アジサイに似た花の名前は？白やピンク、緑、青の種類や秋咲きで考えられる植物は？

アジサイは多くの人がそれと分かるお馴染みの花ですが、アジサイに似た花でも、アジサイとは違う植物を目にすることもありますよね。

アジサイに似た花を咲かせる植物は意外と存在するため、名前を特定するのはなかなか簡単ではないのも事実です。

という事で今回は、 アジサイに似た花について、花が白やピンク、緑や青の品種や秋咲きのものなど、考えられる様々な植物を集めご案内していきたいと思います。

アジサイに似た花の特定の仕方のポイントは？

アジサイに似た花のサイズと色に注目！

アジサイに似た花の名前を特定する際、まず 花のサイズと色が重要な手がかりになります。

アジサイに似た花には、アジサイと同じピンクや白、紫、青などもありますが、緑やオレンジ、赤など花の色に特徴があることも。

また、サイズ的にもアジサイと同じ位の大きさのものも、随分小さいものもあるので、名前を特定するヒントにできますよ。

アジサイに似た花を見た季節と場所に注目！

アジサイに似た花は、アジサイと同時期の初夏から梅雨に花が咲くものも少なくありませんが、 基本的にオールシーズン存在しています。

特に、秋や冬などアジサイの花の季節ではない時期に似た花を見かけた場合、名前を知る大きなヒントに。

また、アジサイに似た花は 自生品種から観葉植物まで様々なので、花をどこで見かけたかも手がかりになりますよ。

山歩きなどの際に咲いているのを見かけたのか、花屋や庭などに咲いていたのかにも着目してみましょう。

アジサイとの類似点がどこかに注目！

アジサイは大きく分けて、細かい両性花の周囲に装飾花が咲くガクアジサイと手毬状に装飾花が咲く西洋アジサイがあります。

なので、アジサイに似た花だと思ったとき、 どちらの花を思い浮かべたかも名前を特定する大きなヒントです。

西洋アジサイに似た花の場合、手毬状になる花の咲き方が似ている全く違う種類の植物の可能性も加味して該当する花を探してみましょう。

アジサイに似た花の名前1：カンボク

お探しのアジサイに似た花が白いガクアジサイと似ている場合、 カンボクの可能性があります。

カンボクは沖縄を除く日本全土に自生する落葉樹で、中央の小さな両性花を白い5弁の装飾花が囲む咲き方がガクアジサイに非常に似ているんです。

尚、カンボクは 3つに裂けたカエデに似た葉が特徴で、樹高は5～7mとアジサイよりも大きいのが見分けるポイントになります。

アジサイに似た花の名前2：テマリカンボク(ビバーナムスノーボール)

西洋アジサイに似た花で、色が薄緑から白の場合、 テマリカンボクも有力な候補です。

テマリカンボクはカンボクの園芸品種で、別名 スノーボールとも称される大きな手毬咲きの白い装飾花を枝先につけます。

見分け方は、カンボクと同じくカエデに似た3裂の葉で、花の咲き始めは薄緑で満開になると純白になるのが特徴です。

アジサイに似た花の名前3：ヤブデマリ

ヤブデマリは、本州・四国・九州の沢や湿った林などに自生する落葉樹で、初夏にガクアジサイに似た花を咲かせます。

花は、中央の両性花が少し黄色味を帯び、周りの装飾花は白い5弁ですが、 花弁の1枚が極端に小さいのが特徴になります。

葉は楕円形で樹高3～4mとアジサイとの類似点もありますが、装飾花の花弁の大きさが特徴的なので見分ける際のポイントにできますよ。

アジサイに似た花の名前2：オオデマリ

オオデマリは西洋アジサイに似た花を初夏に咲かせる木で、ヤブデマリを改良した園芸品種です。

花は元々白でしたが、近年はピンク色の株も出ており、咲き始めは鮮やかな緑で2～3週間かけて花の色が変化します。

アジサイと見分けるポイントは花のつけ方で、アジサイは枝の先端に花をつけるのに対し、オオデマリは主軸から 枝が横に広がり花をつけるのが特徴。

また、オオデマリはテマリカンボクとも非常に似ていますが、葉の形が楕円なので見分けることができます。

アジサイに似た花の名前4：ボタンクサギ

夏に濃いピンク色をしたアジサイに似た花を見かけた場合は、 ボタンクサギが有力な候補です。

ボタンクサギは樹高1～2mの落葉低木で、小さな花がボール状に集って咲くので満開の花を遠目でみるとアジサイによく似ています。

5弁の花は雄しべ4本と雌しべ1本が花の外側に飛び出しているのが特徴で、ほのかな芳香があるので見分けるポイントに。

また、葉は大きな丸形で一見、アジサイの葉とも似ていますが、葉をもむと臭いにおいがするのが特徴で、斑入りの品種もあります。

アジサイに似た花の名前5：ノリウツギ

ノリウツギはアジサイの仲間ですが、花の形が円錐形で花期も通常のアジサイより遅いため、アジサイに似た花と捉えられることも。

自生種のノリウツギは、小さな両性花が中央に房状で咲き、4弁の白い装飾花が周囲につくのが特徴で、ガクアジサイに似た花という印象です。

一方、園芸種のノリウツギは、ほとんどが装飾花で、ボリュームがあり華やかなのが特徴。

近年では、 「ミナヅキ」や「ライムライト」といった園芸品種がピラミッドアジサイの名前で人気となっています。

アジサイに似た花の名前6：ガマズミ

ガマズミは先にご紹介したカンボクと同属の落葉樹で、4月下旬から6月頃に小さな白い花をつけます。

花はアジサイより小さく雄しべと雌しべが飛び出しており、そっくりというほどアジサイに似た花ではありません。

ですが、葉の形や小さな花が手毬状に集まって咲く様子はアジサイとの類似点もあるため、アジサイに似た花と感じる可能性もあります。

アジサイに似た花の名前7：オオカメノキ

オオカメノキはガクアジサイに似た白い花を初夏に咲かせる落葉樹です。

先にアジサイに似ている花としてご紹介したカンボクやガマズミと同属で、日本全土に自生しています。

オオカメノキは名前の通り、葉脈が浮き出た亀の甲羅のような大きな葉をもち、 花はかすかな甘い香りがするのが特徴。

花の形や花期はヤブデマリともよく似ていますが、ヤブデマリは花弁が一枚小さいので見分けるポイントになりますよ。

アジサイに似た花の名前8：ルリマツリ(プルンバゴ)

青い一重の花が手毬状に咲くアジサイに似た花なら、 ルリマツリが有力な候補になります。

ルリマツリは 半ツル性の常緑樹で、2～3㎝程の5弁の花が沢山集まって咲く庭木としても人気の品種です。

アジサイと見間違うほど似ているわけではありませんが、小さな花が集まって咲く印象は類似点になります。

アジサイに似た花の名前9：ランタナ(シチヘンゲ)

初夏から秋にかけ鮮やかな色のグラデーションがあるアジサイに似た花を見かけた場合、 ランタナが有力です。

ランタナは熱帯が原産の常緑樹で、 花の咲き方や葉の形がアジサイに似ているため、一見するとコンパクトサイズのアジサイといった印象。

花は外側から内側に順番に咲き、時間と共に変色するので、 同じ花の集まりでも内側と外側で花の色が違うのが最大の特徴です。

花期が長くカラフルな花をつけるので、鉢植えや花壇でもよく見かける草花になります。

アジサイに似た花の名前10：コバノランタナ

コバノランタナは、ランタナと同属ですが、ツタ性で単色のアジサイに似た花を咲かせる草花です。

花の咲き方はランタナと同じく各枝先に一つ花が付き、外側から内側へと順番に開花していくのが特徴。

花期は初夏から秋までですが、 最も花付きが良くなるのは秋で、花の色のバリエーションも多く、人気の庭木となっています。

アジサイに似た花の名前11：カルミア

ツツジ科に属する カルミアは花や葉の形などはアジサイと異なりますが、満開を遠目で見るとアジサイに似た花との印象を受ける可能性もあります。

金平糖に似た形のつぼみをつけ、花が開くと花弁に模様が入っているのがカルミアの特徴で、近くで見ると見分けるポイントに。

10から50程の花が集まり手毬のような形で咲く点がアジサイと似ていて、鉢植えや庭木としてもよく見かける品種です。

アジサイに似た花の名前12：スイートアリッサム(ニワナズナ)

スイートアリッサムは、小さな花が手毬のように集まって咲く一年草で、カーペット状に育つため花壇の最前列によく植えられる草花です。

サイズ的にアジサイと見間違うことはありませんが、小さな花が集まって咲くことからアジサイに似た花と感じる可能性があります。

高温多湿に弱いため 秋から春先までが花の時期で、花壇やプランターの寄せ植えなどでもよく植えられる品種です。

アジサイに似た花の名前13：カランコエ

冬から春にかけ、鉢植のカラフルなアジサイに似た花を見かけた場合、 カランコエの可能性があります。

品種的には全くアジサイとは関係ありませんが、枝先に小さな花を丸い房状につけるという点で類似性が。

日照時間が短くなると花芽が付くため、花期は1月～5月ですが、開花を調整された鉢植えは通年流通しています。

アジサイに似た花の名前を解明しよう！

という事で、アジサイに似た花を集め、色や花の時期から見分け方のポイントなども含めご紹介いたしました。

類似点が多くて名前の特定が難しいものもありますが、どれも決め手になる特徴があるので注目してみて下さいね。

以上、「アジサイに似た花の名前は？白やピンク、緑、青の種類や秋咲きで考えられる植物は？」を紹介しました。