節分おばけって知っていますか?

名前だけ聞くとなんだか恐そうですよね。

節分おばけは知らない人も多いと思いますが、実は日本に昔からある風習です。

今回は、そんな節分おばけの由来や歴史について紹介していきますので最後までご覧くださいね。

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節分おばけの由来や仮装をする意味は?

節分おばけ

そもそも 節分おばけとは一体何でしょうか?

節分おばけとは、節分の夜に厄祓いとして仮装して社寺に参拝する日本の儀式のことをいいます。

節分おばけという名前の由来は、昔、節分おばけの時に老婆が少女の髪型である「桃割」にしたり、少女が成人女性の髪型である「島田髷(しまだまげ)」に髪を結っていたことから、節分おばけのおばけは「お化髪(おばけ)」が語源だと言われています。

節分おばけでは 仮装すると言いましたが、節分おばけで仮装する意味とは一体何でしょうか?

昔から、節分の夜には鬼が現れると言い伝えられていました。

その鬼に見つからないように自分の姿を変える為仮装をし、節分の夜に現れる鬼をやり過ごしていたと言われています。

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節分おばけの歴史や発祥の地は?

節分おばけ

節分おばけは、節分の夜に現れる鬼をやり過ごす為の儀式と言いましたが、そもそもなぜ節分の夜に鬼が現れると言われていたのでしょうか?

節分とは冬から春への季節の変わり目になります。

昔から冬は暗いイメージ、春は明るいイメージがあり、節分は暗い季節から明るい季節への変わり目とも言われていました。

また、旧暦では節分は年の変わり目である1月の始まりでもあります。

季節の変わり目には、居る方位に対して事を起こすと吉凶の作用をもたらすと考えられた方位神という神が居場所を変えるといわれていたり、年の変わり目には世界の秩序が大きく変わるといわれていました。

そのため節分は、 不安定な時期として信じられていたそうです。

そして、この不安定な時期には、年神様のような福をもたらす存在が異世界からやってくる反面、鬼などの危害をもたらす存在もやってくるとされていたので、節分の夜には鬼が現れると言われるようになりました。

そんな言い伝えから、鬼などの危害をもたらす存在を祓う為に豆まきや節分おばけのような厄祓いの儀式が始まったとされています。

では、節分おばけの 発祥は一体どこでしょうか?

実は節分おばけがいつ頃どのように始まったかについて詳しくはわかっていないそうです。

ですが、節分おばけは江戸時代末期に京都を中心に盛んに行われていたとされているので、 発祥は京都と言われています。

江戸時代末期には盛んだった節分おばけの儀式は、昭和初期にはだんだんと廃れてしまったとされています。

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節分おばけではどんな仮装をするの?

節分おばけ

節分おばけの仮装は老婆が少女、少女が成人女性、または女性が男性、男性が女性など違う年齢、違う性別に仮装することが昔はほとんどでした。

節分おばけで老婆が若い女性に仮装するのは若返りの為だったりとか、少女が年頃の女性に仮装するのは良縁に恵まれるようにという 願掛けもあったそうです。

ですが、現在では発祥とされている京都の影響か、花魁芸者に仮装する人が多いようです。

また逆に京都では、花魁や芸者ではあまり仮装にならない為、妖怪武将僧侶などに仮装することが多いです。

最近ではハロウィンでも仮装をすることが増えてきましたが、節分おばけの仮装は洋装ではなく、完全な和装であることも特徴となっています。

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節分おばけが体験できるイベントは?

節分おばけのイベント:京都祇園

節分おばけの本場といわれている 京都では、毎年節分に祇園甲部祇園東先斗町上七軒宮川町などの5つの花街で節分おばけのイベントが行われています。

花街とは簡単にいえば、舞妓さんや芸妓さんが芸やお客さんとの歓談を行う「お茶屋」が集合している街のことを指します。

節分おばけでは、そんな花街の舞妓さんや芸者さんが普段の着物姿ではなく、男装やおかめなどに仮装してお客さんをおもてなしします。

また、お客さんもその年の厄年の人が仮装したりして 厄祓いをすることもあります。

お客さんが他のお客さんのお座敷を除くことは普通なら禁止されているのですが、節分おばけの時はお客さんの男性が舞妓や芸者に扮して他のお客さんの座敷に出ることもあります。

節分おばけの日だけは、他のお客さんのお座敷に乗り込むことも許されているんですよ。

また、節分おばけの夜には、舞妓さんや芸者さん達が様々な仮装をして花街中のお店を行列を作りながら駆け回る姿も見られます。

節分おばけの花街では、様々な仮装をした舞妓さんや芸者さんに会えるので、節分おばけに京都に行ってみるのもオススメです。

節分おばけのイベント:東京四谷荒木町

参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=KFFc0fJDfdI

東京四谷荒木町でも節分おばけのイベントは開催されています。

主催は荒木町商店会で、様々な仮装をした荒木町の人達が、太鼓や三味線を奏でながら参加店舗を訪問していくイベントです。

この荒木町の節分おばけ 2016年に40年ぶりに復活したイベントで、実は毎年行っていたわけではありません。

荒木町は昔、花街で節分おばけの行事も積極的に行われていたそうです。

その途切れてしまった行事を、現在の飲食店でも楽しく開催できるように工夫して2016年に節分おばけを再開したとのこと。

節分おばけの荒木町の店では、店員は仮装してお客さんを迎えますし、お客さんが仮装して来店するのも歓迎しています。

他にも荒木公園では、和太鼓チーム「荒魂(あらみたま)」による太鼓演奏も行われていました。

節分おばけには東京四谷荒木町で仮装して厄を祓って、新しい季節、新しい年を迎えるのもおすすめです。

節分おばけのイベント:バーレスク東京

バーレスク東京でも節分おばけのイベントを開催しています。

バーレスク東京とは、六本木随一のエンターテイメント空間といわれていて、「歌とダンスで世界を変える、歌とダンスで魔法にかける」をモットーに、在籍約60人の女性のダンサー達が1日3回のセクシーでありながら力強いエンタメステージを公演しています。

そんなバーレスク東京も節分おばけには仮装をして、ステージを盛り上げてくれます。

また、節分おばけにはダンサー達が仮装するだけでなく、お客さんも一緒に豆まきをしたり、恵方巻を貰えたりもするそうです。

バーレスク東京は男性客が多いイメージがあるようですが、女性客も楽しめる空間になっているので、女性も気軽に足を運べますよ。

節分おばけには、バーレスク東京で素敵なエンタメステージと共に厄を祓ってみてはいかがでしょうか?

節分おばけのイベント:江戸吉原節分おばけ仮装コンテスト

江戸吉原では、毎年節分おばけに新吉原商店会主催の仮装コンテストを開催しています。

コンテストにはプロ・アマ問わず参加可能で、3名まで1組、先着30組までエントリーできるそうです。

また、毎年「江戸」や「時代の狭間の魍魎たち」など 仮装のテーマが決められていて、参加者はそのテーマに沿った仮装でコンテストに参加します。

節分おばけ当日は、仮装コンテストの出場者だけでなく、会場もテーマに合わせて様変わり。

仮装コンテストの他にも、会場内には 縁日もありますし、仮装コンテスト終了後には 本格的な舞も見ることができます。

まるでタイムスリップしたかのようなとても楽しい空間なので、気になった人はぜひ江戸吉原節分おばけ仮装コンテストに遊びに行ってみてください。

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節分おばけで人気の仮装をご紹介

節分おばけで人気の仮装1:天狗

まず紹介する節分おばけで人気の仮装は 天狗です。

この天狗の衣装は、女性用だけでなく、男性用、子供用も別で売っているので、家族で天狗の仮装をすることもできます。

昔のように女性が男性、男性が女性という仮装も今でもありますが、妖怪に扮することが多くなってきているので、節分おばけでは天狗に扮して、鬼から逃れ、厄を祓いましょう。

ハロウィンの仮装としても人気なので、天狗の仮装はとてもオススメです。

節分おばけで人気の仮装2:狐のお面

次に紹介する節分おばけで人気の仮装は 狐のお面です。

節分おばけでは、着物などの和装に狐のお面が人気!

甚平や浴衣に狐のお面だけでも十分な節分おばけの仮装になりますよ。

ただし、節分おばけの時期はまだ寒いので、防寒はしっかりするようにしましょう。

節分おばけで人気の仮装3:鬼


最後に紹介する節分おばけで人気の仮装はの仮装です。

鬼から逃れるための節分おばけなので、鬼に扮する仮装もかなり人気です。

また、この衣装は豆まきの時の鬼役としても使えます。

この衣装の鬼はあまり怖くないので、子供達とも楽しく豆まきができますよ。

家で子供と一緒に豆まきをする人や、保育士の人にもオススメの仮装です。

節分おばけの由来を知って楽しもう

節分おばけについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

節分おばけは日本のコスプレの始まりのような風習でしたね。

昔からの風習を現在でも大切にするのはとても素晴らしいことなので、皆さんも節分おばけの由来を知って節分おばけを楽しみましょう。

以上、「節分おばけとは?由来や歴史、京都や東京のイベントと人気の仮装は?」を紹介しました。

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