あけびは日本の山野に広く自生する植物で、古くから食用にされていますが、流通量が多くないため、実際に食べた事がないという方も珍しくない果物ですよね。

傷みやすいため、スーパー等では余り売られていないあけびですが、最近では産直品や各地の道の駅などで販売されている事もあり、一度、食べてみたいという方もいらっしゃるのでは?

という事で今回は、 あけびについて、食べ方や旬の時期、味や料理方法、毒性なども含め詳しくご案内しますので、参考にしてくださいね。

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あけびってどんな果物?

名前を聞いたことがあっても、あけびがどんな果物なのかイマイチよくわからない方もすくなくないのではないでしょうか。

という事で、先ずはあけびが、どんな果物なのかを簡単に、ご案内しておきましょう。

あけびは9月~10月が旬の時期の果物!

参照元URL:http://forest17.com/無料写真素材「花ざかりの森」

日本を含む東アジアに広く自生しているあけびは、落葉低木のつる植物で、 9月から10月頃の秋が果実の時期となる果物です。

ところで、あけびの実は、熟していない時期はきれいな緑色をしていますが、熟してくると鮮やかな薄紫に色づき、実は10㎝位まで成長します。

因みに、あけびは実が食用にされていますが、春の新芽も山菜として食用にされ、春には白くかわいらしい花も咲いて目を楽しませてくれるんです。

その他、あけびのツルは、カゴなどの工芸品の材料としても珍重されていて、おしゃれなかごバッグやバスケット、ランプシェード等の原料にもなっています。

あけびは栄養豊富で疲労回復や美肌効果も!

日本に広く自生する身近な植物であるあけびは、古くから果実が食用にされていて、年配の方などは昔懐かしい果物でもあります。

あけびの実は、種が多く食べにくいのがネックですが、果肉にはビタミン、ミネラルがバランスよく含まれていて、疲労回復にも効果的な事がよく知られています。

また、ビタミンCが豊富なあけびの実は、 美肌効果や免疫力の向上などにも効果があるので、日焼け後のケアや夏の疲れを回復させるにも最適の果物ですよ。

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あけびの選び方や食べごろの時期の見分け方は?

あけびの基本を押さえたところで、食べ方の前に、美味しいあけびの選び方や食べごろの時期の見分け方をご紹介しておきましょう。

あけびは傷がなく色がきれいなものを選ぶ!

あけびは、流通量が少ないので、実際に見た事も食べた事もないという方も少なくないでしょうが、折角なので美味しいあけびの選び方も知っておきたいですよね。

美味しいあけびを選ぶポイントは、 色がきれいな事、皮の表面に傷や変色がない事、そして実に弾力がある事の3点になります。

尚、実が緑色のものはまだ熟していないので、きれいな紫色の物を選ぶのがポイントですよ。

あけびは実の皮が割れたら食べごろの時期!

先に触れたとおり、あけびは実が熟すときれいな紫になりますが、完熟し食べごろの時期になると 自然に皮に割れ目ができます。

ぱっくりと実が割れ中の果肉が見えたら、乾燥しないうちに食べるのが、最もおいしくあけびが楽しめる食べ方になりますね。

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あけびの実の食べ方や料理・保存の方法は?

では、いよいよ、あけびの実の食べ方や保存の方法、そしてあけびの実を使ったおすすめレシピ等もご紹介しておきましょう。

あけびの実の食べ方をわかりやすく動画で紹介!

参照元URL:https://youtu.be/x6u0GOUrHl0

自然に割れていない場合、あけびの実の食べ方は、上の動画でヒカキンさんが紹介している様に、あけびの実をナイフで半分に切り、果肉をスプーンですくって食べます。

因みに、ヒカキンさんは前日の動画で、実ではなく皮の方を間違って食べてしまったのですが、 実は種の周りの白いゼリー状の部分なので、ご注意下さいね。

尚、前述の通、あけびは熟すると自然と実が割れますが、実が割れると日持ちしないので、保存せず果肉が乾かないうちに、すぐに食べるのも、美味しく召し上がる食べ方のポイントですね。

また、あけびの実は、熟し始めると割れ目ができる箇所に薄い線が入ってくるので、ナイフがなくても手で割って食べる事も出来ますよ。

種が多く、少し手間がかる食べ方になりますが、上品で優しい甘みがあるあけびの実は、旬の時期に、そのまま生食で、おやつやデザートとして食べるのもおすすめです。

保存するときはラップなどに包み冷蔵庫で!

という事で、種の周りの白い部分をスプーン等ですくう食べ方が一般的なあけびですが、実が割れていないなら、冷蔵庫で保存がききます。

皮が乾燥しないように、 ラップやビニール袋などに入れ、実を切らないでまるごと冷蔵庫に入れ保存するといいですね。

尚、完熟して実が割れた後、放置しておくと果肉が乾燥して美味しくなくなるため、保存が利かないのでくれぐれもご注意ください。

あけびの実のおすすめの料理方法!

あけびの実はそのままの食べ方の他、ジャムやシャーベット、ムースなどに加工してスイーツとしての食べ方も楽しむ事ができますよ。

■あけびのジャム

材料

あけびの実

砂糖 ※分量はあけびの5分の1弱位を目安に

レモン汁  適量

①あけびの実を種ごと取り出し砂糖を半分入れて弱火にかける

②あけびの種と果実が分離したら、ザル等で種をこし実だけにする

③残りの砂糖を加えて煮つめ、仕上げにレモン汁を加える

あけびの実が沢山ある場合は、食べきれないのでジャムにすると保存がきいておすすめです。

あけびの味が凝縮したジャムは、トーストに塗ったり、ヨーグルト等に入れたり、様々な食べ方ができ重宝しますよ。

■あけびのムース

あけびの実の食べ方では、上品な甘みが特徴の ムースも人気のレシピで、季節感のあるスイーツに変身させることができ、おすすめです。

尚、あけびのムースは下記の動画のイチゴのムースを参考に、少しアレンジして簡単に作る事ができますよ。

参照元URL:https://youtu.be/C–qTPSOAXM

材料

あけび130g

板ゼラチン 3g

グラニュー糖 お好みで適量

生クリーム100g

グラニュー糖(生クリーム用)10g

①板ゼラチンを水につけて柔らかくしておく

②ジャムと同じ要領で、あけびの果肉と種を分離してぴじゅーれ条西、お好みで砂糖を加える

③動画を参考にあけびの果肉とゼラチンを混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす

④生クリームに砂糖を入れ、かき混ぜて8分立てにし、③と混ぜて容器に移し、冷やし固める

あけびは強い風味がなく、くせのない味わいなので、ムースだと生クリームの風味が勝ってしまいがちですが、品の良い甘さに仕上がりますよ。

また、お好みで旬の時期のフルーツやジャムなどをトッピングすれば、おしゃれな秋のスイーツとして楽しめおすすめです。

■あけびのシャーベット

あけびの食べ方のアレンジでは、 シャーベットも非常に簡単に作れておすすめですよ。

あけびのシャーベットは、最初にご紹介したジャムと同じように、果肉と種を分け、お好みで砂糖を加えた後、冷凍庫で凍らせるだけで、とてもお手軽なんです。

また、砂糖の他、レモン汁や白ワイン等で風味をプラスしても美味しく仕上がりおすすめですよ。

その他、シャーベットのトッピングに、ジャムやカットフルーツ、ミントの葉等を飾り付けても見た目がおしゃれになり、美味しい食べ方をすることができますね。

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あけびの皮の食べ方や調理方法は?

あけびは実だけでなく、実は皮も食用にされていますので、あけびの皮の代表的な食べ方のレシピもご紹介しておきましょう。

あけびの皮のおすすめの食べ方:下処理

あけびの皮は、ヒカキンさんの動画でも触れられていた通り、そのままだと苦みがあるため、下処理してあく抜きをする食べ方がおすすめです。

尚、下処理したあけびは、 天ぷらや味噌炒め、きんぴらなど、色々な食べ方ができ、実に勝るとも劣らないくらい楽しむ事ができますよ。

という事で、以下に、あけびの皮のあく抜きの仕方をご紹介しておきますので参考にしてくださいね。

~あけびの下処理の方法~

①あけびの実の部分を取り除き、皮を適当な大きさにカットする

②カットしたあけびの皮を5~10分程、水にさらす

③あけびの皮を取り出し、7、8分程、熱湯でゆがく

④炒め物や煮物にする場合はそのまま、天ぷらの場合は水気を切ってから調理する

あけびの皮のおすすめの食べ方:挟み焼き

参照元URL:https://youtu.be/-m5lqJEP9oM

材料

あけびの皮

クルミ

ミョウガ

味噌

砂糖

あけびの皮は、スライスした後、あく抜きをして料理する他にも果実の部分をくりぬいて料理する事もできます。

上の動画で紹介されている 山形の郷土料理あけびの皮の挟み焼きは、秋の時期ならでは旬の味覚ですよ。

あけびの皮の中に、味噌と砂糖で味付けしたクルミとミョウガのみじん切りを入れて焼く挟み上げは、見栄えもよくて季節感もあり、大変おすすめの食べ方です。

あけびの皮のおすすめの食べ方:ひき肉詰め

参照元URL:https://youtu.be/Nscgzb4xc_w

材料

あけびの皮

小麦粉

ひき肉

人参

シイタケ

砂糖

味噌

あけびの皮の食べ方では、中に ひき肉やみじん切りにした野菜を入れて、油で揚げる料理もおすすめのレシピです。

あけびの皮をまるごと一つ使ったひき肉詰めは、ボリュームたっぷりなのでメインディッシュにもなりますよね。

因みに動画では、人参とシイタケのみじん切りをひき肉に合わせていますが、お好みでコンニャクや油揚げ等を入れてもおいしいとの事ですよ。

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あけびに毒があるって本当?

ここまで、あけびの実や皮の食べ方を中心にご紹介してきましたが、あけびには毒性があるとの話を耳にしたことがある方もいらっしゃるのでは?

という事で、あけびの毒性の真相についてもご案内しておきましょう。

あけびに毒があるというのは勘違い!

「あけびに毒」なんていうとちょっと物騒な感じがしますが、結論から言うと、 あけびに毒性はないのでご安心下さい。

因みに、あけびに毒といわれるのは、中国語の表記に原因があるようです。

あけびのツルは木通という漢方薬の一種なのですが、以前、その木通に腎毒性があると中国で報道されたことがあったのだそうです。

ですが、腎属性のあるのは、あけびではなく キダチウマノスズクサという別の植物で、関木通という漢方薬なんです。

中国では、地域によって関木通を木通と標記する事も多く、両者が混同される事もしばしばなため、勘違いされた、というのが実情のようですね。

尚、毒性がある関木通も漢方の生薬なので、使用量や使用期間を守れば安全に使う事ができます。

とはいえ、毒性がない木通と関木通を勘違いし、長期使用すると弊害が出るため、中国で問題になった経緯があるとの事です。

種は多量に食べると消化不良になる事も!

そんな訳で、毒性はないあけびですが、先に触れたとおり、種が沢山あり、食べ方が面倒だというネックがあります。

ですが、あけびの種は、毒性はないものの、 大量に食べると消化不良をおこす危険があるので注意が必要ですね。

また、あけびの実を種ごと食べて、のどのイガイガ感や胃の調子が悪くなるといった口コミもあるので、種はなるべくとる食べ方の方が安心ですよ。

あけびの通販のおすすめをご紹介!

という事で、あけびの食べ方を見てきましたが、最後に通販で手軽に注文できるあけびをご紹介しておきましょう。

通販では産地直送のあけびがおすすめ!

栄養満点で色々な食べ方ができるあけびですが、流通量が少ないため、新鮮でおいしい物を確実に手に入れるなら通販の産直品がおすすめです。

上記の長野産の朝採り!新鮮あけび1㎏は、約10㎝程の大振りのあけびで、実も皮もたっぷり楽しむ事ができますよ。

参照元URL:https://www.rakuten.co.jp/

9月下旬ごろより順次発送となる秋の味覚の産直あけびは、実も皮も色々な食べ方で楽しめ、大変おすすめなんです。

天然物のため、種類によっては紫ではなくピンクや茶色のものも混ざっていますが、産地から届く新鮮な秋の味覚を楽しむ事ができますよ。

通販ではあけびの苗がおすすめ!

あけびは、実や皮だけでなく新芽も食用に出来る上、4~5月にはかわいらしい花も咲くので、一年を通じて楽しみも多く栽培するのもおすすめです。

上記の五葉あけびの苗木は日本全国で栽培に適した観賞用にもおすすめの品種で、2~5年程で実をつけるようになりますよ。

参照元URL:https://www.rakuten.co.jp/

ポット入りの苗として届く五葉あけびは、ツル性の植物なので庭木の傍に植えてナチュラルガーデンを構成するにも一役買ってくれるんです。

春の新芽や花、秋の果実の他、美しい形をした葉は、料理皿に添えて飾りにしたり、生け花に使ったり幅広い使い方ができますよ

食べ方を知って美味しいあけびを楽しもう!

という事で、秋に旬の時期を迎えるあけびについて、実や皮の食べ方を料理の方法も含めご紹介しましたが、いかがでしたか。

他の秋の果物と比べると、あまりメジャーではないあけびですが、栄養もたっぷりで生食以外にも色々な食べ方が楽しめますので、ぜひ、この秋の食卓に加えてみて下さいね。

以上、「あけびの食べ方と料理方法!実の味と種には毒があるか、生食はOK?」を紹介しました。

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