ニュースなどでもよく耳にする離岸流は、見つけ方を知っておくと、より安全に海を楽しむことができおすすめです。
離岸流は事故の原因になる反面、釣りやサーフィンをする人の中には、見つけ方を知って利用したい目的の人もいますよね。
今回は、 離岸流の見つけ方について、 発生場所の特徴や見分け方から釣りやサーフィンでの体験談もまとめてご紹介していきたいと思います。
目次
離岸流とは?
離岸流は、文字通り 岸辺から沖へと向かって流れる強い海流のことです。
英語でリップカレントとも呼ばれる離岸流は、岸に打ち寄せられてきた波が一カ所に集まり、沖合に戻ろうとして発生します。
以下に 離岸流の基本情報を示しておくので参考にしてください。
幅 | 10~30m位 | 距離は比較的短く 局地的に発生するのが特徴。 |
長さ | 数10~数100m | 距離は様々だが沖に出るほど速度が遅くなる |
速度 | 秒速約2m | 歩く程度の速さだが、 水中では相当な抵抗がある |
離岸流には、同じ場所に長期にわたり発生する場合と発生後数時間で場所が移動する場合があり、発生状況が目まぐるしく変わります。
いつも同じ場所にあるとは限らないため、見つけ方や発生場所の条件などを予め知っておくことが大切です。
離岸流の発生場所の見つけ方のポイントは?
離岸流の発生場所には地形的特徴があることに注目!
離岸流の発生場所には 地形的な特徴がいくつかあるので、発生しやすい海岸としにくい海岸があることを覚えておきましょう。
離岸流の発生しやすいのは以下の3つの条件の海岸線です。
①外洋に面している
②遠浅の海岸線が続いている
③人工的な構造物が近くにある
上の3つの地形の特徴は、現地に実際、足を運ばなくても地図などで確認することができる情報です。
釣りやサーフィンで離岸流の流れを利用したい場合は、該当する地形かを予めチェックし、スポット選びに役立てるといいですね。
離岸流が発生しているサインを見逃さない!
離岸流の見つけ方では、 海面や波の様子、海岸の状態などでわかる離岸流のサインを見逃さないことが重要です。
具体的な見つけ方は次項で紹介しますが、離岸流は慣れている人であれば、一発で発見が可能といわれています。
とはいえ前述の通り、離岸流はいつも同じ場所で発生しているわけではありません。
離岸流を探す場合、地形的な条件と併せ、 発生しているサインを現地で的確に見極め察知することも大切ですね。
離岸流の見つけ方1:白い波が立っていない場所
離岸流の見つけ方では、 波の様子が他と違うポイントを探すと発生場所見分けやすくなります。
離岸流があると潮の流れが沖合に向かうので、発生場所の海底の砂も一緒に運ばれて水深が深くなりがち。
離岸流のない場所は水深が浅いため、波が打ち寄せると波の形が地形の影響で崩れ、白い泡が混じった波が立ちます。
一方、離岸流がある 水深の深い部分は障害物がなく波の形が崩れにくい特徴があるので見分け方のコツになりますよ。
少し遠くから波の形が他と違う場所を探すのがポイントとなっています
離岸流の見つけ方2:海面がざわついている場所
離岸流は、波打ち際で海に目を凝らしてもなかなか見分けがつかないので、高台など少し遠くから海面を見渡してみましょう。
流れの強い離岸流があれば、 海面が沖に向かって帯のようにざわついている部分を見つけることが可能です。
離岸流のちょうど真ん中の部分は、打ち寄せられて砕けた波の泡が沖に戻る流れが白い線のように見えることがあり、見つけ方の大きなヒントになります。
風の強い日や海にうねりがある日だと、判断が難しくなる見つけ方ですが、海が凪いでいる日だと見分け方のポイントにできますよ。
離岸流の見つけ方3:海面にゴミが集まっている場所
離岸流の見つけ方では、 沖合にゴミが集まって浮いている場所がないかも大きな手掛かりになります。
岸辺から沖に流されたゴミが浮遊している箇所があれば、離岸流が原因の可能性が大です。
波や海面の様子から離岸流を探す見つけ方は、初心者には少し難しい場合がありますよね。
その点、海面にゴミが集まっている場所は一目瞭然なので、だれでも見つけ方の手がかりにできおすすめです。
離岸流の見つけ方4:波消しブロックや突堤の近く
先に触れましたが、 人工的な構造物の周辺は離岸流が発生しやすい場所といわれています。
波消しブロックや突堤は、海岸線と並行な潮の流れを遮断するため、ぶつかった波の威力が沖合に向かってながれ離岸流になる訳です。
特に、波消しブロックがある場所とない場所が断続的に続く場合、ない場所に波が集まって潮の通り道となり離岸流が発生しやすくなります。
離岸流の見つけ方5:浜辺で砂利やごみが集まっている場所
海や海岸にある構造物だけでなく、海岸の様子も離岸流の見つけ方のヒントです。
離岸流は海岸に打ち寄せられた波が集まって沖合に流れていくため、 海岸にも波が集まった痕跡がゴミや砂利として残ります。
ゴミや砂利、海藻などが浜辺の一カ所に集まっていたら、沖合に離岸流がある可能性があるので見つけ方の手立てとして使えますよ。
離岸流の見つけ方6:川が流れ込んでいる場所
離岸流は、川が海に流れ込んでいる場所の周辺も発生場所になることが多く、例え小さなせせらぎでも見逃せません。
離岸流は川が海にそそぐ先にできる場合もありますが、波が打ち寄せてくる方向に影響を受けます。
波が右沖方向からだと河口の左側、左沖だと右側という風に、 波の向きと反対側に離岸流が発生しやすいので見つけ方の目安になりますよ。
離岸流の見つけ方7:海岸がくぼんでいる所
海岸が直線的に続いている途中で、 小さな入り江状にくぼんでいる部分があれば、離岸流の発生場所の可能性があります。
くぼみがあるのは他に比べ浸食が激しい部分なので、波が集まってきている場所です。
波が集まるポイントは、離岸流が発生する要因なので、見つけ方のヒントにできますよ。
釣りでの離岸流の見つけ方の体験談は?
釣り好きの方の場合、サーフでのルアーフィッシングを楽しむために離岸流の見つけ方を知りたいという人も少なくないですよね。
以下に、Yahoo知恵袋にあった実際の見つけ方の体験談を抜粋してご紹介しますので参考にしてください。
離岸流は慣れてくると簡単にわかるようになります。(中略)
フィールドで目を養うしかありませんが、案外すぐにわかるようになりますよ。
やはり離岸流の見つけ方のコツは、 実際に海岸で場数を踏むことのようです。
現地で自分の目で見て経験を積みながら、判断力を養うことに勝るものはないでしょう。
…浜を歩いて見ていくと幾つか見られます。
ポイント候補ができるので絞り込んで確認できます。
本当の離岸流かどうかはルアーを投げての確認になります。
釣りの場合は、離岸流がありそうなポイントを見つけたら、 実際にルアーを投げてみるとはっきりします。
…難しいですが、じっとみているとなんとなくといった感じでわかってきます。
浮く仕掛けを流すと、どんどん沖に流されるところです。
上の体験談にもある通り、ある程度目星をつけたら、仕掛けを実際に流して、沖に流れるかどうかで確認するといいですね。
サーフィンでの離岸流の体験談は?
サーフィンでも離岸流を利用して沖合に出る人は多いですが、一歩間違うと事故につながるため注意が必要です。
以下に、Yahoo知恵袋の体験談を抜粋しておくので併せて参考にしてください。
20年ほど前、ものすごく流された経験があります。
沖に流されるスピードがハンパじゃないです。(中略)
岸に向かってパドルするのですが、全く無意味でした。
無駄に体力を浪費するより、冷静に流される方が安全です。
釣りと違ってサーフィンの場合、離岸流の中に身を置くことになるので、 意図的でないとパニックになる危険があります。
…波がデカい日や川の流れがキツイ日や大きい河口、それと堤防やテトラがある場所でなければそんなに心配しなくても大丈夫ですけどね…(後略)
サーフィンでの離岸流との遭遇は危険が伴うため、やはり発生場所になりやすいスポットを避けて楽しむ方も多いようです。
離岸流は「流れに逆らわず横に逃げる」の一択です。
それで、流れが止まったところで波に合わせて体力を温存させながらゆっくり戻るか、救助を待つ
沖に流されると焦りますが、落ち着いて対処するのが肝心です。
離岸流は距離の長いものでは数百メートルにも及ぶ流れがあるので、 安易に近づかない方が安全という見方もありますね。
離岸流を利用した釣りやサーフィンにおすすめのグッズは?
離岸流を利用した釣りにおすすめのグッズ
離岸流を利用した釣りといえば、サーフでのヒラメやシーバスのルアーフィッシングですよね。
初心者の方は、先ず道具のチョイスで悩むでしょうが、 上記のダイワシーバスセットは2506H+86L+PEラインの3点セットで、ビギナーにぴったり。
PEラインを巻いた状態で届くので、到着後、すぐに使うことができる実践向けの手軽なセットでおすすめですよ。
離岸流を利用したサーフィンにおすすめのグッズ
離岸流を利用して沖合でサーフィンをする人もいますが、意図せず離岸流に流されてしまうと体験談にもある通りパニックになり危険です。
上記のサーフィン用ベストは、浮力が調節可能なポケット付きのスキンベストで、安全に海を楽しむための必需品。
軽量で動きやすいショートタイプのベストは、マリンスポーツ全般で活躍するおすすめアイテムとなっています。
離岸流の見つけ方を知って安全に海を楽しもう!
→海といえば?遊びと曲や歌、連想する言葉や食べ物、有名なスポットも!
→地引網の服装や靴は?子どもと大人別のおすすめ、あると便利な持ち物は?
という事で、離岸流の見つけ方について、発生場所の特徴や見つけ方のコツ、体験談なども併せてご紹介しましたがいかがでしたか。
利用すべきメリットもある離岸流ですが、危険な自然現象でもあるため、ぜひ安全第一にレジャーに取り入れて楽しんでくださいね。
以上、「離岸流の見つけ方!発生場所の特徴と釣り・サーフィンの体験談のまとめ!」の記事を紹介しました。