韓国や中国では、旧暦の1月1日である 旧正月を盛大にお祝いする風習があります。
そんな旧正月を日本でもお祝いしているのが、 沖縄です。
今回は、沖縄の旧正月について紹介していきます。
沖縄の旧正月の過ごし方や、沖縄出身である私の体験談なども紹介していきますので、どうぞ最後までご覧くださいね。
目次
2019年の沖縄の旧正月の期間はいつ?
2019年の沖縄の旧正月の期間は2月5日!
旧暦と新暦では1年の長さが違うので、旧正月は毎年違う日になります。
では、2019年の沖縄の旧正月はいつでしょうか?
2019年の沖縄の旧正月は 2月5日(火)です。
新暦の正月である1月1日とは1ヵ月くらいの差があります。
沖縄の正月は、アメリカから沖縄が返還された時に本土から新暦の1月1日にするよう通達されました。
ですが、沖縄の一部の地域では、今でも昔ながらの旧正月の文化を変えずにお祝いを続けています。
沖縄の中でも特に糸満市や勝連地域などの 漁師の町や、 農村部の地域などは旧正月の文化を今も大切にしています。
2020年以降の沖縄の旧正月はいつ?
2019年の沖縄の旧正月は2月5日でしたが、では2020年以降の沖縄の旧正月はいつになるのでしょうか?
では、 2020年~2024年までの沖縄の旧正月を紹介します。
■2020年 1月25日
■2021年 2月12日
■2022年 2月1日
■2023年 1月22日
■2024年 2月10日
沖縄の旧正月の現地の様子は?
沖縄の旧正月はお店は営業しているの?
中国や韓国は旧正月に休業にするお店が多いですが、沖縄の旧正月は お店は営業しているのでしょうか?
沖縄の旧正月は、ほとんどのお店が通常通りに営業しています。
旧正月に休みが確定しているのは那覇市公設市場だけなので、旧正月の時期に沖縄に旅行に行くのも全く問題ないですよ。
ですが、沖縄の中でもさっきも上げた糸満市や勝連地域は旧正月を祝う風習が残っている家庭が多いので、個人経営などのお店は閉まっていることもあります。
沖縄の旧正月は学校は休みになるの?
沖縄の旧正月は、お店は通常通り営業していますが、 学校は休みになるのでしょうか?
お店が通常通り営業しているのと同じように、沖縄の旧正月は学校も休みにはなりません。
なので、沖縄の学生でも旧正月がいつなのかをあまり把握していない事の方が多かったりします。
お歳暮は旧正月に配るの?
本土では年越し前の 12月10日~12月20日までにお歳暮を配るのが一般的ですよね。
沖縄では、旧正月ではなく 新暦の1月1日~1月3日にお歳暮を配るのが一般的です。
昔は旧暦の1月1日~1月3日の旧正月の期間にお歳暮を配っていた家庭も多かったのですが、旧正月は学校や仕事も休みではありません。
その為、旧正月ではなく祝日で休みになる新暦の1月1日~1月3日にお歳暮を配るようになったと言われています。
ただし、今でも旧正月にお歳暮を配る家庭ももちろんあります。
沖縄の旧正月の過ごし方や祝い方は?
沖縄の旧正月の過ごし方:仏壇にお供え
仏壇がある家庭では、旧正月に仏壇にお供え物をして手を合わせます。
沖縄の旧正月に並ぶ料理は、豚肉を使用した料理が中心になることが多いです。
昔は盛大にご馳走を用意していたのですが、ここ最近では簡単なお供えものと泡盛でお祝いする家庭も増えてきています。
また、旧正月にはスーパーなどでオードブルも販売されるので、オードブルを買ってお祝いする家庭も多いですよ。
沖縄の旧正月の過ごし方:イベント
沖縄の糸満市などでは旧正月になると、漁港に泊っている船に 色鮮やかな大漁旗が掲げられます。
この地域の人は旧正月の当日は漁をお休みして、朝一でこの大漁旗を飾る作業を行います。
また、糸満市にある 白銀堂では、1年の無事と感謝の気持ちを込めて参拝することもあります。
この風習は、沖縄の中でも漁師の町ならではの旧正月の文化ですよね。
沖縄の旧正月の伝統的な料理や食べ物は?
沖縄の旧正月の料理や食べ物:ラフテー
まず紹介する沖縄の旧正月の伝統的な料理は ラフテーです。
ラフテーは沖縄では旧正月だけでなく新暦の1月1日の正月にも仏壇のお供え物や、食卓にご馳走として並びます。
ラフテーとは皮付きの三枚肉を泡盛や醤油で甘辛く味付けした料理のことをいいます。
沖縄ではかなり馴染み深い伝統料理となっています。
ラフテーは作り方によっては味が濃くて胸焼けをする人もいますが、今回紹介しているラフテーは脂っこいものが好きな人もちょっと苦手な人も食べられるので、気になった人はぜひ食べてみてくださいね。
沖縄の旧正月の料理や食べ物:中身汁
次に紹介する沖縄の旧正月の伝統的な料理は 中身汁です。
中身汁もラフテーと同じく沖縄では旧正月だけでなく新暦の1月1日の正月にも仏壇のお供え物や、食卓にご馳走として並びます。
中身汁の中身とは豚の内臓を指していて、中身汁はモツの吸物のことを言います。
中身汁は、具になる内臓の風味はほとんどなく、かつお節の出汁のスープで煮込まれたモツの歯ごたえや食感を楽しむ料理なので、とてもあっさりしていて食べやすいですよ。
私もとても好きな沖縄料理なので、ぜひ一度食べてみてくださいね。
沖縄の旧正月の料理や食べ物:いなむどぅち
次に紹介する沖縄の旧正月の伝統的な料理は いなむどぅちです。
いなむどぅちとは細く短冊切りにした豚の三枚肉、こんにゃく、かまぼこ、しいたけ、油揚げなどの具が入った、甘い白味噌仕立てにした味噌汁のことを言います。
いなむどぅちの語源は「猪もどき」という意味で、いなむどぅちではなくいなむるちと表記されることもあります。
「猪もどき」という名前の指すように、猪の肉の代わりに豚肉を使用しています。
このいなむどぅちも、沖縄では旧正月以外の正月やお盆などでも食卓に並ぶ、沖縄の伝統的な料理なので、沖縄に旅行に行った際にはぜひ食べてみてください。
沖縄育ちの私の旧正月の経験談
ここで、沖縄育ちである私の旧正月の経験談をお話ししたいと思います。
私は、小学校、中学校、高校と部活をしていたので、旧正月が休日であっても正直なところ旧正月にほとんど参加したことはありません。
ですが、毎年旧正月の日の晩御飯は、旧正月で仏壇にお供えしたご馳走が食べられるので、すごく嬉しかったのを覚えています。
旧正月のご馳走は、さっき紹介した ラフテーや 中身汁、 いなむどぅちなどです。
年に数回しか食べる機会がないので、ちょっとした特別感があって私は好きでした。
私の母の話では、昭和の頃までは旧正月にお歳暮を配ったり、親戚同士で集まったりと新暦の正月と似たような旧正月の過ごし方をしていたそうです。
しかし、段々と仕事などの都合で親戚が集まらなくなった為、現在ではお歳暮などや親戚が集まるのは新暦の正月にして、旧正月は仕事を休める人だけで準備や仏壇へのお供えをし、仕事終わりに仏壇に顔を出すのが最近の流れとなっています。
今は私も沖縄に住んでいるので、今後は積極的に旧正月に参加していきたいなと思っています。
沖縄の旧正月を楽しもう
今回は沖縄の旧正月について私の経験談も含めて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
沖縄の旧正月は、学校や仕事が休みになることはありませんが、今でも沖縄独特の祝い方があります。
沖縄の旧正月の時期は旅行もしやすいので、もし旅行に来たら沖縄の糸満市にある白銀堂に参拝してみるのも良いのではないでしょうか?
以上、「沖縄の旧正月で2019年の期間は?料理や食べ物、祝い方や過ごし方は?」を紹介しました。