寒い日に大活躍するカイロ。
すぐに温まり便利なものですが、火事になったりはしないのでしょうか?
火事にならない安全な捨て方も気になるところ。
今回はカイロで火事になるかどうか、また安全なカイロの使い方・捨て方について紹介します。
目次
カイロで火事になる?
カイロの温度は最高で70℃
カイロの温度は貼るタイプと貼らないタイプによって温度が異なります。
貼るタイプ
最高温度 64℃程度
平均温度 53℃程度
貼らないタイプ
最高温度 70℃程度
平均温度 55℃程度
※メーカーによって誤差あり
肌に触れる距離の近い貼るタイプの方が低めの温度に設定されています。
ずっと平均温度を保っているわけではなく、持続時間の終わりに近づくにつれて、徐々に温度は低くなっていきます。
カイロで火事になることはない
カイロで火事になる危険性はないのか、気になったことがある人もいるのではないでしょうか。
カイロの最高温度は貼らないタイプでも70℃程度。
カイロの中身の鉄粉が発火するのは300℃以上ですので、 火事になることはありません。
布団やポケットの中に入れたり、こたつの中で使用すると必要以上に温度が上がることがありますが、それでも発火し、 火事に至るような高熱にはなりません。
ただし熱くなりすぎたカイロを使用していると直接肌には触れていなくても、低温やけどの可能性があるので、注意してください。
カイロは捨て方によって火事になる?
カイロは不燃ゴミまたは燃やせるゴミ
カイロをゴミに出す際は、お住まいの自治体の分別に従うようにしてください。
不燃ごみ、または燃やせるゴミとして分別している自治体が多いようです。
またカイロの外袋と本体で分別の仕方が異なる場合があります。
しっかりゴミの分別を確認してから、捨てるようにしましょう。
カイロで火事になる可能性のある捨て方
カイロで火事になる可能性は低いです。
しかし 温かいままのカイロを、シンナーや灯油など 揮発性の高い液体がしみ込んだものと一緒に捨てると発火や火事の可能性があります。
シンナーや灯油などが近くになくても、 他のゴミから発生したガスと反応して発火し、火事につながる危険も。
密閉されたゴミ袋やゴミ箱の中では温度も上がりやすくなるので、注意が必要です。
カイロの火事にならない安全な捨て方
火事にならないようにカイロを捨てるには、どうすればいいのでしょうか。
一番のポイントは カイロが冷めてから捨てること。
カイロは一度冷めてしまえば、温度が再度上がることはありませんので、火事になる心配もなし。
また未使用のカイロも一度発熱させ、冷ましてから捨てましょう。
何かの衝撃で外袋が破れて発熱する可能性があります。
カイロの危険な使い方とは?
カイロの危険な使い方1:布団の中で使う
カイロを 布団の中で使うのは、危険です。
布団の中では温かい空気が閉じ込められるので、カイロの温度が通常よりも上がりやすくなります。
また肌に密着したままだと、低温やけどの恐れが。
布団が冷たく、どうしてもカイロを入れたい、という場合は、寝る前にカイロを布団に入れておきましょう。
寝る時にはカイロを布団の中から出しますが、カイロで温まった布団で寝られます。
カイロの危険な使い方2:暖房器具と一緒に使う
コタツやストーブなど暖房器具との併用も、カイロの危険な使い方の一つです。
布団と同様にカイロをコタツの中に入れておくと、必要以上に温度が上がってしまいます。
またカイロを貼ったままストーブに当たると、低温やけどの危険性があります。
暖房器具を使う際は、カイロは一度手放して併用を避けるようにしましょう。
カイロの危険な使い方3:肌に直接貼る
肌に貼るタイプ以外のカイロは、 直接肌に貼ってはいけません。
接着剤で肌が荒れるだけでなく、直接肌に熱が伝わることで、低温やけどの危険性が。
肌に貼るタイプのカイロは、肌に貼っても問題ないように接着剤や温度が調節されています。
いくら寒いといっても、直接肌にカイロを貼るのは避けましょう。
カイロの正しい使い方
カイロは外袋を開けて出してから、すぐに発熱が始まります。
揉んだら早く温まるというのは、嘘。
むしろ目詰まりを起こして、発熱を阻害してしまいます。
カイロは外袋から出したら、 数回振るだけでOK。
低温やけどを防ぐためにも、 長時間同じところでの使用は避けましょう。
カイロの中ってどうなっているの?
カイロの中身
カイロの中身はどうなっているのでしょうか。
・鉄粉
→カイロの発熱の元
・バーミュライト
→水分による鉄粉のべたつきを防ぐ
・活性炭
→空気を取り込む役目
・カイロ本体
→空気の透過量を調整する
・外装
カイロの材料の半分以上が、鉄粉です。
この鉄粉が、カイロの発熱の仕組みの元になっているのです。
またカイロ本体も、空気の透過量をコントロールする特殊な不織布が使われています。
カイロの仕組み
カイロはどんな仕組みで発熱するのでしょうか。
端的に言えば、カイロの仕組みは、 鉄粉の燃焼反応(酸化反応)による発熱でカイロが温かくなります。
物質を燃焼させには酸素が必要です。
カイロの外袋の封を開けることで、空気中の酸素と鉄粉が結びつき、発熱反応をおこして温かくなるのです。
カイロの使用期限
カイロの使用期限はどれくらいなのでしょうか。
メーカーによっても異なりますが、 カイロの使用期限は2~3年程度。
長いもので、5年もつものもあります。
去年買い溜めておいたカイロを次の冬に使っても問題はありません。
そもそもカイロの使用期限の意味は、「表示してある温度規格を保障する期間」。
期間が切れたからといって、全く使えなくなったり、発火の危険が起こるものではありません。
保存の仕方によっては、温かい温度を維持できない場合がありますが、危険性が増すことはありません。
カイロの再利用方法をご紹介
カイロの再利用方法1:脱臭剤
使い終わったカイロを捨てる前に、もう一度 脱臭剤として再利用しましょう。
カイロには消臭成分のある、活性炭が含まれています。
靴にそのまま入れれば、靴のイヤな匂いを吸収してくれます。
シューズクローゼット全体を消臭する場合は、カイロの中身を小皿に出して置いておけばOK。
カイロを入れても匂いが残るようになったら、替え時です。
カイロの再利用方法2:湿度調整
カイロには、湿度を吸収する効果もあります。
湿気の多いクローゼットや押し入れにカイロを入れておくと、 湿度をコントロールしてくれます。
カイロの再利用方法3:土壌環境を改善する
カイロには、 土壌環境を改善する効果もあります。
カイロの材料の一つであるバーミュライトは、保水性や通気性に優れていて、ガーデニングの土壌環境を良くするといわれています。
バーミュライト以外にも、カイロには発熱する元となる鉄粉も含まれているので、土壌の鉄分補給にもぴったり。
ただし、カイロには発熱反応を促す塩が含まれています。
そのままカイロを開封して土に混ぜると塩害になってしまいます。
カイロに含まれる塩が、作物や植物の発育を阻害してしまうのです。
ガーデニング用としてカイロを使うなら、コーヒーフィルターのろ紙でカイロの中身をろ過しましょう。
① カップにはめ込んだコーヒーフィルターのろ紙に、カイロの中身を入れる
② ①に水を注ぐ
ろ紙が1枚だと、水やカイロの重みによってカップの底部にはまってしまい、ろ過も失敗してしまうことも。
ろ過するときはろ紙を2~3枚重ねで使うようにしましょう。
カイロで火事にならないように捨て方を覚えておこう
→いつから暖かくなる?今年の全国の目安時期と春を先取る方法は?
→冬の遊びといえば?大人と子どもの場合、インドアの遊び方とイベントも!
→厄払いはいつまで?時期の目安や時間帯、前厄や後厄でも行くべき?
カイロを使っていて火事になることは、まずありません。
しかし捨て方を間違えると、火事の危険性があります。
捨てる際には、自治体の指示に従って捨てるようにしましょう。
以上、「カイロで火事になる?ポケットや布団の場合、危険や捨て方や使い方は?」を紹介しました。