手間暇をかけ作り上げる千羽鶴は、様々なシーンでの激励や祈願のシンボルですが、仕上がった 折り鶴のまとめ方で迷うことがありますよね。
一羽一羽心を込めて折った千羽鶴ですから、束ね方にも手を抜かず、きっちりと仕上げたいものです。
今回は、 千羽鶴のまとめ方について、 束ね方のコツや色のグラデーションの作り方、上部の飾りのアイデアなども含めご紹介していきたいと思います。
目次
千羽鶴のまとめ方の手順1:折り鶴を束ねる道具を用意する
折り上がった千羽鶴は糸に通し束ねていくわけですが、まとめ方の詳細を説明する前に、 準備するアイテムからご紹介しておきましょう。
① 糸…ミシン糸、テグス・凧糸など
※折り鶴を通す糸は、強度のあるものがおすすめですが、もし普通の縫い糸を使う場合、強度が増すよう二重にして使いましょう。
② 針…ある程度長の長さと太さがある針の方が扱いやすくおすすめです。
③ 大き目のビーズなど…本数分。糸尻に付け鶴が落ちないよう留め具の役目を果たします。
※糸の上にビーズなどを付ける場合は本数分の倍の数を用意しましょう。
④ リングまたはカーテンレール…1個。千羽鶴全体を上でまとめるために使います。
⑥ 木工用ボンド…折り鶴に通した糸の上部の補強に使います。
千羽鶴のまとめ方の手順2:数と配分と糸の長さの目安
千羽鶴をまとめる際、1本の糸に40~50羽を目安に鶴を配分するときれいな仕上がりになります。
以下に 折り紙のサイズ別に1本あたりの鶴の数と糸の長さの目安をご紹介しておきますので参考にしてくださいね。
●小さい折り紙(7.5㎝四方)の千羽鶴の場合
1本あたり折り鶴40羽×25束 糸の長さの目安…90㎝
1本あたり折り鶴50羽×20束 糸の長さの目安…110㎝
●大きい折り紙(15㎝四方)の千羽鶴の場合
1本あたり折り鶴40羽×25束 糸の長さの目安…180㎝
1本あたり折り鶴50羽×20束 糸の長さの目安…220㎝
千羽鶴の束ね方では、おさまりよく折り鶴の束をまとめるのがポイントです。
糸の数が多すぎると千羽鶴が横に広がってしまい、逆に少なすぎると一束が長くなり、扱いづらくなるので注意してくださいね。
千羽鶴のまとめ方の手順3:糸の通し方のポイント
参照元URL:https://youtu.be/HW0ZZtJ53x4
一束あたりの折り鶴の数が決まり、所定の長さの糸が本数分用意できたら、いよいよ折り鶴を糸に通す段階に移ります。
まず、鶴を通す前に留め具の役目を果たす大き目のビーズを上の動画のように糸の端に通しておきましょう。
ビーズ無しでいきなり折り鶴を糸に通すと、 重みで鶴が外れて落ちてしまうため、面倒でも一番下に留め具をつける手間は省かないことが大切です。
続いて折り鶴を糸に通していきますが、動画のように 鶴のお尻の部分から針を刺して背中の山に抜けるようにするのがポイントです。
この時、鶴と鶴の間に隙間があると束で折り鶴の長さがまちまちになってしまうので、折り鶴同士を重ねるような糸の通し方が◎。
糸に数羽通すごとに、折り鶴同士を等間隔に整えるときれいに仕上げることができおすすめですよ。
尚、所定の数を通し終えた束は、上にも留め具としてビーズをつけるか、動画のように洗濯ばさみで仮留めをしておくといいですね。
また、鶴の首を折る場合は、首と尾の方向を合わせるのも糸を通すときのポイントです。
千羽鶴は様々な願掛けをして作る縁起を担ぐアイテムなので、 折り鶴の首を折ると縁起が悪いと耳にすることもありますよね。
ですが、折り鶴の首を折るのは絶対にNGというわけではなく、首を折ってこそ折り鶴としての形が完成するというとらえ方もあります。
なので、千羽鶴の首を折るか折らないかは、個人的の捉え方や状況に応じて臨機応変に判断するといいですね。
千羽鶴のまとめ方の手順4:束ね方のポイント
千羽鶴をすべて糸に通し終えたら、いよいよ束ね方の最終段階で、出来上がった束をまとめていくことになります。
まず、折り鶴の束を 4~5束ごとにまとめ、前項の動画(3分30秒頃~で視聴可能)の通り、適当な位置で糸を結んでいきましょう。
束ね方のポイントは、各束の鶴の高さを均一にすることなので、糸を結ぶ前にしっかり高さをそろえておくのが大切です。
全ての束が4~5本の大きな束にまとまったら、全部を一つにまとめて結びんでいきます。
最終的に束をまとめる際、先端の糸を2つに分け何度も真結びにしてボンドで補強してからリングにつなぐといいですね。
尚、先端部の糸の補強は、瞬間接着剤を使うと糸を劣化させる可能性があるため、木工用のボンドなどを使うのがおすすめですよ。
千羽鶴のまとめ方でグラデーションを作るコツと色の配分は?
千羽鶴のグラデーションは色相と色の濃淡に着目!
千羽鶴の束ね方を工夫してグラデーションを作る際は、赤・黄・緑・青・紫の色相と色の濃淡に着目するのがポイントです。
楽天やamazonなどで手に入る 千羽鶴キットに多い20色の折り紙を例にすると次のような色の順序できれいなグラデーションが作れますよ。
上の具体的な順番の例は、便宜上①~⑳の順にしていますが、⑩から始め⑪、⑫と進んで⑨で終わるなど、どの番号から始めても大丈夫ですよ。
折り鶴の色の配分は同色を2~3羽連続に!
千羽鶴でグラデーションを作る場合、全ての束で同色の鶴が同じ順番で並んでいることが当然、重要なポイントです。
40羽×25束と50羽×20束の折り鶴の色の配分を 20色各50枚の千羽鶴を例に、ご紹介しておきますので、まとめ方の参考にしてください。
●40羽×25束の場合
各束、同じ色の折り鶴を2羽ずつ×20色=40羽
●50羽×20束の場合
上で紹介した色の順番で、 奇数と偶数をペアと捉えて以下の2種類を各10束作成
※奇数番号3羽・偶数番号を2羽の折り鶴を10束
例:①白3羽②薄いピンク2羽→③ピンク3羽④濃いピンク2羽…以下同様に⑳まで
※奇数番号を2羽・偶数番号を3羽の折り鶴を10束作る
例:①白2羽②薄いピンク3羽→③ピンク2羽②濃いピンク3羽…以下同様に⑳まで
千羽鶴が各色50羽ある場合、40羽25束の方は全束を同数にできますが、50羽×20束は上記のような工夫が必要ですね。
尚、横のグラデーションにするのが面倒なら、上の画像のように同色の束を作り、隣り合う束同士のグラデーションを作ってもきれいですよ。
色相を考慮しながらきれいなグラデーションになるよう、折り鶴の束のまとめ方を工夫するといいですね。
おしゃれで可愛い千羽鶴のまとめ方・束ね方~上の飾りのアイデア~
全ての千羽鶴を一つの束にしたら、上の部分に飾りやメッセージをつけて総仕上げになります。
色々、デザインを工夫するとより見栄えがするので、贈る状況に応じたアレンジのアイデアもご紹介しておきましょう。
千羽鶴の上の飾りのアイデア1:リボン
上の画像のように 大きなリボンの飾りを千羽鶴の上につけるのは、幅広いシチュエーションで使えるおすすめのアイデアです。
作業も簡単で見栄えもバッチリなので、メッセージカードなどと共に千羽鶴の上につけてもいいですね。
千羽鶴の上の飾りのアイデア2:折り鶴
千羽鶴の上の部分には、 羽を広げた形の折り鶴を何羽か飾りとして、上の画像のように付け足すのもおすすめです。
因みに、千羽鶴の千羽というのは沢山という意味なので、折り鶴が千羽以上になっても全く問題ないので安心してくださいね。
千羽鶴の上の飾りのアイデア3:くす玉
参照元URL:https://youtu.be/6SK0spSxJKw
千羽鶴の上につける飾りでは、 折り紙で作るくす玉も定番ですがおすすめのアイデアです。
多少手間はかかりますが、大勢で手分けして千羽鶴を作る場合などは、上の動画の折り方を参考にして役割分担し、くす玉の飾りをプラスするのもいいですね。
尚、くす玉と千羽鶴の束ね方ですが、千羽鶴の上部の一束にまとまった糸をくす玉の下から上に通せばきれいに一つにつなげられますよ。
千羽鶴の上の飾りのアイデア4:ボール
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部活関連で折り鶴を作る際は、 上の画像のようにボールのチャームなどを千羽鶴の上の部分に付けるのもおすすめのアイデアです。
もし余裕があれば、フェルトなどで手作りしてもいいですし、市販のおもちゃのボールなどを使ってもいいですね。
大会などの優勝祈願の千羽鶴なら、応援のメッセージと共に飾りをつければ喜ばれること間違いなしです。
その他、造花やチャームなど贈る状況に相応しい飾りをつけてオリジナルな千羽鶴を仕上げるのもおすすめですよ。
千羽鶴のまとめ方ではケースに入れるのもおすすめ!
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千羽鶴のまとめ方は、糸で束ねるのが一般的ですが、折り鶴を上の画像のように クリアケースに入れるのもおすすめのアイデアです。
糸を通す手間も省けるうえ、千羽鶴にほこりをかぶる心配もないので貰った方も保管が簡単なのもメリットですよ。
上の画像のように同色をまとめて入れてグラデーションを作れば、お部屋などにも飾れて素敵ですね。
千羽鶴を入れるケースは、 上記のプリザーブドフラワーなどを入れるクリアケースがおすすめです。
ボックスのサイズは、折り鶴の大きさによっても違ってくるので、千羽でどれくらいの容量になるかを確認して適当なサイズを選ぶといいですね。
クリアケースに入れれば、束ね方で悩む必要がない上、ケースにリボンをかけたり、メッセージで飾る事もでき大変おすすめのまとめ方ですよ。
千羽鶴のまとめ方・束ね方を攻略しよう!
→千羽鶴を野球部の高校生へ!デザインの画像の例、作り方やマナーは?
→卒団式の飾り付け!サッカー・野球・バスケでおすすめなアイデアは?
→寄せ書きのアイデアで色紙以外は?おしゃれで面白いデザインや作り方は?
という事で、千羽鶴のまとめ方について、きれいな束ね方の手順やグラデーションにするコツ、そして飾りのアイデアなどもまとめてご紹介しました。
千羽鶴は、一羽一羽折る作業も大切ですが、最後の束ね方でも見栄えが違ってきますので、ぜひきれいなまとめ方を工夫してみて下さいね。
以上、「千羽鶴のまとめ方!束ね方や色のグラデーションを作るコツから糸の長さや通し方まで!」を紹介しました。