肌をジリジリと焼き付けるような強い日差しの夏。
室内でじっとしていても体力は奪われ、食事をする気力さえなくなってしまう日もありませんか?
でも、涼しい季節とは違い夏は暑さを乗り切るために食べ物から栄養をたっぷり取る必要があります。
食欲がない夏にもぴったりな涼しい食べ物について紹介するので、食欲がない日の献立に役立ててみてくださいね。
目次
火照った体を冷やす食材や食べ物は?
食べ物の中には、食べるだけで体を冷やして涼しい気分にさせてくれるものもあるんです。
例えば、、、
野菜 | レタス、キャベツ、ホウレンソウ、小松菜、きゅうり、トマト、なす、ゴーヤ、セロリ、もやし、おくら、大根 |
果物 | バナナ、パイナップル、マンゴー、スイカ、レモン、グレープフルーツ、キウイ、梨、メロン |
肉・魚 | 豚肉、うなぎ、あさり、しじみ |
調味料 | 白砂糖、お酢、マヨネーズ |
例外もありますが、地面の上にできる野菜は体を冷やし、地面の下にできる野菜は体を温めると覚えるといいですよ。
また、夏野菜は体を冷やして冬にできる野菜は体を温めることが多いです。
さらに、食べ物が作られている地域も関係しています。
暖かい地域で生産されるバナナやマンゴー、トマトなどは、体を冷やす作用があるんですよ。
反対にたまねぎや山芋など涼しい地域で生産されることの多い野菜は体を温めやすいです。
肉類に関しては基本的には体を温める作用が高いのですが、豚肉はどちらかというと体を冷やすことがあります。
沖縄県や鹿児島県など暖かい地域で生産されることが多いため、体を冷やしやすいのではないかと言われています。
以上の食べ物をベースに夏におすすめの涼しい食べ物を紹介していきますね。
おすすめの涼しい食べ物~主食~
身体を冷やしてくれる食材を使った夏におすすめの主食の涼しい食べ物は、、、
冷やし中華 | 冷麺 |
冷やし茶漬け | サラダうどん |
トマトの炊き込みご飯 | そうめん |
茄子のミートソーススパゲッテ | 夏野菜の塩焼きそば |
冷やし中華や そうめんは、夏の食卓には欠かせない定番料理ですよね。
定番料理だからこそ具材や調味料をアレンジすることで、マンネリ化を防ぐことができます。
ただでさえ暑さで食欲がないのに、同じ味の食べ物ばかり食べるのも酷な話です。
定番の冷やし中華とそうめん、そして個人的に1番おすすめの トマトの炊き込みご飯について詳しく説明していきます。
冷やし中華
夏定番の食べ物といえば、 冷やし中華。
「冷やし中華始めました」という垂れ幕が飲食店に掛かっているのを見ると、今年も夏がきたなぁと実感しますよね。
冷やし中華に乗せるトッピングは、きゅうりやハム、錦糸卵、紅ショウガが定番です。
私がおすすめする涼しい食べ物を使ったトッピングは、凍らせトマトです。
凍らせたトマトをおろし金を使って大根おろしのようにすりおろし、冷やし中華にかけます。
トマトは鮮やかな赤色をした食べ物なので、料理の色どりもとても華やかになります。
凍ったトマトを振りかけるので、食べた時に冷たく感じて涼しい気持ちになりますよ。
そうめん
冷やし中華と並んで夏の定番料理といえば、 そうめん。
ツルツルと口の中に麺が入るので、食欲が落ちている時でも食べやすいですよね。
おすすめなそうめんの食べ方は、流しそうめんです。
いつものスーパーでいつものそうめんを買って、いつもと同じように茹でても食卓で食べるそうめんと流しそうめんとでは美味しさがまるで違います。
竹や水の用意をするのに手間がかかりますが、お子さんのいる家庭には特におすすめです。
月に1度、1シーズンに1度でも近所や親せきの子供を集めて流しそうめんをするのはいかがですか。
とても楽しくて涼しい気分になれますよ。
トマトの炊き込みご飯
炊き込みご飯と聞くとタケノコや鮭、キノコ類を想像することが多いと思います。
でも、夏には トマトを使った炊き込みご飯がおすすめなんですよ。
やり方は簡単。
洗米したお米の上に切り込みを入れたトマトを丸ごといれるだけ。
調味料で味付けをしたら炊飯ボタンを押して、出来上がるのを待ちます。
トマトとお米の組み合わせに違和感を覚える人もいると思いますが、驚くほど美味しくてハマってしまいますよ。
チーズと混ぜてリゾット風に食べるのもおすすめです。
夏にぴったりの涼しい食べ物~おかず~
夏にぴったりの涼しいおかずになる食べ物は、、、
アジの南蛮漬け | なすの煮びたし |
茶碗蒸し | ゴーヤチャンプルー |
酢豚 | 夏野菜の天ぷら |
あさりの酒蒸し | ミネストローネ |
食欲がなくても食べやすいおかずにするためには、調味料を工夫することがポイントになります。
お酢を使って南蛮漬けや酢豚を作るのがおすすめです。
お酢にはクエン酸が含まれているので、疲労回復効果も見込めますよ。
お酢をたっぷり使った アジの南蛮漬けと夏の定番の なすの煮びたし、ツルンと食べやすい 茶わん蒸しについて詳しく説明していきます。
アジの南蛮漬け
南蛮漬けは、アジ以外にも鶏肉やさわら、イワシで作るのもおすすめです。
味が染み込んだ美味しい南蛮漬けを作るポイントは、揚げたらすぐに漬け酢に漬けること。
食べ物が熱いうちに漬けることで、味が染み込みやすくなるんです。
夏場に揚げ物をするのが嫌な人は、買ってきたお惣菜をレンジで温めてお酢に漬ければ、簡単に作れちゃいます。
アジは脳の働きを活発にする良質な脂が含まれていて、受験生には特におすすめの食べ物です。
アジの脂は脂肪になりにくいので、ダイエット中の人にもおすすめですよ。
なすの煮びたし
肉厚ななすにジュワッと染み込んだおつゆが美味しい なすの煮びたし。
なすをカットして、調味料と一緒に電子レンジで加熱すれば、火を使わずになすの煮びたしを作ることができますよ。
加熱した後に食べ物を冷やすことで、味がしっかり染み込むので作ったらしばらく冷ます時間を作るのがおすすめです。
常温まで下がれば、冷蔵庫でキンキンに冷やしておくのも最高に美味しく仕上がります。
晩酌好きなお父さんにおすすめな冷たいビールとの相性抜群の涼しい食べ物です。
茶わん蒸し
茶わん蒸しは子供にもおすすめの涼しい食べ物です。
柔らかい食感なので、硬い食べ物が苦手なお年寄りにもおすすめですよ。
茶わん蒸しの具材には、あさりとしじみがおすすめ。
蒸している間にあさりとしじみの旨味が茶わん蒸し全体にしみわたり、ほんのりとお出汁の風味を感じさせてくれます。
小さなお子さんに人気の枝豆やコーンを入れて作るのも美味しく仕上がりますよ。
夏にぴったりの涼しい食べ物~おつまみ~
夏にぴったりの涼しい食べ物おつまみ編は、、、
ネバネバ冷ややっこ | きゅうりとささいの梅和え |
いぶりがっこ入りポテトサラダ | ほうれん草のおひたし |
ゴーヤのツナサラダ | なすのなめろう |
もやしのナムル | 酢漬けキャベツ |
おつまみになる小鉢料理は、こってりしたスタミナ系の食べ物よりもさっぱりした食べ物がおすすめです。
特におすすめなのが、 なすのなめろう。
なめろう?アジじゃなくてなす??と頭にハテナが浮かぶ人も多いと思います。
でも、実際に作るとアジのなめろうに劣らない美味しさなんです。
夏の定番 ネバネバ素材を使った冷ややっこと秋田県の名産 いぶりがっこを使った変わり種ポテトサラダと一緒に詳しく紹介していきます。
ネバネバ冷ややっこ
夏になると食べたくなる食べ物といえば、ネバネバ系食材。
おくらや納豆、山芋、めかぶなど美味しいだけでなく体にもいい食べ物がいっぱいです。
たっぷり栄養も取れて涼しい気持ちになれるなら一石二鳥ですよね。
豆腐はイソフラボンが豊富に含まれているので、女性には特におすすめの食材です。
また、良質な大豆性たんぱく質を含んでいるので筋力アップトレーニングをしている人やダイエット中の人には最高の食材です。
冷蔵庫でキンキンに冷やした豆腐にネバネバ食材をかければ、モリモリ食べられますよ。
なすのなめろう
なめろうといえば、千葉県が名産のアジのなめろうが有名です。
お皿までぺろぺろとなめてしまうほど美味しい料理ということからなめろうという名前がついたようですが、 なすでつくったなめろうもお皿をなめたくなるほどの美味しさなんですよ。
まずは、茄子をラップに包んで柔らかくなるまで電子レンジで加熱します。
その後、茄子のヘタを取って、包丁でたたきます。
味付けは味噌とお酢を使い、みょうがや大葉、しょうが、ねぎなどの薬味と混ぜたら完成です。
日本酒や焼酎のおともにぴったりの絶品料理です。
味付けにお酢を使っているので、涼しい気分を味わうこともでき薬味でスタミナアップすることもできますよ。
いぶりがっこ入りポテトサラダ
いつものポテトサラダが飽きてきたなと感じたら、秋田県名産の いぶりがっこを入れて作ったポテトサラダがおすすめですよ。
いぶりがっことは干し大根を米ぬかで付けた伝統の漬物です。
ポテトサラダのホクホクとした食感といぶりがっこのコリコリとした食感がベストマッチの料理ですよ。
マヨネーズを使っているので、体を涼しい気分にすることができ、食べ物も傷みにくくなります。
オイル漬けのツナ缶をオイルごと混ぜて作るのもしっとりと濃厚さが出て美味しいですよ。
夏にぴったりの涼しい食べ物~デザート~
デザートにも涼しい食べ物を使って涼しい気分を味わいましょう。
おすすめの涼しいデザートは、、、
梅ゼリー | フルーツたっぷりスムージー |
スイカアイス | バナナトースト |
フルーツかき氷 | グレープフルーツの砂糖漬け |
水分を豊富に含み、汗で流れてしまいがちなミネラルを補給することもできるので、夏にはぴったりの食べ物ですね。フルーツは全般的に体を冷やしやすい効果があるんですよ。
夏のフルーツといえばスイカを思い浮かぶ人が多いと思います。
海やキャンプで行うスイカ割りは食べる前も食べている間も楽しむことができますよね。
夏の定番の スイカを使ったアイスと 梅ゼリー、 スムージーについて紹介していきます。
スイカアイス
スイカはそのまま食べても、凍らせても美味しいですよね。
でも、今回は一工夫加えた スイカアイスをご紹介します。
使う材料は、スイカと生クリーム、練乳、お好みでチョコチップ。
種を取り除いたスイカを冷凍し、フォークなどを使って粗目に砕きます。
砕いたスイカと生クリーム、練乳をミキサーに入れ撹拌し、冷凍庫で冷やし固めます。
撹拌後にお好みでチョコチップを入れてもおいしいですよ。
生クリームと練乳の濃厚な味わいが市販のアイスにはない、絶妙な美味しさです。
子供が大好きな味なので、たくさん作ってストックしておくのもおすすめです。
来客時に涼しいガラスの器に盛って出せば、お客様も大喜びすると思いますよ。
梅ゼリー
フルーツを使ったゼリーも美味しいですが、少し酸味が効いた 梅ゼリーもおすすめです。
梅には疲労回復効果が期待できるクエン酸を豊富に含んでいるので、夏バテで弱っている体には染み入る美味しさですよ。
梅だけでは苦手という人でも、ゼリーに少し砂糖を加えて甘めに作ればデザート感覚で美味しく梅を食べることができちゃいます。
梅が好きな人や大人なゼリーに仕上げたい時には、梅を粗目に叩いてゼリーの具材に加えてみてください。
梅の果肉をたっぷり感じられる大人なゼリーに仕上がりますよ。
フルーツたっぷりスムージー
手っ取り早くたくさんの食べ物を摂取する方法として、 スムージーはとてもおすすめ。
フルーツを多めに入れれば、砂糖がなくても甘いジュースのような仕上がりになります。
果物をたくさんもらった時や、お菓子作りなどで余った果物を使ってオリジナルスムージーを作ってみてください。
スムージーには決まったレシピがないので、家にあるもの・好きなもので作ることができますよ。
クセの少ない小松菜や甘みをプラスできるにんじんなどの野菜も一緒にスムージーにするのもおすすめです。
野菜嫌いの子供でもスムージーなら美味しく食べることができますよ。
夏にぴったりの涼しい食べ物~変わり種料理~
冷やしカツ丼
最近は「冷やし○○」という新しい食べ物のジャンルが生まれていることをご存知ですか。
普段なら熱々の状態で食べる食べ物をあえて冷やして夏でも食べやすく工夫しているんです。
今注目の冷やし○○料理について紹介していきます。
まず、最初に紹介する涼しい料理は、 冷やしカツ丼。
ホカホカの湯気が立ちあがる丼に盛られたカツ丼ではなく、丼もひんやりと涼しい冷やしカツ丼です。
冷やしカツ丼を出すお店として有名なのが、東京にあるとんかつ専門店の「かつ吉」
かつ吉えは、夏季限定で冷やしカツ丼が販売されています。
キンキンに冷えただし汁にカツが浮いている姿に、初めて見る人はきっと驚くはず。
でも食べてみるとどんどん口に運びたくなる美味しさなんです。
昼休みのサラリーマンに大人気のメニューですよ。
冷やし唐揚げ
カリカリッとした衣が特徴の唐揚げも冷やしバージョンがあるんです。
福岡県ではご当地のお土産として 冷やし唐揚げが人気なんですよ。
その大人気商品が「努努鶏(ゆめゆめどり)」
努努鶏は、冷えた状態でも衣がカリカリとしていて、お酒のおつまみにとても合うんです。
努努鶏の美味しさを最大限に味わうには、冷凍の状態がおすすめ。
今までに食べたことのない新感覚の食べ物に誰もがきっと驚く美味しさですよ。
冷やし麻婆豆腐
熱々の麻婆豆腐をダラダラと汗を流しながら食べるのも良いですが、夏は涼しい 冷やし麻婆豆腐はいかがですか。
ジュレのように冷えた麻婆豆腐は、今までの概念を覆すような美味しさです。
冷たいのに辛い麻婆豆腐の不思議な感覚に、ハマる人が続出しているんですよ。
辛みは温度が高くなることで、さらに辛く感じます。
なので、冷やし麻婆豆腐は激辛党の人には物足りなく感じるかもしれませんが、辛いのが苦手な人にはとてもウケています。
麻婆豆腐が好きだけど暑い夏に汗をかきながら食べたくないと気にする女性には、とてもおすすめですよ。
暑い夏は涼しい食べ物で乗り切ろう
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夏にぴったりの涼しい食べ物について紹介してきましたが、いかがでしたか。
定番の涼しい食べ物も味付けやトッピングを変えるだけで、全く違う料理に変身します。
変わり種の涼しい食べ物にもぜひチャレンジしてみてくださいね。
以上、「涼しい食べ物で夏にぴったりなのは?冷たい料理やさっぱりした食材も!」について紹介しました。