干している洗濯物にカメムシがくっ付いていて、家の中に入り込でしまった経験がありませんか?
臭いことで有名だし、何より私は虫が大嫌いなので、洗濯物を取り込むのに悪戦苦闘することもしばしば。
カメムシが増えてくる季節を事前に把握して、何か対策を打っておけたら良いですよね。
今回はそんなカメムシの時期や予防法についてご紹介したいと思います。
目次
カメムシが臭い理由や成分は?
カメムシが悪臭を放つことはよく知られていますが、あの臭いの原因と成分は一体何でしょうか?
カメムシが臭いを放つ理由は、2つあります。
まず1つ目は、敵の攻撃など外部からの刺激を受けると分泌され、身を守るための行動です。
1匹のカメムシが危険を感じた際に臭いを放つことで、仲間たちもその場から逃げていくということです。
2つ目は、仲間に危険を知らせるときや、集合させるときです。
悪臭がゆえに、カメムシは自身の臭いで失神してしまうこともあるんだとか。
失神するほどの臭いで仲間を集合させるとはどういうこと?と思ったら、 集合の合図のときには微量の臭いを発するそうです。
なので、普段から臭いわけではなく、突いたりすると臭いを出すということです。
洗濯物に付いたカメムシを退治するとき、はたいていたのは逆効果だったんですね。
カメムシは外部からの刺激を受けたとき、腹部にある臭腺から悪臭を伴う分泌液を出します。
この分泌液にはアルデヒド、エステル、酢酸、炭化水素という化合物が含まれています。
そして、臭いの主成分はヘキサナールやトランス-2-ヘキセナールなどです。
どれも聞き馴染みのないモノですよね。
ヘキサナールの臭いを言葉で表現すると、大豆の青臭さや非常に力強い草の臭いだそうです。
トランス-2-ヘキセナールの臭いも草や葉のような青臭い臭いや、野菜で例えるとキュウリやトマトのような臭いです。
それぞれの成分だけ聞くとそんなに強烈な臭いには思えないですが、組み合わさることでカメムシ特有の悪臭が生まれるんですね。
カメムシの時期や季節はいつからいつまで?
カメムシは4~5月頃に交尾を始め、5~6月頃、メスは草木に卵を産み付けます。
その後、卵が孵化して幼虫になり、10月~11月頃に羽化し成虫のまま発生場所を離れます。
その理由は、越冬場所を求めて家の外壁の隙間や割れ目、屋根裏などの風が当たりにくい場所を探すからです。
春を待ち、4月ぐらいに越冬から目覚めて活動を再開するので、真冬以外の季節は見かける可能性が大いにあるということです。
特にカメムシが大量発生して私たちを困らせている時期は9〜11月で、一番ピークの季節が10月。
家の周辺はもちろんのこと、カメムシが発生して農作物に被害が及ぶこともあります。
さらにカメムシは白や黄色など、光をよく反射するものに引き付けられて飛び回るため、日中の方が活発になる習性を持っています。
カメムシの種類にもよりますが、9時半頃~正午をピークに、16時30分頃に活動。
つまり、洗濯物は10時頃までの早い時間に干すか 部屋干しが良さそうですね。
カメムシはどこに発生しやすい?
真冬を除いて、季節に関係なく見かける可能性があるカメムシ。
虫嫌いとしては、少しでも目に触れる機会を減らしたいものです。
それならカメムシの発生場所を特定して、そこを避けるようにしたら良いですよね。
越冬の時期には、家の外壁の隙間や割れ目、屋根裏などの風が当たりにくい場所に発生すると先述しました。
大量のカメムシたちは冬の季節、ひっそりと隠れているようです。
想像するだけでなんとも恐ろしいですね。
では越冬以外の季節はどうでしょうか?
カメムシは初夏の時期に卵を産み付けますが、その場所が山林です。
そのため、孵化してから越冬までの時期は山林が多いところが発生しやすいということですね。
カメムシが発生しやすい場所や侵入経路は?
山林が多いところに発生しやすいとは言っても、山林の種類は様々あります。
カメムシは スギやヒノキの実(球果)をエサとして成長するので、発生数がスギやヒノキの花粉の飛散量と関係があるんです!
主にスギやヒノキの実をエサに繁殖しますが、山林でのエサが不足すると農園に飛んできます。
そして果物(柑橘、りんご、なし、もも、かき等)もカメムシのエサとなるので、農園に被害を与えてしまうんですね。
続いては、カメムシの侵入経路についてです。
実はどの家庭にもカメムシの侵入経路があることがわかりました。
①洗濯物にくっついて入ってくる
②窓やサッシの隙間
③エアコンの室外機に付いているドレンホース
④鉢植えの植物
①の「洗濯物にくっついて入ってくる」というのは、取り込む段階でしっかり確認をするしか方法はありません。
手で払おうとすると悪臭を放たれたり、洗濯物に分泌液が付いてしまう恐れがあるので、そっと逃がすようにしましょう。
②の「窓やサッシの隙間」や③の「エアコンの室外機に付いているドレンホース」についてですが、カメムシはなんと たった2mmの隙間でも通れるそうです!
目ではわからないくらい小さな隙間でも、カメムシを家の中に招き入れてしまうことができるんですね。
④の「鉢植えの植物」というのは、日中外に出していた鉢植えを夜間は部屋の中にしまう方に多いパターンです。
鉢植えに付いてたカメムシに気付かないと入ってきてしまいます。
このあと詳しく説明しますが、カメムシはミントの香りを嫌うので、ミントの鉢植えを近くに置いておくと効果的ですよ。
カメムシの時期の前にできる予防法は?
カメムシが発生する時期や季節がわかったところで、事前にできる予防法も知っておきたいですよね。
殺虫剤を撒くのもひとつの方法だと思いますが、小さなお子さんがいる家庭やペットを飼っている方はできれば避けたいと思います。
そこで、殺虫剤を使わずにできるオススメの方法をご紹介します。
カメムシの時期の予防法はミント
カメムシはミントを嫌います。
ミントの香りがカメムシの放つ臭いと似た成分なので警戒するんです。
小さな鉢植えに入ったミントなら、ベランダでも部屋の中でも手軽に置いて防虫効果を発揮してくれますよ!
可愛いインテリアにもなるし、自分で育てられるのも楽しいですよね。
カメムシの時期の予防法はハッカ油
ミントよりももっと強力な予防をしたい人におすすめなのがハッカ油です。
数回スプレーするだけで、スーッとした爽やかな匂いがします。
先ほどご紹介したカメムシの侵入経路にサッとスプレーをしておくだけで予防ができるので、是非持っておきたいですね。
小さなボトルに入っているので、登山やガーデニング、アウトドアのときに 持ち運びが出来て屋外でも虫よけすることができます。
あまりたくさんかけすぎるとツーンと強い臭いになってしまうので、注意してくださいね。
カメムシの時期の予防法は忌避剤
ラクに長期的に効果を実感したい人におすすめなのがコチラ。
カメムシの予防に特化した忌避剤です。
物干し竿に吊るしておくだけでカメムシを寄せ付けない効果があります。
5袋入りなので、ベランダ以外にも玄関やお勝手口など、外からの侵入を防ぐことができるのでとっても便利です!
約2ヶ月間も持続効果があるので、カメムシの孵化の時期から対策しておくと良いかもしれませんね。
カメムシの時期のまとめ
カメムシは真冬の時期以外、どこにでも表れて私たちの家の中へと侵入してくることがわかりました。
虫嫌いな人やカメムシに困っている人は是非今回の予防法を参考に、今年のカメムシ対策をしてくださいね。
そして、くれぐれもカメムシを刺激しないようにしましょう!
以上、「カメムシの時期や季節はいつからいつまで?予防法や対処法をご紹介!」の記事でした。