バレンタインで定番スイーツの 生チョコを手作りする人は多いのではないでしょうか?
私は以前、生チョコが簡単に作れると思ったのでチャレンジしたところ、なんとチョコが分離してしまったのです。
材料は勿体ないし、なんと言ってもショックが大きいんですよね。
なぜ分離してしまったのか、その原因を調べてみました。
また、分離したチョコを元に戻す方法や、再利用できるレシピもご紹介します。
目次
生チョコが分離した原因は?
生チョコが分離した原因:温度が高すぎる
チョコを湯煎するときの適温は 50℃前後なんです。
お湯が沸騰してしまったり、フツフツと気泡が出るくらいのお湯は温度が高すぎます。
チョコの温度が急激に上がると分離してしまうので、緩やかに温度を上げてあげるようなイメージです。
指が付けられる程度の温度が50℃ですが、指を入れるのは危険なので出来れば温度計を使ってくださいね。
生チョコが分離した原因:水分が混ざってしまった
チョコの湯煎をする際、調理道具を洗うこともあると思います。
ボウルやゴムベラはしっかりと拭きましたか?
水分が付いた状態でチョコに触れると分離してしまうんです。
たとえ1、2滴だったとしても失敗する原因となります。
湯煎のときにチョコをガチャガチャと勢いよくかき混ぜるとお湯が飛んで入ってきてしまうので気を付けましょう。
生チョコが分離した原因:マーガリンを使用している
生チョコを作るときのレシピはチョコレートと生クリームを混ぜる場合がほとんどですが、レシピによってはバターと混ぜるものもあるんです。
そんなとき、バターって結構高いですし、マーガリンを代用したくなる気持ち、わかります。
でも、マーガリンとチョコを混ぜるは 失敗のもとなので辞めてください。
マーガリンは植物性の油で、水分が含まれているので加熱すると水と油に分解します。
先ほど、チョコと水分が混ざると分離すると説明しましたよね。
生チョコを作るときは、出来れば生クリームとチョコレートと混ぜるレシピを参考するのがおすすめです。
ちなみに、生クリームがない場合は牛乳でも代用は可能ですよ!
分離した生チョコを元に戻し復活させる方法は?
分離した生チョコを元に戻す方法:生クリームを加える
分離してしまったチョコを捨てるのは勿体ないので、まずは人肌程度に温めた生クリームを大さじ1杯だけ加えて溶かしてみてください。
生クリームがない場合は 牛乳でも代用は可能です。
ちなみに、このときに使用する生クリームは植物性ホイップというのはNGです。
きちんとパッケージに生クリームと記載のあるものを使用しましょう。
分離したチョコを復活させるのに一番効果的な方法なので、試してみてくださいね。
ただ、生クリームを入れすぎるとユルユルのチョコになってしまうので、少しずつ入れて混ぜる工程を繰り返し、様子をみていきましょう。
分離した生チョコを元に戻す方法:フードプロセッサーにかける
10秒程度で良いので、チョコをフードプロセッサーにかけてみましょう。
長時間やると本当にバラバラに分離してしまうので気を付けてくださいね。
これはパティシエの人からのアドバイスなので、是非参考にしてみてください。
ただ、チョコをフードプロセッサーにかけたあとの難点としては、プロセッサーの容器にチョコがくっ付いてしまうこと。
ゴムベラ等で取ることも出来ますが、ベタベタになって汚れるし洗い物も増えるし、手間がかかることを理解しておいてくださいね。
分離した生チョコを元に戻す方法:湯煎から外す
湯煎しながらチョコを混ぜていると、ボウルの温度が上がりすぎてしまう可能性もあります。
そんなときは 湯煎から外してみましょう。
温度計がある場合はチョコの温度を確かめてみるのも良いかもしれません。
チョコが丁度良く溶ける温度は50℃前後です。
もし温度が60℃を越えているのであれば湯煎から外し、40℃を下回っているのであればぬるま湯で湯煎し温度が上がり過ぎないようにしましょう。
チョコを分離させないコツは?
チョコを分離させないコツ:湯煎の温度を50度前後に保つ
チョコは湯煎の温度が高すぎると分離してしまいます。
なので、 50℃前後を保つように心掛けることがチョコを分離させないコツです。
丁度良い温度を保つためのコツは湯煎にかけているチョコが入ったボウルを上げたり下げたりすること!
ずっと湯煎にかけていると、いくらぬるま湯だったとしてもボウルが熱を吸収して温度が上がり過ぎてしまう恐れがあるからです。
暖房が効いた暖かい部屋で湯煎をする場合はなおさらですよ。
チョコを分離させないコツ:調理器具はしっかり拭いておく
チョコにとって 水は大敵です。
数滴混ざっただけでも分離してしまいますし、水分が入ったチョコは味も美味しくありません。
解決のしようがないので、まずは水分が入らないように細心の注意を払いましょう。
そのためには、使用前に洗った調理器具はしっかり吹き上げしておくことが大切です。
パッパッと水分を払っただけでは不十分なので、ペーパータオルや布巾で拭くことがチョコを分離させないコツなんです。
チョコを分離させないコツ:分量をしっかり守る
お菓子作りは料理に比べて、 分量を守ることは非常に重要なんですよ。
料理の場合、味が薄かったらあとから味付けも可能ですよね。
ただ、お菓子作りはそう簡単にはいかない繊細なものなんです。
なので、レシピの分量をしっかり守ることがチョコを分離させないコツです。
最近ではネットやアプリで簡単にレシピを調べることが出来ますが、初めて生チョコ作りにチャレンジする場合はプロの人が掲載しているレシピを参考にするのが無難です。
一般の人が投稿しているレシピの場合は、失敗してしまう可能性もあることを理解しておきましょう。
分離したチョコは食べられるの?
ズバリ、分離したチョコも食べることが出来ます!
見た目が悪くて捨てた方が良いかもと思うかもしれませんが、あくまでも原料はチョコと生クリームですよね?
ということは食べても問題ありませんよ。
ただ、水がたくさん入ってしまったという場合は味の劣化もあり得るので、食べない方が良いかもしれません。
分離したチョコを元の滑らかなチョコとして復活させるのはなかなか難しいのが正直なところ。
生チョコに使うのは不向きなので、分離したチョコはいっそのことアレンジして 他のチョコ菓子にしてみましょう。
分離した生チョコのアレンジレシピの紹介は続きをどうぞ!
分離した生チョコを再利用するレシピは?
分離した生チョコを再利用するレシピ:ガトーショコラ
バレンタインの定番スイーツで、生チョコと1位2位を争うのが ガトーショコラです。
分離したチョコは滑らかな食感を失っているので、そのまま食べるのには不向きですが、焼いてしまえば舌触りはバレません!
・分離したチョコレート:200〜250g
・バター:50g
・卵黄:3個
・卵白:3個
・小麦粉:30g
・砂糖:70g
①分離したチョコレートとバターをボウルに入れて湯煎で溶かします。
その間にオーブンを170℃に温めておきましょう。
②卵白でメレンゲを作ります。
メレンゲがふわふわになってきたら、半量の砂糖を入れてさらに泡立てます。
③メレンゲの角が立つくらいになったら、残りの砂糖を入れて泡立て、角が立てばメレンゲは完成です。
④チョコレートを湯煎から外し、卵黄を1つ加えて混ぜます。
1つ目の卵黄が混ざったら2つ目の卵黄を、2つ目の卵黄が混ざったら3つ目を。
すると分離していたチョコが滑らかに復活します!
⑤チョコが入ったボウルに小麦粉を振るい入れて混ぜます。
⑥混ざったら、メレンゲの3分の1を入れて混ぜます。
⑦全体が混ざってきたら残りのメレンゲと合わせ、型に流し込みます。
トントンと型を軽く落とし、大きな気泡を抜きます。
⑧余熱が終わった170℃のオーブンで40分焼きます。
焦げそうな時はアルミ箔を被せてくださいね。
⑨竹串に何も付いてこなかったら焼き上がりです!
そのまま常温に置いて粗熱を取りましょう。
ガトーショコラは冷めてくるとしぼみます。
こちらは通常のガトーレシピとは異なり、分離したチョコを再利用するためのレシピということを覚えておいてくださいね。
卵黄が3つ混ざったあと、お好みで洋酒を入れると大人のガトーショコラになりますよ。
分離した生チョコを再利用するレシピ:焼きショコラ
分離したチョコを再利用するために、手間をかけたくない人にはおすすめの方法です。
カッコよく言うと 焼きショコラですが、イメージしやすい言い方をすると、分離したチョコを集めて焼いたクッキー風の焼き菓子です。
焼きショコラを作るのに用意するものは特にありませんよ。
①分離したチョコを直径3センチほど、厚さ1センチ弱ほどの大きさにまとめます。
もしベタベタして手でまとめるのが難しい場合は大さじ1程度の小麦粉を振るって入れ、粘土くらいの硬さになるまで捏ねてください。
②トースターに10個ほど並べ約2分~3分ほど焼きます。
③焦げ目が付いたら完成です。
焼き時間はあくまで目安なので、焦げないように確認してくださいね。
焼きたてはホロホロと崩れやすいので、冷めてから触った方が良いかもしれません。
生チョコ作りに便利なアイテムは?
生チョコ作りに便利なアイテム1
チョコ分離させないようにするために、温度管理は非常に重要です。
そこで、チョコの温度が一目でわかる 温度計は生チョコ作りをするときに便利ですよ。
お菓子作り以外に、揚げ物をするときなんかも使えるので、キッチンの引き出しに1つ閉まっておくと役立ってくれるはずです!
生チョコ作りに便利なアイテム2
生チョコ作りで絶対に必要なチョコレート。
失敗することも見越して少し多めに用意しておくことも大切です。
スーパーやコンビニなんかで売っている板チョコは50gくらいのものがほとんどですが、こちらのチョコレートは300gも入っています!
しかも、普通の板チョコと違い、良い香りと滑らかさが特徴なので生チョコ向きなのも嬉しいポイントです。
チョコが余った時はガトーショコラやパウンドケーキに使うのももちろんOKですが、贅沢に ホットチョコレートにしてみてはいかがでしょうか?
温めた牛乳に溶かすだけで出来ますよ。
生チョコを分離させても慌てずに
→ガトーショコラのラッピング!四角や三角、本命の箱や100均を使った方法
→生クリームはコンビニに売ってる?取り扱い店舗や代用できる食材は?
→生クリームが泡立たない、固まらない!原因と復活させる方法や対処法
いかがでしたか?
チョコが分離してしまうと焦るしショックも大きいものです。
でも、分離する原因やチョコを復活させる方法、また再利用できるレシピもあるので是非参考にしてみてくださいね。
以上、「生チョコが分離した!元に戻す方法や原因、再利用できるレシピは?」の記事でした。