近頃は、東京などの関東でも、大雪が降ることも増えました。
もともと雪が多く降る地域であっても、積もった雪を溶かすことには苦労している人も多いものです。
普段雪があまり積もることのない関東地方の人ならなおさら、 急に雪が積もってしまった場合、どうやって溶かすのか悩みますよね・・・。
そこで今回は、身近なもので簡単に早く雪を溶かす方法や、凍ったり固まった時のやり方、雪を溶かすのにNGな方法などを、まとめてご紹介します!
目次
雪を早く溶かす簡単な方法1:塩をまく
どの家庭にも必ずと言っていいほど、常備されている 塩は雪を溶かすのにも使えます。
値段も安いので、思いっきり使えそうですよね。
本来水が凍り始める温度が「0℃」に対し、塩をまくことによって0℃以下でないと凍らなくなります。
そもそも、水がなぜ氷るのかというと温度が上がることで水の分子が動くことをやめて、分子同士がくっついてしまうためです。
塩の成分が入ることで、凝結を邪魔し凍りづらくなるという仕組みなのです。
さらに不思議なことに凍るのは防ぎますが、水の温度自体は下げる働きが。
それをうまく使って、ホイップクリームを泡立てる際や、飲み物を早く冷やす目的にも使われます。
魚の鮮度が落ちないように、漁師さんや魚屋さんも使う手法なんですよ。
なので、 まいたら雪をどんどん溶かすというよりは、凍りにくくなる方が効果は高そうです。
雪を早く溶かす簡単な方法2:ポリ袋を敷く
いつも使っているような ポリ袋を使って雪を溶かすので、こちらも手軽にできますよ。
ここでのポイントは、黒色のポリ袋を使うこと。
ポリ袋の黒色が光を吸収する力を使い、より多くの光を吸収することで熱を帯びる力が増えて雪を溶します。
色別の光の吸収率は、白色が20%、灰色が80%、黒色が100%。
なので雪は真っ白な分、光を吸収しにくいため、溶かしにくいのです。
吸収率を利用して雪を溶かしやすくするので、ポリ袋に雪を入れても、切り開いて雪自体にかぶせてもどちらでもOK。
しかし、ポリ袋を切らない場合は雪を入れる作業が大変だったり、切る場合は袋を切るのが手間というデメリットもあります。
雪を早く溶かす簡単な方法3:炭をまく
夏場はバーベキューなどで炭は使いますが、関東では冬場に炭を使う機会はなかなかないかもしれません。
しかし東北地方などでは冬場、暖をとるために多くの家庭で木炭や豆炭が重宝されています。
雪を溶かすために 木炭など炭を使ったり、 可燃ごみの燃えカスを使うことも。
こちらも、ポリ袋同様、黒色の光を吸収する力を利用して雪を溶かす方法です。
環境にもやさしく、電気代の節約にもなるためこれを機に炭を使って暖をとるのもいいかもしれませんね。
ただし、炭の種類のひとつの豆炭を使う際には注意が必要。
豆炭はコンパクトで使いやすく、ものによっては燃焼時間も長いため便利なものです。
その反面、豆炭は木炭のような可燃物ではなく、 産業廃棄物の位置づけになるため、処分する際には気を付けてくださいね。
雪を早く溶かす簡単な方法4:土をまく
土も、色が黒色に近いため雪が溶けやすくなります。
土も手軽に手に入るし、環境にも問題なく、捨てる際も楽ですよね。
しかし、 雪が溶けた後どろどろになるので、土で雪を溶かす際の場所はきちんと選びましょう。
車やマンションなどの共通の敷地で使うと、後片付けが大変になってしまったなんてことも。
花壇や庭などもともと地面が土の場所や、土があっても問題ない場所に使うとよさそうです。
雪を早く溶かす簡単な方法5:融雪剤をまく
雪を溶かすのに一番効果があるのは、 融雪剤です。
ホームセンターやネットショップなどで、手に入れることができます。
融雪剤の成分は、塩化カルシウムや尿素でできているものがほとんど。
塩化カルシウムは、溶解性と吸湿性があります。
溶ける際に、強く発熱することにより塩よりも強力な効果が。
しかも、塩化カルシウムが溶け出た水は、−55℃にならないと凍らないので、雪を溶かした後も凍結してしまうことを防ぐこともできます。
ちなみに、吸湿性があるためクローゼットやタンスで使う吸湿剤になったり、乾燥しやすい場所では場所では塵を立ちにくくする効果もあるんです。
ただし、 塩化カルシウムは金属をさびさせてしまったり、植物が枯れてしまう恐れもあります。
雪を解けすのにはとても便利ですが花壇や車にまいたり、大量にまいたりはしないでくださいね。
尿素タイプの融雪剤であれば、サビの原因の塩害を防ぐことができるのでおすすめです。
融雪剤は化学薬品でもあるので、お子さんが間違って口に入れてしまわない様に気を付けたり、まく際は手袋を使用するなどの工夫が必要です。
凍ったり固まった雪を早く溶かす方法は?
大量の雪と同じくらい厄介なのが、雪が氷になってしまった時。
雪よりも溶かすのに、時間がかかりますよね。
雪が凍り固まってしまったときや、溶けた後凍結してしまったときなども、 前項でご紹介した方法は有効です。
それに加えて、ある一工夫をすればより簡単に、雪を早く溶かすことができますよ。
固まった雪を溶かす方法1:砕いてから溶かす
固まった雪をできるだけ細かく 砕くことにより、大気に触れたり、太陽にあたる面積を増やすことができます。
温かい空気に触れる面積を多くすると、頑固な雪の塊も溶かすのが通常より楽になります。
砕くというひと手間を加えるだけですが、かき氷なども塊の氷より溶けやすいのはこのためです。
可能であれば、細かく砕いてみてくださいね。
固まった雪を溶かす方法2:穴をたくさんあける
こちらも雪に 穴をあけることで空気に触れる面を多くし、固まった雪の温度を上げることで溶かす方法です。
雪が溶けて再凝固し、氷になってしまった場合は難しいのですが、固まってしまった大雪などには効果的。
できるだけ雪にたくさんの穴をポコポコあけると、より溶けやすくなります。
東北地方では、誰もがやっているやり方だそうですよ。
固まった雪を溶かす方法3:アスファルトやコンクリートに雪を移す
凍ったり固まったりした雪はできるだけ日当たりのいい、 アスファルトやコンクリートに移動することで溶かしやすくなります。
なぜなら、アスファルトやコンクリートは保温性もあり熱伝導率が良く、雪の温度が上昇しやすいため溶かしやすいのです。
反対に、地面や芝生は土や葉っぱ、芝生などがあることで空気の層ができ熱伝導率が悪くなってしまいます。
さらに、地面などには空間があることで、空気や水分を多く含んでいるので、温度自体の変化も少なめです。
雪を溶かす方法でNGなやり方はある?
雪を溶かす際に、気を付けなければならないことがあります。
それは、お湯をまくこと。
お湯は雪の温度よりもはるかに高いため、即効性があり雪を溶かすのには有効そうですよね。
しかし、お湯をまいて雪を溶かすと、時間がたち外気温度が下がり再凍結してしまった時に大惨事に。
お湯をまいて雪を溶かした場所一面が凍ってしまうので、さらに処理するのが大変になってしまいます。
水でも凍ってしまう場合があるので、お湯や水の使用はくれぐれも気を付けてくださいね。
雪を早く溶かすのにおすすめな道具は?
雪を溶かすのにおすすめな道具1
やはり手っ取り早く雪を溶かす 融雪剤はおすすめです。
ポイントは、サビが出たりアスファルトを痛めることのない尿素タイプの融雪剤であること。
尿素タイプは人気のあまり、雪が降った後は、在庫がない!なんてことも。
突然の大雪警報が出る前に、事前に準備しておきたいですね。
雪を溶かすのにおすすめな道具2
雪かきに欠かせないのは スコップですよね。
雪を多量に集めたり、溶かしやすい場所に移動するために一つはしっかりしたスコップがあると安心です。
アイリスオーヤマは最先端の技術を使った商品をあえて作らず、技術料を低コストに抑えることでコストパフォーマンスをあげています。
同じようなスペックのものであれば、他社よりも安く購入できますよ。
着脱式なので、柄の部分を外し、雪に穴をあけて溶かすための棒としても便利。
雪を溶かすのにおすすめな道具3
雪を溶かす際に、温度を上げやすくする ポリ袋。
大きいサイズの黒いポリ袋はなかなか売っていませんが、こちらはなんと業務用のためたっぷり90Lです。
雪をかぶせるために使えば、少ない枚数で広範囲を覆い、雪を溶かすことができます。
雪を入れるために使ったとしても、一度に多くの雪を入れることができますよ。
雪を溶かすのにおすすめな道具4
本格的に固まった雪を砕き溶かすための、ハンマーやピックになると1万円前後のものが多いのが難点。
しかし、スコップなどでは砕けない氷を砕くことで、スムーズに雪を溶かすことができるので非常に便利です。
地域によっては使う機会もあまりないケースもあるため、もちろん便利な道具はほしいもののできるだけ金額はおさえたいですよね・・・
氷・割る君は氷を割る専用の道具でありながら、リーズナブルなのも魅力。
2千円以下なので、1つ持っておくととっても助かりそうです。
雪を早く溶かす簡単な方法をマスター!
→雪かきのタイミングやコツ! 効率のいいやり方と道具のおすすめは?
→カーポートの雪下ろしの方法や道具は?不要な目安と倒壊を防ぐ対策!
雪を早く溶かす方法や、雪が氷になってしまった時の溶かす工夫などをご紹介しましたがいかかでしたか?
事前に準備しておけば、突然雪が降っても 安心ですね!
以上、「雪を溶かす方法!簡単で早いやり方や凍ったり固まった時の対処法は?」の記事でした。