が忙しいのは同じだったんですね。

現在では大晦日に蕎麦を食べる風習だけが残り、毎月の月末に食べる「晦日そば」は廃れてしまいした。

ただ東海地方を中心に展開している飲食店「サガミ」は毎月月末に晦日そばを提供していて、食べ放題となっています。

食べ放題は時間は無制限で女性でなんと73段食べた方も!

現在でも記録が更新されているので、近くに店舗がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

まとめ

晦日祓いは家族の行事として伝えられてきました。

現在では行っている方も年々少なくなってきているようなので、三十日という言葉のように廃れてしまう可能性もあります。

今年を振り返り来年もいい年が送れるよう、晦日祓いをしてみてくださいね。

以上、「晦日祓いのやり方が知りたい!意味や晦日そばの由来は?」について紹介しました。

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